東京都にある究極の秘湯、「地鉈温泉」の入浴レポートです。
最終更新日 | 2015/11/3 | 訪問日 | 2014/7月上旬 |
【式根島 地鉈温泉】基本情報
しきねじま じなたおんせん
住所:〒100-0511 東京都新島村式根島1006
TEL:04992-7-0170(式根島観光協会)
公式サイト
【宿泊料金】
なし 日帰り入浴専門
口コミ評価:google 4.4点/5.0点
【こんな人におススメ】
◆ワイルドな野湯が好き
◆金気臭のする茶褐色のお湯が好き
◆シャワーがなくてもかまわない
◆フナ虫も怖くない・・・
[スポンサーリンク]
【日帰り入浴】
営業時間:24時間 年中無休(悪天候時を除く)
料金:無料
要水着着用
駐車場にトイレ〇(徒歩5分) 更衣室× シャワー×
アクセス
野伏港から徒歩30分、中心部から徒歩10分。
地図
【ワイルドな海岸沿いの野湯 式根島 地鉈温泉】
伊豆七島の中でも式根島は温泉の宝庫です。
地鉈温泉(じなたおんせん)は式根島の野湯の中でも一番ワイルド!
断崖絶壁を鉈で割ったような細い道を海岸へ5分ほど降りたところにある野湯です。
要水着着用の混浴です。
硫化鉄の茶色いお湯なので、汚れても気にならない水着が無難です。
源泉温度は80度と高く、干潮時は地獄のように熱湯が湧き出ています。
入浴可能な浴槽は複数ありますが、潮の満ち引きや天候・季節により温度が異なるので、地元の方に聞くのが一番です。
夏場は海水が多く入ってくる満潮の前後が適温になると聞きましたが、スケジュールの都合上、1日目は満潮の時間に合わせることはできず、干潮前後のお昼過ぎに訪問することになりました。
【ちょっとだけ式根島の紹介】
式根島は伊豆七島「新島」の隣にある人口600人、1周12㎞の小さな島です。
東京港(竹島桟橋)からジェットフォイルで3時間30分、大型客船で9時間。
式根島は海中温泉の宝庫なので、秘湯巡りだけが目的でも十分楽しめる島です。
式根島の船の発着は北部の「野伏港」になりますが、野湯は徒歩30分ほどの南部に集中しています。
島内はアップダウンが激しく坂道が多いので、港から日帰りで島内を移動する場合は、電動アシスト付の自転車かレンタカーが便利です。
民宿や商店が集まる島の中心部からは徒歩10分前後ですので、宿泊する場合には徒歩で温泉巡りもできます。
【地鉈温泉入口から地鉈温泉までの道のり】
式根島を1周するメインの道路沿いには小さく観光スポットの案内が出ていますので、港から行く場合には、「地鉈温泉」方面を目指して進みます。
途中、「憩いの家」という地鉈温泉のお湯を引いた共同浴場があり、そこから地鉈温泉に向かう道の途中、「湯加減の穴」があります。
この穴に手を入れると、海岸まで降りることなく地鉈温泉の湯加減が分かるという穴なのですが、50度以上はありそうな熱風が出ていました。
さて湯加減は???
さらに奥へ進むと「入口 温泉郷」の石碑があります。
地鉈温泉入口の石碑を曲がると、
赤レンガで整備された小路が続きます。車両も通行可能。
途中、
左側に「足地山展望台入口」があります徒歩で登る)。
200mくらい進むと、地鉈温泉の入口です。駐車場とトイレがあります。
ここから先、遊歩道の階段を5分くらい降りて行きます。
下には着替える場所もないので、ここで着替えるか、予め水着着用で来た方が良いと思います。
帰りはシャワーもありません。
「秘湯 地鉈」の石碑
現在のように遊歩道が整備されるまでは、船でしかたどり着けなかったため、まさに「秘湯」ですね^^
でも、いろんな意味で、地鉈温泉は「秘湯」と呼ぶにふさわしい温泉です。
始めは階段です。
階段の途中まで来ると、「地鉈」の意味を理解できるような光景が広がっています。
いつ落石があってもおかしくないような断崖絶壁です。
「落石注意」とあっても、逃げ場がないような・・・。
階段を降りると、崖の隙間をまっすぐ進んで行きます。
右側には5mおきに電灯があるので、夜道もなんとか歩けます。
崖の間を抜けると海岸沿いに出ます。
遊歩道に従って進んでいくと、
初めに出現するのが赤茶色に染まった細長い浴槽。
ここが一番の源泉ポイントです。
底は茶色く染まっていますが、お湯自体は透明で鮮度も抜群!
でも、源泉温度80でほぼ熱湯と同じ。
かなり海水で冷まさないと入浴できない温度ですが、
一段高い所にあるので、
大潮の時(新月・満月の前後数日)くらいしか十分に海水が入ってきません。
訪問時は半月だったので(小潮の時期)で、
満潮時もほとんど海水が流れ込んで来ませんでした。
出かける時には、潮汐表で満潮時間を調べてから行った方が良いです。
見るからに熱湯と分かる光景。
4~5か所から絶え間なく泡がプクプクと上がっているのが見えます。
手を入れるだけでも火傷しそうな熱さです。
とても泉質が良さそうですが、今回は断念。
この浴槽をベストコンディションで入浴できる時に是非とも再訪したいです。
地獄浴槽の向かいにあるのがメインの浴槽。
干潮時には海水が入ってこないため、見た目の鮮度も悪く、温度も50度近くありました。
が、翌朝訪問した時には夜中から降り続けた雨のせいで、40度と適温になっていました♪
お湯は見た目通り、強烈な鉄臭と塩辛さがあります。
地鉈温泉は「内科の湯」と言われていて胃腸に効くそうです。
ここに限らず、海岸沿いにはフナゴンが大量にいるので、虫嫌いの方は失神するかも^^
人が歩くとすぐに集団で逃げるので、害はないし、Gより100倍マシですが。
巨大なフナ虫は背中が緑色に光っていて、見慣れてくるとカッコよく見えてくる不思議(^o^)
その奥にも大小いろんな浴槽があります。
小さい浴槽はお湯も鈍っている様子であまり入る気はしませんでしたが、
干潮時も無理すれば入れる温度でした。
干潮時でも難なく入れるのは波打ち際にある浴槽のみでした。
ほとんど海水と変わらない色。
それでも40度はあり、ちょっとだけ温泉気分を味わえます。
訪問時間にかかわらず、探してみれば、どこかしら入れる浴槽はあると思います。
往きは良い良い帰りは・・・の登り道。
とはいえ、島内は歩くことが多いので、そのうち慣れます^^
翌朝5時の景色。
海水は濁っていて、地鉈温泉も荒涼としていました。
東京行の上り便は全て欠航。
荒ぶる海神の支配する地鉈温泉・・・。
本来こういう悪天候の方が地鉈温泉らしい景色なんじゃないかと思ってしまいました。
【地鉈温泉 入口~温泉まで 動画】
【地鉈温泉の感想】
首都圏からも意外と手頃に行けるワイルドな野湯で、
海との一体感を味わくことができます。
湯船がたくさんあるので、干潮の時以外はどこかしら入浴ができると思います。
後は、フナ虫が苦手でなければ・・・。
泉質★★★★4.3
秘湯度★★★★4.8
入浴難易度★★★★4.5
【地鉈温泉 温泉情報】
◆お風呂
7つ(潮の干満により入浴可能な浴槽が異なる)
◆源泉
自然湧出 源泉温度80度 湧出量 ?L/分
泉質:ナトリウム-塩化物強塩温泉(高張性弱酸性高温泉) ph5.9?
態様:源泉掛け流し、海水による加水あり
適応症:神経痛、筋肉痛、関節痛、五十肩、運動麻痺、関節のこわばり、うちみ、くじき、慢性消化器病、
痔疾、冷え症、病後回復期、疲労回復、健康増進、きりきず、やけど、慢性皮膚病、虚弱児童、慢性婦人病
*式根島の民宿は1泊2食付7,800円~8,800円前後で宿泊できます。
【式根島周辺の関連記事】
[スポンサーリンク]
ブログ掲載の温泉 都道府県別 | |||||||
北海道 | 道南 | 道央 | 道北 | 道東 | |||
東北 | 青森県 | 秋田県 | 岩手県 | 山形県 | 宮城県 | 福島県 | |
関東 | 栃木県 | 群馬県 | 埼玉県 | 茨城県 | 千葉県 | 東京都 | 神奈川県 |
甲信越 | 山梨県 | 長野県 | 新潟県 | ||||
北陸 | 富山県 | 石川県 | 福井県 | ||||
東海 | 静岡県 | 愛知県 | 岐阜県 | 三重県 | |||
近畿 | 滋賀県 | 京都府 | 奈良県 | 和歌山県 | 大阪府 | 兵庫県 | |
中国 | 岡山県 | 広島県 | 山口県 | 鳥取県 | 島根県 | ||
四国 | 徳島県 | 香川県 | 愛媛県 | 高知県 | |||
九州 | 福岡県 | 佐賀県 | 大分県 | 熊本県 | 長崎県 | 宮崎県 | 鹿児島県 |
沖縄 |
TOP | 入湯履歴 | グルメ&観光 | YOUTUBE温泉動画 |
日帰り温泉 | にごり湯 | 混浴のある温泉 | 温泉グッズ |
「日本秘湯を守る会」、源泉かけ流しの日帰り入浴・宿泊の口コミが気になったら、「秘湯宿.com」で検索♪
☆ 食事もおいしい「日本秘湯を守る会」会員宿 ご飯も美味しい厳選宿のランキングを更新しております♪