【栃木】奥塩原 新湯温泉 共同浴場 寺の湯 中の湯 むじなの湯 ★★★★

栃木県那須塩原市にある新湯温泉3つの共同浴場の入浴レポートです。

最終更新日 2020/7/28 訪問日 2019/4月・2014/12月

【塩原温泉郷 新湯温泉 共同浴場】基本情報

しおばらおんせんきょう あらゆおんせん きょうどうよくじょう むじなのゆ

住所:栃木県那須塩原市湯本塩原新湯
TEL:0287-32-4000(那須塩原観光協会)

公式サイト(塩原温泉郷)

⇒「奥塩原 新湯温泉」へのアクセス&宿泊予約はこちらのページへ

【宿泊料金】

なし 日帰り入浴専門

口コミ評価:寺の湯4.5点、むじな・中の湯4.3点/5.0点

【こんな人におススメ】

◆濃厚な硫黄泉のにごり湯が好き
◆素朴な共同浴場が好き
◆混浴でも構わない


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【日帰り入浴】

*7/24「むじなの湯」に入れたとの情報あり。今後感染症予防対策のため休業になる可能性もあります。

営業時間:7:00~18:00
(むじなの湯は金曜日9:00~16:00まで)
料金:各300円 *温泉街宿泊者は無料
定休日:むじなの湯は月曜日清掃、その他は不定休

地図

【濃厚なにごり湯&あつ湯好きにおすすめ! 奥塩原 新湯温泉にある3つの共同浴場】

「新湯温泉」は、噴火口から湯けむりが上がり硫黄の匂いが立ち込める、塩原温泉郷の中では最も荒々しい源泉のある温泉街です。

新湯温泉は、塩原温泉街の中心部から日塩もみじライン(無料区間)を山あいに車で15分のど上がったところにあります。

 

新湯温泉街には4軒の宿と3つの共同浴場があります。

温泉宿の方は小規模ながらも比較的設備が整っていて鄙びた風情もないのですが、共同浴場の方は昔ながらの素朴な佇まいを持ち、そのコントラストが面白い温泉街です。

 

新湯温泉は裏山にある噴火口の蒸気にお湯を当てた、いわゆる「造成泉」に属します。

泉質は、硫化水素型の硫酸塩泉又は硫黄泉で、少々酸っぱ苦い濃厚な濁り湯です。

共同浴場は当然ながら源泉かけ流し100%なのですが、各宿にも同じお湯を引いていて、全施設が源泉かけ流しという非常に恵まれた温泉です。

 

共同浴場は1か所300円で入浴できますが、温泉街に宿泊すれば当日午後6時までは無料で入浴できます。

外来入浴の営業時間は7:00~18:00なのですが、宿泊先では翌朝は入れないような雰囲気で言葉を濁されるかもしれません。というのも、朝は時間通りに始まらないことも多く、それで宿の方の口コミに悪く書かれることを懸念してということなのだと思います。

特に閑散期の平日はその傾向があるようなので、朝に訪問する場合は10時以降の方が良いかもしれません。

 

【3つの共同浴場の特徴とおすすめポイント】

3つの共同浴場は徒歩1~2分の場所にあるので、烏の行水の人ならば1時間もあればすべて廻れます。

時間がない場合や一つ入れば十分という方のために、3つの共同浴場それぞれのポイントを私なりにご紹介します。

 

「寺の湯」、「中の湯」、「むじなの湯」のうち、「寺の湯」だけ混浴です。「寺の湯」は脱衣所に仕切りもなく、バスタオル巻もできず、女性にはかなり難易度が高いです^^

お湯の濃さでは「むじなの湯」>「寺の湯」>>「中の湯」です。

湯量の豊富さ・鮮度では「寺の湯」>「むじなの湯」>「中の湯」です。

適温で入りやすさでは「中の湯」>「寺の湯」>>>「むじなの湯」です。

ただし、「むじなの湯」は冬季に湯温が低下していることもあるので、ケースバイケースですね。

 

混浴の難易度を除けば、「寺の湯」が一番鮮度も良く、濃厚で、浴室の作りも風情があって個人的には良かったです。

 

それでは、各共同浴場について「寺の湯」、「中の湯」、「むじなの湯」の順にご紹介していきます。

 

【唯一の混浴 鮮度と濃度は抜群! 新湯温泉 共同浴場 寺の湯】

「寺の湯」は、新湯温泉街のメインストリート、県道19号沿いにあります。

手前は「寺の湯」、奥に見える同じような建物は公衆トイレです。

「寺の湯」は、「湯荘白樺」という旅館の左隣にあります。

 

共同浴場には専用の駐車場はないのですが、温泉街のところどころに路肩のスペースがあるのでそこに停めている人が多いようです。

「共同浴場 寺の湯」の入り口

入口の横にある料金箱

ドアを開けると左右に脱衣スペースがあり、一応左が男性、右が女性用になっていて浴室に出る扉も2か所あります。とはいえ、脱衣所にはカーテンも仕切りも何もありません。入浴時にはバスタオル巻も湯あみ着も不可。他にお客さんがいると女性はおそらく入るのは無理でしょう・・・。

宿でも、「寺の湯」に行きたいというと、「えっ、混浴ですけど???」と、女性で入る人はいないような言われ方をします・・・。

 

ただ、いつも混んでいるわけではなく、タイミングが良ければ誰もいないことも多いのではないかと思います。

今回は外来入浴終了少し前(午後5時過ぎ)に行ってみたところ、誰もいませんでした。6時を過ぎると地元の方らしき人が数人でやってきました。

この時間は宿泊者は夕食に備えてもう出ているでしょうし、逆に地元の方は外来入浴の時間が終わるのを見計らい、世間話を楽しみながらゆっくり入ろうと考えているのかなと思います。

こちらが「寺の湯」のお風呂。

左右ほぼ同じ大きさで各2~3人サイズの浴槽になっています。

左右中央に1つずつ湯口があるのですが、左は40度とぬる目、右は44度くらいで熱めになっていました。

カランはなく加水用のホースがあるので、前のお客さんが薄めたのかもしれません。

 

透明度は15センチくらい。ねっとりとした硫黄の香りがして濃厚です。

加水していない右側の方がより鮮度も良く、共同浴場らしいお湯でした。

ほんのり酸っぱく、アルミのせいなのか苦味のある酸性のにごり湯です。

 

3つの共同浴場ともカラン、シャワーはなく、せっけん・シャンプーも置いてありません。

 

源泉名「寺の湯」 泉温74.3度
泉質:酸性-含硫黄-アルミニウム-硫酸塩泉(硫化水素型)pH2.2
蒸発残留物2,173mg,溶存物質(ガス性除く)2,044mg,成分総計2,099mg/kg
メタケイ酸320.4mg,硫化水素ガス55.6mg/kg
態様:源泉かけ流し、加水・加温なし、塩素消毒なし

 

【適温で入りやすい! 新湯温泉 共同浴場 中の湯】

2つ目は「中の湯」です。

「中の湯」の建物は表通りからは見えず、googleマップのアプリでも正確な位置が出ないかもしれないので、「湯荘白樺」の建物を右にある小道を奥に進むと覚えておくと良いでしょう。

「中の湯」の外観

入口から男女別に分かれています。

脱衣所の中は棚とかご、ベンチだけ。

「中の湯」は2~3人サイズの浴槽が1つだけあります。

壁に伝わるパイプから勢いよくお湯が出ていますが、湯量を絞って温度調節してあり、湯船の中は42度ほどで3つの共同浴場の中では一番入りやすいです。

3つの共同浴場の中では、唯一「単純酸性硫黄温泉」でさっぱりとしたお湯に感じます。

加水用のホースと桶

 

源泉名「中の湯」 泉温79.2度
泉質:単純酸性硫黄温泉(硫化水素型)pH2.6
蒸発残留物444mg、溶存物質(ガス性除く)359mg、成分総計414mg/kg
メタケイ酸89.8mg、硫化水素ガス55.4mg/kg
態様:源泉かけ流し、加水・加温なし、塩素消毒なし

 

【激熱のこともあればぬるすぎてお休みのことも! 新湯温泉 共同浴場 むじなの湯】

「むじなの湯」は、熱いことで有名で、なおかつお湯が濃いと人気の共同浴場です。

といっても、近年はぬるすぎて休業中のこともあるようなので、ダメ元で訪問するくらいの方が良いかもしれません。

「むじなの湯」は、「寺の湯」の斜め向かいの階段前に看板が出ています。

ここから階段を30段ほど降りたところに湯小屋があります。

雪が降った後は30cm~50cmほど積もっているので、長靴を用意して行った方が良いです。

むじなの湯(金泉湯)の由来の看板

「むじなの湯」の入口。

訪問時は階段側から手前が男湯、奥が女湯でした。日替わりで入替だそうです。

入口の横に料金箱がありますので、お金を入れて入ります。

脱衣所内は棚があるだけでした。

4.5畳くらいの広さの浴室に3~4人サイズの木枠のお風呂が一つ。

硫黄の香りが充満しています。

 

この日女性用だった浴槽には湯口はなくオーバーフローもしていませんでした。

中に入るとどこからともなく熱いお湯が出ていて、足元自噴を確認できます。

 

ただ、訪問した日は60年ぶりの大雪だったそうで、人も来ないからなのか、湯量は少な目で、浴槽の温度は40度くらいとぬる目でした。

普段はアブラ臭も強めということなのですが、湯量が絞ってあったからか、アブラ臭は分かりませんでした。

透明度は15センチくらい。かなりのにごり湯です。

天井が高いです。壁の向こうは男湯。

男湯(入口手前の浴室)の方が足元自噴をはっきりと確認でき、入浴できないくらいお湯が熱いそうです。

左には加水用のホースのみ。

 

源泉名「むじなの湯」泉温58度 湧出量?
泉質:酸性-含硫黄‐カルシウム・アルミニウム‐硫酸塩泉(硫化水素型)ph2.8
*掲示はなく詳細不明

 

実のところ、「むじなの湯」は3回チャレンジしたうちの2回は休館で、入れた1回も噂のような激熱ではなくぬる湯でした・・・。

1度目(2013年3月)はボイラー故障、2度目は60年ぶりの猛吹雪のせいか超ぬる湯、3度目はそれほど寒くもない季節なのに「ぬるいためしばらくお休み」とのこと。

なので、一度もベストコンディションの時に入れていません(;一_一)

激熱でアブラ臭もするという状態で「むじなの湯」に入ってみたいです。

 

【新湯温泉 共同浴場の動画】

【新湯温泉 3つの共同浴場 温泉の感想】

 

◆泉質

@寺の湯 ★★★★ 4.4

@中の湯 ★★★★ 4.2

@むじなの湯 ★★★★ 4.3

 

◆お風呂の雰囲気

@寺の湯 ★★★★ 4.4

@中の湯 ★★★★ 3.9

@むじなの湯 ★★★★ 3.9

 

◆清潔感

@寺の湯 ★★★ 3.8

@中の湯 ★★★ 3.8

@むじなの湯 ★★★ 3.8

 

⇒「奥塩原 新湯温泉の宿」をインターネットで予約する

 

*ブログの内容は掲載時の情報です。

基本情報の変更がある場合もございますので、お出かけの際には施設にお問合せ下さい。



 

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