栃木県那須町にある那須五湯の一つ「弁天温泉旅館」の入浴レポートです。
最終更新日 | 2021/11/30 | 訪問日 | 2021/11・ 2015/9 |
【弁天温泉 弁天温泉旅館】基本情報
べんてんおんせん べんてんおんせんりょかん
住所:〒325-0301 栃木県那須郡那須町湯本157
TEL:0287-76-2211
公式サイトなし
閉館しました
【宿泊料金】
1泊2食付 料金要問合せ お一人様? 素泊まり? 湯治対応? 自炊?
口コミ評価:Google 3.1点/5.0点
【こんな人におススメ】
◆廃墟系鄙び宿が好き
◆那須でも空いている穴場の温泉を探している
◆鉄臭のする笹濁りのお湯が好き
◆混浴ファン
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【日帰り入浴】
営業時間:10:00~17:00
料金:大人1,000円 子供700円
アクセス
◆車
東北道「那須IC」から那須街道~県道17号線を那須ロープウェイ方面へ、インターから17キロ約35分。
ドラぷら
◆電車
JR東北新幹線「那須塩原駅」又は東北本線「黒磯駅」より那須湯本行バスに乗り「弁天温泉」下車。徒歩5分。「那須塩原駅」からタクシーで45分。「黒磯駅」からタクシーで40分。
Yahoo!路線情報・東野バス(那須線時刻表)
◆高速バス
楽天トラベル高速バス予約
地図
【那須七湯 弁天温泉 弁天温泉旅館 日帰り入浴】
「弁天温泉」は、湯本の温泉街から奥那須・茶臼岳ロープウェイに向かう手前、
那珂川系苦土川上流、標高1,200mにある一軒宿の秘湯です。
「弁天温泉」はその名の通り、弁天様に関係していて、
創業者が夢枕で弁天様のお告げを聞いて温泉を発見したそうです。
江戸の天保年間(1830年~1844年)には湯治場としての記録があるそうですが、
開湯の由来は分かっておらず、
明治17年(1884年)に創業者の小林氏が再発見した記録が残っているのみです。
那須湯本温泉は酸性泉のにごり湯で強いため、
弁天温泉は湯ただれを治す「仕上げの湯」として利用されてきたそうです。
湯本から県道17号線沿いを進むと、休暇村を通り過ぎてすぐ右手に敷地の入口があります。
通り沿いにある黒御影の看板と、2本の石柱の門。
50mほど坂を下りると自動販売機のある駐車スペースに出ます。
車止めが置いてあるので、ここから先は徒歩で。30mほど下りた所に宿があります。
駐車場から下りて振り返ったところ。
宿の送迎バスが停まっていましたが、タイヤの空気は抜けていてしばらく使っていないような気配。
日帰りどころか、閉館になってしまっているのでは???
恐る恐る進むことに。
近くには「那須自然研究路」というトレッキングコースがあるようです。
ほどなくして川のせせらぎが聞こえ、宿の外観が見えてきました。
屋根の下には大きなスズメバチの巣が(゜o゜)
橋を渡ると宿の玄関前に出るのですが、その手前に「長寿の泉」と書かれた湧水がありました。
お地蔵さんが祀ってあります。
先に立ち寄った「北温泉」が山の神社に向かうような雰囲気だったとすれば、
「弁天温泉」は山の荒れ寺に向かうような空気感でした^^
露天風呂の上にも源泉がある場所なのか、
お地蔵さんのような像がたくさん祀ってあり、
湯治場として栄えた時期もあったのだろうなという印象です。
橋を渡ると宿の玄関前に。
2台車が停まっていましたが、タイヤはパンク状態・・・。
でも、玄関に入るときちんと営業していました。ホッ。
玄関に入ると左がフロント、左奥の廊下の突き当たりが大浴場です。
旅番組などで芸能人と写っている写真から察するに、
出てきたのはおそらく番頭さんなのかな。
他に従業員はおらず、厨房もしばらく使っていないような雰囲気でした。
でも、大変丁寧な接客でした。
お風呂の説明を受けて奥へ。
電気が点かないので暗いですが気を付けてと言われ、
昼間だしと問題ないと思いましたが、やっぱり不気味な雰囲気でした。
9月の大連休の初日でしたが、貸切状態。
心配になって来ましたよ(-.-)
浴室に向かう通路。電気がついておらず薄暗いです。
宿泊したら夜は懐中電灯を持参するのだろうかと思いつつ奥へ進みます。
廊下の突き当たりに男女別大浴場の入口があります。
左は男湯、右は女湯。
手前に100円ロッカーがあります。
上の写真ではフラッシュをたいていますが、
電気がついておらず、実際にはこれくらい暗かったです^^
脱衣所は2畳ほどの広さ。棚と籠、竹のベンチが置いてあります。
天井からは雨漏りがしているようでした。
壁に貼ってある20年前の温泉分析書も黒いシミで半分は判読できず。
【弁天温泉旅館 内湯】
こちらは女性用内湯。左奥のドアから混浴露天風呂に出られます。
10畳ほどの浴室に瓢箪型の5~6人サイズのお風呂が一つ。
笹濁りのお湯で、金気臭が強めです。
温度は42度とちょうど良かったです。
湯口からは45度強の熱めのお湯。
鉄分で周りがまっ茶色です。
近くの大丸温泉も同じく単純泉で鉄臭が強めですが、
弁天温泉のような笹濁りはなく、ここは那須でも特殊な存在ですね。
壁際にはシャワー1台とカラン1台。ボディーソープと石鹸が置いてあります。
こちらは男湯。混浴風呂側のドアが開いていたので丸見えでした。
女湯よりも広くて10~12人くらい入れそうです。
館内は人の気配がせず、暗くて不気味でしたが、
内湯は古くからの湯治場にあるような感じで、造りは悪くないです。
掃除もままならないのでは?と思いましたが、
内湯はかなり古いものの、ぬめりが酷い等の不快感はありませんでした。
【弁天温泉旅館 混浴露天風呂】
露天風呂は男女別の内湯から外に出るドアがあり、全て混浴になっています。
女性はバスタオル巻もOKです。
内湯から外に出ると、木に囲まれた庭園風の混浴露天風呂があります。
一番右がメインの「河の湯」。10~12人サイズの大きさ。
綺麗な笹濁りで金気臭も強め。温度は41度とちょうど良かったです。
こちらの露天風呂はヌメリもなく、掃除もきちんとしてありました。
左隣にある浴槽はやや小ぶりで8人サイズほどの大きさ。
中央にはカエルの親子の石像が置いてあります。
こちらは32度くらいでほとんどプールのような温度。
源泉が7本あるそうなので、別源泉なのかもしれませんが、
お湯が新鮮でないような気もしたので足湯だけに留めました。
葉っぱが沈んでいたり、こちらはちょっと掃除が行き届かない感じ。
通路の左手に進むとビニールシートが掛けられている閉鎖中のお風呂と、
奥に夫婦で入浴できる壺湯があります。
「夫婦かめの湯」 屋根付の小さな小屋になっています。
1人サイズの壺湯にタヌキ夫婦の信楽焼。
狭いですが膝を抱えて大人一人が入浴できます。
意外と深かったです。
お湯はどちらも40度くらいでぬる目でした。
途中、ビニールシートがかかっていた2つのお風呂。
震災で倒壊してしまい、作り直すのにお金がかかるため手つかずのままだそうです。
館内にあった以前の写真を見ると、
左が樽風呂で、右が釜風呂のようです。
お風呂から出ると廊下には使用できないゲーム機が。
何とも物悲しいレトロなインテリアと化しています。
ロビーには自動販売機とちょっとしたお土産が売っていました。
記念にネーム入りのタオルを購入して帰りました。
【弁天温泉旅館 温泉の感想】
宿の雰囲気は、ジャンルで言えばいわゆる廃墟系なのですが、
崩壊しそうな建物というよりも、利用者が少ないのでもの悲しい雰囲気といった感じです。
もっとボロイ宿は他にもたくさん見てきましたが、
那須というリゾート観光地にあるために際立って見えてしまいますね。
館内は資金的に管理が行き届かず、気の毒としか言いようがないです。
日帰りも1,000円と高めですが、ほぼ貸切利用で着ると思えば安いもの。
何とか持ちこたえてもらいたいなと思います。
那須では珍しい金気臭のする笹濁りの湯で、
とても温まる良いお湯です。
特に内湯と露天の「河の湯」が良かったです。
泉質★★★★4.1
お風呂の雰囲気★★★3.8
清潔感★★★3.0
接客サービス★★★★4.2
【弁天温泉旅館 温泉情報】
◆お風呂
男女別大浴場(内湯各1) 混浴露天風呂大1小1夫婦風呂(壺湯)2
◆源泉 H7.8月の分析書
自家源泉「弁天温泉 6~9号泉混合泉」泉温48度 湧出量210L/分
泉質:単純温泉(低張性中性高温泉)ph6.4
蒸発残留物641.3mg/kg 溶存物質? 成分総計910mg/kg
態様:源泉かけ流し、加水・加温なし、塩素消毒なし。
*ブログの内容は掲載時の情報です。
基本情報の変更がある場合もございますので、お出かけの際には施設にお問合せ下さい。
【弁天温泉周辺の関連記事】
◆那須湯本温泉 松川屋 那須高原ホテル 日帰り入浴(鹿の湯源泉)
◆那須湯本温泉 小鹿の湯(はなやホテル)日帰り入浴(鹿の湯源泉)
◆那須町 那須湯本温泉 清水屋旅館 日帰り入浴(鹿の湯源泉)
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