大分県由布市にある湯平温泉5つの共同浴場の入浴レポートです。
最終更新日 | 2022/3/24 | 訪問日 | 2016/9月上旬 |
【湯平温泉 共同浴場】基本情報
ゆのひらおんせん きょうどうよくじょう
住所:〒879-5112 大分県由布市湯布院町湯平356−1(湯平温泉観光案内所)
TEL:0977-86-2367
営業時間:10:00~17:00 火・水休み
公式サイト
*コロナ禍のため2020年10月より5つの共同浴場はすべて休業中です
(2019年1月より「橋本温泉」「砂場温泉」はメンテナンスのためしばらく休業)
湯平温泉全体の口コミ評価:Google 4.1点/5.0点
【湯平温泉の共同浴場はこんな温泉です】
◆300年前に作られた石畳のレトロな温泉街に5つの共同浴場がある
◆やや熱めから激熱のナトリウム・塩化物泉
◆通称「砂場温泉」は「九州温泉道88湯」の対象施設
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アクセス
◆車
大分道「湯布院IC」からR210~県道537号線経由、20分。
ドラぷら
◆電車
JR久大線「湯平駅」から由布院コミュニティバス「ゆーバス」(湯布院版・湯平コース)で「嬉し乃食堂前」下車、徒歩3分~10分(平日のみ1日2~3便)。湯平駅からタクシーで10分。Yahoo!路線情報・ゆーバス時刻表
◆高速バス
福岡空港・博多・大分空港・別府駅・熊本空港・熊本駅⇔由布院駅 高速バスあり
◆高速バス
楽天トラベル高速バス予約
地図
【湯平温泉 5つの共同浴場 湯巡り】
「湯平温泉」は、由布院から南へ車で20分、花合野川沿いの山あいにある小さな温泉街です。
明治から昭和初期にかけて湯治場として大変栄え、別府に次ぐ九州第2の温泉街だったそうです。
江戸時代に敷かれたという石畳通り沿いには宿や商店街が並びレトロな風情を醸し出しています。
田中裕子と沢田研二が結婚するきっかけとなった回のロケ地にもなったそうなので、
映画を見る機会のある方はチェックしてみてください。
温泉街の入口からは車も通れない細道で、なかなかの急こう配です。
温泉街の上の方から見た写真。
夜になると提灯に明かりがともります。
温泉街の入口は、県道537号線沿いにあります。
温泉街には無料駐車場があるようですが、歩いていた時には気付きませんでした。
写真の入口から右奥にある郵便局の裏手の神社の駐車場があるようなので、
そこからは共同浴場まで5~10分ほど歩きます。
*共同浴場の前の道は車1台がやっと通れるか同課のスペースしかないので、路駐はできません。
【湯平温泉街の地図(高尾荘のもの)】
温泉街は北に入口があり、南側へ坂を登る形になっています。
現在、5軒の共同浴場と足湯が一つ(元・大湯源泉)があり、
一般入浴は各200円、温泉街の宿泊者は各100円で入浴できます。
浴室は男女別の内湯になっていますが、
温泉街の中ほどにある「中の湯」だけは1つしかお風呂がなく男女日替わりでの利用となります。
宿泊の際には入浴券を購入し、各浴場入口の料金箱に投入します。
砂場温泉の入口にある料金箱。
それでは、温泉街の下から上へ5つの共同浴場を順番にご紹介します。
【湯平温泉 共同浴場 その1 橋本温泉】
「橋本温泉」は、共同浴場の中で一つだけ石畳通りの外にあります。
県道沿いの石畳通り入口から入り、一つ目の道を右へ曲がって坂を下りて行きます。
「橋本温泉」の外観。
湯小屋は建替えたのか、まだ新しいです。
温泉の入口には必ず仏様(薬師如来など)が祀られています。
男女別の入口。
浴室は8畳ほどの広さ。コンクリートとタイル張りの2槽に分かれた浴槽があります。
中央に仕切りがあり、熱めの湯とぬる目の湯になっています。
それぞれ42度、43度で、共同浴場の中では比較的入りやすい温度でした。
お湯は無色透明、味は微食塩で柔らかい浴感です。
「銀の湯」以外は、「湯ノ平中鶴2号」という源泉を使用しています。
ただ、同じ源泉でもお風呂によって微妙な違いがあるのが面白いです。
浴室にカランはありますが、石鹸やシャンプーなどは置いてありません。
@橋本温泉の情報
源泉名「湯ノ平中鶴2号」泉81.9 湧出量 測定せず(掘削 動力)
泉質:ナトリウム-塩化物泉(低張性アルカリ性高温泉)pH8.4
蒸発残留物 1,776mg/kg 溶存物質(ガス成分を除く)1,882mg/kg 成分総計1,882mg/kg
態様:源泉かけ流し、加水・加温なし、塩素消毒なし
営業時間:6:00~21:30
【湯平温泉 共同浴場 その2 銀の湯】
「銀の湯」は、石畳通り入口から坂を上って1軒目の共同浴場です。
「銀の湯」の外観。
入口前には足湯スペース、入口横には顏ハメパネルがありました。
「銀の湯」だけは他とは違う源泉を使用しているためか、
マニアックな温泉ファンには一番人気のようです。
無人の受付と脱衣所内。
ロッカーとベビーベッドあり、リフォーム済みで中は綺麗でした。
浴室は6畳ほどの広さ。4~6人サイズの桧風呂が一つあります。
43度強あり、熱めのお湯です。
金気臭がするという噂でしたが、あまり感じられませんでした。
別源泉の「金の湯」と似ていてほとんど区別がつきませんでした。
ちなみに以前とお湯の性質は変わらないそうですが、一度掘削し直したそうです。
@銀の湯の情報
源泉名「銀の湯温泉」泉温51.8 湧出量 測定せず(掘削66m動力)
泉質:単純温泉(低張性アルカリ性高温泉)pH8.8
蒸発残留物 471mg/kg 溶存物質(ガス成分を除く)588mg/kg 成分総計588mg/kg
態様:源泉かけ流し、加水・加温なし、塩素消毒なし
営業時間:6:00~21:30
【湯平温泉 共同浴場 その3 砂場温泉】
「砂場温泉」は、「中央温泉」と呼ばれることもあります。
「砂場温泉」は、「白雲荘」という宿の裏にある細い通路から橋を渡った対岸にあります。
細い裏路地が秘密基地のような、ヴェネチアの裏路地を思い出しました。
砂場橋と花合野川の清流。
初夏になると清流沿いに源氏ボタルが現れるそうですが、
緑に囲まれているので紅葉の季節もなかなかの景色ではないかと思います。
橋の上から見える「砂場温泉」の湯小屋。
橋を渡って階段を下りると川沿いに入口があります。
「砂場温泉」は、湯平温泉の共同浴所の中で唯一「九州温泉道八十八湯」の対象施設です。
入口にスタンプが置いてあります。
浴室に入ると6畳ほどのスペースの壁側に脱衣棚と3~4人サイズの檜風呂があります。
お湯は44度でかなり熱め。
水道の蛇口があるので加水は可能ですが、
地元の人に遠慮してしまいあまり薄められませんでした(^_^;)
「砂場温泉」は、もともと川底からお湯が湧出していたために「砂場」と呼ばれたそうで、
当時は湯船の水面は河の水位よりも低かったそうです。
熱くて長居はできないので早々に退散しました。
@砂場温泉の情報
源泉名「湯ノ平中鶴2号」泉81.9 湧出量 測定せず(掘削 動力)
泉質:ナトリウム-塩化物泉(低張性アルカリ性高温泉)pH8.4
蒸発残留物 1,776mg/kg 溶存物質(ガス成分を除く)1,882mg/kg 成分総計1,882mg/kg
態様:源泉かけ流し、加水・加温なし、塩素消毒なし
営業時間:6:00~21:30
【湯平温泉 共同浴場 その4 中の湯】
再び石畳通りに戻って坂を登って行くと、温泉街のなかほどに「中の湯」があります。
この石畳通りは本当に昭和の時代で時間が止まったようなところですね。
「中の湯」の外観と仏様。
入口には「本日 男湯」の看板。
当然そのことは知っていたのですが、
誰も入浴していなかったので近くの商店のご主人に中を見学してもいいか尋ねてみましたが
やはりお断りされてしまいました。
というわけで、パンフの写真しかありません。
湯平温泉の共同浴場の中では、唯一、外の景色を眺めることのできる半露天風呂のような造りです。
あぁ~入りたかった~(T_T)
この後何度か近くまで通ったのですが、宿泊したついででないと、
離れた駐車場から歩いてとなるとなかなか億劫になりますね。
@中の湯の情報 *入室できなかったため詳細不明
源泉はおそらく他と同じ「湯ノ平中鶴2号」と思われます。
営業時間:6:00~21:00 偶数日は男性専用、奇数日は女性専用
【湯平温泉 共同浴場 その5 金の湯】
最後に、「金の湯」です。
「金の湯」は、「中の湯」から10mほど先にある「旅館 鈴屋」の横から橋を渡った対岸にあります。
「金の湯」の外観。
共同浴場らしからぬコンクリートの建物ですが、かえって寂れた雰囲気でした。
「金の湯」の入口と女性用の脱衣所。
鍵なしのロッカーと脱衣棚があります。
浴室は5~6畳の広さ。
コンクリートのシンプルな浴槽で、中央に仕切りがあります。
各2~3人サイズの広さ。
奥に湯口があるので、中央の板で手前側はぬるくなっているはずの構造ですが、
湯口付近で45度、手前でも44度ありました(^_^;)
床もオーバーフローした部分しか濡れておらず、しばらく誰も入っていなかったから余計に熱いのか。
水道の蛇口があったのでちょっとだけ加水しました。
「銀の湯」と似た感じのお湯でしたが、それほど他と違うというほどでもなかったです。
あつ湯と格闘していると、地元の人が入ってきました。
5つも共同浴場があるからには、時々違うところに入るのですか?と尋ねましたが、
「各組合で清掃などの管理をしていて、他所のお風呂にはお邪魔しにくい。
なので、自分が管理している所しか入らない人が多いと思う。」
とご近所事情を打ち明けてくれました。
なるほど~
@金の湯の情報
源泉名「湯ノ平中鶴2号」泉81.9 湧出量 測定せず(掘削 動力)
泉質:ナトリウム-塩化物泉(低張性アルカリ性高温泉)pH8.4
蒸発残留物 1,776mg/kg 溶存物質(ガス成分を除く)1,882mg/kg 成分総計1,882mg/kg
態様:源泉かけ流し、加水・加温なし、塩素消毒なし
営業時間:6:00~22:00
【湯平温泉 5つの共同浴場 湯巡りの感想】
「銀の湯」以外は同じ源泉を使用していますが、
お風呂の造りや湯量の関係なのか、微妙な違いがあります。
とはいえ、お湯自体は無色透明でさっぱりとした食塩泉なので、
あまり泉質うんぬんを語るようなインパクトはありません。
「橋本温泉」以外はどこも43度以上と熱めでしたが、
まだ外気が30度近くある9月上旬だったので、汗が引かない、引かない。
しかも急こう配の路地を1時間以上ウロウロするので、かなりの運動になります^^
少し肌寒くなった季節に向いている温泉かもしれません。
個人的には、ぬる目で2槽ある「橋本温泉」と、
潔い熱さと鮮度が抜群の「金の湯」が対照的で良かったです。
湯平温泉の共同浴場は、
レトロな石畳通りと迷路のような路地を歩きながら湯巡りすること自体が楽しい、
そんな場所でした。
泉質★★★4.0
お風呂の雰囲気★★★3.0~3.5
清潔感★★★★4.2
湯平温泉の宿 宿泊予約サイト |
*ブログの内容は掲載時の情報です。
基本情報の変更がある場合もございますので、お出かけの際には施設にお問合せ下さい。
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