大分県日田市にある天ヶ瀬温泉の5つの共同浴場の露天風呂(混浴)の入浴&偵察レポートです。
最終更新日 | 2022/3/24 | 訪問日 | 2016/8月下旬 |
【天ヶ瀬温泉 共同浴場】基本情報
あまがせおんせん きょうどうよくじょう
住所:〒879-4201 大分県日田市天瀬町桜竹 他
TEL:0973-57-2166(日田市観光協会天ケ瀬支部)
公式サイト
⇒「天ケ瀬温泉」へのアクセス詳細&宿泊予約はこちらのページへ
【宿泊料金】
なし 日帰り入浴専門
天ケ瀬温泉の口コミ評価:Google 4.1点/5.0点
【天ケ瀬温泉 共同浴場の特徴】
◆天ケ瀬温泉街の中心部を流れる玖珠川沿いにある5つの共同浴場
◆すべて混浴で、「神田湯」を除き水着入浴不可
◆現在は観光客よりも地元民の利用者が多い
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【日帰り入浴】
営業時間・料金は各共同浴場の項目に記載しています。
【天ケ瀬温泉 5つの共同浴場 露天風呂 巡り】
天ケ瀬温泉は、別府温泉、由布院温泉と並ぶ豊後三大温泉地です。
現在は少しさびれた静かな温泉街になっていますが、一時期は別府温泉に次ぐ一大温泉観光地でした。
温泉街の中心部には筑後川系の玖珠川が流れており、川沿いには5つの共同浴場があります。
いずれも100円で入浴でき、川との一体感を楽しめる開放的な露天風呂です。
共同浴場はすべて混浴で、「神田湯」だけは水着OK、「薬師湯」はバスタオル巻もOK、
その他は裸でなければ入浴できず、女性にとってはかなり難易度の高いお風呂です。
利用者はほとんどが地元のお年寄り(男性)が多く、
特に天ケ瀬駅すぐ裏の「駅前温泉」は硫黄泉の濁り湯で人気があります。
今回は、はたして女性の観光客でも普通に入浴できるのか?
ということで、偵察に出かけました。
2016年8月下旬のレポートです。
【天ケ瀬温泉街の地図】
*クリックで拡大できます
一般の地図とは南北が逆で、下が北、上が南です。
右側にある「現在地」と書かれたのが天ケ瀬駅前、赤丸で囲んだ部分が5つの共同浴場です。
駅側から、「駅前温泉」、「益次郎温泉」(対岸)、「薬師湯」、「神田湯」、「鶴舞の湯」です。
左右黄色い丸の部分に2か所の市営無料駐車場があります。
*駅近くの右は「桜滝駐車場」、左は「赤岩湯駐車場」
通り沿いは駐車をしてしまうと大型車が通れない道幅しかなく、旅館の駐車場の出入り口が多いので、路駐はお勧めできません。
駅にいちばん近い「駅前温泉」で駅から徒歩1分、一番遠い「鶴舞の湯」まで直線距離で850m、徒歩約10分あります。
一つだけ対岸にある「益次郎の湯」は16:00~、一番遠い「鶴舞の湯」は18:00~の営業となっています。
車で行く場合には、天ケ瀬駅近くの「桜滝駐車場」にとめて、「駅前温泉」から巡ると効率よく回れると思います。
駅前温泉からスタートして徒歩で回った場合、入浴時間を入れずに1時間弱で歩ける距離です。
それでは、「駅前温泉」から順に5つの共同浴場をご紹介していきます。
【No.1 天ケ瀬温泉 共同浴場 駅前温泉】おすすめ度★★★★
「駅前温泉」は、天ケ瀬駅のすぐ裏手の川沿いにある共同浴場です。
※「駅前温泉」は2020年夏の豪雨災害から普及しています。
駅から西へ50m行ったところに「桜滝無料駐車場」があるので、そこから2~3分歩きます。
駐車場の川側に「駅前温泉」の矢印が書かれた階段を下りて川沿いを歩いていくと、
川沿いに見える緑色のシートがかかった小屋のような建物が「駅前温泉」です。
駅から徒歩で向かう場合には、駅の西側すぐに看板が出ています。
喫茶店の間に川に向かって下りていく細い通路があります。
地元の人はこの細い道を車で行ってしまっているようですが、
途中まで行ってみたものの、かなり細い坂道だったため、レンタカーが傷つくのは怖いので引き返しました。
湯小屋には屋根がついていますが、川側には仕切りもない開放的な半露天風呂になっています。
浴槽の横にある脱衣所もオープンスペースです。
下の写真の左奥には女性の脱衣所として半身が隠れる仕切りがありますが、暗くならなければほとんど意味がないです^^
バスタオル巻もNGなので、湯船の近くまでバスタオルを巻いて行って、見ていない隙に出入りするしかありません。
入口から見た「駅前温泉」の浴槽。
天ケ瀬温泉の共同浴場の中で唯一、たまご臭の強いグレーがかった濁り湯です。
にごり湯隙にはたまりません!(^^)!
ホースで適度に加水されていて、42度くらいでした。
駅から近いというだけでなく、泉質も抜群。
天ケ瀬温泉街の宿でもこんな泉質はほかにあるのかな?というほど。
湯船に入りながら対岸の緑と川の景色を楽しめる開放的なお風呂ですが、
対岸には旅館もなく、一度入浴してしまえば周囲の視線を気にすることもありません。
観光客だけでなく、地元民に一番人気なのも納得です!
壁には温泉街の写真と寄付者の名前が書いてありました。
【駅前温泉の感想】
1度目は午前10時過ぎに見に行きましたが、地元のお年寄りが7~8人入浴していました。
そこに観光客が入っていくのは男性でもちょっと無理な状態。
その後、ほかの露天風呂を見て回った後、お昼過ぎに再度立ち寄ったところ、
最後の1人が着替えて出る所でしたが、地元情報を聞いているうち、5分足らずで他のお客さんがやって来ました。
平日の昼間でも出入りが激しいので、タイミングが良くないと貸切で入浴するのは困難でした。
夕方以降は地元の年配女性がたまに入っていることもあるそうですが、
観光客で女性が入浴していることはほとんどない・・・ということでした。
女性の入浴が少ない分、ワニとおぼしき人もいませんが、
地元の常連さんが多いだけに、わざわざ女性がここに入りたいの?と思われるかもしれません。
会話しながら入浴できるタイプの人ならば問題ないと思いますが。
駅前温泉の情報
営業時間:9:00~22:00 料金100円
バスタオル巻不可
泉質:単純硫黄泉
天ケ瀬駅から徒歩1分。
【No.2 天ケ瀬温泉 共同浴場 益次郎の湯】おすすめ度★★★
「益次郎の湯」は天ケ瀬駅を東に進み、二つ目の橋を渡った対岸にあります。
橋の上からの景色。
左下にある黄色い丸で囲んだ部分が「益次郎の湯」です。
橋の上からズームアップ。
「益次郎の湯」は屋根付きの露天風呂で、川側には茶色い目隠しシートがついています。
足湯と「天龍荘」の宿の前を通り過ぎ、川岸に下りていきます。
真下は宿の駐車場になっていますが、歩いている人から浴槽は見えません。
隣にはペット用のシャワーと浴槽がありました。
「益次郎の湯」の内部に入ってみると、お湯は空でした(ー_ー)!!
建物側にはオープンスペースの脱衣所。
入口から見たお風呂。
入浴した高さからの目線。
入浴中は目隠しで川は見えませんが、対岸の建物と山の景色がよく見えます。
【益次郎の湯の感想】
営業時間が夕方以降なので、主に地元民に利用されているようです。
いい具合に目隠しがあるので、人がいなければ比較的入浴しやすそうです。
以前は車中泊のたまり場になっていたようで、注意書きがひときわ目立ちます。
地元の人に睨まれないよう、マナーを守って利用したいところです。
益次郎の湯の情報
営業時間 16:00~22:00(22:00にお湯を抜きます)
料金 100円
バスタオル巻不可
泉質:単純硫黄泉 泉温75度
「駅前温泉」から600m、徒歩8分。
【No.3 天ケ瀬温泉 共同浴場 薬師湯】おすすめ度★★★
3つ目の共同浴場は、「薬師湯」です。
橋を渡って元の道に戻り、「益次郎の湯」のななめ対岸にあります。
「駅前温泉」から東へまっすぐ500mのところに川岸に下りる階段があります。
石組みで屋根付の露天風呂でしたが、囲いはなく開放的です。
周辺の宿からは丸見えです♪
6~8人サイズのお風呂で、お湯は無色透明、41度くらいで適温。
白い糸くずのような湯花が待っていますが、硫黄泉らしい匂いはそれほど感じられませんでした。
脱衣所は屋根の下に棚があるだけ。一応すだれもありますが、対岸からは丸見えです^^
車の中で着替えてこないと女性は厳しいですね。
【薬師湯の感想】
天ケ瀬温泉の共同浴場の中では、「神田湯」に次ぐ開放感です。
比較的手入れも行き届いており、湯船もきれいで温度も適温です。
現地には書いてありませんでしたが、観光協会では女性はバスタオル巻もOKとしているので、
着替えさえクリアできれば何とか入浴できると思います。
地元民よりも観光客向けのお風呂という感じなので、逆に空いていて利用しやすいと思います。
薬師湯の情報
営業時間:7:00~22:00
料金:100円
バスタオル巻OK
駅前温泉から500m、徒歩6分。
【No.4 天ケ瀬温泉 共同浴場 神田湯】おすすめ度★★
4つ目は、「薬師湯」のある通りをまっすぐ東へ150mほど行ったところにある「神田湯」です。
「神田湯」は、天ケ瀬温泉の共同浴場の中では囲いも何もない川の中にポツンとある開放感あふれる露天風呂です。
四方から丸見えのため、女性は水着での入浴もOKです。
「旅館 日田屋」の前に入り口があります。
階段を下りると、浴槽のすぐそばに屋根の付いたオープンスペースの脱衣所があります。
すのこが置いてあるだけで、女性にはほとんど意味をなさない・・・。
対岸には「天龍荘」、「成天閣」という大型ホテルがあり、ホテルから丸見えの状態です。
女性はイチからここで着替えるのは困難なので、水着の場合は車の中で着替えてきてからの方がよいと思われます。
でも、恥ずかしい代わりに開放感と眺めは最高です!
お湯は無色透明、ほぼ無味無臭。
6~8人サイズの浴槽で、温度は39度とかなりぬるめ。
白い糸くずのような湯花が沈殿しています。
「地獄谷温泉 後楽館」の露天風呂を思い出すお湯でした。
入浴中♪
長湯温泉「ガニ湯」の翌日なので、「地元民は誰も気にしちゃいない」と開き直っての入浴です^^
入浴中の目線は川と一体になった気分♪
天気も良く、気分は最高でした!(^^)!
「神田湯」の注意書き
【神田湯の感想】
天ケ瀬温泉の中では開放感と景色は一番良いです!
ただし、清掃のタイミグにもよりますが、野湯に近い状態で浴槽のぬめりが強く、バスタオルが苔で茶色く汚れてしまいます。
お湯も他の共同浴場に比べ特徴的ではなく、話のネタのために入浴しておこうかという温泉でした。
地元民にとっては普段遣いに向かず、観光客向けの温泉ですね。
その分、普段は貸切状態なので、周辺の目線さえ気にしなければ利用しやすい温泉だと思います。
温泉街に泊まって、朝焼けや夜空を楽しむのにも良いかもしれません。
注意書きからは、グループでビールをあおりながら騒いで入っているのだろうと読み取れるので、
マナーを守って入浴したいところです。
神田湯の情報
営業時間:6:00~23:00
料金:100円
バスタオル巻、水着OK
駅前温泉から600m、徒歩7分。
【No.5 天ケ瀬温泉 共同浴場 鶴舞の湯】おすすめ度★★★
最後は、天ケ瀬駅から最も遠くにある「鶴舞の湯」です。
さきほどの「神田湯」から東へ200m徒歩2分、駅前からは850m徒歩10分の距離にあります。
初めから「鶴舞の湯」に直行する場合は、さらに東へ300m行ったところに「赤岩湯市営駐車場」(無料)があります。
通り沿いにある「鶴舞の湯」の入り口。
近くの橋の上から見ると、「鶴舞の湯」はこんな感じ。
脱衣所にはすだれの仕切りがあり、川側は囲いもなくオープンスペース。
湯船は小さ目ですが、よく整備されており、地元民が愛用していそうなお風呂です。
またしてもお湯は空(ー_ー)!!
【鶴舞の湯の感想】
温泉街の端にあり、景観や解放感はそれほどありません。
営業時間も夕方からなので、地元民御用達と思われます。
地元の方と情報交換しながら入りたい向けの温泉だと思います。
以前の写真ではすだれの囲いがありましたが、今回はそれらしきものも見当たらず、
営業開始時間になると用意されるのかもしれません。
鶴舞の湯の情報
営業時間:18:00~22:00
料金:100円
バスタオル巻不可
天ケ瀬駅から800m、徒歩9分。
【天ケ瀬温泉 共同露天風呂のまとめ】
泉質からすれば、「駅前温泉」が最もお勧めです!
天ケ瀬温泉の宿の日帰り入浴でも、あのようなにごり湯はありませんので。
開放感と景色のよさ、話のネタ的には「神田湯」が最も面白い温泉です。
ただし、ぬめりがあるので、野湯が苦手な潔癖症には向きません。
開放感と景色のよさでは時点で「薬師湯」です。
お湯も適温で、清潔感もあります。
「益次郎の湯」と「鶴舞の湯」は営業時間が夕方からなので、
温泉街に宿泊しないと利用しにくいため除外しました。
*ブログの内容は掲載時の情報です。
基本情報の変更がある場合もございますので、お出かけの際には施設にお問合せ下さい。
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