長野県大鹿村にある「鹿塩温泉 山塩館」の入浴レポートです。
【鹿塩温泉 山塩館】温泉情報
かしおおんせん やましおかん
◆お風呂
男女別大浴場 内湯各1 *男女入れ換えあり
利用時間:15:00~22:00、6:00~9:00
山塩館の口コミ評価:Google 4.1点/5.0点
【こんな人におススメ】
◆日本秘湯を守る会のファン
◆山あいにある静かな宿が好き
◆塩辛いお湯に入ってみたい
◆塩見岳他南アルプス登山の拠点に
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【日帰り入浴】
営業時間:10:30~13:00頃まで *当日要確認
料金:大人800円 小人400円
食事付プラン:要問合せ
定休日:不定休
【山から湧き出る海水のように塩辛いお湯 鹿塩温泉 山塩館 お風呂編】
「鹿塩温泉」は、南アルプス塩見岳麓にある川から湧き出る塩辛い温泉です。
鹿塩温泉の「塩」も、塩見岳の「塩」も、この海水のように塩辛いお湯からから名付けられています(諸説ありますが)。
山の中で塩が取れる場所といえば、ヒマラヤやヨーロッパアルプス(アルペンザルツ)が食卓塩としておなじみですね。
一般に岩塩は古代の海水が化石となったと言われているものの、鹿塩温泉の由来ははっきりとした定説があるわけではないようです。
古代の海水が閉じ込められた山の中にある温泉はほかにいくつかありますが、海水とほぼ変わらない塩辛さを持つお湯という点でも鹿塩温泉は全国的に珍しい存在です。
源泉温度が12度と低い「冷鉱泉」なので、基本的には加温してありますが、源泉そのままの浴槽もあるということで、どのくらい塩辛いのか試してみましょう♪
大浴場はフロントから長い廊下を渡った先にある別棟にあります。
「鹿塩温泉 山塩館」のお風呂は、
- 男性用大浴場 内湯1
- 女性用大浴場 内湯1
があります。
利用時間は夜10時まで、翌朝は6時から男女入替で再開です。
部屋には歯ブラシしかアメニティがありませんでしたが、大浴場前の廊下にはカミソリとフェイスタオルの自動販売機がありました。
別棟に到着すると手前に男湯、奥に女湯があります。
大浴場入口の前には畳の小上がり席
奥にはマッサージチェア
壁には鹿塩温泉の伝説や大鹿村の民俗文化を紹介するパネルがありました。
開湯伝説は大きく2つの説に分かれていて、建御名方神が鹿狩りの際に塩湯で傷を癒す鹿を発見したという説と、弘法大師が杖で大地を叩いたところ塩水が湧き出したという説があります。
【塩辛さのほかに硫黄臭と金気臭もする複雑な湯!? 山塩館 女性用大浴場】
チェックインの日は奥にあるお風呂が女性用でした。
脱衣所はリフォームされていて綺麗でした。
洗面台、ドライヤー、化粧水数種類、棚と籠がありますが鍵付きのロッカーはありません。
そういえば、ドラッグストアに来るインバウンドのお客さんはKOSEの雪肌精を箱買いして行くというのを聞いたことがあります。
コスパ最強なのだとか。
こちらが女性用のお風呂。
縦長15人サイズの木造り浴槽が一つ。
女性用は右側は浅瀬のスロープになっていますが、男性用はこの部分が非加温源泉浴槽になっています。
鹿塩温泉の由来
先ほどの二つの説が書いてあります。
山塩館ではこの源泉から手作りで塩を精製しています。
入り口側にあるスロープの部分と半身浴できるスペース
お湯はほぼ無色透明です。
温度は40度ちょっととやや温めの設定。
海水のようにぬめりというか、肌にねっとりまとわりつくような塩分を感じさせる浴感です。
でも、出た後はサラサラしていて気になりません。
奥にある湯口と浴槽の底から加温したお湯が出ています。
塩素消毒もしてありますが、カルキ臭はしませんでした。
こちらは非加温の源泉が出ている湯口。
女性用の大浴場には非加温の源泉浴槽がありませんが、この竹筒の回りでは源泉に近い状態で山塩の湯を楽しむことができます。
舐めると海水よりもしょっぱいです!
塩辛さの後には意外にも、ゆで卵のような硫黄臭と金属の味もして、思った以上に個性的なお湯でした。
硫黄の成分は、硫化水素イオン3.9mg,遊離硫化水素ガス0.6mg/kgで合計4.5mg/kgあります。
ちょっと変わったところでは、リチウム、ストロンチウム、バリウムイオンも含まれています。
山塩館でしか販売していないピンク色の山塩があるのですが、この金属成分で色が付いているのかもしれません。
自家源泉「鹿塩の湯1号」泉温12.8度 湧出量13.4L(掘削による動力揚湯・100m引き湯)
泉質:含硫黄-ナトリウム-塩化物強食塩冷鉱泉(弱アルカリ性高張性冷鉱泉)pH7.9
内湯だけですが窓が大きく取ってあるので外の景色も眺めることができます。
奥に見えるのは山塩館の桜、その下には梅の木も見えます。
桜の見頃は4月上旬頃から。
【塩辛い源泉浴槽を堪能できる 山塩館 男性用大浴場】
翌日入れ替わりで廊下の手前にある女性用大浴場へ。
こちらには非加温の源泉浴槽があります。
日帰りだと女性は利用できないのでぜひお泊まりで♪
暖簾には桔梗の家紋
男性用のお風呂は石造りです。サイズは女性用と同じ。
左の加温浴槽は8~12人、右の源泉浴槽は2~4人サイズ。
左右を比べると源泉の方は金気臭がしてきそうな濁り湯になっているのが分かります。
循環の加温浴槽。あえて味見をしなくても海水のようなねっとりとまとわりつく浴感です。
加温浴槽の方には女性用にあった竹筒の源泉湯口はありません。
右側の非加温源泉浴槽。
湯口は14.7度、浴槽内は隣の浴槽の余熱で温まっているのか、29.8度と冬でも十分入れる温度でした。
湯口の周りの石の色が成分の濃さを物語っています。
メインは塩分ですが、成分総計23,150mg/kgはなかなかのインパクト。
男性用大浴場の方が桜の木に近いので、お花見もできます♪
脱衣所から見るとこんな感じ。本館の真ん中の部屋ならば正面に桜が見えます。
洗い場は男女ともにシャワー台とシャンプー完備でした。
【鹿塩温泉 山塩館 宿泊 温泉の感想】
塩辛いお湯らしいけれど、加温循環なのでそれほど特徴のある温泉ではないだろうと考えていましたが、源泉はなかなか個性的でした。
冷鉱泉で湯量も少ないので、チョロチョロでしたが、女性用のお風呂もこの湯口があるだけでかなり印象が違います。
男性用の方はどっぷり浸かれるのでなお良しです。
加温浴槽も塩分が濃いので、ぬる目のお風呂でも体の芯から温まります。
普段はかけ流ししか入らないという人でも、面白いと思いますよ。
泉質 ★★★★ 3.85 (源泉4.2 加温3.5)
お風呂の雰囲気 ★★★★ 4.3
清潔感 ★★★★ 4.3
【鹿塩温泉 山塩館 源泉情報】
◆源泉 H21.12月の分析書
自家源泉「鹿塩の湯1号」泉温12.8度 湧出量13.4L(掘削による動力揚湯・100m引き湯)
泉質:含硫黄-ナトリウム-塩化物強食塩冷鉱泉(弱アルカリ性高張性冷鉱泉)pH7.9
蒸発残留物 23,910mg/kg 溶存物質(ガス成分を除く)23,140mg/kg 成分総計23,150mg/kg
メタケイ酸13.9mg,遊離二酸化炭素ガス16.5mg,硫化水素イオン3.9mg,遊離硫化水素ガス0.6mg/kg
態様:湯口源泉、浴槽内は循環ろ過あり、加温あり、塩素消毒あり、塩素臭ほぼなし
*ブログの内容は掲載時の情報です。
基本情報の変更がある場合もございますので、お出かけの際には施設にお問合せ下さい。
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秘湯っ子さま
いつも参考にさせて頂いております。
先週の金曜日に山塩館さんに宿泊しました。
昨年、檜風呂が寝湯から非加温源泉浴槽へ
リフォームされておりました。
女将さんと話したところ、岩風呂と檜風呂は
日替わりとなる為に予約客から宿泊当日のお風呂は
どっちでしょうか?との問合せが多数有るので
リフォームしたとの事です。
加温浴槽との壁?も岩風呂よりも薄くなっており
浸かるのに程良い温度でした。