長野県松本市にある白骨温泉「吊橋の宿 山水観 湯川荘」の入浴レポートです。
最終更新日 | 2020/5/12 | 訪問日 | 2015/9月上旬 |
【白骨温泉 山水観 湯川荘】基本情報
しらほねおんせん さんすいかん ゆがわそう
住所:〒390-1515 長野県松本市安曇白骨4196
TEL:0263-93-2226
公式サイト
【宿泊料金】
1泊2食付14,040~39,030円 お一人様△ 素泊まり× 湯治対応× 自炊×
*一人泊は繁忙期を除く。電話予約でのみ受付。
口コミ総合評価:Google 4.4点/5.0点
【こんな人におススメ】
◆泉質重視のにごり湯好き
◆団体客のいない宿が良い
◆貸切風呂主体の宿が良い
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【日帰り入浴】
営業時間:11:30~14:30(繁忙期を除く)
料金:入浴のみの場合は事前確認
昼食・個室休憩プラン6,480円~8,640円(2名以上事前要予約)
【吊り橋を渡った一軒宿 白骨温泉 山水観 湯川荘 日帰り入浴】
「山水観 湯川荘」は、白骨温泉の中心部を流れる湯川の渓谷の底にある一軒宿です。
自家源泉を持ちかけ流し100%、貸切風呂が主体の宿で、
団体客もおらず、静かにのんびり過ごしたい方向きです。
県道300号線の白骨温泉の入口にある2差路を左へ。
泡の湯・小梨の湯笹屋方面に100mほど歩くと、
「つり橋の宿 山水観 湯川荘」の専用入口の看板があります。
車が1台分しか通れない溪谷沿いの道を下りて行くと、吊り橋の前に出ました。
事前に下調べをして出かけたわけではないので、
こんな吊り橋のある宿もあったのか!白骨温泉は意外と奥が深い。
と感慨に浸りつつ、車で橋を渡ってよいのか???と疑問が湧きました。
すると、吊り橋の前に「お願い」と書かれた看板があり、
「御宿泊のお客様に限り・・・」の文字が。
車で渡れることに驚きつつも、宿泊客ではないのでどうしよう・・・。
公営の露天風呂前に駐車場がありますが、
この日は台風で温泉街に人もほとんどおらず、迷惑になることはないと判断し、
吊り橋前のスペースに停めさせていただきました。
こちらの吊り橋は宿の自前(私設)だそうで、
これだけでも観光名所になりそうな立派な橋でした。
車で走行できる頑丈な橋ではありますが、道幅は狭いので運転技術が必要ですね。
特に冬は白骨温泉街の道路自体も狭い坂道が多く滑りやすくなっているので、
4WD+スタッドレスでもスタックする車があるくらいです。
うちの家族はFF+プラスチックのチェーン巻きで立ち往生し、
JAFが来るまで2時間もかかり、夕食時間に間に合わずにキャンセルしたということもありました^^
吊り橋歩行中。
歩いて渡るのではほとんど揺れません。
吊り橋から見える湯川の渓谷。
この日は大型台風が中部地方に上陸した直後で、水量がかなり増えていました。
高速道路も小諸付近で通行止めになるくらいでしたので、
温泉街も人がほとんどいませんでした。
ディズニーランドではないですが、悪天候時は逆に空いていてラッキー(^^♪
吊り橋を渡ると鉄筋コンクリート3階建の立派な宿であることに驚き。
奥に見えるすだれは露天風呂かな?
溪谷側には枝垂れ桜の木かな?
ロケーション的には白骨温泉でもピカイチの宿ですね。
玄関
館内に入ると電気がついていませんでした。
ロビーの奥にはグランドピアノとクマが2頭。
呼び鈴があったので押してみました。
しばらくするとご主人らしき方が出てきて、日帰り入浴はやっているかと尋ねると、
ちょっと間を置いてから、
「貸切風呂もあるので、1時間1,500円です。」と言われました。
後で白骨温泉の案内を見て気づいたのですが、
湯川荘は事前予約で食事付プランしか受け付けていなかったようで、
この日はたまたまお客さんもいないからいいですよ~という感じだったのかもしれません。
なので、いつも日帰り入浴できるわけではないかもしれないということをご了承ください。
湯川荘のお風呂は男女別の内湯と小さな家族風呂、それに貸切露天風呂が3つあります。
1時間で1,500円というのは、貸切風呂を利用する料金を含んでいます。
湯川荘の館内見取り図。
玄関は1階で、お風呂は隣の建物の2階にあります。
エレベーターもありましたが、階段を上がってお風呂まで案内されました。
お風呂の階に着くと湯上り処があり、
手前(写真左)に内湯、右奥(写真正面)に貸切露天風呂の入口があります。
【山水観 湯川荘 家族風呂】
まずは家族風呂と内湯から。
独自源泉の通称「せんきの湯」の名前がついています。
内湯・家族風呂の入口
ドアを開けると通路になっており、
一つ目には「夫婦風呂」のドア。
2畳ほどのスペースの脱衣所
浴室も2畳ほどのスペースで、浴槽は1人サイズ。
大人二人ではかなり厳しい感じでした。
とはいえ、浴槽の縁にこびりつく白い析出物を見て、期待が持てそうだなと次へ。
【山水観 湯川荘 男女別内湯】
2つ目のドアは「殿方」、廊下の奥に向かうと「御婦人」の看板。
女性用脱衣所。10畳ほどの広さに脱衣棚と洗面台。
洗面台にコップが置いてありました。
水道水はph8のミネラルたっぷりな天然水で、入浴前後に飲むと良いということで一杯頂きました。
ガラスケースには白い塊が。
昭和43年から平成10年まで、椹(さわら)製の湯船に付着した30年分の成分でした。
ほとんどコンクリートですね。
壁には昭和26年の温泉分析表。
泉質に自信を持つ表れでしょうか。
内湯のドアを開けると・・・
6畳ほどのスペースに1~2人サイズの浴槽が二つ並んでいました。
館内の雰囲気に比べると、内湯は東北の湯治場のように鄙びた印象です。
もともとは湯治宿だったようです。
湯口のある方は44.3度、手前は42.5度とどちらも熱めでした。
湯船からあふれ出るお湯。
ちょっと床が狭いですが、トド寝ができそうな湯量。
さきほど、浴槽はサワラでできているとありましたが、析出物で木製の面影はないですね^^
湯口からの温度は46.3度ありました。
冬向きのお風呂ですね。
温度が高いこともありますが、短時間で芯から温まり、冷めにくいお湯でした。
浴感はとても滑らかですが、お湯の味は硫黄が強く、後から金属臭がしました。
白骨温泉の中ではかなり成分が濃いのではないでしょうか。
壁側にはシャワーが2台。リンスインシャンプーとボディーソープ完備。
湯船の大きさからして、内湯の方が源泉の良さを味わえるだろなと思いつつ、
1時間という短い時間のため貸切露天風呂へ。
【山水観 湯川荘 貸切露天風呂】
貸切風呂は3つあます(うち1つ「山ぶんどう」は冬期閉鎖)。
宿泊中はドアが開いていれば1室50分程度で自由に貸切できます。
今回は特別に日帰りでも1時間の制限で貸切利用もOKということでしたので、
見学してから1つを選ぶことに。
貸切露天風呂へは湯上り処の奥のドアから。
談話室を経て廊下の奥に各入口があります。
廊下の奥に2つのドア。
右が「山ぶんどう」、左が「ほお」。
スリッパはドアの前で脱いでくださいとありました。
まずは、「山ぶんどう」から。こちらは冬期閉鎖になります。
脱衣所は2人入れる広さ。棚と陶器の洗面台、鏡があります。
湯治場のような内湯に比べるとモダンな造りです。
ドアを開けると階段を下りて露天風呂へ。
8畳ほどのコンクリート敷きのスペースに3~4人サイズの正方形の浴槽。
玄関前から奥に見えたすだれはここのお風呂ですね。
以前は大浴場の露天風呂だったものを貸切風呂に改装したようです。
内湯に比べると白濁が強く、42度弱で入りやすい温度。
湯口は1か所。升が置いてありました。
貸切露天風呂には洗い場はありません。
とりあえず下見をしてから2つ目の「ほお」へ。
脱衣所も同じような感じで階段を下りて行きます。
「ほお」は5~6人サイズの丸いお風呂。
打たせ湯の方に上から源泉が注がれています。
3つある内では一番開放感があって広く感じられたので、ここに入浴することに。
お湯の透明度は20cmくらい。
目の前には溪谷の雑木林が広がっています。
9月に入り、雨のおかげかアブもいなくて快適。
入浴中は見えませんが、奥のすだれの間からは渓流が見えました。
最後に、廊下の一番奥にある「うりが」へ。
うりがって何だろう・・・。
脱衣所内。
屋根付の半露天風呂なので、全天候型のようです。
お風呂は1~2人サイズの大きさ。
あふれ出る硫黄成分。
黄色いのはまだ石灰化しておらず、指でなぞると湯花でヌルヌル・・・。
入浴中は見えませんが、立ち上がると目の前が堰堤でした。
お風呂の紹介は以上です。
ちょっと館内をウロウロ。
貸切露天風呂の通路には囲炉裏のある談話室。
囲碁と将棋盤が置いてありました。
奥には卓球台のある部屋。
内湯入口前の湯上り処。
マッサージチェアに
単行本の本棚。
マンガではないですね。棚の上には貸出ノートが置いてあり、部屋に持ち帰れるようです。
ロビーにはアイスクリームもありました。
1時間という制限でしたが、
帰りには「ゆっくりできましたか?」と声をかけていただき、
接客はとても丁寧で良かったです。
【山水観 湯川荘の動画】
吊り橋を渡るところから宿の外観⇒3つの貸切野天風呂⇒内湯の順に撮影しています。
【山水観湯川荘 温泉の感想】
突然目の前に現れた吊り橋と溪谷の景色にも圧巻でしたが、
小さいながらも湯治場のような内湯と自然と一体化した露天風呂もなかなかでした。
内湯は特にお湯が濃くて、直前に入浴した宿とは別物のように感じられました。
普段は日帰りは受け付けていないようですが、お風呂に関してはお勧めできる宿ですよ。
口コミでは食事がイマイチという意見が見られますが、
白骨温泉の中では安い価格帯からあるため、おそらく安いプランはそれなりかと。
公式サイトでは部屋と食事内容を組み合わせられるので、
品数やメニューを見比べてから予約すれば納得できるのではないでしょうか。
泉質★★★★4.4
お風呂の雰囲気★★★★4.2
清潔感★★★★4.0
接客サービス★★★★4.3
【山水観湯川荘 温泉情報】
◆お風呂
男女別大浴場(内湯)各1 貸切露天風呂3 家族風呂1
◆源泉 H16.12月の分析書
自家源泉 白骨温泉「大石第1号源泉」泉温49.2度 湧出量66.6L/分(自然湧出)
泉質:含硫黄-カルシウム・マグネシウム・ナトリウム―炭酸水素塩泉(硫化水素型)
(低張性中性高温泉)ph6.7
蒸発残留物951mg/kg 溶存物質1,502mg/kg 成分総計2,007mg/kg
態様:源泉かけ流し、加水・加温なし、塩素消毒なし
*ブログの内容は掲載時の情報です。
基本情報の変更がある場合もございますので、お出かけの際には施設にお問合せ下さい。
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