鹿児島県出水市にある湯川内温泉「かじか荘」の日帰り入浴レポートです。
最終更新日 | 2019/3/10 | 訪問日 | 2016/9月下旬 |
【湯川内温泉 かじか荘】基本情報
ゆがわちおんせん かじかそう
住所:〒899-0215 鹿児島県出水市武本2060
TEL:0996-62-1535
公式サイトなし
⇒「湯川内温泉 かじか荘」へのアクセス詳細&宿泊予約はこちらのページへ
【宿泊料金】
1泊2食付 本館7,660円~ 別館8,470円~ お一人様〇 素泊まり〇 湯治対応〇 自炊〇
素泊まり自炊2,630円~(5泊以上で1日あたり1,890円~)*金額は要確認
*2017年7月より経営者交代により日帰り入浴だけの営業になりましたが、2018年1月より湯治(素泊まりのみ)を再開しました。
口コミ評価:google 4.2点/5.0点
【こんな人におススメ】
◆ぬる湯が好き
◆鄙びた宿が好き
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【日帰り入浴】
営業時間:7:00~20:30受付(21:00閉館)
料金:大人300円 小人100円
休憩利用 9:00~16:00 5 時間まで1,000円/人
定休日:第2・4木曜日
*2018/4月より、時間・料金・定休日変更あり
【湯川内温泉 かじか荘 日帰り入浴】
「湯川内温泉 かじか荘」は、出水市内の中心部から南へ7キロほど山あいに入った一軒宿です。
開湯は江戸時代・宝暦4年(1759年)。
以降120年間は薩摩藩島津家御用達の温泉として利用され、
明治時代からは一般にも開放されたそうです
つげ義春が宿泊しそうな鄙びた宿に、たまご臭のする極上のぬる湯、
1泊2食付7千円台~、素泊まり自炊は2千円台からという破格の値段で、
秘湯ファンには鹿児島県内でも有数の人気宿です。
湯川内温泉の周辺は民家も少ない集落で、最寄りのバス停もなく途中から林道の様な山道に入ります。
看板も鄙びてます~
建物が見えてきたので、この急坂を登るの?と上がっていくと、
宿の人に、はっ?という顔をされ、
駐車場は橋を渡った川向いにあったのでした(^_^;)
日帰りのお客さんは地元のお年寄りが多そうですが、
熊本県との県境も近いので熊本ナンバーもいました。
「かじか荘」の外観
昭和の香りのする鄙び宿です。
「かじか荘」のお風呂は、
- 下湯 男性用内湯
- 下湯 女性用内湯
- 上湯 男性用内湯
- 上湯 女性用内湯
があります。
上湯と下湯では異なる源泉を使用しているようです。
【湯川内温泉 かじか荘 下湯】
「下湯」は、受付からガレージを抜けて10mほどのところにあります。
受付では「上にお風呂もありますから。」と説明があったからなのか、
女性用は上湯の方が混んでいて、下湯は誰もいませんでした。
女湯入口
脱衣所は4畳半くらいのスペース。
脱衣棚だけでロッカーや洗面台はありません。
浴室は6畳くらいの広さ、浴槽は6~8人サイズです。
もともとは混浴だったのか、浴槽は男湯とつながっており板塀で仕切られています。
女湯は狭いと聞いていましたが、洗い場が狭いくらいで湯船は十分な広さでした。
洗い場らしきスペースにはシンプルな蛇口が3つだけ、しかも源泉が出てきます。
石鹸等は置いていませんので、要持参です。
湯舟の縁は桧、底には大き目の石が積んであります。
意外と深さがあり、石の上お尻をつくと顔が埋まります^^
深いので水圧で少し圧迫感がありました。
一段上の桧の台に座るとちょうど良い深さになります。
湯舟の底の石が温泉の成分で変色しているということもあるでしょうが、
清涼感のあるエメラルドグリーンのお湯に見えます。
温度は実測で36.8度。
夏場にはとても居心地の良いぬる湯です。
硫黄泉となるには成分が足りませんが、
穏やかなたまご臭がして、飲んでも美味しいお湯でした。
(飲泉許可は出ていませんので、自己責任で。)
「下湯」は2号泉・3号泉の2本を使用しているようです。
「湯川内2号」泉温36.3度 湧出量-(自然湧出)
泉質:アルカリ性単純温泉(低張性アルカリ性温泉)pH9.4
「湯川内3号」泉温38.2度 湧出量-(自然湧出)
泉質:アルカリ性単純温泉(低張性アルカリ性温泉)pH9.5
10秒ごとくらいに湯船のあちこちからプクプクと泡が上がって来て、
足元湧出の温泉ということが良く分かります。
脱衣所を出てすぐ右手にある2~3人サイズの小さなのお風呂。
おそらく加温用の浴槽で溜め湯だと思います。
訪問した時はまだ9月下旬で30度近くあった日で加温はなかったですが、
冬場は寒いため11月頃からは加温されるそうです。
【湯川内温泉 かじか荘 上湯】
「下湯」の建物の裏手に出た高台に「上湯」があります。
温泉神社の鳥居。
茂っている周囲の植物が南国風でした。
鯉の泳ぐ池の向こうに「上湯」の小屋があります。
サッシ戸の左が女湯、右が男湯入口です。
入ってすぐに脱衣所があるので、入口側にはカーテンがありました。
脱衣所内は比較的新しいフローリング床で先ほどの下湯よりも綺麗でした。
こちらが「上湯」の浴室。
湯舟はやや小ぶりで4~5人サイズ、洗い場のスペースが若干広めです。
お湯はやはりエメラルドグリーン。
温度は実測で37.9度。
下湯よりも若干温かいですが、誤差の範囲でぬる湯です。
「上湯」では1号泉・2号泉を使用しているようですが、
体感的には成分の違いはほとんど分かりませんでした。
直前に似たような成分で濃いお湯に入ってしまったせいです^^
「湯川内1号」泉温38.4度 湧出量-(自然湧出)
泉質:アルカリ性単純温泉(低張性アルカリ性温泉)pH9.6
一般的には上湯の方がお湯が良いと言われているようですが、
お風呂の風情は下湯の方が好みでした。
脱衣所にはドライヤーはなく、「下湯」の向かいに置いてあります。
中にはマッサージチェアもありました。
ここは別館なのかな。
長屋風の建物ですが、中は意外と綺麗な感じでした。
食事も海の幸が中心で意外と豪華そうです。
お肌に優しそうなお湯だったので、帰りは温泉水で作った石鹸と宿のネーム入りタオルを購入。
「かじか荘」の温泉水は1年経っても腐敗しない奇跡のお湯だそうです。
汲んでから2週間ほどで硫黄成分がなくなり、アルカリ水になるということで、
近所の料理店の人が汲みに来るそうです。
下湯から出てきたガレージの壁には、昭和の時代にあった大きな温泉プールの写真が飾ってありました。
だからなのか、下湯の浴室には「とびこみ およぎ きんし」とひらがなで書かれていました^^
もう復活することはないのかなぁ。
吉田拓郎「旅の宿」~温泉かじか荘/ゴールデン☆ベスト収録
聞いたことのある曲ですよ。「かじか荘」でインスピレーションを得た曲だったとは。
宿のイメージにぴったりの曲調と歌詞です。
クッキングパパ 会席風料理編
クッキングパパのコミックでも「かじか荘」のぬる湯が登場する場面が紹介されていました。
料理として出てくるのは宿自家製の高菜漬けでした。
【湯川内温泉 かじか荘 温泉の感想】
「かじか荘」は、女性が泊まるには少し躊躇してしまいそうな想像通りの鄙び宿でした、
湯舟の雰囲気やお湯は評判通りで、夏場の長湯には最高です♪
鹿児島県もいろいろな温泉があって奥深いなぁと思わされました。
泉質★★★★4.2
お風呂の雰囲気★★★★4.4
清潔感★★★★4.0
接客サービス★★★★4.2
【湯川内温泉 かじか荘 温泉情報】
◆お風呂
男女別内湯各2
◆源泉
@上の湯
H20.10月の分析書
「湯川内1号」泉温38.4度 湧出量-(自然湧出)
泉質:アルカリ性単純温泉(低張性アルカリ性温泉)pH9.6
蒸発残留物 133mg/kg 溶存物質(ガス成分を除く)170mg/kg 成分総計170mg/kg
遊離硫化水素0.5mg/kg
@上の湯・下の湯
H21.12月の分析書
「湯川内2号」泉温36.3度 湧出量-(自然湧出)
泉質:アルカリ性単純温泉(低張性アルカリ性温泉)pH9.4
蒸発残留物 127mg/kg 溶存物質(ガス成分を除く)159mg/kg 成分総計159mg/kg
硫化水素イオン0.2mg/kg 遊離硫化水素<0.1mg/kg
態様:源泉かけ流し、加水・加温なし、塩素消毒なし
@下の湯
「湯川内3号」泉温38.2度 湧出量-(自然湧出)
泉質:アルカリ性単純温泉(低張性アルカリ性温泉)pH9.5
態様:源泉かけ流し、加水・加温なし、塩素消毒なし
*ブログの内容は掲載時の情報です。
基本情報の変更がある場合もございますので、お出かけの際には施設にお問合せ下さい。
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