北海道新得町にある秘湯の一軒宿「オソウシ温泉 鹿乃湯荘」の入浴レポートです。
最終更新日 | 2022/12/17 | 訪問日 | 2020/1・ 2015/6 |
【オソウシ温泉 鹿乃湯荘】基本情報
おそうしおんせん しかのゆそう
住所:〒081-0154 北海道上川郡新得町屈足オソウシ鹿ノ沢330
TEL:0156-65-3338
公式サイト
2022年11月1日(火)~2023年10月31日(火)まで改修工事のため休業予定
⇒「オソウシ温泉 鹿乃湯荘」へのアクセス詳細&宿泊予約はこちらのページへ
【宿泊料金】
1泊2食付8,000円~10,500円 お一人様〇 素泊まり〇 湯治対応〇 自炊×
素泊まり5,000円~6,000円 1泊朝食付6,000円~7,000円 湯治3泊~15,000円(3泊)
口コミ総合評価Google 4.3点/5.0点
【こんな人におススメ】
◆硫黄臭のする超ぬる湯が好き
◆山奥の鄙びた一軒宿に泊まりたい
◆北海道随一のヌルスベ強アルカリ泉を体験してみたい
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【日帰り入浴】
営業時間:10:00~20:00
料金:大人600円 小人300円
大広間休憩:無料 10:00~16:00
個室休憩利用:500円(1時間)
タオル販売あり
昼食対応可能(そば・うどん・豚丼等 450円~)
定休日:冬季3月末までは火曜・水曜定休
【北海道随一の強アルカリ泉 オソウシ温泉 鹿乃湯荘 日帰り入浴】
オソウシ温泉は、帯広市内から北へ60キロ、
東大雪山系トムラウシに向かう途中、大雪山国立公園内にある山奥の一軒宿です。
pH10と国内でも有数の強アルカリ泉で、ヌルスベするお湯が秘湯ファンに人気、
源泉が27度と冷たいので、暑くなる季節に最適な温泉です。
加温が必要で燃料費がかかるせいもあってか、一時は閉館となってしまいましたが、
ファンの方が買い取って営業が再開されました。
当初は遠回りになるので日程に入れていなかったのですが、
他の宿で絶賛しているお客さんがいたので、やっぱり気になって立ち寄ることにしました。
オソウシ温泉に向かう途中は十勝の大平原。
周辺は大牧場がたくさんあり、道路には「馬が渡りますので注意」という看板も。
ドナドナされていく牛たち?
水量の多い十勝川
通り沿いには満開のルピナス。
平野も終わるころ、くったり温泉とトムラウシ温泉の分岐点の看板。
トムラウシ温泉方面へ進みます。
*くったり温泉は2019年冬~2020年4月末まで冬季休業。休業の原因が燃料費の高騰にあるそうで、5月から再開予定ですがどうなるか心配です。
道道718号線をしばらく走ると、
「オソウシ温泉入口」の看板が出ているので、ここを右折。
宿までは人家もない未舗装の一本道を7キロ進みます。
15分ほどで宿が見えてきました。
*雪の季節は30キロのノロノロ運転で倍くらい時間がかかりました。
いらっしゃい~と寄ってくる宿の秋田犬「ケン」。
かなりの大型犬なので、犬好きでないとビックリすると思いますが、とてもおとなしいです。
車の中の匂いを嗅ぐケンさん#オソウシ温泉 pic.twitter.com/SWZ0plJoBF
— 秘湯宿.com (@hito_yado) January 29, 2020
宿の外観
日帰り入浴の案内
こんな山奥でも遠方からやってくる日帰り客にも人気の宿です。
入口には鹿の剥製、その下にはケンの寝床。
ロビーには自動販売機、左には休憩所(食事もできます)。
玄関右側に受付。
館内は鄙びた湯治宿といった雰囲気です。
でも、掃除はきちんとされていて、接客はとても丁寧でした。
玄関を振り返ると遊んでほしいのか、「ケン」がこっちを見ていました。
構いすぎると甘噛みするらしいので、そっけなく対応。
入浴券は自動販売機で購入。
食券の他、宿泊料金も湯治用のシーツの替えも全て自動販売機で購入するスタイルです。
浴室へはフロント右の廊下を一番奥へ。
左が女湯、右が男湯入口。宿泊中も入替はないようです。
脱衣所内は6畳ほどの広さ。ドライヤーはありません。
入れ違いに出てきた常連のお婆さんが、
「良いお湯だからゆっくりして行ってね。」と言ってくれました。
かなりのお年でしたが、歩けるうちはどんな温泉にも行くというツワモノでした。
浴室に入ると、左に長方形のかけ湯、右手前にポリ浴槽の源泉風呂、
右奥にメインの加温浴槽があります。
浴室に入ると微ゆでたまご臭。かけ湯は少し加温されているのか38度くらい。
右手前にある1人用のポリ浴槽。源泉風呂24度~26度と書いてあります。
男湯の方にはきちんとした源泉浴槽があるみたいですが、
女湯にはなかったため、後からこのポリ浴槽が設置されたようです。
入ると一気にお湯が溢れだします。冷た~い!
メインの浴槽は白いタイル張りで5~6人サイズ。奥にはライオンの湯口。
40度に加温されていました。
硫黄泉ですが、加温浴槽は硫黄の匂いが飛んでしまっていてあまり分かりませんでした。
でも真皮まで剥けそうなツルツルになるとてもいいお湯です。
源泉風呂に入っているとこんな眺め。
相変わらず超ヌルヌル湯。真冬でも26度のミニ浴槽あり。露天風呂は閉鎖、ドアも凍っていて開かなかった。#オソウシ温泉 pic.twitter.com/YDACMGKi1d
— 秘湯宿.com (@hito_yado) January 29, 2020
内湯から露天風呂に抜ける通路にはシャワーが3台。
シャンプー類も完備されています。
外に出ると、コンクリート造りの6~8人サイズの浴槽がありました。
こちらは36度くらいに加温されています。
それ以上の加温は無理だという案内が出ていました。
低めの加温なので、内湯の加温浴槽よりもはっきりと硫黄臭が分かります。
ぬるすべ感も内湯より強く感じられました。
この露天風呂は10年ほど前までは塀がなくて混浴でしたが、
いろいろあったのか、板塀の仕切りができて別浴になったそうです。
入浴中
正面のよしずの向こうは混浴、右側の板塀の向こうは男湯。
塀の下に隙間が開いていて人がいるのが分かるので、
女性は混浴露天風呂に行けるかどうかチェックできます。
さらに奥に進むと、非加温の混浴露天風呂があります。
手前の源泉の管からはツララのような温泉成分がデロンデロンに垂れ下がっています^^
このせいなのか、飲用許可は得ているものの、
湯口からは飲まずに飲用の源泉はフロントでお尋ねくださいとありました。
変形台形のコンクリートの浴槽で8~10人サイズほどの大きさ。
お湯がテラテラと輝いていて、いかにも泉質が良さそうに見えます。
男性は内湯に退散した直後で誰も人がいなかったので、裸のまま入浴できました。
バスタオル巻はOKなのか、分かりません^^多分ダメかな。
源泉温度は26.9度ですが、浴槽内は24度くらい。
プールの水くらいの冷たさなので、入る時にはヒヤッとします。
でも、はっきりとした硫黄臭とたまご味がします。
オソウシ温泉の特徴が良く出ているお風呂です。
露天風呂は冬期は凍結のために閉鎖される場合がありますが、夏場にはもってこいの超ぬる湯です。
入浴中の眺め
目の前には十勝川の支流オソウシ川のせせらぎと原生林が広がっています。
静かで北海道の大自然を満喫できるお風呂です。
(7月から8月下旬頃まではアブが大発生する時もあるようです)
混浴風呂に入っていると、男湯の露天風呂も見えました。
女湯折も気持ち広めかな。
こちらは男湯の加温浴槽(画像は宿提供/じゃらん)。
画像は古いものなのか、実際にはすぐ右に1人サイズの非加温浴槽があります。
泊りの場合、お客さんが少ないとどのお風呂も入浴できるということもあるようです。
湯上りには大広間で休憩できます(無料)。
日帰りでも、客室を休憩利用できるサービスもあります(1時間500円)。
客室イメージ(画像は宿提供/じゃらん)
お風呂から上がると、「ケン」は定位置の布団の上で寝ていました。
駐車場から見える赤い小さな橋と温泉神社の小さな祠
帰りの牧場ではドナドナされたかと思った牛は草原に放牧されていました。
全頭検査をやっていただけかな。
それにしても、牛多すぎ!
雪の日に訪問した帰りには立て続けに鹿⇒キタキツネがいました。
レンタカーには鹿よけの警告音が出る装置がついていたのですが、オソウシ温泉の未舗装道路に入ると、鳴り続けていて故障したのかと思ったら、本当に木陰にエゾシカが隠れていて突然道路に出てきたと思ったら走り去っていきました。だから「鹿乃湯荘」なのですね。狐の方は冬なのに丸々としていて毛もフサフサでした。
北海道に来て出会った動物。小一時間の間に。 pic.twitter.com/mYm7GZLXCz
— 秘湯宿.com (@hito_yado) January 29, 2020
【オソウシ温泉 オソウシ温泉の感想】
北海道随一の強アルカリ泉ということで知られていますが、
実際に訪問しているとツルスベ感よりも上品な硫黄泉という印象が強く残りました。
最近は、冷泉と加温浴槽の交互浴にハマっているので、好みにドンピシャの温泉でした。
少し遠回りしましたが、寄った甲斐がありました!
泉質★★★★4.3
お風呂の雰囲気★★★3.5(混浴露天は4.3)
清潔感★★★★4.0
接客サービス★★★★4.3
【オソウシ温泉 温泉情報】
◆お風呂
男女別大浴場 各1(内湯 加温1 非加温1 かけ湯1 混浴露天風呂1
◆源泉 H17.11の分析書
「オソウシ温泉」泉温26.9度 湧出量155L/分(自然湧出)
泉質:単純硫黄泉(低張性アルカリ性低温泉)ph10.0
蒸発残留物182mg/kg 溶存物質235mg/kg 成分総計235mg/kg
態様:源泉かけ流し、加水・加温なし、塩素消毒なし(加温浴槽は加温かけ流し)
*ブログの内容は掲載時の情報です。
基本情報の変更がある場合もございますので、お出かけの際には施設にお問合せ下さい。
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