北海道上士幌町にある「幌加温泉 湯元鹿の谷」の入浴レポートです。
最終更新日 | 2020/2/2 | 訪問日 | 2020/1・2015/6 |
【幌加温泉 湯元 鹿の谷】基本情報
ほろかおんせん ゆもと かのや
住所:〒080-1402 北海道河東郡上士幌町幌加
TEL&FAX:01564-4-2163
公式サイトなし
【宿泊料金】
素泊まりのみ 1泊4,000円⇒5,000円 湯治対応〇 自炊〇
口コミ評価:Google 4.7点/5.0点
【こんな人におススメ】
◆素泊まり湯治のできる宿が良い
◆良いお湯ならば混浴もいとわない
◆鹿が大好き!
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【日帰り入浴】
営業時間:9:00~18:00
料金:大人500円 小人200円(4月から600円とのこと)
*ぬかびら源泉郷の3軒回って1,200円の湯めぐり切符利用可能(販売は中村屋他で)
アクセス
◆車
層雲峡方面から国道273号線を糠平温泉郷方面へ50キロ、約1時間。帯広市内からは72キロ、約1時間30分。
ドラぷら
◆電車
最寄りの駅はありません。JR「帯広駅」からタクシーで1時間30分。旭川駅・層雲峡方面又は糠平温泉・帯広駅前から予約制バス「ノースライナー号」で「幌加温泉」バス停下車。
Yahoo!路線情報・拓殖バスノースライナー号案内
◆高速バス
楽天トラベル高速バス予約
地図
【幌加温泉 湯元 鹿の谷 日帰り入浴】
「幌加温泉」(ほろかおんせん)は、層雲峡から糠平温泉に向かう国道273号線から山道を2キロ弱入ったところにあります。
ニペソツ山等、東大雪山系の登山口でもあります。
国道沿いにある幌加温泉の看板。
北の層雲峡まで50キロ、南のぬかびら温泉郷まで16キロ。
立派な国道ですが、しばらくは民家も店舗もありません^^
昔は国鉄の電車が走っているくらい栄えていたそうなのですが。
しばらくすると右側に建物がありましたが、
2011年頃にご主人が亡くなり閉館してしまった「ホロカ温泉旅館」の自炊棟でした。
さらに10mほど先、左側の旅館部の方も人の気配なし。
こちらもその後、閉館となったようです。
ということで、現在では「湯元 鹿の谷」(かのや)1軒だけの営業となっています。
その「鹿の谷」も高齢のおばあさんが細々と経営している素泊まり専用の宿です。
半径10キロ圏内には食材を調達できるような店はなく、車でなければ不便な場所にあります。
とはいえ、登山客や日帰り客が絶えない宿です。
寒かったけど、入ってきました。
またしても鹿はおらず。最近、群れでいたらしいのに。
お婆さんは元気だそうですが、今は接客はしてません。札幌とどこからか、有志のご夫婦が2組である手伝っているそうです。#ポツンと一軒宿#幌加温泉#鹿の谷#上士幌町 pic.twitter.com/PTvDAJ445C— 秘湯宿.com (@hito_yado) January 30, 2020
⇒館内や浴槽の様子は2015年当時とほとんど変わりありませんが、後日写真と情報を追加いたします。
ほどなくして「鹿の谷」に到着。
かなりくたびれた外観の宿です。
玄関から空白振り返ると周りは山、山、山。
正面の変わった形をした山は何というのかな。
周辺は東大雪系の山々なのですが、なかなか山の形を覚えられません。
「鹿の谷」は、宿の周辺の谷に鹿がたくさん棲息していることに由来しています。
女将さんが餌付けしているという噂もありますが、飼っているわけではありません(笑)
それほど高確率で鹿に遭遇できるというのも人気の秘訣だったりします。
今日は鹿が見れるかな?
と景色を眺めていると、一匹のキタキツネが登場。
何か咥えています。よく見ると野ネズミでした。
カメラを向けると一旦は走り去って行きましたが、
撮らせてよ~と思っていたらまっすぐ走って戻ってきました(^_^)
猫のように獲物を見せるのが好きなのかな。
こちらは玄関に入って左手にあるロビーと帳場です。
おばあさんは耳が遠いので、受付では大きい声で呼んでくださいとアドバイスされましたが、
常連のお客さんがいたので大声を出さずに済みました。
こちらは自炊用のキッチンかな。
館内はかなり古く雑然としていますが、家庭的な雰囲気の湯治宿という感じでした。
大浴場は廊下の突き当たり。左が男湯、右が女湯です。
女性用の脱衣所は棚と籠だけ。
入口から見て右側に女湯のドア、正面に混浴のドアがあるという造りになっています。
女湯は「カルシューム泉」だけです。
混浴(実質男湯)は、「ナトリューム泉」「鉄鉱泉」「カルシューム泉」の内湯と打たせ湯、
そして「硫黄泉」の露天風呂があります。
混浴の方はにぎやかな声がしたのでとりあえずスルーして女湯へ。
ドアを開けると、2畳半ほどの浴室にコンクリート打ちっぱなしの床、
壁際には2畳ちょっとのスペースに2~3人サイズの浴槽が一つ。
えっ、女湯はこれだけ?とガックリしてしまいました。
浴槽の広さと良いお湯かどうかは関係ないけれど、やっぱりねぇ。
湯口は浴槽の中ほどに突っ込まれていました。
43度くらいでちょっと熱めです。
ブルーグレーにも見えるほぼ透明のお湯で、にごり度は3%くらい。
肌に沁みるとろみのあるお湯、石膏臭とほのかに硫黄臭がしました。
ナトリウム泉らしい白い析出物がコッテリ。
入浴中の眺め
眼下は深い溪谷です、新緑が綺麗でしたが、鹿の姿は見えず。
洗い場は源泉のパイプから引かれた簡易カラン。
狭いのでここで髪を洗うのはなかなか大変そうです。
今日は人が多そうなので混浴は諦めようかと考えていた時に、
常連さんたちが、「そろそろいいんじゃない?ちょっと見て来よう。」と言い、
混浴のドアを開け、「あぁ、まだぎょうさんいるわ。無理だわ。」
と諦めた様子。
女湯は小さな浴槽が一つだけなので、混浴に入れないと損をした気分です。
私も入浴は無理そうかと思いましたが、しばらくしてドアを開けて覗くと内湯に3人いました。
3人だけならせめてお風呂だけでも見て来ようと、
湯浴み着を着て内湯を通り過ぎて露天風呂まで行きました。
内湯のドアから外に出ると石畳の奥に石造りの浴槽が見えました。
右側はの真下は深い渓谷になっていて、ほとんど野湯のような野趣あふれるお風呂です。
ラッキー♪露天には誰もいない(^_^)
こちらが露天風呂。硫黄泉です。
中央に半分ほど石垣で仕切りがあり、それぞれ3~4人ほど入浴できる大きさです。
淡い黄味がかったグリーンのお湯で、たまご臭のプンプンするお湯。ちょっと熱めで43度強ありました。
他の方のブログでは掃除がされておらず、藻が生えて緑色に染まっている時もあったようですが、
訪問時は特に違和感もなく、淡いグリーンはお湯の色と信じたい^^
人が来ないうちに入浴&自撮りタイム(*^^)v
すると、写真を撮り終わった頃に人が来てしまいました(ー_ー)!!
「ここは混浴だったんだね~」と言って入ってきました(わざとらしい気もする^^)。
しばらく話をしましたが、
お湯が熱めなのと日差しが強かったので、湯船の写真だけ撮らせてもらって退散しました。
(奥にその方の手だけ写っています。顏も撮っていいよ~と言っていましたが^^)
こちらは最初にスルーした内湯。
露天風呂側から撮影しています。
手前のブルーグレーのお湯が「ナトリューム泉」40度
中央が薄い茶褐色の「鉄鉱泉」42度、
奥がブルーの「カルシューム泉」44度で、
それぞれゆったり5~6人は入れる大きさです。
露天風呂の入り口ドアの横には打たせ湯もあります。
お客さんたちは湯船の外で休んでいたので、お風呂の写真だけ撮らせてもらいました。
入浴できなくて残念ですが、泉質と景色は露天風呂が一番だというので、納得して帰りました。
帰り際も年配の男性客ばかり続々とやってきたので、
女性が日帰りで混浴に入浴するのはかなり難易度が高そうでした。
他のサイトではバスタオル巻NGとありましたが、
何度か宿泊された方は湯浴み着やバスタオルを巻いて入っていたそうなので、宿からはOKが出ているのだと思います。
水着でなければ大丈夫なのではないでしょうか。
⇒確認したところ、バスタオルを巻いて通路を移動するのは構わないが、湯船の中にタオルを入れたり湯あみ着はダメということでした(2020年1月の情報)
分析書はなく、脱衣所内に泉質の掲示があるだけでした。
鹿の谷では冬場になると、
温泉の地熱で温かい露天風呂のすぐ傍で鹿がたむろしているそうですが、
今回は一頭も見かけませんでした。
前日、大雪高原山荘で沢山見たので、まあいいか。
大雪高原山荘の駐車場でウロウロしているエゾシカたち
【幌加温泉 鹿の谷の動画】
【幌加温泉 鹿の谷 温泉の感想】
家庭的で素朴な雰囲気の宿なので、自炊のみですが、リピーターも多く、居心地が良さそうなのだろうと思いました。
共同浴場のようなそっけないコンクリートだけの鄙びた浴槽ですが、お湯はとても良かったです。
内湯に関しては、入口から1つ目と2つ目の浴槽の間に衝立があるものの、他に男性客が居たら無理ですね。
女性同士グループで怖いものなしで突進していったら今度は男性から入浴できないとクレームが来そうです^^
というわけで、内湯の難易度はかなり高くなってしまいます。
露天風呂の方は人が居ないときに奥の方の岩陰に隠れつつ、人が居たらタオルを巻いてさっと上がることもできるので、せめて露天風呂は試さないと勿体ないかなと思います。
泉質★★★★4.4
お風呂の雰囲気★★★★4.0
清潔感★★★3.5
接客サービス?
【幌加温泉 鹿の谷 温泉情報】
◆お風呂
女湯:内湯1 混浴:内湯3 打たせ湯1 露天風呂1
◆源泉 分析書なし
「幌加温泉 湯元?」泉温70度 湧出量?(自然湧出)
泉質:ナトリウム泉、鉄鉱泉、カルシウム泉、硫黄泉
態様:源泉かけ流し、加水・加温なし、塩素消毒なし
(露天風呂は夏期のみ温泉伏流水を10%加水)
幌加温泉 鹿の谷 宿泊予約サイト
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*ブログの内容は掲載時の情報です。
基本情報の変更がある場合もございますので、お出かけの際には施設にお問合せ下さい。
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