福島県福島市の土湯峠にあるにごり湯の宿「野地温泉ホテル」の入浴レポートです。
最終更新日 | 2020/6/6 | 訪問日 | 2020/1・ 2015/5 |
【野地温泉 野地温泉ホテル】基本情報
のじおんせん のじおんせんほてる
住所:〒960-2157 福島市土湯温泉町字野地1
TEL:0242-64-3031
公式サイト
*2020/6/1より営業を再開しました(一部制限あり)
⇒「野地温泉ホテル」へのアクセス詳細&宿泊予約はこちらのページへ
【宿泊料金】
1泊2食付7,850円~26,400円 お一人様△ 素泊まり× 湯治対応× 自炊×
口コミ総合評価:Google 4.2点/5.0点
【こんな人におススメ】
◆硫黄泉のにごり湯が好き
◆色んなお風呂が楽しめる宿が良い
◆開放的な露天風呂のある宿が良い
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【日帰り入浴】
当面の間、13:00までの受付、14:00退館で時間短縮営業、土日祝は休業となります(6/6)。
◆営業時間
11月~翌GWまで11月から翌年のゴールデンウィークまで
平日10:30~15:00 土日祝日10:30~14:00
GW~10月末まで
平日10:00~15:00 土日祝日10:00~14:00
◆料金:大人800円 小人400円
個室休憩 3,315円/人 ~(要予約)
食事付個室休憩 5,475円/人 ~(要予約)
*冬季は日帰り営業は休業となる場合があります
*冬季は営業期間内でも落雪のため露天風呂が利用できない場合があります
【良質なにごり湯と多彩なお風呂のある宿 野地温泉ホテル 日帰り入浴】
「野地温泉ホテル」には、2015年と2020年に日帰り入浴で2回訪問しています。
2020年1月の記事は準備中ですが、雪の降る寒い日でしたが、露天風呂の風情とやわらかな乳白色のにごり湯は最高でした(^^♪
野地温泉のある土湯峠までは福島市内から車で30分。
鬼面山の山麓、標高1,200mの土湯峠にはわずか5キロほどの通り沿いに6軒の名湯があります。
うち、5軒が「日本秘湯を守る会」の会員宿、唯一の例外が「野地温泉ホテル」です。
野地温泉は敷地内に上がる湯けむりが上がっているのですが、この噴気に水を当てて作る「造成泉」の温泉です。
純天然の硫黄泉に比べると成分が少なく薄いというイメージがありますが、意外とこれが濃厚!
硫黄臭もプンプンしつつ、浴感はなめらかで柔らかく、とてもいい温泉です。
冬の土湯峠入口(横向温泉から向かう県道は冬季閉鎖になります)
初夏の土湯峠
今回訪問した「野地温泉ホテル」だけが非会員宿。
大型旅館ですが、多彩なお風呂があり、日帰り客も積極的に受け入れている人気の温泉です。
野地温泉ホテルの外観。土湯峠入口にあります。
前回(2013年秋)訪問時は「秘湯を守る会」の宿ではなかったことと、大型ホテルで混雑していることを理由にスルーしてしまいましたが、今回は5月の晴れた日曜日であるにもかかわらず、ほとんど貸切状態で満喫できました。
地元のお客さんも、「今日はガラガラだね~」と驚いていた様子。
日中の平地の気温が30度を超えた日だったので、温泉どころではなかったのでしょうか(笑)
日帰り入浴の入口は建物の右端にあります。
冬は雪に埋もれているので日帰り入浴も正面玄関から出入りし、靴だけはこちらに移動するようになっていました。
館内に入ってコーナーには喫煙スペース
広々としたロビー
野地温泉ホテルには男女別に3時間で入替制になる5つの大浴場があります。
「扇の湯」(内湯+露天風呂)は女性用、「剣の湯」(内湯)は男性用で固定されていましたが、
「千寿の湯」(内湯)、鬼面の湯(露天風呂)、「天狗の湯」(内湯+露天風呂)は入替制になっています。
3時間以上滞在すれば4つのお風呂に入れるので、館内だけで湯めぐりできるお得感のある宿です。
こんな感じで3時間毎に男女入替えとなっています(季節により時間は変更されます)。
お風呂は1階の奥です。
大浴場の見取図
*以前はありませんでしたが、2020年訪問時には各浴室前に撮影禁止の貼り紙がしてありましたので、許可を得て撮影しています。
【野地温泉ホテル 天狗の湯(内湯+露天風呂)】
まずは天狗の湯へ。
天狗の湯入口
入口前には「男性タイム」「女性タイム」の看板があり、
「女性タイム」のランプがついているのを確認。
ドアを開けると天狗のお面
8畳ほどの広さの脱衣所
洗面台にはアメニティとドライヤー
浴室に入ると、長方形の桧の内湯、ガラス戸の外には露天風呂があります。
内湯は15人~20人サイズほどの大きさで広々としています。
透明度25cm位の白濁したお湯。温度は42度強。
直径20cmほどの湯口からはゴーゴーとお湯が掛け流されています。
見た目は硫黄泉!という感じですが、スッキリさっぱりした浴感です。
露天風呂は8角形の桧風呂です。12人~15人サイズほどの大きさ。
湯船のほとんどが屋根に覆われており、全天候型の露天風呂です。
内湯とつながっており、内湯から流れ出るお湯と丸太の筒から源泉が投入されています。
温度は42度弱でした。
露天風呂の角には小さな祠が祀られていました。
壁には古びた天狗のお面。
天狗の湯というのは天狗のお面の他にどんな由来があるのか・・・分かりません^^
入浴中の目線
屋根付とはいえ広々としていて開放感があります。
一つ目のお風呂は浴感もまろやかで、とても居心地が良かったです。
【野地温泉ホテル 扇の湯・羽衣の湯】
2つ目は「扇の湯(内湯)」と「羽衣の湯(岩の露天風呂)」です。
脱衣所は20畳くらいあって広々としています。
サウナのある大浴場なので、ここが女湯のメインなのでしょうか。
ベビーベッドも置いてあります。
後日訪問した時は清掃中でしたが、ロッカー(有料100円)があるのはここだけなので、清掃中でもロッカーは利用できます。
内湯は「扇の湯」とあるように、タイル張りの扇形のお風呂です。
10人~12人サイズほどの大きさです。温度は41.5度くらい。
壁際には6人サイズのドライサウナ。
16:00~可動ということで、日帰りでは利用できませんでした。
ガラス戸の外は「羽衣の湯」と呼ばれる岩の露天風呂です。
お風呂の半分ほどが屋根で覆われています。
屋根側から撮影
岩の間に竹筒の湯口がありました。岩は硫黄の成分で真っ白。
でも、浴感はマイルドです。
竹垣から外を覗くと、新緑の木々の間から源泉の噴煙が上がっていました。
なかなかワイルドな景色です。
【野地温泉ホテル 剣の湯】
訪問時は清掃中でした。
(画像は宿提供/じゃらん)
「剣の湯」の内湯はなぜ剣の湯なのか。
強いて言えば、浴槽が剣の「鍔(つば)」のような形をしています。
ガラス張りで外の景色が良く見えるお風呂です。
【野地温泉ホテル 千寿の湯】
「千寿の湯」は男性タイムでした。
(画像はじゃらん)
千寿の湯は最近リニューアルされたばかりの桧のお風呂だそうです。
3つある浴槽はそれぞれ温度が異なっています。
床下から自噴する野地温泉ホテルの真骨頂ともいえるお風呂です。
内湯好きには好きなタイプのお風呂だと思います。
窓からは源泉の噴煙が見えるそうです。
2回目の訪問では10時から女性用になっていたので入浴できました。
脱衣所側から見た千寿の湯
湯口は奥に1カ所
仕切り板の下を通り過ぎて温度の違う3つの浴槽に。
脱衣所側は40度くらいで入りやすい温度になっていました。
窓側にはベンチがあり、外の噴気を眺められるようになっています。
湯口側には「これよりデッキ」と書かれた出入り口が。
冬は足下が凍っていて冷たい・・・。
噴煙で何も見えませんが、山の斜面に源泉のパイプが走っていてその間から湯煙が上がっていました。
【野地温泉ホテル 鬼面の湯】
「鬼面の湯」も男性タイムでした。
鬼面の湯は鮫川石を組んだ野趣あふれる露天風呂です。
夜はライトアップされ幻想的な雰囲気になるようです。
鬼面の湯も2回目の訪問で入浴できました。
入口の階段には青・赤の鬼のお面
脱衣所側から見た「鬼面の湯」
奥から
【湯上り休憩所 しゃくなげの間】
大浴場入口には畳の広間があります。利用時間は10:00~14:00。
お昼前には一通り湯めぐりした人たちがゴロ寝していました。
こちらは飲食物の持ち込みはできません。
ホテルの2階にそば、うどん、ラーメン等の食事処があります。
そばコーナー「高山」
営業時間: 平日11:30~13:00 土日祝11:30~14:00不定休
ロビー 奥がお土産コーナー
ロビーの片隅にはモモンガの「ももちゃん」がお昼寝中でした。
*2020年には見当たらず
巣の中で丸まっていて、しっぽしか見えません^^
過去のイベントコーナー
五月みどりさん他歌手のみなさんの写真。
野地温泉ホテルの名物女将。
一度見たら忘れないインパクトある髪型。
写真を縦に伸ばしているわけではありません(^o^)
演歌歌手でもあり、CDデビューしているそうです。
【野地温泉ホテルの動画】
鬼面の湯(露天)⇒千寿の湯(桧風呂/ここまで冬)⇒天狗の湯(内湯+露天)⇒扇の湯・羽衣の湯(内湯+露天/夏の動画)の順に編集しています。
【野地温泉ホテル 温泉の感想】
大型旅館ですが、浴槽は全てかけ流し。
趣の異なるお風呂を湯めぐりできるので、入替時間に合わせて訪問すれば日帰りでもとてもお得感があります。
大型バスツアーが来る日も多いですが、空いている時がおすすめです!
泉質★★★★4.3
お風呂の雰囲気★★★★4.2
清潔感★★★★4.1
接客サービス★★★★4.0
【野地温泉ホテル 温泉情報】
◆お風呂
男女別大浴場各3(時間入替制)
「千寿の湯」-桧(内湯)
「剣の湯」-桧(内湯)・タイル(内湯)・岩(露天)
「天狗の湯」-桧(内湯)・桧(露天)
「扇の湯」-タイル(内湯)・サウナ 「羽衣の湯」-岩(露天)
「鬼面の湯」-岩風呂(露天)
◆源泉
@千寿の湯、鬼面の湯 H26.8月の分析書
「野地温泉2号」 泉温53.4度(気温21度) 湧出量265L/分 掘削自噴(蒸気造成泉)
泉質:単純硫黄温泉(硫化水素型)(低張性弱酸性高温泉)pH5.9
蒸発残留物39.1mg/kg 溶存物質64.1mg/kg 成分総計171.5mg/kg
硫化水素イオン1.3mg,チオ硫酸イオン0mg,遊離硫化水素ガス19.2mg/kg
メタケイ酸23.7mg,遊離二酸化炭素ガス88.2mg/kg
態様:源泉かけ流し、加水あり、塩素消毒なし
@天狗の湯 H18.11月の分析書
「野地温泉」 泉温50.3度(気温7度) 湧出量318L/分 掘削自噴(蒸気造成泉)
泉質:単純硫黄温泉(硫化水素型)(低張性中性高温泉)pH6.2
蒸発残留物39.1mg/kg 溶存物質84.6mg/kg 成分総計171.2mg/kg
硫化水素イオン1.3mg,チオ硫酸イオン0.2mg,遊離硫化水素ガス9.5mg/kg
メタケイ酸31.5mg,遊離二酸化炭素ガス77.2mg/kg
態様:源泉かけ流し、加水あり、塩素消毒なし
*ブログの内容は掲載時の情報です。
基本情報の変更がある場合もございますので、お出かけの際には施設にお問合せ下さい。
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