【青森】谷地温泉 宿泊レポ その1 お部屋編 ★★★+

青森県十和田市にある日本三秘湯の湯「湯治の宿 谷地温泉」の宿泊レポートです。

お宿の基本情報はページの下部にあります。

⇒「谷地温泉」へのアクセス詳細&宿泊予約はこちらのページへ

口コミ総合評価:Google 4.3点/5.0点

【こんな人におススメ】

◆硫黄泉のにごり湯が好き
◆ぬる湯が好き
◆秘湯情緒たっぷりの鄙びた宿が好き
◆八甲田登山の拠点に

最終更新日:2021/5/29
訪問日:2021/5,2018/8,2014/8


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→「谷地温泉」の食事情報はその2お食事編へ

→「谷地温泉」の温泉情報はその3お風呂編へ

 

【日帰り入浴】

営業時間:10:00~16:30受付(17:00退館)
料金:大人600円 子供450円

 

【昔の湯治宿の趣はそのままに 日本三秘湯 谷地温泉 宿泊レポ】

「谷地温泉」は、八甲田山の南東麓にある標高800mの一軒宿です。

誰がそう呼び始めたのか、「谷地温泉」は「ニセコ薬師温泉」(北海道/閉館)と「祖谷温泉」(徳島県)と並ぶ「日本三秘湯」と言われています。

 

八甲田周辺には「谷地温泉」の他にも「酸ヶ湯温泉」「八甲田温泉」「猿倉温泉」と硫黄泉好きにはたまらない温泉がひしめいているので、どこか1カ所に泊まる場合でも他にも寄り道したくなるエリアですね^^

 

「谷地温泉」には2014年に日帰り入浴で、2018年に宿泊で訪問しています。もちろん他の温泉もセットで訪問しました。

 

ここで「谷地温泉」の最近の経緯を。

2008年までは「日本秘湯を守る会」の会員でしたが、経営難で伊東園グループに譲渡されました。日帰りで訪問した時には伊東園グループだったのですが、その翌年、2015年、冬の間に大雪で建物の一部が崩壊、伊東園は再建を断念。2016年6月から沖縄の竹富島にある南風見観光グループが経営しています。

2014年に訪問した時は、2階を歩いている人の圧で天井が落ちて来るんじゃないかというくらい老朽化していましたが、お湯がとにかく良かったので、新しくなった谷地温泉も行ってみたくなり今回は宿泊で訪問しました。

お祀り男のオヤジに青森ねぶたに付き合う条件でここにしました^^

酸ヶ湯方面からは国道103号線経由で、ぬぐだまりの里八甲田温泉方面からは国道394号線経由で、ちょうど交差するところに「谷地温泉」に向かう細い道があります。

通り沿いに出ている看板(2021年のもの)

以前は登記休業でしたが、現在は通年営業になっています。

2014年伊東園当時の外観

玄関脇には八甲田の湧水汲み場がありました。

谷地温泉の外観

右側は広い駐車スペースになっています。

 

以前とあまり変わっていないように見えますが、トタン屋根は壁と同じ茶色に統一。壁板も張り替えてあるようです。

庭にはイワナのいけす

この左側に展望台に上がる階段があります。まだ上ったことはありません・・・。

 

2018年は夏でしたがオホーツクからの低気圧で大雨。8月にもかかわらず気温は16度くらいしかない寒い日でした。

連日35度超えの関東からやってきて、十分な防寒着がなくて困りました^^

2021年は5月下旬で酸ヶ湯の道端に雪が残っているものの、昼間の気温は20度くらいあって暖かかったです。

2018年の玄関前

2021年、前はいなかった野良猫が玄関前にいました。

餌付けされているので、野良猫とは思えないほど愛想がいいです^^

湧水は左に移動していました。

以前は玄関前が岩魚やおでんの売店になっていましたが、現在は食堂での営業になっています。

館内に入ると目の前にはお土産コーナー、奥にフロントがあります。

スタッフは男性と女性の二人だけしか見かけませんでした。

こちらは2014年の写真。以前と比べても入浴券売機やテーブルの配置、内装はほとんど変わっていませんでした。

フロント裏の大浴場と客室に向かう廊下

靴箱の感じはそのままです。

天井、柱の補強、壁紙やドア等はリフォームされていますが、10年ぶりに来たオヤジはどこも変わってない!?と言っていました。

自炊は廃止されてしまいましたが、今でも湯治宿そのものの雰囲気です。

今回利用したのは本館1階の共用洗面所の奥にある部屋でした。

ドライヤーが置いてあって人の出入りでうるさいかなと思いましたが、9時過ぎには使わないようにと書いてあり、人の足音はほとんど気になりませんでした。

私たち以外のお客さんは1組を除き、ねぶた目当ての素泊まりの人たちで、夜9時半頃帰って来る音が聞こえましたが、ぐったりしてしすぐに寝てしまったようです^^

 

【今回利利用したプラン】

ねぶた期間中であまりプランが出ておらず、唯一出ていたじゃらんでネット予約しました。

 

本館和室 シンプルプラン 通常料金 2名利用 1泊2食付 税込13,284円(冬期は9,180円~)

のところ、今回はねぶた祭り期間中の特別料金になっていて17,820円でした。

祭り会場へのお福送迎込だと思いますが一人4,500円割増でした。

青森市内のビジネスホテルが6,000円から25,000円というとんでもない価格差だったのに比べれば良心的です^^

そういえば、とあるホテルの駐車場の料金が期間中は1時間5,000円になっていたのを知らずに停めて数万円払わされたというニュースをやっていましたね(^_^;)

 

ちなみに谷地温泉の他の通常プランは、

  • 1人用わけありプラン(窓のない4畳半間) 2食付10,584円
  • 東館 2食付12,960円
  • 瀬戸内寂聴が源氏物語を執筆した東館の部屋 2食付2名利用の場合 18,640円

等があります。

 

12月からは冬期料金で割安です。

普段は出ていないようですが、ねぶた期間中は素泊まり又は朝食付プランもありました。値段は1それぞれ、10,000円、3,000円くらいでちょっと割高でした。

 

【本館8畳間 布団+ベッド トイレバス無 1泊2食付13,824円】

特別価格だと印象が変わってしまうので、通常価格で記載しています。

部屋の入口。入ってすぐ右側にはクローゼットがあります。

入口から見た部屋。

一つはベッド、もう一つはお布団が敷いてありました。

他に布団だけ、ベッドだけの部屋もあるようです。

はじめから敷いてあると狭く感じますが、谷地温泉のお湯は知らないうちに長湯しすぎてぐったりするので、布団が敷いてあるのは便利でした。

部屋の奥から見た写真。

押入れの横にはテレビとヒーター、扇風機があります。

青森県で標高も高いので、夏もクーラーはないです。

部屋の冷蔵庫はありませんが、廊下に共用冷蔵庫があります。

 

宿ではドコモだけ携帯が使えますが、部屋までは届かず、電話もフリーwifiもフロントの周りだけ使えました。

ポットとお茶セット。お茶派ティーバッグ、お茶請けはなし。

客室は禁煙。喫煙所は玄関の外にありました。

クローゼットの中にはタオルと浴衣セット、金庫

アメニティは歯ブラシだけでした。

部屋を出た洗面所の前には共用の冷蔵庫。

ちなみにコンビニは青森市内まで1時間ほど戻らないとないと思います。

「酸ヶ湯温泉」の売店に行けばある程度のものは揃うと思います。車で20分前後。

戸棚にはセルフの冷水用ポット

蛇口の水が八甲田の湧水なので、そのまま飲んでも美味しかったです。

1階本館の共用トイレはフロント近くにありました。

トイレは温熱洗浄式でした。

他に本館2階、大浴場に近い西館・東館にもトイレはあります。

寂聴ルームだけ部屋にトイレがついているようです。

2階も見てみましたが、木材は新しくなっているような気がします。

2階の廊下

2階の洗面所

館内見取り図

2014年の時の写真ですが、以前あった自炊場はなくなっています。中は見ていないので今はどうなっているか分かりません。

長期滞在するお年寄りも多かったと思うので、自炊ができなくなってしまったのは不便かなぁと思います。

 

お部屋の紹介は以上です。

 

【谷地温泉の売店】

営業時間は7:00~20:30まで。

青森らしいお土産はリンゴ系のお菓子があったと思いますが、あまり見ていません^^

硫黄の香りづけはしてあるものの硫黄の成分は入っていない自宅でも使える温泉の素

谷地温泉オリジナルTシャツ

他に谷地温泉名物のテンのぬいぐるみ等

湧水お持ち帰り用ボトル 150円

おつまみ用のお菓子も売っていました。

甘いのから塩辛いものまで。

小腹を満たす分には十分です。

ハーゲンダッツは全種類?サンプルが置いてありましたが、基本の味以外はほとんど売り切れでした^^

2018年はなかった、石坂ケンタさんの「ざつ旅」That’s Journey第3巻に出てくる谷地温泉のシーンが飾られていました。

1階の食堂近くにはドリンクの自動販売機があります。

アサヒスーパードライ各300円、400円。

 

【谷地温泉神社とテン】

フロント横には裏庭への出入り口があり、10分~15分ほど森の中を歩いた先に谷地温泉の神社があります。

大雨だったので途中まで行って断念。

こんな神社だそうです。

冬になると谷地温泉の周りにはかわいいテンが集まって来るそうですよ。

谷地温泉と周辺の地図

裏庭は遊歩道になっているので、天気が良い日にお散歩するのもいいですね。

 

【谷地温泉 2014年当時の館内の動画】

 

【谷地温泉 お部屋の感想】

以前の建物は浴室の屋根が崩れ落ちて一部建替えされたようですが、全面リフォームされたわけではなく、館内の雰囲気は以前と変わらぬままでした。

経営は変わったとはいえ、山の中の一軒宿なので、部屋にトイレも冷蔵庫もなく、アメニティも最小限、浴室にシャワーもなし。慣れていない人が知らないで出かけると不便に感じるかもしれません。

 

お湯は申し分なしなので、不便さをひっくるめて山の中の宿を楽しめる人ならば問題ないレベルです。

私一人旅だったら何の不便も感じないというか、むしろ、温泉と部屋の往復だけでネットからも解放されて過ごすにはいい場所だと思いました。

接客はチェックインとアウト、食事の時だけで基本的にノータッチでしたが、対応は丁寧でした。

 

今回はねぶた祭り期間中の特別料金だったので部屋や食事のレベルからすると割高に感じましたが、12,000円~13,000円台ならば納得できる値段です。

訳ありプランや冬期は1万円前後で宿泊できるので、その値段ならばコスパはいいです。冬ならテンにも会えるので(*^^)v

 

部屋の広さ ★★★★3.8

設備 ★★★3.8

アメニティ ★★★3.0

清潔感 ★★★★4.3

宿の雰囲気 ★★★3.8

接客サービス ★★★★4.2

 

⇒「谷地温泉」をインターネットで予約する

 

【湯治の宿 谷地温泉】基本情報

とうじのやど やちおんせん

住所:〒034-0303 青森県十和田市法量谷地1
TEL:0176-74-1181
公式サイト

 

【宿泊料金】

1泊2食付 8,800円~22,300円 お一人様〇 素泊まり× 湯治対応〇 自炊×

 

【谷地温泉 宿情報】

チェックイン/アウト 15:00~18:00/~10:00
クレジットカード〇
携帯電話送受信△docomoのみ フリーwifi△
(フロント付近以外では電波が届きません)

 

 

→「谷地温泉」の食事情報はその2お食事編へ

→「谷地温泉」の温泉情報はその3お風呂編へ

 

*ブログの内容は掲載時の情報です。

基本情報の変更がある場合もございますので、お出かけの際には施設にお問合せ下さい。



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