富山県砺波市にある庄川「湯谷温泉旅館」の入浴レポートです。
最終更新日 | 2020/10/13 | 訪問日 | 2020/9・10 |
【庄川温泉郷 湯谷温泉 湯谷温泉旅館】基本情報
しょうがわおんせんきょう ゆだにおんせん ゆだにおんせんりょかん
住所:〒932-0303 富山県砺波市庄川町湯谷235
TEL:0763-82-0646
公式サイトなし
11月~4月頃まで冬季休業
【宿泊料金】
なし 日帰り入浴専門
口コミ評価:Google4.5点/5.0点
【こんな人におススメ】
◆鄙びた温泉が好き
◆ドバドバのかけ流しが好き
◆ぬる湯が好き
◆インパクトのある温泉に入りたい
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【日帰り入浴】
営業時間:9:00~17:00
料金:1回500円
定休日:木曜日(ダム放流日等臨時休業あり)
*冬季休業
【アクセス】
◆車
北陸道「砺波IC」下車、国道156号線を庄川峡方面へ、途中で国道471号線に入る。インターから10キロ15分。富山市内から50分。駐車場から歩いて3分。
◆電車
富山駅から:北陸新幹線「新高岡駅」下車、南口から加越能バス。又はあいの風とやま鉄道線・金沢行で「高岡駅」下車、加越能バス・庄川方面行で「庄川温泉前」・「湯谷口」下車、国道471号線を上流へ850m徒歩14分。
Yahoo!路線情報・加越能バス時刻表
【地図】
【一度見たら忘れないインパクトのある湯舟!庄川温泉郷 湯谷温泉旅館】
「湯谷温泉旅館」は、庄川峡にある温泉施設です。
庄川温泉郷と言えば、船でしか行けない「大牧温泉旅館」が有名ですが、「湯谷温泉」はその少し下流域にあります。
大正11年創業の鄙びた木造家屋で、自炊設備もある湯治宿でしたが、現在は日帰り入浴だけ営業しています。
秘湯ファンの間では、受付に人が居ない無人の温泉としても知られています。
*近くの南砺市にも「湯谷温泉」があるため、こちらは「庄川湯谷温泉」と呼ばれることがあります。
「湯谷温泉旅館」のお風呂はとにかくビジュアル的なインパクトがすごいのです!
SNSのタイムラインで流れて来るたびに「何じゃこりゃー」と思わずクリックしたくなるような見た目なので、北陸方面に行く機会があれば絶対に外せない温泉として強く頭にインプットされていました。
そんな折、1年足らずで富山に行く機会ができました。
関東からここまで車で来ると6時間くらいかかりました。遠かったー。
庄川沿いにある温泉をまとめて「庄川温泉郷」と呼びます。
現在は、温泉宿が6軒、日帰り温泉施設が4軒あります。
庄川沿いに上流を目指すと「湯谷温泉旅館」があります。
だんだんと渓谷らしい景色になっていきます。
上流の方は遊覧船も運行していて、紅葉シーズンは景色も素晴らしいそうです。
ナビで目的地に近づくと、国道沿いに「湯谷温泉 専用駐車場」という看板が見えるのでそこに車を停めます。
車が停まっていなければ貸切の可能性が高い!と勇んで温泉へ。
道路に戻ると「湯谷温泉 施設バス停」という今は使われていないバス停の待合室がありました。
どこに旅館があるのだろう?とキョロキョロしても見当たりません。
Googleマップでナビを開始すると川沿いに下りていく道がありました。
駐車場からはだいたい3~4分かかります。
サンダルでは転びそうなので、スニーカーに履き替えて行きました。
*お風呂も地下3階くらいの場所にあるので、階段の上り下りが多いです。
「湯谷温泉旅館」に下りる階段
階段の両脇は平らになっているので、一応車で降りることもできるようですね。
坂の途中には「湯谷亭」という料理旅館がありました。
「湯谷温泉旅館」が見えてきました。
表からは2階建て、川側からは何階建てなのか、結構大きな旅館です。
奥のブルーの屋根の下が受付、左の茶色い渡り廊下のような建物のさらに左奥に浴室があります。
猫ちゃん登場。写真はあくび中。
玄関前
玄関
木曜定休なのですが、念のため事前に電話したところ営業していました。
建物のどこかにはいるのだけれど、横に長いので・・・と今は無人の受付でやっているからどうぞということでした。
貸しタオルはコロナになってからやめているのだとか。
これが噂の無人受付。
料金は「一浴」で500円なので、一度外に出たら別料金になるということですね。
先客がいれば1,000円札でおつりが出ますが、そうでない場合もあるので小銭をご用意ください。
木曜定休、営業時間は9時から夕方5時まで。
お風呂の前にトイレへ
トイレの窓からもこんな景色が見えました。
廊下をひたすら奥へ。
ここが本来の帳場なのかな。
分析書もここにあります。
こちらは昔の分析書
効能
日付は大正13年3月2日になっています。
さらに奥へ進むと、いかにも湯治宿のような客室が並んでいます。
写真では明るく映っていますが、肉眼ではほとんど真っ暗な廊下で、ちょっとしたホラー気分でした(翌月再訪したら電気がついていました^^)。
部屋はずいぶん前から使っていない様子ですが、掃除をすれば今でも泊まれるんじゃないかという感じです。
窓からは砂防ダムが見えました。
温泉はこの下のコンクリートの階段を下りてください。
ここからビニールシートが張られた階段を下りていきます。
水没した温泉と言われていますが、川の水面よりも下にお風呂があるのでしょうか?
冬季休業というのも、この建物の様子では雪で階段が埋もれて大浴場までたどり着けないのかもしれません。
階段を下りると消えかけの文字で「女」「男」と書いてあります。
脱衣所へはジャバラのカーテンドアが1つだけ。
女性は人が来たらとりあえず開けられる前にバスタオルを巻くなどして心構えをした方が良いです。
脱衣所は棚があるだけですので、貴重品の管理は自己責任で。
脱衣所から見るとさらに階段を4~5段下りた先に湯船があります。
浴室はゴーゴーと源泉が注がれる音が響き渡り、仄かなたまご臭が漂っていました。
地底人が住んでいそう・・・。
階段を下りると踊り場に当たるところにはすでにお湯で満たされています。
湯船との仕切りに木の枠があるのですが、枠の外側は洗い場という設定なのでしょうか?
桶も手桶も石鹸も置いてありません。
もし、ここで洗ったとしたら湯船が泡だらけにならないのか?と心配になります。
常連さんたちはどうしているのか気になるところです。
木枠の内側に進むと畳3畳分くらいの床に当たる部分がありますが、ここもすでにくるぶしまで温泉が来ています。
壁の間から出ている太いパイプから豪快にお湯がかけ流されています。
浴槽は大人が立って胸の下くらいまでの深さがあり、ほとんど立ち湯の状態で入浴することになります。
女湯の湯船のサイズは男湯の6割くらいしかないように見えます。
段差の部分に座ると顎までの深さがあります。
中央にある太いパイプの湯口はシーソーのようになっていて、バッタンと自分の方を上に上げると源泉が出て来るという仕組みになっています。
パイプをちょっと持ち上げるとこの通り。
面白い♪
温度は39度で、真夏でも長く入っていられるぬる湯です。
玉子臭と芒硝泉の香りの間くらいの程よい温泉臭、味はゆで卵を3倍うすめたくらいの薄味。
強アルカリなのか、ヌルヌルもなかなか強いです。
出た後にはアルコール消毒のせいもあってか、手がカサカサしました。
源泉の轟音を聞きながら、立ち湯で全身をすっぽりとお湯に覆われるとどこかに連れていかれそうな不思議な感覚になります^^
これは癖になります!
30分で出ようと思ったのに、1時間近く滞在してしまいした。
ぬるいので泡付きがあるかなとおもったら、うっすらとというくらいです。
源泉名「湯谷温泉」泉温39度 湧出量 -(-)
泉質:ナトリウム・カルシウム-塩化物泉(おそらく低張性アルカリ性温泉)pH9.5?
同じように、階段を下りるとすぐお湯で満たされたエリアになっています。
木枠の外で体を洗えば壁に開いている穴から旨い具合に排水されるのでしょうか?
壁には2mくらい上まで丸い穴と木の栓がしてあります。
外は見えませんが、川の水面てどのあたりなのでしょう。
川の水量と温泉の湯量が連動しているとかあるのでしょうか。その結果、階段の手前までお湯が来てしまっているのか。
次から次へと???マークが出てしまうお風呂でした。
帰りも猫さんが玄関前で見張りをしていました。
朽ち果てた浴室 pic.twitter.com/cQbRtK8ZtM
— 秘湯宿.com (@hito_yado) September 23, 2020
無人の料金箱
でも、大概は奥にいるとのこと
建物が長すぎて応対が面倒でこうなったらしい😁9:00〜17:00 500円
木曜日定休、ダム放流日も臨時休業39度のぬる湯、ほんのり硫黄臭あり、バズーカ湯口、胸までの立ち湯、洗い場もかけ湯する場所すらない、色々と個性的すぎる温泉
砺波市 湯谷温泉 pic.twitter.com/8Rw0odyf1e
— 秘湯宿.com (@hito_yado) September 23, 2020
後日再訪
↓
洗い場がない疑惑のこのお風呂
階段下の木の枠内で洗えば、湯船に泡が入らずに排水されていった。
桶を持参するとなお便利。
でも、シャンプーをするには狭いので難易度が高すぎる⁉️
砺波市 湯谷温泉旅館 pic.twitter.com/BJTSrBYadA
— 秘湯宿.com (@hito_yado) October 12, 2020
【庄川湯谷温泉の感想】
写真で見てもかなりのインパクトがありましたが、実物はそれに加えて秘密組織のような地下にある独特の佇まいといい、何とも言えないマニア心をくすぐるオーラを放っていました。
泉質もなかなかいいです!
泉質 ★★★★ 4.2
お風呂の雰囲気 ★★★★ 4.8(マニア的に)
清潔感 ★★★ 3.0
接客サービス ー
【湯谷温泉 湯谷温泉旅館 温泉情報】
◆お風呂
男女別大浴場 内湯各1
◆源泉 H26.4月の分析書
源泉名「湯谷温泉」泉温39度 湧出量 -(-)
泉質:ナトリウム・カルシウム-塩化物泉(おそらく低張性アルカリ性温泉)pH9.5?
蒸発残留物 -mg/kg 溶存物質(ガス成分を除く)1,468mg/kg 成分総計1,468mg/kg
メタケイ酸23mg,遊離二酸化炭素ガス0.02mg/kg
態様:源泉かけ流し、加水・加温なし、塩素消毒なし
*ブログの内容は掲載時の情報です。
基本情報の変更がある場合もございますので、お出かけの際には施設にお問合せ下さい。
【庄川温泉郷 湯谷温泉周辺の関連記事】
◆準備中です
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