富山県黒部市にある「名剣温泉」の夕食・朝食レポートです。
【名剣温泉】食事情報
めいけんおんせん
夕食：17:30～ 食事処/テーブル席
朝食：7:00～ 食事処/テーブル席
【特別注文料理】
なし プランによる
口コミ評価：Google 4.2点/5.0点
【名剣温泉の食事の特徴】
◆女性シェフによる見た目も美しいモダンな和会席
◆山奥なのにお刺身が新鮮！
◆デザートまでぬかりなく美味しい！
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【山の宿とは思えない創作懐石料理！名剣温泉のお食事編】
「名剣温泉」の食事は朝夕ともにフロントのある階の食事処でした。
準備が整うと部屋にお知らせに来てくれます。
階段の上り下りが大変ですが、仲居さんは元添乗員だったそうで、フットワークの軽い元気な方でした。
「名剣温泉」は幽谷のの一軒宿というイメージが強いですが、実は料理の評判がとても良いですね。
「名剣温泉」の食事を一言で例えるなら、料理に全精力を注いでいる！と言えます。
トロッコ電車沿いでも、「今日は名剣温泉」に泊まるというと、「あそこは料理が美味しいからね。特に女性には受けがいいわよ。」と言われました。
フロント階の食事処
4人掛けのテーブルが並んでいて、和のテイストあふれる空間でした。
トロッコ電車沿いの宿はほとんど山小屋に近いところが多いですが、「名剣温泉」では山奥にいるのを忘れる秘湯の会らしい風情があります。
【名剣温泉 ドリンクメニュー】
岩魚の骨酒に地酒、生ビール、地ビール、秘湯ビール、焼酎、黒部の名水を使った飲み物があります。
「立山梅酒」（立山酒造/砺波市）のロックにしました。650円。
美味しかったのでおかわり。
【名剣温泉 夕食メニュー】
始めにセットされたメニュー
彩や盛り付けからして、料理に力が入っている宿かなという予感がします。
お品書き
5分おきくらいに運ばれてくるたびに説明があります。
温かい物から先に食べましたが、お品書きの順でご紹介します。
食前酒：山ぶどう
黒部の山で採った山ぶどうだそうです。
お猿が大好きな実なのですが、それよりも大粒のモノを使用しています。
前菜3品
「いちじくのクリームチーズ和え」（お品書きではごま豆腐）。
なんてシャレているの？うますぎる～。お酒にも合います～。
「山うどのきんぴら」
歯ごたえが少しゴボウに似ています。
上品なピリ辛味でやっぱりお酒に合う～。
」
「枝豆のすりながし」
かぼちゃの冷製スープの中に枝豆が入っています。
かぼちゃが濃厚で甘みがあって、これもめちゃウマです！
「季節の酢の物」
金糸うり（そうめんかぼちゃ）にちりめんじゃこが乗っています。
程よい甘酸っぱさが上品な味付け。
お造り「富山湾海の幸3品」。添えてあるのは山ぶどう。
バイ貝、にべ（すずきに似ている）、うまづらはぎという地物のお刺身です。
お客さんから予約が入ってから取り寄せるそうで、山の中なのに新鮮です！
左：うまづらはぎ、右：にべ
大根のつまも旅館で作っています。
煮物：山芋煮物盛り合わせ
味噌だれ風の山芋の煮物の下にはこごみ。
ホクホクの山芋と味付けが絶妙です。
「黒部名水ポークの陶板焼き」
バター炒めで塩コショウの味付けでいただきます。
添えてあるのは、こごみ、かぼちゃ、プチトマト、えりんぎ。
夕食の分量は多いので、ご飯のおかずにするなら火を入れるのは後からで。
焼き上がり。
バターで焼いただけにしては味噌漬けのような味がしました。下味がついていたのかもしれません。
実は最後に食べたのでお腹はパンパンでした。
山菜の天ぷらは抹茶塩でいただきます。
えのきだけと白エビ以外はスタッフが黒部の山で採った山菜です。
山道から少し入った人の少ないところで採るそうですが、熊の分は残してあるので争いは起こらず。
「ズダヤクシュ」
昔から喘息薬としてつかわれてきたユキノシタ科の山菜
「ゲンノショウコ」
こちらも整腸の薬草としておなじみ
フキの葉
あざみの葉
ヨモギ
中央の棒状のものは「むかご」
サクサクとした食感と程よいほろ苦さで、山菜の天ぷらはいくらでも食べられそうでした。
岩魚の塩焼き
2度焼きしているので頭から尻尾まで食べられます。
玄関前の生簀で養殖の岩魚を黒部の湧水で育てているそうですが、身の味が濃いです。
温皿：山菜のグラタン
アツアツの状態で出てきます。
中には山芋、根曲竹、ベーコン、チーズが入っています。
山芋はすり流しのようなどろどろの状態なのですが、これがチーズと最高に合います！
ようやく最後までたどり着きました。
五目炊き込みご飯とお吸い物、香の物
ご飯は富山産コシヒカリの白米か炊き込みご飯から選べました。
この山芋の浅漬けがとても美味しい。
お吸い物の中には焼いた甘えび
かっぱえびせんのような香ばしい出汁が出ています。
最後にデザートとコーヒー
盛り付けがフレンチかイタリアンのデザートのよう。
手前はいちぢくゼリーといちぢくのコンポート
アイスは売店でも販売している黒部牧場のミルクアイス。上にはアーモンドの焼き菓子。
甘酸っぱいいちぢくゼリーと交互に。
富山のぶどうと梨
【名剣温泉 夕食の感想】
山の宿ならば、特に登山の後ならば何でも美味しく感じると思いますが、「名剣温泉」の場合一つ一つの料理がうなるほど美味しく、感動を覚えてしまいました！
部屋の設備を見た時も、山奥の期間限定営業の宿とは思えないくらい快適さを追求しているなと思いましたが、料理も同じくらい山奥にいることを感じさせないくらい最高のものを提供しようという意気込みを感じました。
トップ20の上位候補です。
また食べたいなと思うメニューはたくさんありますが、枝豆のすりながし、山菜の天ぷらと山菜のグラタン、最後のミルクアイスといちじくのゼリーの組み合わせは最高に美味しく、このメニューがあるレストランならば常連になるかもしれないです(#^.^#)
作っているのは若い女性と聞きましたが、それが盛り付けや繊細な味付けにも表れていたので納得です。
調理の間は赤ちゃんを仲居さんがおんぶしてあやしていました＾＾
夕食の味 ★★★★ 4.65
メニュー構成 ★★★★ 4.75
満足度 ★★★★ 4.7
【名剣温泉 朝食メニュー】
朝食は7:00頃からですが、時間前に部屋にお越しに来てくれました。
寝ぼけ眼だし、夕食が美味しすぎたので朝はほどほどでもいいかなぁなんて思っていましたが、そんなにお腹が空いていなかったはずなのに、食べ始めたらペロッと食べてしまいました(^^♪
始めに並べられていたメニュー
後からご飯とお味噌汁が来ます。
山菜三品 胡麻和え、大根おろし、お浸し
季節でない山菜もあるのに、保存状態が良いのか採れたてのような食感です。
揚げなす、ししとう、みょうが。
富山県を含む北陸では醤油にダシが入っているのか、和食は甘い味付けが多いです。
でもそれが絶妙で、ご飯が進みます。
温泉たまご
似鱚（にぎす）
天ぷらでおなじみの「キス」に似ているから似鱚
添えてあるのはきゃらぶき。山椒のアクセントが美味しいです。
温泉豆腐
お醤油がやっぱり甘いですね。
とろとろに溶けそうな豆腐
海苔
ご飯と平茸のお味噌汁、お新香
ヨーグルト
食後はセルフコーヒーがあります。
【名剣温泉 朝食の感想】
華美なメニューではないのですが、一つ一つ丁寧に調理されていて、夕食と同じく繊細な味付けでした。
朝はそれほど食欲がないにもかかわらず、見るからに美味しそうで、残さず食べてしまいました！
朝食の味 ★★★★ 4.6
メニュー構成 ★★★★ 4.6
満足度 ★★★★ 4.6
＊ブログの内容は掲載時の情報です。
基本情報の変更がある場合もございますので、お出かけの際には施設にお問合せ下さい。
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