群馬県藤岡市にある「八塩温泉 神水館」の夕食・朝食レポートです(2019年宿泊)。
【八塩温泉 神水館】食事情報
やしおおんせん しんすいかん
◆夕食 18:00~,18:30~,19:00~個室/座敷席
◆朝食 8:00~,7:30~,8:00~,8:30~個室/座敷席
【特別注文料理】
なし プランによる
口コミ評価:Google 3.4点/5.0点
【神水館の食事の特徴】
◆夕食のメインは鳥の三波石焼き
◆鉱泉で炊いた八塩鉱泉黄飯、八塩鉱泉湯豆腐が名物
◆品数によってリーズナブル(10品)、スタンダード(12品)から選べる
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【八塩温泉 神水館 宿泊 その2 お食事編】
「神水館」の食事は、夕食・朝食ともに1階の食事処(個室)となります。
時間になると2~3分前に部屋に電話がかかって来ます。
藤岡市(旧鬼石町)の名物料理が何なのか知らないのであまり期待せずに臨みました。
食事処の廊下
個室内部は座椅子とテーブルのみ。
まずはドリンクから。
地酒は「平井城 純米吟醸」1,458円(松屋酒造/藤岡市)
甘みはなく焼酎のようなさっぱりとした口当たり。
2杯目は地元の焼酎「司」のロック 540円(美峰酒類/高崎市)
高崎で焼酎を作っているとは知りませんでした。
お水をお願いしたらポットで持ってきてくれて気が利いています。
※メニューと価格は2019年のものなので(消費税増税前)参考程度にお願いします。
ドリンクメニューその1
ドリンクメニューその2
群馬県南部は標高が低いイメージがあったので「岩魚の骨酒」があるのが意外でしたが、藤岡市内でも岩魚が釣れる渓流があるのですね。
【もう少し共同料理のアピールが欲しかった 八塩温泉 神水館の夕食メニュー】
今回利用したプランは、
平日1人泊 トイレ付 スタンダードプラン 1泊2食付で17,650円(消費税込)+入湯税です。
2名利用の場合は12,100円~となります。
リーズナブルプランは10品、スタンダードプランは12品あるそうです。
一人旅は直電予約しかできないので他にどんなプランがあるか尋ねたら、ご用意できるのはこれだけと値段を教えられただけなので、実際のところ「スタンダード」なのか「リーズナブル」なのかは不明ですが、品数と金額からするとスタンダードなのだと思います。
始めにセットされていたメニュー。
温かい料理は後から運ばれてきます。
お品書きはなく、尋ねれば教えてもらえます。
ぱっと見渡した感じ、ちょっと地味だなというのが第一印象です。
量も少ないのかなと思い、追加料理があるか尋ねましたがないようです。
「稚鮎の酢漬け」
7cmほどの小さな鮎が甘酸っぱい酢に漬けてあります。
「白魚と白菜の芯の甘酢漬け」
白菜の芯をあえて料理にするという発想はなかったですが、意外とメジャーなレシピみたいです。
緑色の竹筒のような器には「つくしの佃煮」、赤いのは「ユリ根にもみじおろし」、右はソラマメと筍、ホタテを包んで揚げたおかき。
秘湯では山菜は良く食べるものの、つくしが出たのは初めてかもしれません。
お造りは、イカ、マグロ、サーモン。
鮮度は悪くはないのですが、内陸部なので海の魚ではなく、川魚の方が気分が上がったのに。
ここから先は、温かい料理でその都度運ばれてきたメニューです。
さわらの西京焼き、杏の甘露煮、黄色いのはカレー粉で味付けをした大根だったか。
食べている途中で突然カレーの匂いがしてきて、近所にインドカレーのお店でもあるのかと思ったら、こんな小さな野菜から匂っていたとは(敷地が広いので近所から匂ってくるのは不可能)。
鯛、蒸し麩、ヤングコーンの煮物。
味付けは上品で美味しいのですが、ここまで海の魚を出さなくてもと思いつつ次へ。
茶わん蒸しはトロトロで好み。
中に入っている鶏肉がとても美味しい。
メインは「鶏肉の三波石焼」。
鶏肉とネギだけ先に出ていて何だろうと思っていたら、後からアツアツに焼いた大きな石が出てきました。石の下には塩を敷いてあります。
藤岡市には三波石峡という紅葉の名所があるのですが、そこで採れた石は色が綺麗で高級な庭石として使われているそうです。
この日は鶏肉でしたが(キジだったかも)、鴨肉の場合もあるそうです。
アツアツの石の上に下処理されている鶏肉を乗せてジュージュー焼きます。
醤油だれでいただきます。
〆は鉱泉で炊いたい黄色いご飯「八塩鉱泉黄飯」と「とっちゃなげ汁」風のお吸い物。
「八塩鉱泉黄飯」は化石化した海水の温泉なので、ご飯の甘みに鉱泉の程よい塩分が効いた味になっています。
「とっちゃなげ汁」は、会津でいう「こづゆ」のようなお吸い物で、旧鬼石町ではイベントの時に食べる料理だそうです。
すいとんが入ってますね。
イベントで出す「とっちゃなげ汁」はもっと野菜をごった煮にしたワイルドな鍋料理です。
デザートは黒蜜に白玉とパイナップルが入ったあんみつ風のもの。
【八塩温泉 神水館 夕食の感想】
今回は12品のスタンダードでしたが、小鉢が多かったので量は腹八分目でちょうど良かったです。
他のパターンでは石焼の他に鍋物等のサブメインが出ることもあるので、そういう時はもっと量が多く感じるかもしれません。
今回食べた中では茶わん蒸しが一番でした。
甘酢や出汁系の味付けも一つ一つ和食の王道的な感じで美味しかったです。刺身がなければもっと良かったです。
ただ、子供の頃、家族と出かけて食べるものがなかった昭和時代の旅館を思い出し、見た目に華やかさがなくてテンションが上がりませんでした。
お品書きもなく、郷土料理かどうかの説明もなく・・・。
最後に出てきたアツアツに焼けた三波石だけちょっと驚いたものの、覆すことはできず。
もう少し演出を変えるだけでかなり印象が違うのにもったいないなという印象です。
仲居さんの対応は良く、料理を尋ねれば細かく教えてくれるので、はじめからもっとアピールしてくれたらなと思いますが、人手が少なそうなので、負担が増えたら大変かも^^
食事処には部屋に通してくれた仲居さんと新人さんらしいアジア系(おそらくベトナム)のスタッフしかいなかったので。
夕食の味 ★★★★ 4.0
メニュー構成 ★★★ 3.8
満足度 ★★★★ 3.9
【八塩温泉 神水館 朝食メニュー】
朝食も同じ個室の食事処となります。
朝は混浴露天風呂が7:00~8:30まで女性時間なので、少し遅めに8:30~にしてもらいました。
結果的に混浴はガラ空きでそんな心配は要らなかったのですが。
こちらが朝食メニュー。
ご飯とお味噌汁は後から出てきます。
白魚の入った野菜サラダ
大豆の煮物
鯛の南蛮漬け
温泉卵
鮭の塩焼きはふっくらと脂が乗った状態で焼き方も良いです。
鉱泉を使った「八塩鉱泉湯豆腐」。
鉱泉で程よく出汁が効いているので、ポン酢はなしでそのまま食べます。
鉱泉の塩味に豆腐の甘みが引き立ってとても美味しいです。
朝は白ごはんのままお櫃で出てきます。
お味噌汁はわかめと麩。
朝はデザートなし。
【八塩温泉 神水館 朝食の感想】
朝食は鉱泉で炊いたお豆腐が一番美味しかったです。
夕食は豪華であるべきという個人的な思い入れから演出が寂しくて萎えましたが、朝食はシンプルであるべきと思っているので、逆にちょうど良い塩梅でした。
食べ物の感想は気分次第になるという良い(悪い?)例ですね。
朝食の味 ★★★★ 4.2
メニュー構成 ★★★★ 4.1
満足度 ★★★★ 4.15
*ブログの内容は掲載時の情報です。
基本情報の変更がある場合もございますので、お出かけの際には施設にお問合せ下さい。
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こんにちは。宿泊した時お品書きありました。少食な私達は旅館少なめプランにしたのですが、ちと足りないかなー?と思ってたところにあのご飯が出てきてこれがもちもちでお腹いっぱいになりすぐ寝てしまい朝まで起きず夜は入浴しませんでした笑 ちょっと勿体ない様な気がしてます。
kaoruuk 様
お品書きができたのですね。ありがとうございます。
私の時よりもすいとんがお椀ではなくお鍋になっているのでちょっと多いのか。
もしかして、全体的に量が増えたのかもしれませんね。
朝まで起きずにぐっすり眠れるのは健康ですよ^^
※お品書きが逆さになってしまったので、貼り付け直します。
ここ以前宿泊したことあります
コロナ前だったかな
群馬の宿は食事がイマイチな印象があるのですが
ここはそれなりだったと思います
私の時も写真にあるような地味な料理ばかりでしたが
手作り感があって好感が持てました
交通の便もいいのでまたいきたいですね
それと源泉がぬるいので暖かい時期にいきたいですね
ミノムシ様、こんにちは。
群馬にも進出されていたとは知りませんでした^^
群馬で食事の美味しい宿は、確かにすぐには思いつかないかもしれません(汗)
レストランは美味しいところが多いですが。
藤岡市の方だと県北の山の中とはまた違う風情がありますね。
あのぬりを通り越して冷たい温泉は
なるべく暖かい時期の方がありがたみを感じられると思います(笑)