長野県青木村ある「沓掛温泉 満山荘」の宿泊レポートです。
お宿の基本情報はページの下部にあります。
⇒「沓掛温泉 満山荘」のアクセス詳細&予約はこちらのページへ
【こんな人におススメ】
◆日本秘湯を守る会&満山荘のファン
◆静かな山あいの温泉宿が好き
◆料理とお酒にこだわりのある宿が良い
◆ぬる湯が好き
満山荘の口コミ評価:Google4.4点/5.0点
最終更新日:2021/8/1
訪問日:2021/6,2016/6
[スポンサーリンク]
【日帰り入浴】
不可
【おもとや旅館の面影を残しながら満山荘テイストにリニューアル!】
沓掛温泉に移転した「満山荘」には、2021年と2016年に訪問しています。
「満山荘」は、高山村の奥山田温泉から引っ越しをし、旧「おもとや」の建物があった場所に、2016年4月下旬リニューアルオープンしました。
「満山荘」が、沓掛温泉に引っ越した経緯について。
奥山田温泉では共同源泉の造成泉が出なくなってしまい、「満山荘」が閉館を考えていたところ、跡取りのいない「おもとや」さんもちょうど閉館を考えていたそうで、秘湯の会の方から「おもとや」さんの後継をと打診があったそうです。
「満山荘」はこだわりぬいた思い入れのある宿であることは明白だったので、かなり勇気のいる決断だったと思います。
それを知った秘湯っ子のオヤジはおじいさんとお話がしたいと偵察しに行きましたが、残念ながら家人はお留守だったということで、「玄関のドアが変っていた!」という報告しか聞けませんでした^^
(大旦那さんと大女将さんは大女将さんの病気をきっかけに同じホームに入居しましたが、お二人とも元気だそうです。)
でも、「おもとや」閉館から「満山荘」リニューアルオープンまで5か月足らずと短い期間しかなかったので、改装済だとしてもおそらく突貫工事であろうことがうかがえます。
前回、「おもとや」さんに宿泊したのは2016年5月下旬だったので、約1年ぶりの訪問となります。
*旧「満山荘」は2016/6月に「伊奈里館」としてオープンしました →公式サイト
さて、どんなお宿に変身したのか、ワクワクしながら到着しました。
駐車場に着くと、玄関前ではご主人と息子さんが出迎えてくれました。
新「沓掛温泉 満山荘」の外観。
玄関のある建物は「おもとや」さんの時とほとんど変わっていません。
駐車場にはカラフルな椅子が並んでいましたが、旧「満山荘」のベランダにあったものですね。
全館禁煙のため、喫煙スペースは外にあります。
参考:旧「おもとや」の外観
玄関周りはちょっとだけリフォームされています。
以前の玄関はガラス戸でしたが、蔵の引き戸のようになっています。
看板も旧「満山荘」から持ってきたものだと思われます。
(2016年にはなかった「MANZANSOU」のロゴ)
玄関内側。
おもとや時代の駐車場からの眺め。
田園風景を見下ろす高台にあり、とにかく景色が素晴らしいのが印象的でした。
今回は大雨&新緑で葉が生い茂っていてあまり遠くの景色は見えませんでした(>_<)
すぐ下の沓掛川では6月中旬か下旬頃にホタルが出ます。
玄関入って正面に帳場、
右手にラウンジ、左手廊下の奥が客室
という配置は変わっていませんが、内装は満山荘スタイルに見事に変身していました。
以前のおもとや旅館の時にはレトロな黒皮のソファと自販機が置いてありましたが、高台にある眺望を生かしたモダンなラウンジになっていました。
満山荘らしいテイストのモダンなラウンジ
そば茶とわらび餅(前回はらくがん)を頂きながら記帳です。
そういえば、旧「満山荘」にあった天井から吊ってある籐のゆりかご椅子はラウンジにはありませんでした。
置くタイプのゆりかご椅子はお部屋にありました。
帳場前の畳をおりて客室に向かう時にはスリッパに履き替えます。
参考:旧「おもとや」の帳場とラウンジ
コロナ期間中はスタッフが部屋に入ることはないので、チェックインの時に作務衣のサイズを選んで部屋までもっていきます。
帳場すぐ隣の階段。
これは奥山田温泉時代の北アルプスの写真ですね。
2016年に訪問した時には湯上り処にありました。
2階客室の廊下。
帳場に近いところはほぼリフォーム済みですが、建物の奥に行くほど以前のままの状態でした。
これから順次リフォームしていくとのことです。
今回は、リニューアルした「満山荘」スタイルを楽しむために、リフォーム済だというトイレなしの部屋にしました。
建物の奥にあるトイレ付の部屋はリフォームされていないとのことでしたが、ユニットバスがリフォームしていないだけで、内装は「満山荘」風にはなっているようです。
どちらもお値段は税込16,500円と同じです。
各階に共同トイレと洗面所もありますが、部屋にないと不便という方は、トイレ優先でもいいのかもしれません。
【2階リフォーム済みトイレなしの客室】
北アルプスの部屋の名前とプレートは旧「満山荘」のままです。
2021年に宿泊した部屋は帳場の上の2階、中ほどにある「常念岳」でした。
入口から見た客室
和室8畳間にセミダブルサイズのベッドが2台ある和洋室です。
畳は新しく入れ替えてあり、壁や柱もリフォームしてありました。
お布団はフカフカの羽根布団です。
着物の帯のようなベッドスローも「満山荘」スタイル。
*部屋によってはベッドではなくお布団が敷いたままの状態のようです。
壁の書は何と書いてあるのでしょう。
ご主人が書いたのだと思いますが。
奥から
床の間側にはテレビ、照明、鏡台
前回聞いた話では、昭和30年~40年代の建物と古いので電圧が足りず、部屋には電気ポットも置けないということでした。
でも、共有スペースのくつろぎ処にコーヒー、お茶、お酒が置いてあります。
窓際は広縁代わりのスペースになっていて、満山荘のシンボルともいえるゆりかごがあります。
すごく簡単な造りで不安定そうに見えますが、65kgの父はここで座ってウトウトし始めるくらい、座り心地は良いです。
ソファと小さなテーブルがありますが、仕事でPCをガッツリやりたい場合には手狭かもしれません。
携帯電話の電波は入りますが、Wi-Fiは部屋によります。
クローゼットの中にはタオルと羽織り、ドライヤー
アメニティはネーム入りタオル、歯ブラシ、足袋靴下。
大浴場の脱衣所にカミソリが置いてあります。
窓からの景色 右側
リフォーム済みの部屋は高い木が茂っていて田園風景は良く見えませんでした。
左側の景色(トイレ付の部屋の方)
おもとや旅館時代に宿泊した1階奥のトイレ付の部屋(現「五竜」か「唐松」の部屋)からの眺め。
木の少ない奥の部屋で、まだ葉の少ない春の方が田園を見下ろす景色が素晴らしいんですよね・・・。
【2016年に宿泊した2階リフォーム済み 槍ヶ岳の客室】
広さは同じ。ゆりかごも置いてあります。
ベッドのファブリックは暖色系でした。
【沓掛温泉 満山荘の共用設備 洗面台・トイレ】
廊下を奥へ行くと1階、2階に同じ洗面台があります。
ドライヤーが1台置いてありました。
帳場から階段を上がってすぐのところにあるトイレ
男性用(小)と男女兼用(洋式)が1つずつあります。
洋式は温熱便座+シャワートイレです。
廊下をさらに奥に行くと、大浴場に降りる階段の手前にもリフォーム済みの共同トイレがあります(そちらは男女別で便座は3つ)。
【お酒も飲み放題!湯上り処・酒処 雪形】
2階洗面台の奥には「酒処 雪形」という休憩室があります。
元は2部屋だった食事処か宴会場をリフォームしたみたいです。
2016年に訪問した時に比べ、サービスがパワーアップしていました!
お茶コーナーは以前からありました。
玄米茶、ほうじ茶、こんぶちゃ、梅こんぶ茶、ココア、カフェオレ
以前からエスプレッソマシーンはありましたが、
冷蔵庫の中には「千曲錦」と紅白ワインが!飲み放題です!
何とビールサーバーまで!
こちらは、期間限定ですが、2022年4月末まで延長されました!
*不測の事態により中止される場合もあるということなので、公式サイトのお知らせ蘭でご確認ください。
廊下にある冷蔵庫の中には?
下に冷水
*部屋に冷蔵庫がないので冷たい水はこちらで
上にはアイス
廊下には有料ドリンクもあります。
*以前はここにコカ・コーラの自販機がありましたが撤去されたようです。
休憩室内の入口付近のスペース
左奥のスペース
右奥のスペース
以前は窓から向かいにある共同浴場「小倉乃湯」が見えたのですが、ロールスクリーンで見えなくなっていました。
【6月中旬~下旬頃は蛍が見ごろ】
宿から車で来た道を5~6分歩いて下っていくと、沓掛川という小さな小川のほとりに蛍が飛んできます。
フロントに大きな懐中電灯があるので借りて出かけました。
蛍が活発に活動を始めるのは午後8時から30分くらいなので、食後の散歩にちょうど良いです。
街灯が暗いですが、車通りも、歩いている人もほとんどいません。
懐中電灯を消して橋の周りを見ると、数匹蛍が飛んでいました!
この写真ではほとんど分からないと思いますが、橋の真ん中の5mmくらい下にあるポチとある点が蛍です。
こっちに1匹、対岸に1匹、もっと奥に2匹とまとまっていないので、写真に収めるのはかなり難しいです^^
【沓掛温泉 満山荘の動画】
客室→温泉(女湯)→夕食→蛍鑑賞→温泉(男湯)→朝食→おまけでおもとや旅館時代の順に編集しています。
【沓掛温泉 満山荘 お部屋の感想】
前回、2016年のオープン直後に宿泊した時には、まだおもとや旅館の時の記憶も残っていて不思議な感じがしました。
古い建物で制約が多そうですが、その中で満山荘テイストを出すべく改装するのは楽しいのかなとも思います。
(前回の訪問時から変わった点:2階奥にあるトイレが全てウォシュレットに、脱衣所も完全リフォームされていました)。
奥山田時代の満山荘に比べると部屋の設備が物足りないというのもありますが、その分値段が安くなったので、利用しやすいと思います。
(奥山田時代の最後は2.2万円くらいでした)
満山荘の場合、インテリアやくつろぎ処、そして何より女将さんの料理を楽しみに出掛けるファンが多いと思うので、温泉や環境が変わっても魅力が薄れることはないと思います。
料理は奥山田時代と変わらないどころか、2016年に比べてパワーアップしていました!
チェックイン、チェックアウトはご主人と息子さん、料理は女将さんと息子さんが担当と、完全に家族経営の宿です。
大型ホテルや観光地の旅館にはない気さくな接客なので、初めて訪問される方でも定宿のようなくつろげる雰囲気があると思います。
部屋の広さ ★★★ 3.9
設備 ★★★3.9
アメニティ ★★★3.7
宿の雰囲気 ★★★★4.2
清潔感 ★★★★4.3
接客サービス ★★★★4.5
【【沓掛温泉 満山荘】基本情報
くつかけおんせん まんざんそう
住所:〒386-1606 長野県小県郡青木村沓掛434
TEL:0268-49-2002
公式サイト・日本秘湯を守る会宿紹介ページ
【宿泊料金】
1泊2食付 16,500円 お一人様〇 素泊まり× 自炊× 湯治×
【沓掛温泉 満山荘 宿情報】
チェックイン/チェックアウト 15:00~ / ~11:00
クレジットカード×
携帯電話送受信〇 Wi-Fi△
エレベーター× バリアフリー×
【旧おもとや旅館の記事】
【旧 奥山田温泉 満山荘の記事】
*ブログの内容は掲載時の情報です。
基本情報の変更がある場合もございますので、お出かけの際には施設にお問合せ下さい。
【沓掛温泉周辺の関連記事】
[スポンサーリンク]
ブログ掲載の温泉 都道府県別 | |||||||
北海道 | 道南 | 道央 | 道北 | 道東 | |||
東北 | 青森県 | 秋田県 | 岩手県 | 山形県 | 宮城県 | 福島県 | |
関東 | 栃木県 | 群馬県 | 埼玉県 | 茨城県 | 千葉県 | 東京都 | 神奈川県 |
甲信越 | 山梨県 | 長野県 | 新潟県 | ||||
北陸 | 富山県 | 石川県 | 福井県 | ||||
東海 | 静岡県 | 愛知県 | 岐阜県 | 三重県 | |||
近畿 | 滋賀県 | 京都府 | 奈良県 | 和歌山県 | 大阪府 | 兵庫県 | |
中国 | 岡山県 | 広島県 | 山口県 | 鳥取県 | 島根県 | ||
四国 | 徳島県 | 香川県 | 愛媛県 | 高知県 | |||
九州 | 福岡県 | 佐賀県 | 大分県 | 熊本県 | 長崎県 | 宮崎県 | 鹿児島県 |
沖縄 |
TOP | 入湯履歴 | グルメ&観光 | YOUTUBE温泉動画 |
日帰り温泉 | にごり湯 | 混浴のある温泉 | 温泉グッズ |
「日本秘湯を守る会」、源泉かけ流しの日帰り入浴・宿泊の口コミが気になったら、「秘湯宿.com」で検索♪
☆ 食事もおいしい「日本秘湯を守る会」会員宿 ご飯も美味しい厳選宿のランキングを更新しております♪
こんにちは。大晦日から2連泊しました。(2017年から)チェックインが14時でチェックアウトが11時になってました。新しい露天風呂もたまご臭が良かったです^_^ 元の主人さんは食事だけしによく来るそうですよ。
kaoruuk 様
あけましておめでとうございます。
年越しで満山荘に連泊とは羨ましい限りです。
チェックイン時刻の情報ありがとうございます。
ゆったりくつろげるために変わったのですね。
しばらくブログをご無沙汰していたらいつのまにか公式サイトもできていて驚きました。
新しい露天風呂もとても気になります!
大旦那さんも元気なようで何よりです。
私もそのうちまた再訪したいです。
もう少し暖かくなってから・・・。
おせちの類は出たのでしょうか。お正月なのでちょっと気になります。
大晦日の夜に振舞い年越しソバ、元旦の朝にセルフサービスのお雑煮がありましたよ。お餅1個入った器に知るをつぎました。美味しかったです。^_^
kaoruuk 様
お返事を見落としていてすみません。
温泉旅館で年越しそばですか。いいですね~。まさか旦那さんの手打?だったらすごいですけれど。
朝はバイキングだからどうなのかなと思いましたが、お雑煮あるのですね^^
さっそく情報をありがとうございます。
秘湯っ子様
いつも参考にしています。
ヒロシです。10月24日に宿泊してきました。
男湯(階段正面)には、沓掛の文字が入った鬼瓦や流れ落ちる湯滝がアクセントの露天風呂が新設されていました。
階段を下ると一つの温泉を間仕切った浴槽と小さな洗い場が見え、小さめの浴槽は少し熱めで大きいほうは源泉の温度のようです。たまご臭は感じませんでした。
女湯(奥)の露天風呂の塩ビ管はそのままです。
こちらのほうが一番たまご臭を感じ、湯の花も多かったので源泉に近いのかなと思いました。
露天風呂自体がぬるめなので、ぬる湯の浴槽は必要ないのでは?
内風呂と露天風呂を行ったり来たりして、温冷浴をしてました。
本文にある106号はなく、303号(大天井:OTENSHO)があります。
今回はトイレなしの205号室で、廊下を歩くとギシギシ音が。他の宿泊客を気にされる方は、トイレありの部屋のほうがいいと思います。
くつろぎ処は雪形(YUKIGATA)の看板がかかっており、部屋の間仕切りがなく大広間になっています。
青木村の竹を使った間接照明があり、春夏秋冬を表現した物となっています。一見の価値ありです。
料理は秘湯の会の宿にはない手の込んだ料理の数々で、初めての宿泊だったのでビックリ!写真を取り忘れるくらい、食事に夢中になっていたようです。
朝食は2組だったせいかバイキングではなく個別に用意され、中でもバターナッツかぼちゃのポタージュスープが絶品でした。
秘湯の会の宿に多く宿泊していて、ちょっと違った食事が…と思っている方にお薦めしたい宿だと感じました。
ヒロシ様
三連泊の感想をありがとうございます!
ご指摘していただいた部分は本文に反映しました。
満山荘は新しい野天風呂ができてから行こうと思いつつも月日が過ぎてしまい、最新情報はとても参考になりました。
もうぬる湯には肌寒いので、また来年になってしまいそうですが・・・。
満山荘の食事は初めてだとビックリしますよね。
あのご飯を食べるためだけに泊まってもいいくらい美味しいですよね!
定期的に行きたくなる宿だと思います。
秘湯っ子様
今回の満山荘の宿泊で、スタンプが10個となり次の招待をどうするか悩みが増えました。
ヒロシ様
贅沢な悩みですね(笑)
私は招待で行きたいと思った宿はなるべく1枚のスタンプ帳に重ならないように、
あえて新しいスタンプ帳をもらったりします。
こんばんは。ただ今宿泊しておりますが、なんと貸し切りです。なんか緊張しました。男湯、女湯の札関係なく好きに入って下さいと。相変わらず夕食も最初からお酒が進む進むでした。癒されております。
kaoruuk様 こんばんは!
現地からご報告ありがとうございます!
貸切良いですね~入り放題ですね。
実は、今日、うちの親が行こうかどうしようか考えていたみたいです^^
夕食は相変わらず美味しいですか!
ウラヤマシス
こんにちは!そうなんですね!もし宿泊してたらお話ししたかもですね。おかげ様で何度もに満山荘のお風呂に入りました。次は久々に連泊したいです。
kaoruuk様
連泊したらどんな料理が出るのか楽しみですね!