山梨県甲州市にある「裂石温泉 雲峰荘」の宿泊レポートです。
最終更新日 | 2020/5/7 | 訪問日 | 2018/6月上旬 |
【裂石温泉 雲峰荘】基本情報
さけいしおんせん うんぽうそう
住所:〒404-0022 山梨県甲州市塩山上萩原2715−23
TEL:0553-32-3818
公式サイト・日本秘湯を守る会宿紹介ページ
*ネットのプランは2020/5/11から出ています
⇒「裂石温泉 雲峰荘」へのアクセス詳細&宿泊予約はこちらのページへ
【宿泊料金】
1泊2食付11,000円~14,300 円 お一人様〇 素泊まり〇 湯治× 自炊×
口コミ評価:Google 4.1点/5.0点
【こんな人におススメ】
◆日本秘湯を守る会のファン
◆1人でも泊まれるリーズナブルな宿を探している
◆犬が好き
◆大菩薩嶺登山の基地に
◆混浴ファン
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【日帰り入浴】
営業時間:10:00~13:00受付
料金:500円(内湯又は露天風呂のいずれか)
定休日:休前日・土日祝
【大菩薩嶺の麓にある静かな一軒宿 裂石温泉 雲峰荘 お部屋編】
「裂石温泉 雲峰荘」は、甲州市内の中心部から北東へ車で15分(約9キロ)、大菩薩嶺登山口近くにある秘湯の一軒宿です。
中央道高井戸インターから1時間40分なので、首都圏からふらっと出かけられる温泉です。
「雲峰荘」の創業は大正15年。戦争末期の昭和19年には一旦廃業となり昭和54年に営業を再開しました。
「裂石温泉」の開湯は奈良時代後期頃と言われているようですが詳しくは分かりません。
「裂石温泉 雲峰荘」の名前は近くにある「裂石山 雲峰寺」から取ったものと思われます。
その「裂石山 雲峰寺」の開山の由来はというと、奈良時代後期の天平17年(745年)、突如雷鳴が起こり15メートルもある巨石が真っ二つに割れ、中から萩の樹木が生え、十一面観音が出現、その様子を目の前で見せられた行基上人により開創されました。
周辺は「裂石地区」と呼ばれているのですが、その時に巨石の間からお湯が沸き出たのかもしれません・・・。
「雲峰荘」の混浴露天風呂にはその様子を再現したかのような巨大な岩があります。
山梨県の秘湯を守る会は「十谷上湯温泉 源氏の湯」・「奈良田温泉 白根館」以来、4年ぶりの訪問となります。
あと2軒未訪問の宿が残っているのですが、一人で泊まれるのかな…。まだ先になりそうです。
国道411号線(青梅街道~大菩薩ライン)から看板に従って小路に入ると「雲峰荘」の入口があります。
甲州市内から雲峰荘に向かう国道沿いには民家も多いのですが、「雲峰荘」はちょうど山の裾野にあるので、小路に入ってきた瞬間、街の中とは雰囲気が一変し、秘湯ムードが漂っていました。
国道から下りてくると重川に架かる赤い橋の向こうに「雲峰荘」の建物が見えます。
混浴露天風呂だけはこの橋を渡らず右側の奥に湯小屋があります。
駐車場は橋を渡ってすぐの建物前に7~8台分あります。
端の正面から見ると建物は3階建てですが、斜面に建っているので2階に玄関があります。客室は2・3階部分にあり、1階(実質地下)に大浴場があります。
車を降りて建物の左側に回ると右側に玄関があります。
奥は母屋と休憩所。
「裂石温泉 雲峰荘」は、保護された犬の飼主を探すボランティアをしていて、ワンコがたくさんいます。
現在、宿の飼い犬は5匹、私が訪問した時には保護されたばかりの犬が1匹いました。ワンコの紹介はのちほど。
「わんことお散歩プラン」なんていうのもあるので、犬の散歩のボランティアをしたい方はチェックしてみてください。
こちらが正面玄関です。
中に入ると左にフロント、右にロビーとお土産コーナー。
正面の階段からは3階の客室へ。上り階段の裏側には男湯大浴場に下りる階段があります。
正面の長い廊下の右側に客室、突き当りに食事処、その左に共同トイレ、右に下りたところに女湯大浴場に下りる階段があります。
館内はダークトーンのフローリングを基調とした昭和の香りのする旅館です。
客室は2階と3階部分に全13室あります。トイレが付いているのは2室のみ、他は共同になっています。
1階のフロント。
カウンターの右下にある赤い公衆電話は使えるのか・・・。子供の頃に見た以来です。
基本的に家族経営の宿のようで、女将さん、息子さん、女性スタッフで切り盛りしていました。
囲炉裏のあるロビー。こちらは喫煙OK.
写真左に見えるのは男湯大浴場に向かう階段。
今回は2階のロビーに近い客室でした。
【裂石温泉 雲峰荘 6畳間 トイレ・洗面所なし 一人泊で12,100円】
今回は「るるぶトラベル」の日本秘湯を守る会の公式WEBプランから予約しました。
平日1人利用、トイレなし6畳間、1泊2食付で2018年当時税込10,800円でした。
税抜き1万円以下で泊まれる秘湯の階の宿はかなり貴重です!(^^)!
*2019年からの値上げと消費税率アップのため、2020年1月現在の同プランは12,100円となっています。
こちらが今回宿泊したお部屋。
入口の扉を開けると6畳間にテーブル、奥は広縁になっています。
1人ならば十分な広さ。
畳の擦り切れもなく綺麗でした。
角度を変えて。
床の間にはお湯のポット、液晶テレビ、金庫、時計、鏡台、電話、サービスの温泉水。
広縁はカーペット敷きで2畳ちょっとの広さ。灰皿が置いてあったので禁煙・喫煙の区別はないようです。
部屋の中では携帯電話の電波も良く入りました。無料のwifiはなかったです。自前のwifiはチェックしておらず。
広縁からの眺め。下の駐車場と赤い橋が見えます。
部屋から見ると橋を渡った左奥に混浴露天風呂があります。
広縁の奥にはミニ冷蔵庫、上の棚には浴衣が置いてありました。
冷蔵庫の中は有料ドリンク。
持込みで入るのは500mlのペットボトル2~3本ですね。
玄関向かいの休憩所の横に伊藤園の自動販売機(500mlのお茶160円等)、ロビーでも小瓶のワインやサイダーを売っています。
参考までに夕食の時に置いてあったドリンクメニュー。
お茶セットとお茶請け。
2020年現在のお茶請けは自家栽培した黒米を使ったお餅だそうで、ロビーの囲炉裏で焼いて食べることができるそうです(コメント欄参照)。
タオルセットと浴衣。アメニティは歯ブラシのみでした。
混浴露天風呂で湯浴み着を利用する場合、フロントにて宿泊者は無料で貸し出ししています。
お布団は夕食時に敷かれ、翌朝食後にはかたずけられていました。
風の敷布団に上は羽根布団でした。
*冬は床暖房が効いていてエアコンなしでも暖かいそうです(コメント欄参照)。
お部屋の紹介は以上です。
【裂石温泉 雲峰荘 トレイ&洗面所】
続いて共有スペース。
1階廊下の奥にある共用の洗面台
女性用トイレの内部
洋式温熱便座・洗浄式です。
他に男湯大浴場の横にもトイレがありましたが、そちらは和式でした。
【裂石温泉 雲峰荘 お土産コーナー】
ロビーにあるお土産コーナー。
雲峰荘の温泉水を詰めたペットボトルや雲峰荘のラベルの入った甲州ワイン、他にも地元産のジャムやジュースがありました。
甲州ワインは希望すれば試飲もできるそうです。ここにしかない珍しいワインもあるそうですよ(コメント欄参照)。
源泉を使用したボディーソープ、その他アメニティ。
ボディーソープのラベルには創業者のお祖父さんが宿のワンコに囲まれたイラストが。
朝食にも出てくる「アロウカナ」というたまご。チリ産の鶏だそうで少し青みがかっています。
2020年現在は1個80円だそうです(コメント欄参照)。
冷蔵庫の中には飲み物とおつまみ。
冷蔵庫の商品の価格表
【裂石温泉 雲峰荘 離れの休憩所】
玄関を出て向かいには休憩所と自動販売機があります。
休憩所兼喫煙所
伊藤園の自販機
【裂石温泉 雲峰荘の廊下にある写真&観光案内】
雲峰荘の廊下には昔の写真や犬の写真、観光案内のポスター等がたくさん掲示されています。
こちらは大正15年開業当時の建物。戦争末期だったから閉館してしまったのか。空白期間に何があったのでしょう・・・。
こちらは社長の林金治さん米寿のお祝いの肖像画。
皇太子殿下が大菩薩嶺に登られた、雲峰荘に宿泊した時のお写真。日付は2008年5月22日になっています。
来年から天皇陛下になられるので、お好きな登山もなかなか難しいのではないかと思われます・・・。
雲峰荘周辺の観光スポット等。
大菩薩峠の自然観察歩道にはカブトムシの絵が描かれているので、獲れるようですね。
テン、キツネ、猿や鹿、クマも出ると言っていましたが・・・。
大菩薩峠登山の案内。
稜線からは南アルプスと富士山の良い写真が撮れますよ。
登山道案内版
駅から登山口、コースのタクシー料金表
初心者でも安心なガイド付きのハイキングプランもあるそうです。日程は2018年のもの。
【裂石温泉 雲峰荘のわんこ】
雲峰荘ではボランティアで犬猫の保護と里親探しをやっています。
犬とお散歩もできます。
その時に保護犬がいれば、もらって帰ることもできますよ!
寄付金もフードも受け付けているそうです。
2008年の昔のカレンダーには前年に生まれた子犬の写真が。
生まれたての豆黒ラブがいっぱい。
訪問した時には保護されたばかりの「あいちゃん」6歳もいました。
飼主の手に負えなくなって連れてこられたそうですが、意外と人懐こくて大人しかったです。
7月上旬にはバン君というミックスも来たそうです。まだいるのかな。
朝の散歩から帰ってきた古参の2頭。
現在宿にいるワンコは6匹だそうですが、朝昼晩2~3頭ずつに分けて散歩しているそうでものすごく大変だと言っていました。
お散歩プランもありますが、プランでなくても申し出れば歓迎されると思います。
【2019年1月7日より料金値上げ&リピーター割引のお知らせ】
値上げのお知らせ。2019年10月からは消費税アップもあり、最安プランが1万円以内に収まらなくなりました。
元々が安いのでそれほどダメージというほどでもないですが・・・。
ちなみに、値上げのお知らせの一番下に書かれている「次回割引予約」というのがあります。
これを利用するとかなりお得ですよ!
紹介割引もあります。
チェックアウトの時に次回予約をすると適用されます。後で宿泊日や人数は電話で変更できるそうです。
*割引プランの予約はお電話のみ。
フロントには宿泊者紹介割引のチケットもありました。
【裂石温泉 雲峰荘 動画】
【裂石温泉 雲峰荘 お部屋の感想】
秘湯を守る会のガイドブックを見ていた限りでは、旅館よりも民宿のような小さい宿を想像していましたが、普通に旅館の規模の宿でした。
トイレも共同で部屋もやや手狭、アメニティも最小限ですが、1万円前後と考えればコスパも十分です。
建物の造りや客層は違うのですが、家庭的な料理とおもてなし、一人でも利用しやすい雰囲気は八ヶ岳にある「唐沢鉱泉」に似ている感じがしました。
登山口近くにあるのでシーズン中は登山客が多いのでしょうが、今回は70代くらいのご夫婦と女性グループばかりで、温泉目当てのリピーターのようでした。
登山目当てはもちろん、少し車を走らせればかけ流しの日帰り温泉もたくさんあるエリアなので、湯巡りの拠点にするにもいいかもしれません。
部屋の広さ ★★★3.6
設備 ★★★★4.0
アメニティ ★★★3.0
宿の雰囲気 ★★★★4.0
清潔感 ★★★★4.3
接客サービス ★★★★4.5
【裂石温泉 雲峰荘 宿情報】
チェックイン/アウト 14:00~18:00/~11:00
クレジットカード〇
携帯電話送受信〇 wifi×
エレベーター× バリアフリー×
全13室 トイレ付2室 トイレ共用11室
ウォシュレットトイレ〇
*ブログの内容は掲載時の情報です。
基本情報の変更がある場合もございますので、お出かけの際には施設にお問合せ下さい。
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秘湯っ子様
いつも参考にしています。ヒロシです。
2月12日に宿泊してきました。
ブログと変わっていた点を少し。
お茶請けのお菓子が、自家栽培した黒米を使ったお餅になっていました。入り口横のいろりで焼いて食べます。
焼くことで黒米の香ばしさや、甘みが出て美味しく頂きました。また、アロウカナの卵は、1個80円になっていました。
2月なので部屋は寒いのかな?と思っていましたが、床暖房が入っているのかエアコンなしでも大丈夫でした。
山梨のワインの試飲もでき、ここでしか手に入らないような珍しいワインもあるそうです。
試飲したいと希望があればできるのだとか(詳しくは女将さんに)。最近流行りの「日本ワイン」に興味がある方は、試飲をお勧めします。
夕飯は肉をがっつりというより、山菜や根菜を中心に岩魚・アマゴの刺身とたたき(なめろうに似ている)、などなどヘルシーなものが中心です。
アマゴの骨は、唐揚げになって出てきました。ブログにある通り、ヨーグルトにかかっているフルーツソースは絶品でした。
朝食にアロウカナの卵出てきました。普通の卵よりも栄養価は高そうです。
黒米はセルフサービス。黒米のおかゆはなかったので、季節によるのかな?
ぬる湯の温泉は夏に価値が分かるので、「源氏の湯」が閉館して以降ぬる湯を探していた自分としてはありがたい宿です。
黒米のお餅(食べかけですみません…)
ワインの試飲(お土産で買って帰ることもできます)
夕飯はこんな感じです(試飲の時にワインを頼みました)
アマゴの刺身とたたき(なめろう?)イワナは塩焼き
ヒロシ様、いつも感想と写真をありがとうございます!
結構なペースで方々回られていますね!
コメントをいただいた部分は、本文に挿入いたしました。
写真を拝見しましたが、夕食は私が訪問した時よりも美味しそうです・・・。
アマゴのたたきに唐揚げなんて、大好物です!
私の時は調理の仕方が少しマニアックだったような気もするので、またぬる湯の季節が来たら訪問してみたくなりました。
雲峰荘はサービスがとても良くて、居心地が良いと言う印象が強かったです。
次はわんこの散歩もしてみたいような。
秘湯っ子様
あと一つ、「げに、でんじゃあ しょおんねぇじゃん」の意味も聞いてきました。【本当にできなければしかたがない】だそうです。
でんじゃあ→「できないんじゃあ」
しょおんねぇ→「しょうがない」
という意味らしいです。
ヒロシ 様
そういう意味だったのですか!
言われてみれば、言葉の響きはそんな感じがしますね。
わざわざ聞いてくださってありがとうございます!
ヒロシさんの画像を復旧しました