鳥取県岩美町にある「岩井温泉 岩井屋」の宿泊レポートです。
最終更新日 | 2022/2/11 | 訪問日 | 2019/5月中旬 |
【岩井温泉 岩井屋】基本情報
いわいおんせん いわいや
住所:〒681-0024 鳥取県岩美郡岩美町岩井544
TEL:0857-72-1525
公式サイト・日本秘湯を守る会宿紹介ページ
⇒「岩井温泉 岩井屋」へのアクセス詳細&宿泊予約はこちらのページへ
【宿泊料金】
1泊2食付 18,576円~28,080円 お一人様△ 素泊まり△ 湯治× 自炊×
1泊朝食付11,880円~、素泊まり(平日のみ)10,080円~
口コミ評価:Google44.4 点/5.0点
【こんな人におススメ】
◆日本秘湯を守る会のファン
◆趣のある和風旅館が好き
◆小さな温泉街が好き
◆鳥取観光の拠点に
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【日帰り入浴】
※感染症対策のため時短営業又は休止になる場合があります
営業時間:12:00~15:00(14:30最終受付)※早期終了する場合あり
料金:大人900円 子供500円 幼児300円
定休日:不定休(繁忙期は休み)
【小さな温泉街にある趣のある純和風旅館 岩井温泉 岩井屋 お部屋編】
鳥取市から東へ25分ほど、山あいに近い小さな温泉街にある「岩井温泉 岩井屋」に宿泊してきました。
「岩井屋」は、鳥取県で唯一の「日本秘湯を守る会」の会員宿です。
中国地方5県の中でも、「岩井屋」と島根県にある「海潮温泉 海潮荘」の2つしか会員宿になっておらず、山陰に出かける機会があれば連泊したいと思っていたところ、ようやく念願が叶いました。
岩井温泉はおよそ1300年前、平安時代初期の開湯で「ゆかむり」という独特の入浴法があることで知られています。
「岩井屋」は江戸末期の創業で130年の歴史を持つ古い旅館です。
3軒ある旅館もすべて江戸時代創業で、小さな街に建つ木造建築の立派な建物が温泉街の雰囲気を引き立てています。
4月頃に一人旅のプランを発見し、本当は一人で行くつもりで6月に計画を立てていたのですが、今回は親子二人旅になりました。
往路復路ともに鳥取空港を利用。
山陰では高速道路を建設中で、国道のバイパスを乗り降りしながらも島根までほぼ1本道で行けるようになったので、山陰内のアクセスは良くなったようです。
鳥取砂丘方面から国道9号線を岩美町方面に進むと「岩井温泉」の看板が大きく出ています。
「ゆかむりの郷 岩井温泉」の看板
このイラストが「ゆかむり温泉」の名前の由来となった奇習です。
頭の上に手拭いを乗せて柄杓で温泉を体にかけるのですが、どのような効能があってなぜそうなったのかは不明です。
国道から1本入ると岩井温泉のメインストリートに。
温泉街と言っても「岩井屋」の向かいに他の2軒があるだけ。
民家や古い商店街が100mちょっとしかない小さな街です。
「岩井屋」の外観
昭和初期に建築された木造3階建ての建物です。
外観からはあまり古さを感じさせないので木造とは思いませんでした。
玄関の前に車を停めるとすぐにスタッフが出てきました。
駐車場は建物右側向かいにあるのですが、移動が必要になる場合があるので車のキーを預けました。
玄関に入ると館内はすべて畳敷き。
建具の木材と調度品の色調が調和していて格式を感じさせる和風旅館です。
玄関には石臼?と「いわいや」の書
右側にフロント
【2階 和室8畳+広縁 トイレ・洗面台付】
今回利用したプランは、
『令和元年記念 限定プラン因幡路会席*祝いの膳*月コース』ワンドリンク付
平日2名利用 1泊2食付 19,444円/人(消費税込)
でした。
限定プランだったため、料理のコースが「花」から「月」に無料でグレードアップされていました(2,000円相当)。
通常プランは2名利用で8畳間「花コース」19,444円~、「月コース」21,630円~
一人旅の場合は6畳間「花コース」18,630円~、「月コース」20,520円~です。
客室の広さは6畳、8畳、10畳、二間、他にベッド付の和洋室があります。
今回のお部屋は2階にある客室でした。
お風呂と食事処の場所を確認しながら案内してもらいます。
お部屋の入り口
ドアを開けると靴箱
メインの8畳間
床の間側から。
テレビは壁掛けですっきり。
広縁側から
床の間には都忘れの花が活けてありました。
桐ダンスの上にはテレビ番組表のコピー、キャンディーが置いてあります。
お茶セット
こんぶ茶とお茶菓子
亀甲やの「 二十世紀ゼリー」という梨でできた和菓子。
夕食後には別のお菓子も置いてありました。
浴衣とタオルセット、足袋靴下
タオルは丁子染で宿の名前は入っていません。
和室の奥の襖を開けると冷蔵庫、洗面台、トイレがあります。
冷蔵庫の上には電気ポットと冷水ポット。
冷水は夕食後に布団を敷きに来てから用意されていることが多いですが、岩井屋では始めから置いてあり、水をがぶ飲みする私にはうれしい限り。しかも、夕食後、朝食後と補充され、使ったコップもその都度新しいものに替えられてたことにも感心しました。
冷蔵庫の中身は空です。
館内にはドリンクの自動販売機はありませんでしたが、表通りには何台か自動販売機がありました。
コンビニは鳥取市内の方に出ないとなかったと思います。
その代り、ドリンクはルームサービスがあります。利用は21:00まで。
洗面台の引き出しには歯ブラシ、ヘアブラシ、カミソリ
その下にはフェイスタオルと男性用化粧水
女性用の化粧品はテスター。
その横の小さな籠の中には胃薬、絆創膏、ソーイングセット、綿棒が入っていました。
トイレは温熱便座+シャワー付きです。
全室についています。
広縁は2畳半くらいの広さ。
窓からは温泉街の街並みが見えます。
左には岩井温泉の看板
右には岩井温泉で一番古い創業300年の「明石家」。
左の車が停まっている奥には「花屋」があります。
温泉街といいつつ向かい合って3軒旅館があるだけ。
街の中にあるといっても、レトロな商店がちょっとあるだけの静かでのんびりした街です。
夕食後に敷かれたお布団。
夕食が多すぎて眠くなったと言ってオヤジは先に寝ていました。
いつも隣にぴったり並べられてしまうので、自分の布団は隅っこに引きずり離して寝ています^^
敷布団の下には厚手のマットレス、上はフカフカの羽根布団です。
普段ベッドの人でも安眠できると思います。
お部屋の紹介は以上です。
【岩井温泉 岩井屋の共用スペース】
続いて共用スペースへ。
岩井屋の館内見取り図。
客室は1階に2部屋、2階に5部屋、3階に8部屋あります。
1階に下りる階段
3階に上がる階段。
エレベーターがないので上がるのは大変ですが、向かいに高い建物がないので3階の方が眺めは良さそうです。
2階の共用トイレの前の廊下
2階の食事処に向かう通路
畳や和風の飾りも新しく、館内にいると昭和初期の木造建物とは思えないです。
1階のフロントから左側はロビーを経て大浴場に向かう通路になっています。
畳敷きのラウンジ。
新聞や雑誌が置いてあります。
奥にはバーもあります。
手入れされた中庭を見ていると、街の中にある旅館ということを忘れてしまいそうです。
ラウンジの前には地元の作家や沖縄の陶芸品が展示されています。
民芸調の箪笥はかわいらしい飾り棚に。
お土産コーナーには地酒、銘菓
陶芸品は因幡の白ウサギの箸置きもありました。
【宿から徒歩3分の裏手にある蒲生川では6月までホタルが!】
岩井温泉の裏手にある蒲生川では6月上旬~末頃までホタルを見ることができます。
期間中は夕食後にホタル観賞ツアーも行っていますので、興味のある方はお見逃しなく(参加は無料)。
岩井屋の建物を出て左の路を30mほど行くと川があります。
蒲生川に架かる橋
浅瀬で水の流れもゆったり、適度に草が生えていて、ホタルが出るにはちょうど良さそうな環境です。
*ホタル観賞スポットは温泉街から2キロ離れた保護地区にあります。
【岩井温泉 岩井屋 お部屋の感想】
宿に入った第一印象は歴史を感じさせる格式の高さ、畳敷きの館内に飾られている調度品のセンスの良さです!
木造3階建ての建物は小さな温泉街になじんだ趣があります。
高級旅館とまではいかなくてもほどほどにハイクラスなので、お客さんも落ち着いた人が多く、とても居心地が良かったです。
平日でしたがお客さんは多め、スタッフも多かったので、人気のほどをうかがわせます。
サービスについても、随所で接客への気配りを感じさせてくれます。
帰りは若旦那さん?と女性スタッフ数名で出てきて写真を撮ってくれたり、見えなくなるまでお見送りしてくれましたが、それが形だけではないことが伝わってきました。
普段は秘湯に縁のない人でも安心して泊まれるタイプの宿だと思います。
女子旅やカップル、あまり不便な秘湯は苦手という方にはおススメできる温泉です。
街の中にある旅館であまり秘湯らしさがないという口コミを目にしていましたが、地図で確認すれば山奥ではないことが分かるので、その点で期待を裏切られるということはありませんでした。虫に悩まされないのはむしろ好都合^^
街の中にある温泉とはいっても、鳥取市内から30分足らずの場所にあるにもかかわらず、車も人通りも少ない小さな街で、朝は鳥のさえずりが響き渡るくらい静かでした。2~3軒しかない商店も昭和の香りがして、想像していたよりもしみじみとした旅情を感じる温泉街でした。
食事は海鮮が多く、ボリュームたっぷり。お腹がはちきれるほどです。
温泉は立ち湯もできそうな深さのある「長寿の湯」が雰囲気もあって良かったです。
共同浴場も徒歩1分のところにあるので、旅館のお風呂との違いを楽しめるのも良いです。
ちなみに、「岩井温泉 岩井屋」は、昨年の秋頃には一人旅プランが出ていたのですが、冬になるとなくなってしまい、また4月を過ぎると復活していました。何なんだろう???と疑問に思っていたのですが、きっと日本海では冬の松葉ガニを目当てに訪問するお客さんが多いので、一人旅はお断りだったのかもしれません。
ちなみに松葉ガニの解禁期間は11月上旬~3月下旬頃までですが、6月までは紅ズワイガニがシーズンです。
部屋の広さ ★★★★ 4.3
設備 ★★★★ 4.4
アメニティ ★★★★ 4.5
清潔感 ★★★★ 4.5
宿の雰囲気 ★★★★ 4.5
接客サービス ★★★★ 4.6
【岩井温泉 岩井屋 宿情報】
チェックイン/アウト 15:00~18:00/~10:00
クレジットカード〇
携帯電話送受信〇 wifi〇(自前×)
エレベーター× バリアフリー×
*ブログの内容は掲載時の情報です。
基本情報の変更がある場合もございますので、お出かけの際には施設にお問合せ下さい。
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