上高地釜トンネル前にある中の湯温泉旅館の外湯「卜伝の湯」の入浴レポートです。
【中の湯温泉 中の湯温泉旅館 卜伝の湯】温泉情報
なかのゆおんせん なかのゆおんせんりょかん ぼくでんのゆ
住所:長野県松本市安曇4467
TEL:0263-95-2341(中の湯温泉旅館売店)
【日帰り入浴】
営業時間:7:00~17:30(最終入浴~17:00) *現地受付のみ
料金:700円/人(30分)
*宿泊客は無料(送迎付き)
*宿泊客優先の予約制のため、事前に電話確認推奨
卜伝の湯の口コミ評価:google 4.1点/5.0点
【こんな人におススメ】
◆洞窟風呂が好き
◆マニアックな秘湯ファン
◆登山帰りのお土産話に一風呂浴びてみたい
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アクセス
◆宿泊中の場合往復送迎あり
◆日帰り入浴の場合
岐阜県側の平湯バスターミナル又は長野県側の沢渡駐車場に駐車してからバスで「中の湯」下車
安房峠トンネル入り口~上高地間はマイカー禁止のため、付近に駐車場はありません。
バス利用の場合は、「中の湯」下車、すぐ。
地図
【卜伝の湯が崩落!? 再開の見込みなし】
2020/3/21(土)に卜伝の湯の階段部分が崩落し、今後の安全を考えますと、使用できない状況にな っております。
今後護岸工事のお願いをしているそうですが、復旧の見込みは立っていません。
【中の湯温泉旅館 外湯の洞窟風呂「卜伝の湯」】
「卜伝の湯」(ぼくでんのゆ)は、長野県側から上高地に向かう途中、
マイカー進入禁止の釜トンネル入り口にある中の湯温泉旅館所有の外湯です。
中の湯温泉旅館は、1998年まで安房峠梓川沿い(対岸)にありましたが、
安房トンネル工事中の爆発事故の影響で、現在の高台に移転を余儀なくされました。
2011年には土砂崩れで国道が通行不能になり、停電に電話も不通、
上高地には800人以上の観光客が足止めを食らうという事件もありましたね。
今にもがけ崩れが起きそうな箇所がいくつかあります。
こちらが通り沿いから見える昔の中の湯温泉の建物
こちらが以前の梓川沿いに在った時の露天風呂の様子です。
国道から丸見えですね^^
安房峠に近づくと、梓川から湯けむりと硫黄の香りが漂ってきます。
このあたりは野湯も多いですが、「卜伝の湯」はその時の源泉を利用しており、
現在の中の湯温泉旅館の館内大浴場とは泉質も異なります。
「卜伝」と言えば、塚原卜伝ですが、
卜伝の湯の由来は塚原卜伝が修行中に
このお風呂に入ったと言われるためにメイメイしたのだとか。
そういえば、数年前に鹿島神宮で卜伝ドラマ化の署名をしてきたのでした^^
卜伝の由来を伝える新聞記事
釜トンネル入り口前
卜伝の湯に入浴するには、日帰り入浴の場合、
上高地に向かうマイカー通行禁止の釜トンネル入り口の角にある
中の湯温泉の外湯売店で受付します(小さな小屋です)。
売店は卜伝の湯に日帰り入浴する方を取り次ぐ専用の建物で、
管理人さんが1人いるだけ、
飲み物はありますが、お土産品を販売しているわけでも食堂があるわけでもありません。
日帰りで待ち時間がある場合にはお茶を出してもらえるそうです。
トンネル前には規制を無視して走行する車両を停止させるために、
常時二人のガードマンが睨みをきかせています。
中の湯温泉旅館に宿泊している場合には、
フロントで入浴したいと告げて予約をすれば、往復送迎してもらえます。
売店前とガードマン(バンの中から撮影したので手が写ってしまっていますが)
今回は中の湯温泉旅館に宿泊中、送迎してもらいました。
本来貸切は30分の予約制ですが、
夕食前なのでさっさと上がるということで、
宿の方には売店の前で停車して待っていてもらいました。
卜伝の湯入口。
売店から左へ20mのところに卜伝の湯があります。
送迎中、宿の方が売店の管理人さんに「お客さん1名~」と告げると、
待っていた管理人さんがカギを開けてくれます。
入浴中は中から鍵をかければOKです。
横から見るとこんな感じ。
脱衣所は棚に籠が並べられているだけです。
ドアを開けると湯気と石膏臭のような臭いが充満していました。
階段を数段降りて行くと
スノコと桶が一つ。洗い場はありません。
岩に囲まれた4~5人サイズの長方形の浴槽があります。
暗いのでお湯が真っ黒に見えますが、肉眼では灰色×緑色に見えました。
日によって色は違うようですが、宿の写真では鉄鉱泉のようなまっ茶色、
口コミでは緑×うす茶色のお湯だったという感想が多いようです。
手前奥の塩ビにパイプから熱いお湯が投入されています。
宿の方の話では「お客さんは館内よりもやわらかいお湯だと言っていますよ。」
ということで、ぬる湯を想像して行きましたが、
浴槽手前で44度くらいあり、何度もかけ湯をしてからやっと入れました。
浴室はそれほどでもありませんでしたが、湯船に入ると強めの鉄臭がします。
最近入浴した温泉では、
垂玉温泉山口旅館か鹿沢温泉紅葉館のお湯を少し薄めたような感じでした。
館内のお湯に比べて成分が濃く、体の芯から温まる感じ。
塩ビにパイプには「さわらないで お湯がよごれます」とありました。
お湯を舐めてみると錆びた鉄の味がしました。
岩壁が茶色く変色していて、析出物も多目ですね。
ほとんど析出物で形成された洞窟と言ってもよさそう。
中央には板があり、それ以上奥には行けません。というか、行く勇気がありません。
奥の壁側からもお湯が投入されていて、45度以上あったと思います。
源泉温度は40度前後、口コミでは38度くらいのぬる湯だった日もあるそうなので、
日によって温度は様々のようです。
この日は熱めに加温されていたのかも。
それと、館内の大浴場と同様、朝イチと閉館後に塩素系薬剤を投入しているらしいですが、
この時は夕方だったからか、塩素臭は全く感じませんでした。
最奥部はホラー映画に出てきそうな不気味さです^^
まだ日が暮れる前で、外で宿の方が待っていてくれたこともあり、
怖いとまでは思いませんでしたが、
完全に一人だと思うとちょっと長居はしたくないかも。
熱くて1分入っているのがやっとでしたが、
出たり入ったりを繰り返して10分ほど堪能して卜伝の湯を後にしました。
中の湯温泉旅館 卜伝の湯 動画
【卜伝の湯 の感想】
ちょっと辺鄙な温泉で、泉質も抜群!とまでは行かず、
もの好きな方向けの温泉ではありますが、
上高地に行くと通りがかりにとても気になる湯小屋だと思います。
実際、私が戸を開けて入る際、
通りすがりの車の中から身を乗り出して見ている人がいました^^
話のネタに一度は入浴しておきたい温泉なのではないでしょうか(^o^)
泉質★★★★4.2
お風呂の雰囲気★★★★4.8(マニアックな意味で)
清潔度★★★3.5
【卜伝の湯 温泉情報】
源泉:旧中の湯 源泉温度40.8度 湧出量?
泉質:単純温泉 ph6.5
態様:源泉掛け流し、季節により加水又は加温あり、朝晩2回塩素系薬剤使用
*ブログの内容は掲載時の情報です。
基本情報の変更がある場合もございますので、お出かけの際には施設にお問合せ下さい。
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