長野県松本市にある「崖の湯温泉 薬師平茜宿」の入浴レポートです。
最終更新日 | 2021/9/7 | 訪問日 | 2018/6月中旬 |
【崖の湯温泉 薬師平茜宿】基本情報
がけのゆおんせん やくしだいらあかねじゅく
住所:〒399-0023 長野県松本市内田3405
TEL:0263-58-2141
公式サイト・日本秘湯を守る会宿紹介ページ
⇒「崖の湯温泉 薬師平茜宿」へのアクセス詳細&宿泊予約はこちらのページへ
【宿泊料金】
1泊2食付 10,530円~22,680円 お一人様〇 素泊まり〇 湯治× 自炊×
1泊朝食付8,640円~、素泊まり5,940円~
口コミ評価:Google 4.0点/5.0点
【こんな人におススメ】
◆日本秘湯を守る会のファン
◆絶景露天風呂のある宿が良い
◆民芸調の和風旅館が好き
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【日帰り入浴】
*引き続き当面の間日帰り入浴はお休みします(2022/2)
営業時間
平日・日曜:11:00~16:00受付(17:00退館)
土・祝前日:11:00~13:00受付(14:00退館)
料金:大人800円 子供400円
入浴+昼食付プラン 5,000円~(税別・要予約)
入浴+夕食付プラン 6,000円~(税別・要予約)
【アルプスを見渡す絶景露天風呂のある宿 崖の湯温泉 薬師平茜宿】
「崖の湯温泉」は、松本市の中心部から南へ12キロ、塩尻市に近い鉢伏山・高ボッチ山の西麓、標高1,000mの高所にあります。
「崖の湯温泉」の名前は鎌倉時代に起きた崖崩れの断層から湧き出たとに由来します。猿が温泉で傷を癒しているところを猟師が発見したのだとか。以来、神経痛の湯とよばれるようになりました。
「崖の湯温泉」には現在4軒の宿があります(薬師平茜宿以外は営業しているのか不明)。
「薬師平茜宿」の創業は明治時代14年頃(1881年)。歴史のある宿ですが、現在は創業時の2棟の古民家を移築し、近代的な民芸調の宿になっています。
、眼下に松本平、遠くに北アルプスの絶景を望む露天風呂が名物の宿として知られています。
*いつも日本秘湯を守る会の宿泊レポをアップしてくださる方が今回も一人旅の写真と感想を寄せてくださいましたので、一番下のコメント欄までスクロールしてみてください。ご飯がとても美味しいそうです♪
松本市内から緩やかな上り坂にさしかかり、気付くと松本平の絶景が!
「薬師平茜宿」の露天風呂からもこんな景色が見えるのかなぁと期待しながら山の方に進みます。
おまけ情報ですが、宿から4キロほど手前の通り沿いにある「松川パン商店」というオシャレなパン屋さんはおススメです^^
山に近づいてくると「崖の湯口」という交差点があるので、ここから「崖の湯温泉」の看板に従って「ボッチスカイライン」という細い道を2キロほど上がって行きます。
別荘地にありそうなローマ字の看板が出てきました。
脇道を下りていくと緑に囲まれた「薬師平茜宿」の建物が。
駐車場の周りは庭園風に整備されていました。
寝ていた猫が起きてしまった^^
宿には白いヨークシャーテリアの「コットン君」という看板犬がいるようですが、残念ながら見かけませんでした。
こちらが「薬師平茜宿」の玄関のある建物。
明治時代に建てられた旧塩尻警察署を移築したホールもあります。
ペットOKの宿だというイメージが強かったので、家族経営の小さな旅館を想像していましたが、重厚な民芸調の純和風旅館でありながら、設備は近代的で、意外でした。
ペット宿泊OKというだけではなく裏庭に広いドッグランがあると知り、想像とは規模が違いました^^
建物も広くて、全30室もあります。「日本秘湯を守る会」の宿の中では大型旅館の部類に入ると思います。
余談ですが、到着してまず驚いたのが「お金持ちの宿だなぁ」ということでした。調べてみたらここの社長さんはサッカーJ2の松本山雅FCの運営会社の取締役もされているうです。う~ん、納得。
「薬師平茜宿」の看板。ステンドグラスのランプは明治時代の和洋折衷なインテリアを意識してある感じです。
日帰り入浴と食事付プラン、個室休憩の案内
*クリックで拡大できます
玄関に入ると左にフロント、奥には眺めの良いロビーがあります。
柱梁は古民家のものを利用しているようですが、館内はモダンな雰囲気です。
大浴場はフロント左の廊下を奥へ、階段を降りたところにあります。
古民家を移築したといっても構造は鉄筋なのか、ロビー周り以外はホテルに近い雰囲気です。
ドアが開いていましたが、客室は純和風のようですね。
浴室に向かう階段
下の階は宴会場です。
こんな感じで廊下には素敵な民芸調の家具がいくつも置いてありました。
窓から見える街と山の景色。
曇っていたので北アルプスまではくっきりと見えませんでしたが、山がとても近く感じます。
ここに来るまでにそれほど山道を上がって来た記憶はなく、標高1,000mと言われてもピンときませんでしたが、松本市内ですでに標高586mもあるのですね。
客室からも同じような景色が見えます。
【崖の湯温泉 薬師平茜宿 男女別大浴場】
前置きが長くなりましたが、「薬師平茜宿」のお風呂は、
- 男性用大浴場 内湯1 露天風呂1
- 女性用大浴場 内湯1 露天風呂1
があります。男女入替えはありません。
男湯は手前、女湯は奥。男女ともに赤い暖簾なので、お間違いなく^^
暖簾をくぐると12畳くらいの脱衣所、トイレ併設。
壁の両面に脱衣棚と籠、洗面台4つにドライヤーあり。
入口に貴重品ロッカー(無料)、ベビーベッドがあります。
【窓が大きく景色の良い展望内湯】
浴室は15畳くらいの広さ。グレーベージュの床に黒いレンガの壁でモダンなデザイン。左側の窓に沿って内湯が1つあります。
内湯は黒御影石の縁に中は薄いグレーの石で、8~12人サイズの広さ(画像は宿提供/じゃらん)。
外に露天風呂が見えますが、内湯からの眺めもなかなかです。
壁側の側面2箇所がジャグジーになっています
お湯は肉眼ではペットボトルの緑茶を薄めたような淡黄緑色に見えました。
温度は41.5度ほどで適温。
さっぱりしているけれど、すぐにポカポカに温まるお湯です。
12度の冷鉱泉のため加温、循環ろ過あり、塩素消毒ありです。
消毒臭は2/5.0レベルで、内湯は臭いがこもるのでやや気になります。
「崖の湯温泉」泉温12.2度 湧出量 未測定(掘削による自噴)
泉質:カルシウム・マグネシウム-硫酸塩・炭酸水素塩泉(低張性中性冷鉱泉)pH7.0
内湯は右側の壁に沿って9~10台シャワーが並んでいます。
ツバキ(資生堂のではない)のシャンプーセットが置いてありました。
【景色がごちそう!絶景露天風呂】
ドアから外に出ると庭園風の露天風呂があります。
内湯からも十分景色を楽しめましたが、屋根がなく270度のパノラマは素晴らしいの一言です!
写真で見るよりも松本平の民家が近く見えるのですが、この景色の中に裸でいる自分がちょっと恥ずかしい感じなのですが、その分開放感もすごかったです^^
お風呂の周りは緩やかな斜面にツツジが植えてあり、手入れされた庭園も楽しめます。
手前に湯口があり、中央の底からも湧き上がるようにお湯が出ています。
露天風呂は40度くらいでややぬるめ。やや塩素臭あり。1.5/5,0レベル
入浴中の目線。
約450mの標高差のある松本平を眼下に、天気が良ければ正面には北アルプスの連峰が見えます。
訪問した時は曇り空でしたが、それでも思わず「すごーーーーい!」と声が出てしまうほどでした。
開放感も素晴らしいです!
秘湯のジャンルで街を見下ろす露天風呂というのは珍しいのではないでしょうか?
口コミを読んでいると塩尻市で開催される花火大会も見えるのだとか。
おそらく、8月中旬にある「小坂田公園納涼花火大会」だと思いますが。
天気の良い日は北アルプスに沈む夕日も眺められるそうですよ。
【崖の湯温泉 薬師平茜宿 温泉の感想】
「崖の湯温泉」は絶景露天風呂でウリだというので、それだけを目当てに訪問しましたが、期待を裏切らない絶景でした!
よほどの悪天候でもなければ、北アルプスは見えなくとも松本平の景色だけでも十分満足できると思います。夜は夜景も綺麗でしょうし。
露天風呂だけでなく、廊下や客室からも景色を楽しめるのも良さそうでした。
もう10年以上前ですが、松本観光の際に両親が2回ほど泊まったことがあり、部屋の雰囲気も良かったし、ご飯も美味しかったと言っていました。
温泉はやや塩素臭が気になりますが、全体的に宿の雰囲気が良かったので、松本方面に行く機会があったら今度は泊まってみたいです。
犬を連れて行ったらドッグランではしゃぎまくるだろうなぁ。 今、犬はいないけれど・・・。
泉質 ★★★3.5
お風呂の雰囲気 ★★★★4.0(景色4.7)
清潔感 ★★★★4.3
接客サービス ★★★★4.2
【崖の湯温泉 薬師平茜宿 温泉情報】
◆お風呂
男女別大浴場 内湯各1 露天風呂各1
◆源泉 H26.10月の分析書
「崖の湯温泉」泉温12.2度 湧出量 未測定(掘削による自噴)
泉質:カルシウム・マグネシウム-硫酸塩・炭酸水素塩泉(低張性中性冷鉱泉)pH7.0
蒸発残留物 1,016mg/kg 溶存物質(ガス成分を除く)1,164mg/kg 成分総計1,204mg/kg
メタケイ酸22.3mg,遊離二酸化炭素ガス39.5mg/kg
態様:循環ろ過あり、加水なし・加温あり、塩素消毒なし
飲用許可あり
*ブログの内容は掲載時の情報です。
基本情報の変更がある場合もございますので、お出かけの際には施設にお問合せ下さい。
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秘湯っ子様
ヒロシです。
宿泊したときの部屋の様子や、食事の写真アップします。
フロントとロビーには、民芸品や松本家具などが置かれています。オーナーさんの趣味とのことですが、中々いい雰囲気です。
ロビーから松本平の眺め、夜景が素晴らしい!
宿泊した201号室は、洗面所・トイレがリフォームされており、冷蔵庫も入口にありました。
純和室で、10畳の部屋にはエアコン完備、広縁には鏡台が備え付けられています。
お茶請けは、塩ようかん!これも美味しかった。
部屋の窓から右は松本市、左は塩尻市。二つの街を見渡せるのは、この宿だけではとスタッフの方から聞きました。
さらに左を見ると、糸魚川市の古民家を移築した食堂(屋根にシャチホコ)、旧塩尻警察署の建屋が見えます。警察署のホールと階段を見せていただきましたが、歴史を感じます。
部屋からは、右に松本市・左に塩尻市。
両市が見渡せるのはこの宿くらいでは?とスタッフの方から聞きました。
さらに食堂(糸魚川市から移築、屋根にシャチホコ)、旧塩尻警察署の建屋を移築されたそうです。
旧塩尻警察署の中も見させていただきましたが、ホールや階段など歴史を感じさせます。
食事処は、もともと養蚕をしていた古民家を移築したもので、相当古いもののようです。
食堂の中も民芸調で、古い造りが好きな人にはたまらないところ。
景色の眺めも、建屋の造りも見せ方が素晴らしい!!
肝心の食事ですが、公式サイトからスタンダードプランを選びました。
先付け3品:サーモンのマリネ、鴨のロースト、わさび菜
お刺身:大岩魚 信州サーモン、甘えび
蒸し物:長芋の養老蒸し
→この宿のオリジナルで、長芋と卵白で茶碗蒸しよりも軽い食感で美味!!
焼き物:豚の朴葉味噌焼き
焼き魚:岩魚の塩焼き 杏のシロップ漬け?
揚げ物:ししとう、オクラ、ナス、エビのしそ巻き揚げ、舞茸
手打ちそば、ゴボウの素揚+白米、みそ汁、漬物
デザートも杏仁豆腐、笹団子、さくらんぼゼリーの3品で抜かりなし。
ドリンクメニューも豊富で、飲み比べセットもあります。
朝食もオーソドックスなメニューでしたが、ちょうどよい塩梅&量でした。
白米、みそ汁、レンコンと人参の酢の物、漬物(野沢菜、梅干し、柴漬け)、焼鮭、きんぴら、サラダ(ドレッシングもいい味付け)、出汁巻き卵、煮物(シイタケ、蕗、湯葉、油揚げ挟み焼)、オレンジとグレープフルーツ
食事の情報が公式HPだけでしたが、かなりおススメです!!品数多めで、量も丁度いい。味付けも絶妙でした!
お風呂は上記にある通り、塩素の臭いあり。
ですが、目の前の広大な景色を見てしまうと、そんなことどうでもよいくらい、解放感と夜景が印象的でした。
ヒロシ様
写真とレポートをありがとうございます!
町を見下ろす眺めはお城の天守閣にいるような気分になれますね。
古い建物はほとんど移築だったのですね。
建て替えるよりもお金がかかっていそうです。
食事処になっている元養蚕農家の2階の部分にある屋根を支える柱がすごい!
元警察署の椅子が並んでいる様子は一昔前の刑事ドラマで出てくる特捜本部のシーンを思い出します(笑)
食事はとても美味しかったということが伝わってきます。
今、じゃらんで見たら夕食評価が4.7点と高得点でした。
温泉が循環なのは残念ですが、見晴らしは素晴らしいですね。
天気が良い日に行ってみたいです。