大分県九重町の長者原登山口近くにある「寒の地獄旅館」の宿泊レポートです。
最終更新日 | 2020/5/12 | 訪問日 | 2016/8月下旬・2014/6月上旬 |
【寒の地獄温泉 寒の地獄温泉旅館】基本情報
かんのじごくおんせん かんのじごくりょかん
住所:〒879-4911 大分県玖珠郡九重町田野257
TEL:0973-79-2124
公式サイト・日本秘湯を守る会
口コミ総合評価: Google 4.3点/5.0点
【宿泊料金】
1泊2食付 10,800円~19,440円 お一人様〇 素泊まり× 湯治対応×
【こんな人におススメ】
◆日本秘湯を守る会のファン
◆大型ホテルよりも趣のある静かな一軒宿が好き
◆寒の地獄の冷泉を試してみたい
◆くじゅう登山基地に
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→「寒の地獄旅館」のお食事情報はその2 2016年お食事編へ
【日帰り入浴】
一般浴槽:金曜日~火曜日のみ営業
営業時間:10:00~14:00(13:00最終受付)
料金: 一般浴場 大人700円 小人400円 貸切風呂2,000円/室(50分)
冷泉浴槽 7/1~9/30までの木曜日~火曜日
営業時間9:00~17:00(16:00最終受付)
料金:1時間700円 2時間1,000円 4時間(半日)1,500円 8時間(1日)2,000円
【寒の地獄温泉旅館 宿泊 その1 お部屋編】
寒の地獄温泉は標高1100mのやまなみハイウェイ沿い、
長者原登山口からm徒歩圏内にある一軒宿です。
開湯は江戸時代、嘉永2年(1849年)と長者原周辺では一番古い温泉です。
「寒の地獄(かんのじごく)」とは、
その名の通り地獄のように冷たい温泉という意味で、
源泉温度14度の冷泉に浸かった後、
ストーブの前で暖を取るというのを繰り返す温泉療法に由来します。
*冷泉は7月~9月までの夏期限定。
「地獄」という名前を聞くとオドロオドロシイと思うか、
温泉マニアならばニンマリとしてしまうかと思いますが、
「寒の地獄旅館」はその名前とは真逆の静かで落ち着くとても雰囲気のいい宿です。
1度目は6月のミヤマキリシマの季節に家族と宿泊。
まだ冷泉の季節ではなかったため、2年後の夏に冷泉目当てに1人で宿泊しました。
長者原の公営駐車場
くじゅう登山口から700mと近いので、登山客に人気の宿です。
5月下旬~6月上旬はミヤマキリシマの群生が素晴らしいので、
終日登山客で賑わうエリアです。
(参考→ミヤマキリシマ開花情報・法華院山荘までの登山レポート)
やまなみハイウェイ沿いに大きく看板が出ています。
表通りから坂を下りてくると駐車場があります。
駐車場前の門から玄関まで20mほど歩きます。
敷地内は緑が豊かでとても静かな環境です。
鄙びた湯治宿を想像していたら、おしゃれな旅館なので、相当裏切られました^^
敷地内を流れる温泉川。
毎分2160Lも湧出する硫黄の香りのする冷泉です。
川の底は湯花で真っ白。
宿の外観
駐車場から30mほど歩くと、庭園の中に民芸調の建物が現れます。
フロントのある建物。
入口
くじゅう~阿蘇周辺は黒い木目を基調とした和風旅館が多いですね。
玄関には拍子木が置いてあり、「御用の方、鳴らしてください!」と書いてあります。
帳場
父は今回4度目の宿泊で、「登山ですね~」と予約の際もご主人が覚えていてくれました^^
ロビー。
朝食後はコーヒーを入れてもらえます。
庭園を取り囲むように宿泊棟と温泉の建物が建っています。
夕方になると篝火が焚かれます。
【寒の地獄旅館の客室】
1回目の宿泊は3名利用の基本プランで、新館和室 税込15,120円/人でした。
2回目の宿泊は1人泊で、新館和室 税込16,740円のプランでした。
基本プランは、A4ランク豊後牛・九重ゆめポーク等の溶岩焼がメインの山里料理となっています。
お一人様でもそれほど料金が変わらないのがうれしいところ。
新館も本館もトイレは別ですが、
新館の方がモダンな民芸調、
本館の方は昔ながらの湯治部屋といった雰囲気です。
お値段も1,000円しか変わらないので、新館がおすすめですよ。
新館建物の廊下と客室入口。
1回目に家族で宿泊した時は、2階中ほどにある「われもこう」のお部屋。
8畳間+広縁、トイレなし、洗面台付でした。
チェックイン時に予めお布団が敷いてあります。
黒っぽい木材を使用した民芸調のお部屋で、とても落ち着く雰囲気でした。
畳も新しく、清潔感がありました。
一人で宿泊した時は、2階階段近くの「すずらん」。6畳間+広縁。
8月でも寒い日で、かけ布団に分厚い毛布が用意されていました。
床の間にはテレビ、クローゼットと金庫。
冷蔵庫なし、クーラーなし。
ドリンクの自販機は1階にあります。
8月下旬でしたが、雨だったので昼間でも20度くらい。冷泉に浸かるには寒いくらいでした。
窓からは霊泉の湯小屋が見えました。
落書きは陸上部の長距離選手たちが合宿の際に書いたものです^^
広縁にはウッディなテーブルと椅子。
それと洗面台があります。
アメニティは歯ブラシ、かみそり、コットン。
クローゼット野中には浴衣&タオルセット。
一人泊の時にはアメニティは歯ブラシだけでしたが、
大浴場にヘアキャップ、ヘアコームが置いてありました。
お茶セットと湧水の冷水ポット。
お茶請けは大分の銘菓「焼やせうま」。
お部屋は予め3人分の布団が敷いてあるので狭く感じますが、
大浴場と3つある貸切風呂を往ったり来たり、
中庭にある囲炉裏でゆで卵を食べながら庭の緑を眺めていたりと、
寝る時以外はそれほど部屋にいることもなかったので、
特に窮屈には感じませんでした。
一人部屋の方はちゃぶ台が小さいので、かえって広く感じました。
部屋にトイレはなく共用ですが、2階新館には2カ所ありました。
1か所は新しくてウォシュレットタイプでした。
もう1か所、「厠」と書かれたトイレは旧式でした。
和式便座1つと、山小屋にあるタイプのパタッと蓋が開いて流れる洋式便座(温熱・ウォシュレットなし)でした。
旧館の廊下はちょっとレトロ。流し台も湯治場風です。
廊下がギシギシして、深夜早朝にうるさいという口コミがありましたが、
2回とも6時より前にガサガサしている登山客もおらず、気になりませんでした。
確かに床はきしむ音がするので、夜中にトイレに起きて歩くと気を遣うかもしません。
お部屋の紹介は以上です。
続いて館内を散策。
ロビーの奥にあるお土産処。
館内の至る所に置かれている可愛らしい小物。
女将さんのお友達による手作りの作品だそうです。
主に日帰り客の休憩に利用されている談話室。
温泉入口には冷えたラムネとトマト。
大浴場の隣には囲炉裏。
鍋の中にはゆで卵。
宿泊者用の無料サービスです。
緑に囲まれた中庭を眺めながら一服。*写真は母
とても落ち着く居心地のいい宿でした。
【寒の地獄旅館の動画】
外観、館内、新館の客室、霊泉、一般浴室、夕食、朝食の順に撮影しています。
【寒の地獄旅館のお部屋の感想】
「寒の地獄」というオドロオドロシイ名前から、
修行僧のように冷泉に浸かりたいマニアのための宿という偏見がありましたが、
到着してビックリ!
落ち着いた民芸調の宿でした。
6月の九重というと、ミヤマキリシマを見に
全国から登山ファンが押し寄せる賑やかなシーズンなのですが、
メインストリートから1本入っただけで
こんなに静かで趣のある宿だったなんて・・・。
と、いい意味で期待を裏切られました。
初回訪問時は冷泉の営業前でしたが、
宿の風情もあり、食事もとても美味しく、遠くまで来た甲斐のある宿でした。
もちろん、冷泉がある季節はさらに魅力倍増です!
冷泉だけの宿だろうと偏見を持っている方も多いかと思いますが、
もっと一般的に人気が出てもおかしくない魅力的な宿だと思います。
大型ホテル、観光ホテルはもう飽きたという方には絶対におすすめです!
部屋の広さ★★★★4.0
設備 ★★★★4.0
アメニティ ★★★★4.2
居心地の良さ★★★★4.4
清潔度★★★★4.5
サービス★★★★4.6
【寒の地獄旅館 宿情報】
チェックイン/チェックアウト 15:00~/~10:00
*登山の場合は朝食をお弁当に変更可能(要予約) 6:00~チェックアウト可能
現地クレジットカード決済 ×
携帯電話送受信 〇 無料wifi 〇
エレベーター× バリアフリー×
【周辺の観光スポット】
◆九重”夢”大吊橋へ車で10分。
◆牧ノ戸峠(登山口)へ車で5分。
◆長者原駐車場(登山口)へ徒歩5分。
◆タデ原湿原(ラムサール条約登録)へ徒歩5分。
→「寒の地獄旅館」宿泊レポ お食事編2016
*ブログの内容は掲載時の情報です。
基本情報の変更がある場合もございますので、お出かけの際には施設にお問合せ下さい。
【寒の地獄周辺の関連記事】
◆竹田市 七里田温泉 七里田温泉館 下湯(らむねの湯)日帰り入浴
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