【長野】中房温泉 宿泊 & 日帰り入浴 ★★★★

長野県安曇野市の燕岳登山口にある秘湯の一軒宿「中房温泉」の宿泊&入浴レポートです。

最終更新日 2022/2/10 訪問日 2017/7月・2004/8月

【中房温泉】基本情報

なかぶさおんせん

住所:〒399-8301 長野県安曇野市穂高有明7226
TEL:0263-77-1488

@冬季連絡先
〒399-8101 長野県安曇野市三郷明盛1687
TEL:0263-77-2008 FAX:0263-77-5488

公式サイト ・日本秘湯を守る会宿紹介ページ

期間限定営業:4月下旬 ~ 11月下旬(冬季の登山対応あり)

⇒「中房温泉」へのアクセス詳細&宿泊予約はこちらのページへ

【宿泊料金】

1泊2食付10,626円〜21,750円 お一人様〇 素泊まり〇 湯治× 自炊×
本館素泊まり・相部屋・朝弁付プラン7,494円

口コミ総合評価:google 4.1点/5.0点

【こんな方におススメ】

◆日本秘湯を守る会のファン
◆源泉かけ流し100%にこだわりたい
◆お風呂の数が多い温泉宿が好き
◆燕岳登山の基地に


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【日帰り入浴】

営業時間:9:30~16:00受付(17:00閉館)
料金:800円
※「湯原の湯」(男女別)のみ利用可能
貸切風呂 2,000円/40分(要確認)

日帰り新湯治プラン(3日前までに要予約)
入浴・見学・地熱蒸し体験・食事付(5時間)
大人6,600円+150円 小人5,500円+150円

 

【1軒の宿で16の湯巡りができる! 中房温泉 宿泊レポ】

 

「中房温泉」は標高1,462m、北アルプス燕岳登山口にある山奥の一軒宿です。

燕岳登山の前泊利用者が大半ですが、温泉を目当てに泊まりに来る人は連泊する人も多く、しかもその人たちはかなりの温泉通です。

 

「中房温泉」がマニア受けするポイントは・・・

  • 源泉数は何と日本一!敷地内のあちこちから源泉の湯けむりが上がっています
  • 源泉温度が94.7度であるにもかかわらず、水冷式・空冷式という方法で一切加水していないこだわり
  • 全て敷地内での自然湧出
  • ほのかに硫黄の香りが漂うヌルスベの湯
  • 内湯、露天風呂からプール、蒸し風呂、地熱蒸しまでバラエティに富んだお風呂
  • 裏山で地熱蒸し料理ができる

ということにあります。

 

お風呂の数は16種類!その多くが混浴です。

中には徒歩10分近く歩かなければならない野天風呂もあったりと、見て回るだけでも大変。

「中房温泉」は、まさに「温泉テーマパーク」と言える宿です。

 

そんな中房温泉は、日本秘湯を守る会日本湯宿を守る会の会員宿、日本温泉遺産を守る会源泉かけ流し風呂認定のトリプルタイトル保持者です。

 

「中房温泉」には、2004年夏に家族で、2017年夏に1人旅で宿泊し、2回とも別館の部屋でした。

 

【目次】

  1. 中房温泉までの道のり
  2. お部屋編
  3. お食事編
  4. お風呂編
  5. 焼山地熱蒸し編
  6. 中房温泉のワンコ
  7. 中房温泉の動画
  8. 中房温泉の感想

でお送りします。

 

【中房温泉までの道のり】

公共交通機関を遣う場合には、JR穂高駅からは乗り合いタクシー(片道1700円)が出ています。

車で行く場合には、長野道「豊科IC」から15キロほどの細い山道を延々上って行くことになります。

公共交通機関の運行がない日は穂高駅から送迎してもらえる場合もあります。

市街地から細い山道に入り、対向車がいつ来るかとビクビクしながら運転しなければなりません^^

以前来た時には途中から未舗装の砂利道で、雨のあとは崖から道路まで滝のように水が流れていてすごい場所だなぁと思いましたが、現在は全て舗装された道になっていました。その分、車を飛ばす人が多くなった気が。

ただ、雨量が多い時には通行止めになります。

途中で安曇野猿軍団に遭遇。

車で横を通り過ぎるだけでは道路に居座ったまま。エサをあげる人がいるから逃げないのか?

カメラを向けると慌てて逃げる親子猿。20頭以上の群れでした。

「有明荘」が見ればあと1キロ。こちらも登山者の多い宿です。

このあたりから硫黄の匂いがし始めてきました。

 

中房温泉の登山者用の駐車場、日帰り専用の「湯原の湯」を通り過ぎると「合戦橋」というガードレールの橋があり、ここから先は宿泊者しか入れません。

合戦橋の左側が燕岳登山口

登山用の駐車場には大型バスも停まっていて、中学生がこれから登山に向かうところでした。

宿の登山客も朝6時過ぎ頃から動き始めます。

宿の手前30mくらいのところに第1駐車場、第2駐車場があります。

チェックインの時間に合わせてスタッフが待っていて誘導してくれます。

チェックインの最終時刻は17:00頃まで。

駐車場から少し登った後は平らな道。

穂高駅から中房温泉までは定期バスが出ています(シーズン中と週末は1日5便、その他は1便の月も)。

お金に余裕があれば一般タクシーで(7,600円前後)。

海抜1,462m。

開湯は江戸時代後期・文政4年(1821年)。

松本藩主の命で明礬採取のためにやってきたご先祖様が湯小屋を建てたのが始まり。

正面に見えるのは新しい方の建物が「別館」、右奥に見える赤い屋根は古い建物が「本館」です。

*2021年8月現在、別館は「招仙閣」、本館は「ロッジ」としてリニューアルされていますが、名称、料金は宿泊湯治のままで掲載しております。

 

「中房温泉」では、基本トイレありの「別館」、トイレ共同の「本館」(たまに相部屋になることも)から部屋を選べ、さらに食事も「A食」(旅館食)、「B食」(山小屋・湯治宿風)と組み合わせることができます。

一番安いのは「本館+B食」 8,574 円~(2名利用時)

一番高いのは「別館+A食」 13,110円~(2名利用時)

*登山の場合は本館相部屋素泊まり+朝弁 7,494円~(2名利用時)もあります

5日前から空き部屋があれば「タイムリー」という2,000円~3,000円くらい安くなるプランが出ることがあるのでお見逃しなく!

 

今回はその「タイムリー」を狙い、秘湯の会の公式サイトから予約。

「別館タイムリー販売お部屋お任せプラン A食 日によって送迎可」 (送迎は利用していません)

1人泊 2食付で16,200円+奉仕料340円+消費税・入湯税で18,013円でした。

 

後から明細を見て「奉仕料」は何だったのかよく分からず(^_^;)

 

【中房温泉 別館(新館)のお部屋編】

まずは宿泊した「別館」の客室から。

前回、宿に着いた第一印象はアットホームな和風ペンションという雰囲気でしたが、今回も変わらず。

本館の方に泊まれば「ザ・湯治宿」または「山小屋」というイメージになると思います^^

館内は広くて迷路のようで、前回泊まっていた部屋はどこだったのか分かりませんでした。

玄関を入ると右手にフロント、左はロビー。翌朝サルノコシカケ茶が振る舞われていました。

客室へは左の階段から。

別館は2階に食事処と「岩風呂」「大浴場」、3階に「家族風呂」があります。

今回宿泊した部屋。

お部屋お任せだったので条件の悪い部屋なのかと思ったら、なんとフローリングにベッドとソファのある洋室でした。

以前来た時の印象では別館とはいえそれほど新しい感じではなかったので、予想とのギャップに驚きました。

ベッドの部屋は少ないみたいですが、景色が見えないのと、階段が多いから空いていたのかな。

窓側から撮影。

ウォシュレットトイレ、洗面台、ドライヤー、空のミニ冷蔵庫、扇風機、テレビ(BSのみ)、お茶セット、衣文掛けあり。

エアコンはないですが、標高が高いので夏でも暑く感じることはほとんどなし。

逆に冬場は温泉の床暖房が効いていてとても快適だそうです(本館の方は寒いらしい)。

あまりにも設備が整いすぎていてこれまたビックリでした!

浴衣とタオルセット。

アメニティは歯ブラシ、ヘアブラシ、カミソリ、シャワーキャップにソーイングセットまで!

今回は浴衣の色が緑だったけれど、水色の人とは何か違うのだろうか。聞いてくるのを忘れました。

女性の場合は浴衣を選べるプランも出ています。

別館和室の8畳間。以前泊まった和室はこんな感じでしたが、もっと古びていました。

別館見取図(上がロビー)

 

【中房温泉 本館(旧館)】

「本館」は鄙びた湯治宿。

本館の建物と入口

裏には廃校のような鄙びた木造の建物があります。

玄関入って正面に帳場

下駄箱も渋すぎる。

トイレは共同。1階にあるトイレは汲み取り式のような臭いが漂っていました。

建物が古くても安ければ気にしないという人でも、このトイレだけは不評。

もう一つ、「不老泉」というリフォームされたお風呂の横には最新式のトイレもあります。

 

「本館」の客室は見たことがありませんが、徐々にリフォームされているので、新しい部屋に当たればラッキーですね。

本館1階の見取図

本館に泊まっても、別館に泊まっても、お風呂巡りで互いに往来することになります。

本館の裏には飲泉場と安曇野の冷水のみ場、冷えたきゅうりと信州みそが用意されています。

 

【中房温泉 お食事編】

別館は夕食18:00~、朝食7:30~スタートの固定です。予約時に希望すれば部屋食も可能です。

本館の方は8時前に通りかかったら1~2組しかおらず。ロビーでは7時前に登山客でごった返していました。

本館では登山客は多少時間を早めてもらえます。朝食を取らない場合は代わりにおにぎりにしてもらうのかな。

時間になると番頭さんが案内してくれました。

お風呂巡りで時間を忘れてしまうため、5分前くらいに館内放送も流れます。

「別館」では2階の食事処。4人掛けのテーブル×4台、他に2室あります。

本館に宿泊する場合も「A食」を選ぶと食事は別館になるようです。

前回は簡易な衝立があるだけで畳の上にお膳が並べられていましたが、時代の流れなのか一部はテーブル席になっていました。

 

今回は夕食はほとんど満席。朝食時には7割くらいがすでに登山に出発していなっくなっていました。

テレビ局の撮影クルーも来てました。

食事処からの眺めが素晴らしい! さすが標高1,462m

 

着席すると仲居さんが飲み物や別注料理の注文はないか尋ねてきます。

特にゴリ押しするという雰囲気はなかったです。

今日は何があるのか尋ねないと別注料理の在庫は分かりません。

お酒は中房温泉限定の純米大吟醸を注文。300ml  1,540円

ドリンクメニュー

こちらが「A食」 ご飯、お味噌汁、デザート以外の全メニュー。

基本的に一度出しですが、予想していたよりも豪華でした!

 

手前:食前酒、ぜんまいの煮物、山菜の胡麻和え、

中央:山菜他天ぷら、よもぎ豆腐、沢蟹、小さな岩魚(青い皿)、お造り(信州サーモン、ナマズ、イカ)、メイン豚しゃぶ、

奥:野菜と海老真丈の煮物、大根とサーモンの酢の物、ごま豆腐

ご飯はお櫃ではなくオーダー。もちろん、ご飯のおかわりは自由です。

デザートはスイカとさくらんぼ。

 

お刺身と山菜の天ぷらはとても美味しかったです!

今回は別注料理を頼んでしまったため、最後の方はお腹がいっぱいになり本来の味が分からなくなってしまいました。

「A食」の場合は、別注料理を頼まなくても十分満腹になります。

パンフレットにある「A食」と「B食」の違い。

「B食」は、魚のお造りがこんにゃくだったり、天ぷらや煮物がなかったり、品数が少ないようですが、鍋物や豚しゃぶ等、メインは「A食」とあまり変わらないのではないかと思います。

地熱料理等の別注を頼む場合には、「B食」でも十分だと思います。

初めから「B食」に地熱料理のオプションがついているプランも出ています。

前回宿泊した時の夕食

信州サーモン、鯉のお造り、山菜のおひたし、胡麻和え、ユリ根饅頭、牡丹鍋等

普段は食べないような郷土料理という感じでした。

このほかにも数品あったような気がしますが、この写真だけ見ると「B食」のような・・・。

 

【中房温泉 別注料理 信州牛の地熱ローストビーフ】

牛刺し、岩魚の骨酒等は当日注文でも大丈夫ですが、地熱蒸し料理は原則として事前予約が必要です。

今回は「ローストビーフ」と「蒸し鶏」の在庫はありました。

裏山にある地熱で8時間蒸したローストビーフ。信州牛なのでサシも多くて良いお肉です。

このお肉を食べるならばワインも欲しくなりそう。

ただ、タレに醤油と辛子が出てきて「シュウマイ?う~んちょっと」と思い、お刺身の残りのワサビ醤油で食べました^^

大王わさび農場が近いからか、生おろしわさびだったので。

「A食」で別注料理を頼む場合は2~3人で1つで十分ですね。

 

【別注料理】

  • 大岩魚生き造り 4,752円
  • 岩魚骨酒(2合) 2,139円
  • 馬刺し 2,376円
  • 手作りソーセージ3本 1,782円
  • 天然かじかから揚げ 2,310円 (季節限定?)
  • 鯉生き造り 9,240円 (要予約)
  • 地熱蒸しローストビーフ 2,376円 (要予約)
  • 若鶏の地熱蒸し(1羽) 7,128円 (要予約)
  • 若鳥の地熱蒸し(カット)2,318円~ (要予約)

 

【中房温泉 朝食メニュー】

別館の朝食は7:30~の固定です。

こちらが全メニュー。とろろご飯とお味噌汁、漬物、海苔、きのこのお浸し、山菜の胡麻和え、岩魚の一夜干し、笹かまぼこ、温泉たまご、冷奴、信州りんごジュース、グレープフルーツ。

前回宿泊した時の朝ごはん

信州サーモンの塩焼き、大根おろし、お新香、

湯豆腐(お水は温泉水)、山菜と卵(和風スクランブルエッグ)

湯豆腐や和風スクランブルエッグは定番です。

 

朝食は「A食」も「B食」もあまり変わりはなさそうです。

 

夕食の味 ★★★★4.2(一部は4.5点)

朝食の味 ★★★★4.0

 

 

【中房温泉のメインイベント 16種類の風呂巡り】

 

「中房温泉」のお風呂は16種類ありますが(足湯を入れれば17種類)、写真を撮ろうと見て回るだけでも2時間近くかかります!

1泊ですべて入浴しようとすると疲れて帰って来るだけで全然癒しになりません(ー_ー)!!

なので、宿泊している棟にあるお風呂、名物風呂と気になったお風呂に入れば十分だと思います。

 

でも、来たからには全部入ってみたい!という場合には効率よく回る必要があります。

 

全て回るためのポイントは、

  • 早めにチェックインし、朝早く起きる
  • 夕食以降入浴できない外湯はチェックイン後優先的に、間に合わなければ翌早朝に利用する
  • 混浴の内湯は女性時間が設定されている間に利用する
  • 貸切風呂は鍵を借りて返す手間があるので隙間時間をうまく利用する
  • 宿泊した場所(本館又は別館)にある男女別のお風呂は24時間利用できるので後回しにする
  • 女性時間に入り損ねた混浴は朝食後なら人も少なく利用しやすい

こんなところだろうと思います。

 

【中房温泉 おススメのお風呂 & 温泉マップ】

 

中房温泉のお風呂には利用時間の制限があります

  • 中房温泉の館内にあるお風呂は10:00~の清掃時間を除き深夜早朝も利用可能です。
  • 離れた場所にある外湯は暗くなると足元が危険なため夕食以降翌朝まで入浴できません。*「菩薩の湯」と「白滝の湯」
  • その他の外湯は門限の23時まで、朝は日が出てから利用可能です。
  • 3つある貸切風呂はフロントで鍵を借り、利用時間は1回30分が目安となります。

 

中房温泉の混浴について

  • 館内にある混浴はバスタオル巻不可なので、女性時間に利用したいところです
  • 外湯の混浴はバスタオル巻、湯浴み着もOKです
  • プールは水着もOKです もちろん裸でも構いません!

 

中房温泉のお風呂の種類 ★印は最低限入っておきたいおススメのお風呂

  1. ★外湯 南側 「湯原の湯」 男女別露天風呂 9:30~16:00
  2. ★外湯 南側  同上 (日替わりで男女入替え 源泉が違うのどちらも入りたい場合)
  3. ★外湯 南側 「根羽の湯」 新設の貸切内湯 *鍵が必要
  4. ★別館 「岩風呂」 混浴露天風呂 女性時間15:00~19:00
  5. ★別館 「大浴場」 混浴内湯 女性時間21:00~翌8:00
  6.  別館 「家族風呂」×2 内湯
  7. ★本館 「御座の湯」 男女別内湯
  8. ★本館 「不老泉」 混浴内湯 女性時間19:00~22:00
  9.  本館 「大湯」 男女別内湯・露天風呂
  10. ★外湯 西側 「月見の湯」 混浴露天風呂
  11.  外湯 西側 「プール」 夏季限定混浴
  12.  外湯 西側 「根っこ風呂」 木の根っこをくり抜いた一人サイズのお風呂
  13.  外湯 西側 「地熱浴場」 浴衣のまま寝転がるオンドル
  14.  外湯 北側 「滝の湯」×2 打たせ湯付の貸切露天 *鍵が必要
  15.  外湯 北側 「むし風呂」 男女別天然サウナ
  16.  外湯 北側 「綿の湯」 足湯
  17.  外湯 北側 「白滝の湯」 徒歩10分の混浴露天風呂 ~18:00
  18.  外湯 南側 「菩薩の湯」 徒歩10分の混浴露天風呂 ~18:00

 

中房温泉 お風呂マップ

地図の上が北側=上りあり

地図の下が南側=日帰り温泉・燕岳登山口方面

 

温泉マップはチェックインの時に渡されて簡単に説明を受けますが、その時に全てを理解するのは困難です。

ウロウロしながら1周すると全体像が分かるようになります。

 

【日帰り専用の露天風呂 湯原の湯】

まずは日帰りでも利用できる「湯原の湯」からご紹介します。

「湯原の湯」は宿から50mくらい下った登山口近くにある日帰り専用の露天風呂です。日帰りでは他に2015年5月に新設された貸切内湯「根羽の湯」(別料金2,000円)も利用できます。

「湯原の湯」 男女別露天風呂各2つ 日替わりで男女入替 9:30~16:00 日帰り料金700円 軽食あり

 

「湯原の湯」は、宿泊者ならばチェックイン後、浴衣を着て出かけるか、部屋の鍵を見せればフリーパスです。

チェックアウト後は領収書を見せれば入浴できます(当日限り)。

 

男女のお風呂で源泉が異なるため、源泉に近い「妙見の湯」に当たる日に入るというこだわりを持つ人も。

特にこだわりがなければ、駐車場に近いので翌朝チェックアウト後に入ればいいかなと思います。

 

登山客の混雑具合ですが、燕岳から前泊して帰ってくる人は10:30過ぎ~お昼前頃がピーク、日帰りピストンの場合は14:00~15:00 頃がピークになると思います。

 

*なお現地では利用時間が「9:00頃~17:00頃(閉館)」と公式サイトよりも長くなっていました。

「湯原の湯」の入口。開設されたのは2006年。

前回訪問した2004年の時にはまだなかったので、日替わりで2つとも入浴してきました。

脱衣所には無料ロッカー、洗面台、ドライヤーあり。

「湯原の湯」は男女別の露天風呂が各2つずつあり、レイアウトはほとんど同じです。

ただ、中房温泉の宿泊棟にはない「妙見の湯」の源泉を使用している案内図上側1,2のお風呂が人気です。

「妙見の湯」は近くの合戦橋付近から湧出するお湯で引き湯距離100mと近いため鮮度が良く、他よりもヌルヌルが強いと評判です。

チェックイン当日に入浴したお風呂。左が「妙見の湯」源泉、右が「古事記の湯」源泉(引き湯距離900m)

翌日入替となったお風呂は「薬師の湯1号」と「古事記の湯」でした。

晴れていれば眺めが素晴らしいです!

雨の日は笠をかぶって入浴^^

日帰り用の湯船はどれも40度~42度くらいの温度設定で、入りやすかったです。

シャワーも完備。シャンプーは秘湯くまざさシリーズ、泡のボディーソープも置いてありました。

休憩室兼食事処

食事処メニュー:ざるそば、月見、山菜(うどん・そば)各700円、山菜&月見(うどん・そば)750円、チキンカレーライス870円、ビーフカレーライス1,080円、枝豆300円、おでん600円、肉じゃが650円、ご飯&お味噌汁セット350円、生ビール800円、コーヒー400円。

ペットボトルのソフトドリンク、牧場アイス、その他お菓子、グッズ販売あり。

 

【日帰りでも利用可 「根羽の湯」2015年に新設された貸切内湯】

日帰り専用の「湯原の湯」から合戦橋を渡り宿側に10mほど歩くと左奥に「根羽の湯」があります。

宿泊者は宿のフロントで鍵を借りて利用します。

日帰りの場合は、「湯原の湯」の受付で料金を支払います(1回40分2,000円/室、入浴料700円×人数分別途)。

3畳くらいの浴室に「根羽杉」を使用した1~2人サイズのお風呂。

源泉はさきほどの露天風呂と同じく「妙見の湯」を使用。

 

湯温は44度以上とかなり熱かったですが、鮮度が良い分ヌルヌル具合がすざまじく、硫黄臭も強かったです!

口コミでは評判の良い「妙見の湯」ですが、露天風呂の方では温度が低かったのでそれほど特徴が感じられなかったのですが、やっぱり温度が高いとその分劣化も少ないのでしょう。

温度設定や鮮度はその時によると思いますが、飲泉所にある高温のままの源泉に割と近い感じで感動しました。

 

日帰りではちょっと料金が高いですが、泊りの場合は是非とも入浴しておきたいお風呂の一つです。

 

以上、日帰りでも利用できるお風呂2つでした。

 

ここから先は、別館のお風呂⇒本館のお風呂⇒別館側の外湯⇒本館裏の外湯の順でご紹介します。

【「岩風呂」混浴露天風呂 女性時間あり 別館2階 】

「岩風呂」は朝10:00~の清掃時間を除き一晩中利用可能です。

女性時間は15:00~19:00。

 

*館内にある混浴は女性時間をずらして設定してあるので、「岩風呂」⇒「不老泉」⇒「大浴場」の順番に湯めぐりできます

 

館内にある混浴風呂はバスタオル巻はできません。

「岩風呂」は脱衣所も入口も一つ、湯船の中央に石があるものの、昼間は隠れられる状態ではないので、男性が居たら女性が入るのはほぼ不可能です^^

ただ、昼間の方が景色が良くて気持ちのいいのです。

女性時間を逃した場合、朝7時前から登山客は出発してしまうので、朝食前後ならば人が少なくて入りやすいと思います。

20人サイズくらいの広さ、温度は43度くらいでやや熱め。

中房温泉の場合はお湯が熱いほど鮮度が良く、硫黄の香りやヌルヌル度も増します。

このお風呂は広くて風情も良いのでおススメです!

 

源泉「滝の湯」泉温90度 湧出量50.2L/分 単純硫黄泉

夕食前は貸切状態でした。

ただ、向かいに別館の食事処、上の階にはスタッフルームらしき部屋もあるので、人影には注意です^^

 

シャワー台、シャンプーあり

 

【大浴場 混浴内湯 女性時間あり 別館2階】

さきほどの「岩風呂」の向かいにある「大浴場」

「大浴場」といえば普通は男女別なのに、そうでないところが中房流。

女性時間 21:00~翌8:00

長方形のコンクリート製のお風呂で20人サイズくらい。

中央にある太い丸太から源泉が注がれています。

42度弱とややぬる目の設定でした。

こちらも中央に岩があるけれどほとんど隠れ蓑になっていない^^

 

本館には男女別の浴室がありますが、別館は混浴以外小さな家族風呂しかなく、「大浴場」が実質女性用になっています。

一晩中利用できるので、別館宿泊者の女性には体や髪を洗うのに便利なお風呂です。

 

源泉名:「昭和の湯」「平成新湯」

泉温91.2度 湧出量38.4L/分 単純硫黄泉(アルカリ性低張性高温泉)

 

 

【家族風呂 貸切内湯 別館3階】

別館3階にある家族風呂は2つあり、清掃時間朝10:00~を除き一晩中利用できます。

右側のお風呂は崩壊しかかっているヒノキ風呂で1人サイズ、左側はやや広めの長方形。

すぐ近くの部屋に泊まっていて階段を下りるのが面倒な時に入る感じでしょうか。

優先度は落ちます。

隣りには使用禁止になってしまった男女別の浴室が。おそらく「薬師の湯」です。前回は利用できたような気がします。

 

以上、別館のお風呂でした。

ここからは本館のお風呂です。

 

【御座の湯 男女別内湯 本館1階離れ】

「御座の湯」は本館北側にある離れの1階にあります(現在従業員宿舎)。

別館から来る場合は裏庭側にも入口があります。

女性用は右側で男女入替えなし。

共同浴場のような鄙びた浴室で、2~4人サイズの小さなお風呂です。

 

見た目は地味ですが、松本藩主やウェストンも好んで入浴したという歴史と由緒のあるお風呂。

何度も宿泊している人は結局ここに落ち着くと言われる通好み向き。

鄙び系が好きならばこちらも是非入っておきたいところです。

 

源泉温度94度 湧出量18.2L/分 単純硫黄泉(アルカリ性低張性高温泉)

 

シャンプーあり、シャワーなし

 

【不老泉 混浴内湯 女性時間あり 本館1階】

「不老泉」は本館奥の離れのような場所にある混浴内湯です。

館内の混浴なのでバスタオル巻はできません。

「不老泉」のある離れの入口

近年リフォームされて豪華な造りになっています。中房温泉の中では一番立派で綺麗な建物かも!

殿様用のお風呂みたいで、青根温泉不忘閣にある「大湯」を思い出しました。

通路もピカピカ。奥にあるトイレも最新式のウォシュレットです。

「不老泉」は長方形の石造りの浴槽で10~12人サイズ。42度弱で入りやすい設定。

浴槽はヒバ、壁は総ヒノキという豪華な造り。

 

中央に大きな石が置いてあるのはこれで3度目。これも隠れ蓑にはなっていません^^

脱衣所は入口側とお風呂の向こうに2箇所あり、男女別に分かれてはいませんが人がいれば離れて着替えることもできます。

 

シャンプーは置いてありましたが、シャワーはなく、湯舟のお湯をすくって洗うみたいです。

洗い場には適しませんが、新しくて綺麗で風情があるお風呂なのでおススメです!

 

源泉名「蒸し風呂2号」 泉温92.1度 湧出量21.2L/分

単純硫黄泉(アルカリ性低張性高温泉)

 

 

【大湯 男女別内湯+露天風呂 本館1階&地下】

「大湯」は本館1階の食堂奥にあり、1階に露天風呂、地下に内湯という変わった造りになっています。

朝10:00~の清掃時間を除き1晩中入浴可能。

脱衣所はリフォームされていてとても綺麗、カギ付ロッカーあり。

1階の脱衣所を出ると露天風呂があります。タイル張りで3~4人サイズ。

下を見下ろすと川と堰堤が見えます。

 

いきなり露天風呂なのが変だなぁと思ったら、以前、台風で屋根が吹き飛ばされてあえなく露天になったようです。

脱衣所に戻り、やや怪しげな雰囲気の階段を下りて行くと内湯が。

内湯もかなり渋いです。

外が見えて景色は良いですが、ちょっと雰囲気が暗いので優先度は落ちます。

 

源泉「蒸し風呂1号」「小鍋立」の混合泉

泉温77度 湧出量80L/分

 

館内のお風呂は以上です。ここからは外湯になります。

外湯巡りは別館と本館の間にある通路から裏庭に回り、ここを起点にすると分かりやすく時間も節約できると思います。

遠いお風呂は玄関から10分近く歩き、足元も悪いので、サンダルではなくスニーカーがおススメです。

 

【月見の湯 混浴露天風呂 別館西側】

外湯の混浴風呂は女性時間の設定はありませんが、バスタオル・湯浴み着の着用は可能です。

「月見の湯」は宿の門限23時まで、翌朝も利用可能です。

 

場所は、別館西側の焼山登山口入口付近にあります。玄関から徒歩5分前後。

「月見の湯」の名前の通り、夜空を眺めるのに良いお風呂なので夜がおススメです。

といっても、夜は寝てしまい早朝に行きました。

こちらが「月見の湯」。石組みの10人サイズ。

脱衣所は簡単な囲いがあるだけでほぼオープンスペース。

基本的には人がいない時を見計らってカップル又はグループで利用する感じで、見ず知らずのお客さんと同席ということはほとんどないのではないかと思います。

昼間でも十分景色が良いです。

ただ、向かいには母屋だか従業員宿舎があったので人がいれば丸見えでした^^

朝5時過ぎ頃からバタバタと従業員さんらしき人の出入りが多くなります。

 

【夏季限定プール 混浴露天風呂 別館南西側】

「月見の湯」から南側に歩いて30mくらいのところに夏季限定のプールがあります。

夜は宿の門限~23:00まで、翌朝も利用可能。

上の「根っこ風呂」から見たプール

何とこのプールは登録有形文化財になっています。

プールの前にあるテーブルが脱衣所。

恥ずかしい場合には、奥に見える「根っこの湯」の脱衣所で着替えて来てもいいかもしれません。

人通りは少ないですが、やはり従業員宿舎らしき建物があるので人目が気になります。

といいつつ、移動が面倒なのでここで湯浴み着に着替えました。

日差しが強かったので登山用の帽子をかぶって入浴。

大きさ、深さは競泳用25mのプールそのもの。湯口は入口に1ヶ所しかなく、38度くらいのぬる湯で長居してものぼせません。

景色も素晴らしいです!

ただ、奥の方に行くと底にマットが敷いていない部分があり足元がヌルヌルしてすべります^^

 

プールはファミリーやグループでワイワイ騒ぎながら入るにはおススメです。

 

シャンプー、洗い場なし

 

【根っこ風呂  別館西南側】

「根っこ風呂」はプールから少し高台にある大木を切りぬいた一人用のお風呂です。

夜は門限の23:00まで、翌朝も利用可能です。

 

男女の区別はありませんが、一人しか入れないので混浴と呼ぶのも変ですね^^

前回訪問した時には外から丸見えの風呂に入ることはできず、この根っこ風呂で長居していました。

普通の大人の体格ならば膝を抱えて入れる広さ、身体が大きい人は入った後に抜けられなくなるかも^^

簡易な小屋の中に脱衣スペースがあり、根っこ風呂の周りには簾がかかっているので外からも見えません。

場所も他から離れていて視界も効くので、人が来たらすぐに分かり準備もできます。

 

源泉名:山の神 単純硫黄泉 源泉温度95度 湧出量9.7L/分

シャンプー、洗い場なし

 

【地熱浴場 別館南側】

「地熱浴場」は95度近くある源泉の湯気を利用したオンドルです。

夜は門限のある23:00まで、翌朝も利用できます。

雨天時は使用できません。

すだれの塀で囲ってある敷地の中にスノコと敷布団用の毛布が置いてあります。

前回、母が利用した時の写真。

この時はスノコも新しく、籐の枕も置いてありました。

 

岩盤浴や寝ころぶのが好きならば「地熱浴場」、スカッと汗をかきたければのちほど紹介する「蒸し風呂」へ。

 

以上、別館の南~西側の外湯でした。

 

ここからは、宿泊棟の裏側、北西~北側にある外湯のご紹介です。

宿泊棟の裏側には比較的お風呂が集まっており玄関からも近いので、暗くなっても利用しやすいです。

 

【滝の湯 貸切露天風呂 別館北西側】

「滝の湯」は打たせ湯のある貸切露天風呂で、左右に2つあります。

予約は不要ですが、その都度フロントで鍵をもらい、利用したら返却します。

利用時間は1回30分と結構短めです。

「滝の湯」の外観

源泉名「滝の湯」 単純泉 泉温93度 湧出量8.18L/分

 

今回は利用しなかったので、公式動画をどうぞ↓


中房温泉 facebookから

 

【蒸し風呂  男女別天然サウナ 別館北西側】

「蒸し風呂」は滝の湯のすぐ近く。男女別になっており、扉を開けると脱衣所、かかり湯があって奥にサウナ室があります。

ドライサウナと違って蒸気が身体に触れると熱いですが、椅子の上にタオルを敷くか、外のかかり湯でベンチを一度流すとそれほど熱く感じません。

 

【綿の湯 足湯 & ゆで卵を作る源泉】

両側に3~4人座れる足湯。ご丁寧に「女・男」に分かれていました。

奥には温泉たまごを作れる源泉があります。

 

宿泊棟のすぐ裏側にある外湯は以上です。

 

残りの二つは北と南に分かれ、それぞれ玄関から徒歩10分くらいかかる離れた場所にある露天風呂です。

 

 

【白滝の湯 混浴露天風呂】

「白滝の湯」は、本館の裏から北側の川沿いを10分ほど歩いた場所にあります。

急な上りはなく特に足元は悪いわけではありませんが、距離を歩くのでサンダルよりはスニーカーの方が良いと思います。

 

外湯の混浴なのでバスタオル巻、湯浴み着もOKです。

夕食の時間以降は利用できません。翌朝は利用可能です。

川を横目に山道を歩いていきます。

先が見えずに結構遠く感じました。

入口側から見た「白滝の湯」。5~6人サイズ。

奥の方が源泉で、岩場の上部から源泉が流れ出ています。

熱い湯をワンクッション置くために奥に小さな湯だまりがあります。

奥から撮影。

 

入口付近の脱衣スペースには屋根が付いていますが、囲いはなく完全に周りから丸見え。

といっても、遠いのでここまで来る人は少数派でしょう^^

 

ひと気がないのを狙ってカップルで利用する人が多いのかもしれません。

 

早くチェックインしてすぐに向かうか、翌朝ならばほぼ空いていると思います。

お湯はやや熱めで43度強くらい。

川のせせらぎを聞きながら森林浴できる開放感のある露天風呂です。

 

源泉名:「白滝の湯」 泉温64.8度 湧出量9.1L/分 単純硫黄泉(アルカリ性低張性高温泉)

 

【菩薩の湯 混浴露天風呂 南側 燕岳登山口近く】

「菩薩の湯」は、「白滝の湯」とは反対側、日帰り温泉用の駐車場の方に10分ほど歩いた林の中にあります。

暗くなると足元が危ないので夕食の時間以降は利用できません。翌朝は利用可能です。

「湯原の湯」の駐車場近くに入口があります。

結構奥まった場所にありました。

入口付近にはスダレがありますが、すぐ下の駐車場には車が何台も停まっていて、見えないかなぁと気になります。

湯舟は6~8人サイズ。奥にある脱衣所は完全なるオープンスペース。

駐車場の方にひと気がないか見ながら裸で入りました。

41度くらいでややぬる目。底も少しヌルってましたが、人が来る様子もなくゆっくり入れました。

 

源泉:湯元「菩薩の湯」、湯元「蛇抜けの湯」

泉温93度 湧出量24.1L/分 単純硫黄泉(アルカリ性低張性高温泉)

 

シャンプー、洗い場なし

 

 

以上、中房温泉全浴槽の紹介でした。

 

「中房温泉」のお風呂は混浴が多く、女性時間帯が細かく設定されている点では元湯夏油(岩手県)に似ていました。

あちこち移動しなければならず、相当な距離を歩く点では銀婚湯(北海道)に似ているかも。

泉質は源泉がたくさんあるので一概には言えませんが、基本的にはヌルツル又はヌルトロ+微硫黄臭、時々ぬるっぬる+強硫黄臭と様々でした。

飲泉もしてみましたが、腹12分目の夕食を食べてすぐ寝てしまったのに、寝覚めも胃がスッキリしていたのが不思議でした。

 

今回は日帰り用の貸切風呂「根羽の湯」が断トツで泉質が良かったです。

お風呂の風情と泉質では別館にある「岩風呂」、本館にある「不老泉」が次点。

 

誰でも入れるように温度設定を下げているようなので、もともとあった硫黄臭やヌルヌル具合は少し薄れているかなと思いました。

以前は熱すぎて入れないお風呂も多かったけれど、その分、硫黄臭も強かったように思います。

マニアにとってみれば、熱くても良いから鮮度が良いお風呂に入りたい!と思うかもしれません。

とはいえ、これだけ種類のあるお風呂で全て源泉かけ流し100%というのは他ではありえないと思います。

 

泉質★★★★4.2

お風呂の雰囲気 ★★★★4.2(2.5~4.6まで色々)

清潔感 ★★★★4.0(2.5~4.6まで色々)

 

 

【焼山 地熱蒸し体験】

最後に、中房温泉の裏にある「焼山」での地獄蒸し体験のご紹介です。

玄関からは途中から上り坂になる細い山道を15~20分くらい歩きます。

 

食材を地獄蒸ししたり、砂場にゴザを敷いて寝転がったり。

景色も良いので、天気が良く時間に余裕があればおススメのスポットです。

道中にある源泉

最後の登りは浴衣&サンダルだとキツイので、スニーカーと軽装で。

焼山に到着。東屋の屋根の上には御座が、下にはシャベルと地獄蒸し用の食材を入れるネットが置いてあります。

焼山ではポコポコと砂場に穴が開いていて、湯気が上がっていました。

宿で買った生卵2つと自家製ソーセージ3本セットをネットに入れました。

砂場に埋めます。

埋めておく時間の目安:ゆで卵10分、ソーセージは15分、小芋20分、豚足20分(宿で売っている食材)。

 

じゃがいもは貰えるみたいですが、時間がかかるので今回は断念。

次は地鶏丸ごともやってみたいなぁ。

後から気づいたけれど、砂にまみれるのでわざわざ新聞紙に巻いてくれていたのだと分かる^^

家から食材を持ってくる場合にはアルミホイルぐるぐる巻きか、ジップロック等、砂が入らないようにしないとですね。

蒸し上がるまで御座に寝ころび一休み。

できました~♪ 中房の自家製ソーセージはチップの香りが効いていてうまい~!(^^)!

 

焼山へは往復で30分以上、地熱蒸しをするなら+1時間以上見ておかなければならないので、1泊で全風呂制覇とセットで行うには時間的に無理です^^

連泊して2日目のお昼に利用するか、チェックインの前に先に利用させてもらうかすると良いと思います。

 

【中房温泉のワンコ】

中房温泉1

前回、玄関入口のど真ん中で寝ていたコリー(ケリーちゃん)。宿の飼い犬です。

元気な犬で猿を追い掛け回していたのだとか。いじっていたら噛まれました^^

*念のため、ペット連れOKの宿ではありません。

今回訪問時には代が変わっていました。

この子は大人しすぎて人が多い昼間はあまり外に出たがらず、ゲージの中でお休み中でした。

 

【中房温泉の動画】

動画は別館客室→本館浴場→別館浴場→外湯巡り→食事→焼山での地熱蒸しの順に撮影しています。
動画が長いので、Web又はYouTubeアプリから開いてコメント欄をご覧いただくと再生時間のリンクから各項目にジャンプできます。

【中房温泉 宿泊の感想】

とにかくお風呂の数が凄いのと、源泉掛け流し100%!

夏場はプールで泳いで、蒸し風呂に、地熱のすのこに寝転がって・・・と、秘湯ファンだったら、大満足の宿です。

前回は裸では入れないなぁと、外湯は見学だけで終わってしったお風呂も多かったですが、チェックインから夕食前の時間帯を除けばお風呂に人はおらず、混浴でも入りやすかったです。

でも、全部制覇するとなると何しに来たのか分からなくなるので、優先順位を決めて入浴しました。

 

食事の方は、別注不要ならば「A食」、地熱料理も食べて見たければ少な目の「B食」にと、選択肢もあるので、お好みで。

今回は「A食」+ローストビーフにしましたが、夕食に関しては巷で言われているほど悪くはなかったです。

コスパ的には、本館+「A食」が一番なのかなと思います。

一人で泊まるとやや高くつきますが、そこは「タイムリー」セールを利用すればいいかと。

 

部屋の方は、別館(とくに洋室)は便利すぎて泣きそうになりました^^

接客も顔を合わせれば声をかけてくれたり、いろいろとサービスが良くてビックリしました。

 

登山者以外はなかなか行きにくい場所ですが、日帰り入浴で利用できるお風呂が限られているので、せっかくここまで来るならば宿泊がおススメです!

 

総合  ★★★★ 4.3

部屋  ★★★★ 4.5(別館洋間)

食事  ★★★★ 4.1

風呂  ★★★★ 4.6

設備  ★★★★ 4.2(別館基準)

サービス ★★★ ★ 4.5

秘湯感 ★★★★ 5.0+

 

中房温泉スタンプ

中房温泉のスタンプ

 

⇒「中房温泉」をインターネットで予約する

 

【中房温泉 宿情報】

期間営業 (4月下旬 ~ 11月下旬) *冬季は登山下山客のみ受け入れ可
チェックイン/チェックアウト 15:00~/~10:00
クレジットカード △(宿泊費は可能、お土産などは現金)

 

別館:バストイレ付:3室、トイレ付:10室、他40室
*バス付の客室は部屋風呂も温泉です。
別館はウォシュレットトイレ〇、本館はトイレ共同
冷房なし、扇風機あり *別館は冬期床暖房あり

携帯電話送受信〇 wifi×

エレベーターなし、バリアフリーなし (貸切風呂「根羽の湯」は車いす対応可能)

 

宿泊プラン

・登山者・長期滞在型のお部屋・お食事処・食事B 8,800円~
・トイレ無し共用有り・お食事処・食事B 13,800円~
・トイレ無し共用有り・夕食部屋出し・食事A 15,900円~
・トイレ付・食事処・食事A 18,000円~
・トイレバス付・食事処・食事A+α 21,150円~
・トイレバス付・部屋食・食事A+α 21,150円~

◆紅葉情報

例年10月25日頃がピーク

燕岳の初冠雪の時期は11月上旬(11月3日~10日)頃。

タイミングが合えば、初冠雪&紅葉を同時に見ることができます。

 

*ブログの内容は掲載時の情報です。

基本情報の変更がある場合もございますので、お出かけの際には施設にお問合せ下さい。



 

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