山形県米沢市の山あいにある一軒宿「五色温泉 宗川旅館」の入浴レポートです。
最終更新日 | 2020/12/7 | 訪問日 | 2014/5月下旬 |
【五色温泉 宗川旅館】基本情報
ごしきおんせん そうかわりょかん
住所:〒992-1331 山形県米沢市板谷498
TEL:0238-34-2511
公式サイトなし
*2020年11月下旬で閉館したそうです
【宿泊料金】
1泊2食付 8,640円~15,120円 お一人様〇 素泊まり× 湯治〇 自炊×
口コミ総合評価:Google 3.4点/5.0点
【こんな人におススメ】
◆景色が素晴らしい山奥の一軒宿に泊まりたい
◆穴場の温泉が好き
◆鄙びた温泉宿が好き
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【日帰り入浴】
営業時間:10:00~16:00
料金:600円
*内湯又は露天風呂の一方のみの値段です
*露天風呂は12月初旬~4月中旬の間、冬季閉鎖となります
【山の中のポツンと一軒宿 五色温泉 宗川旅館 日帰り入浴】
五色温泉は吾妻連峰の山形側にある標高800mの一軒宿です。
開湯は約1300年前。修験者の役小角が発見したと言われ、
戦国時代に直江兼続(天地人)の手により上杉家ゆかりの温泉地として整備されました。
宗川旅館は江戸時代から昭和にかけて湯治場として栄えた宿です。
*2018年1月18日より「日本秘湯を守る会」を休会となっています。
福島・飯坂ICから国道13号から30分ほど米沢方面に向かうと
「板谷」の交差点があり、ここから「五色温泉」・「滑川温泉」、「姥湯温泉」へ分かれ、
猿の群れも出没する細い山道を登って行きます。
飯坂ICからはインター出口付近にガソリンスタンドとコンビニが1軒あるだけ、
米沢市内までお店らしいお店もなく、民家もちらほらしかない山奥です。
冬は積雪3mになるほどの地域ですが、
他の2軒に比べると途中の道路もそれほど狭くなく、唯一通年営業しています。
米沢八湯巡りの対象宿にもなっています。
→スタンプ2個押印&抽選でプレゼントあり (2014.5末現在の情報です)
15分ほど山道を登ると駐車場に到着。
駐車場からパノラマで見える山の新緑が見事です。
人工物が全くない究極の秘湯といえるロケーション。
宿の外観(正面玄関)
奥には宿泊棟が連なっており、山小屋風の建物です。
山の斜面には温泉神社
玄関では大人しい柴犬がお出迎え。
館内は板張り
壁には澄宮殿下(三笠宮崇仁親王)御下賜のアンティークなスキー板とストック。
明治から昭和初期にかけて五色スキー場が賑わっていた時代をしのばせる一品です。
営業中はリフトが宿の真横を通っていました。
*五色スキー場は1998年に閉鎖
フロント
日帰り入浴は展望露天風呂か内湯のいずれか利用で500円ということでしたが、
二つとも入りたいというと1,000円で入浴できました^^
内湯はフロントの奥の階段を上がったところにあります。
男女別で、今回は女湯が奥にありました。
床は綺麗な板張りですが、館内は湯治場らしい雰囲気が残っています。
【五色温泉 宗川旅館 男女別内湯】
女湯入口
「五色温泉」というと、源泉が5本あるのかな?色が変化するのかな?と思いきや、
吾妻連峰の「五色沼」から名前を取っているのだと思われます^^
脱衣所
脱衣棚と洗面台だけのシンプルな造り
浴室のドアを開けると、全面タイル張りに木枠のお風呂がどーんとあります。
4~5人サイズで側面・底は小さなタイル張りです。
温度は42.5度くらいでやや熱め。
タイルの経年劣化で茶褐色に見えますが、湯はほぼ無色透明です。
少し金気臭がしたような感じもしますが、基本的には柔かくて優しいお湯でした。
最近入った温泉では、宮城県鎌先温泉に似ています。
私たちの前に訪れた地元客らしい方は「女湯の方に入りたかった」ようで、
成分が濃いのか、リピーターにはこちらの内湯が一番人気のようです。
こちらは半洞窟風の男湯。
奥はあつ湯で手前はぬる湯。
かなり年季の入ったお風呂です。
【五色温泉 宗川旅館 露天風呂】
続いて外の露天風呂
玄関から出た後、駐車場横の坂道を10mほど登って行きます。
雪深い山の上にあるので、露天風呂は12月初旬~4月中旬の間、冬季閉鎖となります。
窓ガラスはなくビニールで雨風をしのぐ掘っ立て小屋のような建物。
入口で靴を脱いで廊下を歩いて行きます。
女湯は奥にありました。
脱衣所は棚と籠だけのシンプルな造り
ほとんど屋外同然なので、虫は結構入ってきます。虻の季節はまだでしたが。
一段下がったところに人工芝があり、コンクリートの床に木枠の4人サイズ小さなお風呂。
屋根が付いているので半露天と呼ぶのが正解か。
無色透明で無味無臭。飲むと柔らかい味。
若干、底がぬめって滑りやすいです。
結構な量のお湯が投入されていますが、温度は40度くらいでぬるくて長居できます。
お肌がすべすべになる感じで、上がった後はサラサラしてました。
内湯とは源泉が異なるようなのですが、分析表は内湯と同じで詳細は不明です。
お風呂からの景色。
真下を見ると駐車場なのでアレですが、
湯船の縁に腰かけると、自然と遠くの山の緑だけが目に入ってきます。
この緑とぬる湯にはかなり癒される感じ。
手前には桜の木もあったので、桜の季節はお花見風呂にもなりそうです。
逆から見た景色
こちらは男湯。
広さも造りもほぼ同じです。
【五色温泉 宗川旅館の感想】
館内・内湯の雰囲気は明らかに鄙び系なので、泊まる人を選ぶ上級者向けの宿という感じがしました。
近隣に乳白色の硫黄泉(滑川・姥湯)が控えているせいか、五色温泉はほとんど貸切状態でした。
五色温泉のお湯はあまり特徴がありませんが、静かな環境と景色の良さではなかなかの秘湯っぷりでした。
天気の良い空いている日に入浴できれば最高だと思います。
泉質 ★★★3.8
露天風呂からの眺め ★★★★4.5
清潔感 ★★★3.8
宿の雰囲気 ★★★3.5
接客サービス ★★★3.8
【宗川旅館 温泉情報】
◆お風呂
男女別内湯各1 展望露天風呂各1 冬季限定露天風呂(混浴)1
◆源泉 H16.7月の分析書
自家源泉2本
五色温泉5号源泉(内湯) 源泉温度45.9度 湧出量90L/分
泉質:ナトリウム・カルシウム-炭酸水素・塩化物温泉(低張性中性温泉) Ph6.4
蒸発残留物837.8mg/kg 溶存物質(ガス性除く)1,064mg/kg 成分総計?
態様:源泉掛け流し、加水・加温なし(冬季のみ加温する場合あり)、塩素消毒なし
*ブログの内容は掲載時の情報です。
基本情報の変更がある場合もございますので、お出かけの際には施設にお問合せ下さい。
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