石川県白山市ある「白山温泉 永井旅館」の宿泊レポートです。
最終更新日 | 2022/10/5 | 訪問日 | 2020/10 |
【白山温泉 永井旅館】基本情報
はくさんおんせん ながいりょかん
住所:〒920-2501 石川県白山市白峰ノ−38
TEL:076-259-2339
公式サイト・日本秘湯を守る会
期間限定営業:4月下旬~11月上旬 *天候・道路状況等により前後する場合あり
(2022年は10月11日~2023年4月29日まで休業)
⇒「白山温泉 永井旅館」へのアクセス詳細&宿泊予約はこちらのページへ
【宿泊料金】
1泊2食付 本館13,200円~ 新館14,300円~ お一人様〇 素泊まり× 自炊×
口コミ評価:Google 4.3点/5.0点
【こんな人におススメ】
◆日本秘湯を守る会のファン
◆白山登山の前後泊で温泉付きの宿を探している
◆鄙びた素朴な温泉宿が好き
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【日帰り入浴】
*コロナ収束まで一般の方はしばらくの間お休みとなります。
営業時間:11:00 ~ 20:00
料金:大人600円 子供400円
定休日:不定休
【白山登山の拠点に!昭和10年建築の味のある木造の宿 白山温泉 永井旅館】
白山の別当登山口近く、一の瀬バス停前にある「白山温泉 永井旅館」に宿泊してきました。
石川県には、「日本秘湯を守る会」の会員宿が3軒ありますが、すべて白山周辺にあります。
今年は白山ホワイトロードの石川県側が工事による通行止めになっているため、途中にある「中宮温泉 にしやま旅館」だけは休館になっています。
「白山温泉 永井旅館」は、白山の登山口の中では最も利用者の多い別当登山口の少し手前、「市ノ瀬」にあります。
平日は登山口すぐ下の別当駐車場まで一般車両も通行できるのですが、シーズン中の土日祝はシャトルバスでしか行くことができず、「永井旅館」の向かいにある「市ノ瀬ビジターセンター」が実質的には白山登山の玄関口になっています。
「市ノ瀬」バス停の目の前なので、公共交通機関でもアクセスの良い場所にあります。
そんなわけで、登山客のとても多い旅館なのですが、温泉目当てで訪れる人は7月8月の登山シーズンをはずせば肩身の狭い思いをしなくて済むと思います。
白山市内からは1時間弱くねくねと山道を上っていくのですが、車道は広く、途中の景色も美しいのでドライブを楽しみながらたどり着くことができます。
登山で向かう方は、「永井旅館」より先は対面通行不可の狭い山道になります。
「永井旅館」に到着して印象的だったのは、山の中でありつつも登山客の往来が多いビジターセンターの前という立地だったので、ひっそりした感じはなく、活気のある宿でした。
でも、建物が廃校になった古い学校をほうふつとさせるような鄙びた木造家屋で、とても味がありました。時代劇だったら、水戸黄門御一行が旅の途中で一休みする「旅籠」のイメージです。
館内にもあえてなのか、そういったノスタルジーを誘う小道具がインテリアとして置いてあります。
今回利用したプランは、「昔ながらのふすま仕切り-本館-」平日1名利用1泊2食付税込み14,300円-5,005円分のGo Toクーポン=9,295円でした。
客室は本館と新館とあるのですが、どうせ古い建物ならばそれを楽しもうと、外鍵のかからないふすまの仕切りの部屋(本館)にしました。
とはいえ、トイレが共同、冷蔵庫も共同なことくらいで、想定以上の不便は感じませんでした。
(新館もトイレは共同です)
食事は夕食も朝食も時間帯の選択肢が多く、夜は最終18:30スタート、朝は最終8:30スタートと、登山客が多い割には融通が利きます。
お料理も着席に合わせて温かいものを出してくれました。
温泉は内湯だけで男女入替もありませんが、源泉非加温のぬる湯(天候によって温度差あり)と加温浴槽があり、24時間利用できます。
部屋は外鍵のかからない襖の間。湯治宿だとたまに見かけるタイプ。こういうのは落ち着かないというなら普通の部屋もある。
登山客が多いため、朝4時頃から賑やかだった。朝食は5:30から対応可能。
温泉目当ての客は10:00チェックアウトでゆっくり、登山客は7:00前にはいなくなってしまう。 pic.twitter.com/Kz7MrLU7t2— 秘湯宿.com (@hito_yado) October 6, 2020
夕食は岩魚の塩焼き、岩魚の稚魚の南蛮漬け、岩魚の天ぷら、虹鱒のお造りと川魚多め、メインはチゲ鍋。
堅豆腐が白山の名産品。 pic.twitter.com/vOxtCMvJGb— 秘湯宿.com (@hito_yado) October 6, 2020
通り沿いから見える永井旅館
向かいは「市ノ瀬ビジターセンター」とバス停
通り沿いから見える永井旅館の外観
駐車場は建物の前に10台分くらいある。
壁には投函用のポストがある
集配は1日1回のみ
永井旅館の玄関
格子戸が京町家みたい
永井旅館の看板
日帰り入浴はしばらくお休み
宿泊のお客さんにはお風呂が空いていて良いと好評なので、このまま続けようかという話も出ているらしい。
玄関
フロント
登山客用にカップラーメン、秘湯シャンプーくまざさセットも販売している。
ロビーにはテレビ
感染症防止のためスリッパは使い捨て
部屋の名前を書いてみた
客室は2階
階段
なぜかここに標識が
壁には古い雪国の道具(わら靴、滑り止め用のスパイク?)
【本館8畳 外鍵なし トイレ・洗面台共同】
今回利用したプランは、平日1名利用 本館 1泊2食付 13,000円+消費税+入湯税=14,450円
Go Toトラベルキャンペーン利用でー5,005円 支払い9,445円でした。
本館8畳2名利用の場合は税込13,350円
新館の場合は1名利用で税込15,550円、2名利用で税込14,450円となります。
2階本館客室前
出入口は内側からしか鍵がかからない襖、ミシミシ音のする廊下
内側には窓ガラスと同じような鍵が2か所
入口から見た客室
8畳間あるので一人ならば十分な広さ
お布団はチェックアウトまで敷いてある。
横から
奥から
床の間にはテレビ、ヒーター
白山温泉郷の甘い煎餅とお茶
浴衣とタオルセット
アメニティは歯ブラシのみ。大浴場の脱衣所にシャワーキャップあり。
クローゼット・タンスはなく、衣文掛けがある
部屋からの眺めは中庭
左奥に見えるレンガ色の建物は新館で、1階部分が大浴場、2階が新館客室。
高台にあるので本館2階と新館1階が廊下でつながっている。
お部屋の紹介は以上です。
続いて共用スペースへ。
階段を上がって左には共用スペース。トイレ、洗面台、冷蔵庫、セルフコーヒーがある。
左に見える絵が飾ってある裏側はトイレ
2階のトイレは男女共用
大浴場には男女別のトイレがある。
共用トイレは温熱便座&シャワー付き
アルコール消毒と消臭スプレーが置いてあるのが便利
洗面台 お湯も出る
その隣には共用の冷蔵庫&冷凍庫
コーヒーはいつでも飲み放題(宿泊者専用)
1階の自動販売機
山の中でも良心的な価格
冷蔵庫にもソフトドリンクとお酒
フロントが閉まる前に買っておいて2階の冷蔵庫で保管しておけば、遅くまで飲める。
隣の冷凍庫にはアイスも。
別当出合登山口周辺でアイスを売っているのは永井旅館だけらしい。
ドリンク・アイスの価格表
夜も雰囲気がある建物
観光その他のおまけ情報
白山市内から「永井旅館」に向かう途中には、「道の駅しらやまさん」と「道の駅 瀬女」があり、どちらも「地域共通クーポン」が使えますので、帰りにどこで買い物をしようか迷ったらお土産を選ぶのにはお勧めです。
「永井旅館」の手前20分くらいのところには、「白峰温泉」があり、「総湯」という大きな共同浴場があったり(中のお風呂は現代風のスーパー銭湯ですが)、「総湯」の建物もそうですが、周辺の民家は独特の建築様式の建物が並び、重要伝統的建造物群保存地区となっています。
神社が好きな方ならば、 北陸鎮護の大社 白山本宮・加賀一ノ宮 「白山比咩神社」(白山山頂に奥宮あり)や、金運のご利益があると言われる「金劔宮」があります(コロナ期間中は書置きの御朱印も対応がないという噂があるので集めている方は事前に要チェックです)。
そんなわけで、登山以外でも寄り道する場所はいくつかあります。
また、登山口を入ってすぐ、渓谷を見下ろす大きなつり橋があるので、これから10月中旬から下旬にかけて紅葉シーズンに行くのもおススメですよ。
駐車場は泊まりがけの登山客で半分以上埋まっている。
今年はコロナのため、山頂の山小屋はマイ寝袋を持参しないと泊めてもらえない。みんなのリュクの荷物も大きかった。ここから登山口まで石段を上がって10分。
白山 別当登山口駐車場 pic.twitter.com/L4HKjKYgs8
— 秘湯宿.com (@hito_yado) October 6, 2020
【白山温泉 永井旅館 お部屋の感想】
登山口に近いので登山客が多い宿なのだろうというくらいの認識でいましたが、建物も本館の客室もとても風情があって鄙びた宿が好きな方にはハマるのではないでしょうか。
古い建物ですが、活気があって宿の方たちも元気でサービスが良いです。
滞在中の様子からも、常連さん達に愛されている宿だというのが分かりました。
本館の方は外鍵がかからないので心配という方は新館もありますが、お風呂が近いのは利点としても、トイレは共同ですし、玄関・食事処からは少し遠いので不便な点もあります。
本館の方は廊下がきしむのと、音が響くので、夜中にトイレに起きたりするとちょっと気を使います。
逆に登山者が多いと朝から話声が聞こえたりするので、気になるかもしれません。
でも、設えや風情からすると本館がおススメだと思います。
今回は登山客、温泉目当ての人、仕事で来た人と色々いたので、登山客に圧倒されることもなく過ごせました。
白山の山開きは毎年7月1日で、8月いっぱいまでは連日混雑するようなので、もし登山以外が目的の場合にはその期間はずらして訪問した方がいいかもしれません。
*ふすまだけのお部屋(本館)基準です。
全体の評価は一般客としてみた時には★3つにしましたが、白山登山・白山周辺の観光が目的の場合には★4つになると思います。
部屋の広さ ★★★★ 4.0
設備 ★★★ 3.8
アメニティ ★★★ 3.8
清潔感 ★★★★ 4.3
宿の雰囲気 ★★★★ 4.5
接客サービス ★★★★ 4.6
【白山温泉 永井旅館 宿情報】
チェックイン/アウト 15:00~ / ~10:00
クレジットカード 現地× Paypay〇
携帯電話送受信 ドコモ〇(その他不明) wifi×
*ブログの内容は掲載時の情報です。
基本情報の変更がある場合もございますので、お出かけの際には施設にお問合せ下さい。
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