【東京】蛇の湯温泉 たから荘 日帰り入浴 ★★★

東京都檜原村にある「蛇の湯温泉 たから荘」の入浴レポートです。

最終更新日 2020/9/2 訪問日 2020/8

【蛇の湯温泉 たから荘】基本情報

じゃのゆおんせん たからそう

住所:〒190-0200 東京都西多摩郡檜原村数馬2465
TEL:042-598-6001
公式サイト日本秘湯を守る会宿紹介ページ

⇒「蛇の湯温泉 たから荘」へのアクセス詳細&宿泊予約はこちらのページへ

【宿泊料金】

1泊2食付14,500円~ お一人様× 素泊まり× 湯治× 自炊×

口コミ評価:Google 4.1点/5.0点

【こんな人におススメ】

◆日本秘湯を守る会のファン
◆都内から近場で静かに過ごせる秘湯を探している
◆東京都内で田舎と自然を感じられる宿が良い


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【日帰り入浴】

営業時間:10:00~17:00受付(18:00退館)
料金:大人1,000円 小学生700円 幼児(3歳以上)500円 2歳以下無料
定休日:不定休 *要確認

 

【東京都内にいることを忘れる渓流沿いのかやぶき屋根の一軒宿】

東京都檜原村にある「蛇の湯温泉 たから荘」に日帰り入浴に行ってきました。

いつも秘湯を守る会に宿泊されているヒロシさんが客室は食事の写真を提供してくださるのですが、今回もコメント欄にたくさん投稿してくださいました!

よろしければ、最後までスクロールしてコメント欄もご覧ください。

 

「蛇の湯温泉 たから荘」は、東京都で唯一の「日本秘湯を守る会」の会員宿です。

南関東では千葉県の宿が閉館、神奈川県の宿が休会中で、「たから荘」と埼玉県の「柴原温泉 かやの家」しか残っていません。

 

本当は宿泊したいのですが、「たから荘」はおひとり様は受け入れていないため、多摩方面に用事があったらぜひとも日帰りで寄ろうということで今回実現しました。

 

「たから荘」がある檜原村は都心から車でおよそ1時間、山梨県との県境近くにある東京都で島しょ部を除く唯一の「村」です。

地図をイメージすると、奥多摩のちょっと南、あきるの市の西側にあります。

秋川渓谷にほど近く、キャンプやアウトドア好きにの都民にはおなじみのエリアです。

通り沿いには民家もお店もポツポツとしかなく、四方を山に囲まれていて、夜は本当に静かです。

 

でも、昼間は意外と車通りも激しく、「たから荘」はそんな道路沿いにちょこんと茅葺屋根が顔を覗かせていて不思議な光景に見えます。

 

外観は兜のような独特の合掌造り、館内も歴史を感じさせる年季の入った民芸調のインテリアでした。

切り盛りしているのは40代くらいの若いご夫婦です。

 

日帰り入浴でも湯上り後には15畳のスペースがお休み処として提供されています。

秘湯を守る会の公式サイトでは日帰り入浴時の食事が「〇」となっていますが、訪問時はランチはやっておらず、個室利用の有料休憩もないということでした。

 

温泉は、男女別の内湯が1つずつ。

渓谷を見下ろすガラス張りの展望風呂になっていて、風情も眺めも良いです。

アルカリのせいなのか少しトロミのあるお湯です。

 

都心からやって来ると、心が落ち着く居心地の良さそうな宿でした。

 

あきるの市内から「檜原」方面へ。

「都民の森」のちょっと手前にあります。

しばらく走ると檜原村に入り、「橘橋」の交差点を「数馬」方面へ。

この交差点あたりが檜原村の中心部で、村役場があります。

奥多摩に向かう都道206号線(川野上川乗線)沿い。

左に見える少し苔むした茅葺屋根が「蛇の湯温泉 たから荘」です。

昼間はバイクからトラックまでビュンビュン走っていて、動画を撮りたくても音が入ると雰囲気が壊れるのですぐに中断ということが続きました。

これが午後7時を過ぎるとあきるの市に戻るまで対向車に1~2台しか会わなかったです。

駐車場は道路の向かいに10数台分あります。

檜原村の案内図には「東京最西の里」の看板

「多摩に残る名湯 蛇の湯温泉 たから荘」

入口には営業中&日帰り入浴の看板

階段を下りると川魚の生簀が。

山女魚でしょうか。

ここは「楓橋遊歩道・渓谷入口」になっていて、渓谷沿いを散策できるようです。

「楓橋」と紅葉の写真はなかなか見ごたえがありますよ。

宿の方に階段を下りていくと提灯と玄関の案内

そのまま奥へ。

このアプローチがなかなかワクワクします。

右に曲がると玄関前に出ました。

秘湯の会の提灯にドアの上には魔除けなのか般若のお面。

看板には「数馬鉱泉」とありますが、地名からそう名付けられているようです。数百メートル下流側に村営の「数馬の湯」という日帰り温泉がありました。

「蛇の湯」の方は、現在の源泉名にもなっていますが、すぐ真下にある秋山川で大蛇が温泉で傷を癒していたという開湯伝説からそう呼ばれているようですね。

都内に来て初めて見たレインボーマーク。

夏は帽子をかぶっていると意外と体温が上昇するので、玄関に入る前に少しクールダウンしてから。

玄関

正面には客室、左奥に見えるのは食事処、右にフロントと休憩所、その廊下の奥に大浴場に下りる階段があります。

フロント

脱衣所にロッカーはないので、貴重品はフロントで預かってくれます。

館内見取り図

温泉に下りる階段の入口

宿泊中の入浴時間は6:30~23:00まで。

脱衣所までは1階半分くらいの階段を下ります。

左が男湯、右が女湯

脱衣所には床に籠が置いてあるだけ。

洗面台にはドライヤー、化粧水

シャワーキャップはなぜか色々なメーカーのものが。

浴室入口

入口から見た浴室。

石のタイル張りで20畳くらいの広さの浴室。

窓側には6~8人サイズの長方形の浴槽。

広角にするとこんな感じに。

2方がガラス張りで外の景色が良く見えます。

底に敷いてある伊豆石なのか緑色に見えますが、お湯はほぼ無色透明、無味無臭です。

気持ち白濁しているように見えます。

温度は41.5度くらい。

少しとろみがあってニュルッとする浴感です。

 

加温してあるので硫黄の香りは飛んでしまっているようですが、秩父の方にあるたまご水と呼ばれる硫黄の冷鉱泉と系統は似ているのではないかと思います。

硫黄成分はそこそこ多く分析書には「微硫化水素臭」とあるので、源泉がどんなのか味見してみたいですね。

源泉名「蛇の湯温泉」泉温10.5度(気温12度) 湧出量 測定不能(自然湧出)
泉質:アルカリ性単純硫黄冷鉱泉(低張性アルカリ性冷鉱泉)pH10.0

入浴中に見える外の景色

奥から

窓の下をのぞき込むと緑の間から南秋川川の清流が見えました。

それ以外は緑、緑、緑!

紅葉の時期はきっと鮮やかに色づいた景色を堪能できると思います。

シャワー台

お約束の秘湯くまざさシャンプーセット

 

 

湯上り後はフロント奥の広間で。

玄関の横にはドリンクの自動販売機

食事処はソーシャルディスタンスが施されています。奥には舞台があるのでしょうか。

食事処から見える景色

地階のお部屋

客室に下りる階段はここから建物が違うのか、モダンな感じでした。

 

 

【蛇の湯温泉 たから荘 温泉の感想】

どこに出かけるのか知らされず、車の助手席で寝ているうちに着いてしまったら、ここは本当に都内なの?と思うほど高い山と緑に囲まれた静かな宿でした。

東京に住んでいたら、時々ふらっと気分転換に泊まりに行きたくなるような場所だと思います。

 

お風呂からの眺めも申し分なし。

お料理は山菜をふんだんに使った山里料理で好評のようです。

 

次は泊まりに行きたいですが、紅葉の時期が良さそうですね。

早くコロナが収束しますように。

 

泉質 ★★★ 3.7

お風呂の雰囲気 ★★★★ 4.3

清潔感 ★★★★ 4.2

接客サービス ★★★★ 4.3

 

⇒「蛇の湯温泉 たから荘」をインターネットで予約する

 

 

【蛇の湯温泉 たから荘 温泉情報】

◆お風呂

男女別大浴場 内湯各1

◆源泉 H29.12月の分析書

源泉名「蛇の湯温泉」泉温10.5度(気温12度) 湧出量 測定不能(自然湧出)*古い分析書では湧出量2.9L/分
泉質:アルカリ性単純硫黄冷鉱泉(低張性アルカリ性冷鉱泉)pH10.0
蒸発残留物0.146mg/kg 溶存物質(ガス成分を除く)0.159g/kg 成分総計0.159g/kg
メタケイ酸-mg,遊離二酸化炭素ガス<0.1mg/kg
硫化水素イオン5.6mg,チオ硫酸イオン1.5mg,遊離硫化水素ガス<0.1mg/kg
態様:循環ろ過あり、加水は必要時のみ、加温あり、塩素消毒あり、塩素臭ほぼなし

 

*ブログの内容は掲載時の情報です。

基本情報の変更がある場合もございますので、お出かけの際には施設にお問合せ下さい。



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【東京】蛇の湯温泉 たから荘 日帰り入浴 ★★★」への9件のフィードバック

  1. 秘湯っ子様

    ヒロシです。
    たから荘に宿泊したくて、友人を誘って行ってきました。
    部屋の様子とお茶請け、朝夕の食事、男湯の写真アップします。
    お茶請けは山の呼び声、ねぎ味噌+蒸かしたジャガイモが出てきました。ねぎ味噌の味噌は自家製でした。

  2. 布団を敷いた部屋の様子
    室内には映っていませんが、洗面台とトイレがついています。8畳間+広縁に椅子と机がありました。

  3. 夕飯の写真(説明は記憶している範囲で)
    左のおぼん:ナス田楽、きゃらぶき、枝豆、ふきのとうの味噌和え、舞茸

    小鉢:こんにゃくと山芋の刺身、ゼンマイの煮つけ、シメジの煮物、ナスの煮びたし、きゅうりの浅漬け?、大根人参きゅうり茗荷の酢の物、ごま豆腐

    焼き物:牛肉と舞茸シメジのホイル焼き
    漬物:大根、きゅうり

  4. 天ぷら:ごぼう、シイタケ、舞茸、ピーマン
    名物のそば(手打ちだそうです)、ごはんとみそ汁
    デザートはメロンとグレープフルーツ

  5. 男湯は女性の浴槽と左右対称のようです。浴槽から宿の窓が見えるため、入れ替えはなし。
    熱くない温泉ですが、脚が赤くなりました。温まりやすい温泉なのかもしれません。

  6. ヒロシ 様

    お待ちしておりましたm(_ _)m

    たから荘は一人では宿泊できないので、私はしばらく縁がないままなのですが、
    こうしてお部屋や食事の写真をアップしてくださるのは大変参考になります。

    特に、コロナ期間は東京の方は地方に出かけるのを躊躇されている方が多いので、
    まずは都内から旅行を始めようかなと考えている方もいらっしゃると思います。

    客室はトイレ付なのですね。
    山の中とはいえ、都内で価格を考えると良心的な感じがします。

    お茶請けがじゃがいもとネギ味噌というのも、目新しいです。

    食事はやはり山菜が中心なのですね。
    全体的にはヘルシーな感じに見えますが、牛肉の陶板焼きがあったりとバランスが良さそうに見えます。
    お蕎麦の後にご飯がくると、分量は結構多そうですね。
    美味しそうです!

    お風呂は男女とも左右対称で広さは同じようですね。

    確かに温度は高くないですが、私は1~2分で額から滝汗が出てきました^^

  7. 秘湯っ子様
    私も友人と車で行っている途中から、本当に東京なの?って言っていました。(ほぼ山梨の県境)

    夕飯は、一品ごとの量は少ないとはいえ、品数が多いので満足感があります。山菜やキノコがメインなのでとてもヘルシーな料理です。
    食前酒は自家製の梅酒だったかな?
    朝ごはんの時も、川のせせらぎと鳥のさえずりがしてます。(それと時々バイク…)
    紅葉の季節ならば、色鮮やかな景色が宿に着くまで広がっていそうです。

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