北海道鹿追町にある「然別湖畔温泉 ホテル風水」の宿泊レポートです。
最終更新日 | 2020/5/27 | 訪問日 | 2020/1 |
【然別湖畔温泉 ホテル風水】基本情報
しかりべつこはんおんせん ほてるふうすい
住所:〒081-0344 北海道河東郡鹿追町北瓜幕 然別湖畔
TEL:0156-67-2211
公式サイト
2020/5/23より宿泊の営業を再開しました。然別湖遊覧船は6月下旬から運行予定です。
⇒「然別湖畔温泉 ホテル風水」へのアクセス詳細&宿泊予約はこちらのページへ
【宿泊料金】
1泊2食付 8,650円~25,300円 お一人様〇 素泊まり× 湯治× 自炊×
1泊朝食付6,050円~
口コミ評価:Google 3.8点/5.0点
【こんな人におススメ】
◆湖畔が見える宿が良い
◆夏はカヌー、原生林ウォーキングを楽しみたい
◆冬はしかりべつ湖コタンに出かけたい
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【日帰り入浴】
*当面の間入場制限があります。
営業時間:12:00~17:00
料金:1,000円
定休日:不定休
【全室ほぼレイクビュー!アクティビティも充実 然別湖畔温泉 ホテル風水】
「然別湖畔温泉 ホテル風水」は、北海道で最も標高の高い湖、然別湖畔にある一軒宿です。
目の前の然別湖では、夏は釣り、カヌー、シーカヤック、原生林ウォーキング。冬は日本で唯一、氷上の露天風呂が楽しめる「しかりべつ湖コタン祭り」が開催されます。
今回は、そのコタン祭りが目当てです。
最低気温マイナス30度を超える日もある極寒の湖の上で震えながら入る露天風呂を味わってみたい!
ついでに、湖の上にあるアイスロッジにも泊まってみたい!
ということで、「ホテル風水」を予約しました。
*と書きながら、2月13日の最高気温は+7度まで上がり、氷が溶けて一部のイグルー(氷の建物)は立ち入り禁止になったそうです。来週からはまた寒波がくるそうです。コタン祭りは3月22日まで、アイスロッジの宿泊は2月末までです。
しかりべつ湖コタン祭りは昼間だけでなく夜もイベントがあるので(コンサート、アイスバー、星空ウォッチング等)、存分に遊ぶには「ホテル風水」に泊まるのが必須になります。
周辺には他に選択肢はありませんが、温泉は濃厚なにごり湯のかけ流し(鉄臭系)で一晩中入浴できるので、温泉好きならば十分満足できると思います。
【帯広市内から然別湖までの道のり】
冬の北海道でしかも標高の高い場所にレンタカーで向かうのは無謀ではないか?
公共交通機関を利用するか迷いましたが、他に周りたい温泉は車でなければ無理だったので(オソウシ、幌加温泉等)、今回は帯広空港からレンタカーで然別湖に向かいました。
冬の北海道のレンタカーはスタッドレスタイヤ標準装備なのが普通なのですが、カーブや上り坂の多い山道を走るにはさらに4WD車であることが必須です。
4WD車標準サービスは日産のエクストレイルだけありましたが、他は1日1,100円オプション料金がかかりました。
さらにチェーンまで装備した方が良いのか?
かなりビビり気味でホテルに聞いてみたところ、北海道は除雪が早いのでスタッドレス+4WDならば全然大丈夫ですよ~ということで時間に拘束されないレンタカーに決定。
ちなみに、しかりべつ湖コタン祭り開催中は帯広駅前のバスターミナルから直通バスが出ています。「ホテル風水」に宿泊するとキャッシュバックキャンペーンがあるそうですのでお見逃しなく。
*本数は少ないので、帯広空港からだと時間帯によっては接続が悪くなります。札幌・千歳空港から新得駅まで特急があり、そから同じバスが出ているので、祭りが目的ならば帯広空港にこだわる必要はないかもしれません。
帯広市内から然別湖までは50キロ、帯広空港からは高速を使いつつ80キロ。
通常ならば1時間ちょっとで到着するはずですが、雪道だと1.5倍~2倍くらい余分に見ておいた方が良いです。
はじめは30キロのノロノロ運転で2倍以上時間がかかると考えていましたが、ホテルで聞いた通り、当日に降雪がない限り危なげな凍結もなく50キロで走ることができました。地元の人は60キロくらいで走っていて、大型トラックでももっと飛ばしていました。
でも、鹿追町の郊外から然別湖に向かう峠に入ると手前10キロからカーブのある山道になり、急にアイスバーンが増えます。最後の3キロは対面不可の細い道になり、しかも日陰で氷も分厚くなっていました。祭りの開催中で大型観光バスも通るため、運転にはかなり気を使いました。
下りは特に滑りやすいので、急ハンドル急ブレーキを使わないようにしなければなりません。
とはいえ、気温が低い状態だとスタッドレスの効力が発揮されるので、想像していたよりは運転しやすかったです。
こちらは帰りの写真ですが、鹿追町の市街地から然別湖に向かう坂道です。
稀にみる少雪の年だったので道路はむき出しですが、側面は分厚い氷で覆われています(翌々日からは大雪で帯広市内は大変でした)。
途中にある「扇ヶ原展望台」から見える十勝平野と日高山脈。
初夏に訪問した時には展望台に昼寝するキタキツネが居ました。
東ヌプカウシヌプリ山登山口、白雲山・天望山・東雲湖 然別湖畔トウマベツ登山口、トンネルを通り過ぎると然別湖に出ます。
夏の然別湖
冬の然別湖。
1月下旬になると、50~60センチの厚い氷に覆われて、湖上を歩いてもびくともしません。
湖畔に建つ「ホテル風水」
隣は「然別湖ネイチャーセンター」
氷の彫刻、アイスロッジ宿泊、スノーモービル、クロスカントリー、ナイトウォッチング等のコタン祭りのイベントを行っています。
2階にあるカフェもおしゃれで美味しいです。
その左隣、もう一軒あった「ホテル福原」は2017年3月21日に閉館してしまい、現在は「ホテル風水」だけになってしまいました。
「ホテル風水」の先には山田温泉(ホテル福原別館もすでに閉館)・ぬかびら源泉郷と続くのですが、ここから先、道道85号線は冬季通行止めになるので、糠平方面に向かう場合にはいったん鹿追町まで下りて遠回りしなければなりません。
【然別湖畔温泉 ホテル風水 館内】
朝一番の飛行機で帯広に来たため、10時には然別湖に到着しました。
チェックインまではしかりべつ湖コタンのイベント会場をウロウロし、アイスカフェで氷のコップでドリンクを飲んだり、氷点下の氷上露天風呂に入ったりしてコタンを満喫。
チェックインは15時からですが、用意ができれば14時頃から入室できるということでした。
玄関に入ると正面には航空会社・旅行代理店からの「しかりべつ湖コタン」の開村祝のお花が並んでいました。
ちなみに、「コタン」はアイヌ語で「村」の意味で、「しかりべつ湖コタン」には村長もいます。
フロント(奥から)
フロントの前にはお土産コーナー
ロビーの奥にはレイクビューのレストランがあります。
エレベータも2基あります。
館内案内
【3階本館 レイクビュー和室7.5畳 トイレ・洗面台付】
「ホテル風水」は湖畔に面していて、ほとんどの客室がレイクビュー、トイレ付です(眺望なしの部屋は添乗員用等のごくごく一部のみですが、予約の際は目を凝らして注意!)。
本館はwifiが入らず(docomo4GはOK)、新館は部屋も広くてフリーwifiが入ります。
ロビーと駐車場付近ではフリーwifiが使えるので、本館でもそれほど不便はないと思います。
利用したのは、3階本館の客室、レイクビューの和室7.5畳で平日1人利用13,500円(税込15,000円)でした。
本館8畳2名利用の場合は10,850円(税込)~となります。
新館1名利用の場合は19,950円(税込)~
新館2名利用の場合は14,300円(税込)~
となります。
実は、ホテル風水の宿泊+湖上のアイスロッジ宿泊付プランにしたのですが、なぜか料金はホテル風水1泊分と同じでした(電話では1人の場合2万円と言われた)。
それはさておき、本館の部屋はロビーの裏手から通路を経て奥に長く伸びています。
フロントが3階にあるので、2階、1階は湖とあまり変わらない高さなのでしょうか。
ロビーの裏にある湯上りスペースと不動明王。
朝、熱心に拝んでいた女性はオーナーさんなのかな。
ホテル風水の壁には5つの陶の作品がありますが、世界的に有名な陶芸家「九谷興子」さんの作品です。1983年作。
ホテル風水の「風水」は、開運占いの「風水」とも関係し、他にも陰陽五行に関連した作品が展示されています。
3階本館の客室前の通路。
私の他は外国人のお客さんでした(東南アジア方面かな)。
入口から見た客室。
口コミでは古いという言葉が目立ちましたが、秘湯に慣れるとこの程度では古さを感じません(笑)
和室6畳に広縁1.5畳
奥から
床の間には暖房だけのエアコンと金庫、テレビ、クローゼットには浴衣
広縁にはヒーター、空のミニ冷蔵庫、洗面台。
ロビーにはドリンクの自動販売機があります。
お茶セット(ティーバッグ)と十勝豆の甘納豆
浴衣とタオルセット。アメニティは歯ブラシ。
大浴場にシャワーキャップとカミソリが置いてありました。
ユニットバス。シャンプーはPOLA製。
排水その他もそれほど古さを感じません。
温泉が一晩中利用できるので、部屋のお風呂は使いませんでした。
ちなみに部屋にドライヤーはなく、フロント貸出でした。
ホテル内のトイレットペーパーホルダーは全て手作りのナキウサギでした。
立体的なナキウサギが縫い付けられていて手間がかかっています。
お土産でも1,400円で売っていました。
夕食後にお布団が敷かれチェックアウトまでそのままです。
ヒーターと暖房がガンガン効いていて、部屋では浴衣姿で丁度良い温度でした。
でも、ヒートテックを上下来ていたのでエアコンの暖房は切り、ヒーターも最低温度にして寝ました。
それでも、夜は暑くて目が覚めてしまい、たまに窓を開けて喚起しました。
広縁のすぐ真下は湖です!
窓を開けると外はマイナス19度(朝6時)。
雪の上には小さな足跡。キタキツネかな・・・。
部屋から見える夜明け直前の湖。
左の山は通称「くちびる山」(天望山)。
夜明け。1日の中で一番気温が低い時間です。
部屋からズームで見たしかりべつ湖コタンのイベント会場。
太陽が出ているうちに氷上露天風呂に入ったり、イグルーという氷でできた建物を見学したり。
夕食後アイスロッジに向かい、24時にはトイレが我慢できずに脱落しました・・・。
*アイスロッジの宿泊体験記は後日アップします。
【然別湖畔温泉 ホテル風水 共用スペース】
ドリンクの自動販売機は1階エレベーターの横と地下の大浴場前にありました。
500mlペットボトルの水が110円、お茶が140円とコンビニと変わらず。
ロビーでは調べもの用にパソコンが1台
お土産コーナーには帯広・十勝地方の名産品、シャンプーや化粧品、チョコレートやスナック菓子等もあります。
売店は7:00~21:00(閑散期は8:00~20:00)
全国発送(クロネコヤマト)もあります。
町内限定販売品のお土産
くちびる山のクッキー
アイス
昆布
ネイチャーセンターのオリジナルグッズ
村上康成グッズ(絵本作家、エッセイイスト、釣り人)
Tシャツ
ナキウサギのぬいぐるみ
ナキウサギのトイレットペーパーカバー
冬は防寒グッズを忘れても手袋、帽子、フェイスマスク等は売っていました。
他にカラオケルーム1時間3,000円~/室(19:00~24:00)もあります。
【然別湖畔温泉 ホテル風水 お部屋の感想】
口コミ評価では4.0点を下回っていたので、お祭りが楽しめればいいやとホテルには期待していませんでしたが、意外と良かったです。
外の眺めがよく視界が開けているので、7.5畳でも一人ならば十分な広さでした。
目の前が湖なのですが、本当に近くて圧巻でした!
温泉もなかなかパンチのある茶褐色のにごり湯で、内湯からも露天風呂からも絶景のレイクビュー!
食事もほどほどに満足。
接客はとても丁寧でした。
本館に宿泊する限りコスパも良いと思います。
ホテル風水だけだと星3つの評価★★★ですが、しかりべつ湖コタン開催中であればもちろん星5つ★★★★★です。
すぐ隣にはネイチャーセンターもあり、季節を問わず然別湖のアクティビティも充実しています。
1時間足らずの場所に、「オソウシ温泉」、「かんの温泉」、「ぬかびら源泉郷」、「幌加温泉」と秘湯らしい温泉がたくさんあるので、湯巡りの拠点にするのも良いかと思います。
部屋の広さ ★★★ 3.8(7.5畳基準)
設備 ★★★★ 4.4
アメニティ ★★★★ 4.2
清潔感 ★★★★ 4.2
宿の雰囲気 ★★★★ 4.2
接客サービス ★★★★ 4.5
【然別湖畔温泉 ホテル風水 宿情報】
チェックイン/アウト 15:00~/~10:00
クレジットカード〇
携帯電話送受信〇(ドコモ) wifi△(ロビー、新館のみ)
エレベーター〇 バリアフリー×(お風呂前に階段あり)
*ブログの内容は掲載時の情報です。
基本情報の変更がある場合もございますので、お出かけの際には施設にお問合せ下さい。
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