「墨の湯」でおなじみ、栃木県那須塩原市にある「大出館」の入浴レポートです。
【塩原元湯温泉 大出館】温泉情報
しおばらもとゆおんせん おおいでかん
◆お風呂
混浴内湯4 混浴露天1 女性内湯1 女性露天1 貸切内湯1
◆入浴時間
24時間可能
「墨の湯」 14:00~15:00、19:00~20:30は女性専用
「大出館」の口コミ評価:Google 4.1点/5.0点
【大出館の温泉の特徴】
◆黒湯の「墨の湯」が名物
◆他にも天候や季節によって緑~白~黒と色が変わる「五色の湯」がある
◆日帰り利用での混浴風呂は女性の難易度高し
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【日帰り入浴】
営業時間:10:00~14:00受付(16:00退館)
料金:大人700円 子ども400円
個室休憩利用 3,500円(食事なし・持ち込み自由)
*「墨乃湯」14:00~15:00、19:00~20:30 女性専用時間
*混浴はバスタオル巻、湯浴み着用不可
【墨のように黒いお湯 塩原温泉 元湯 大出館 その3お風呂編】
「大出館」へは宿泊(一人旅)と日帰り入浴で訪問しております。
塩原元湯温泉「大出館」(おおいでかん)は、
・「日本秘湯を守る会」会員
・「日本温泉遺産を守る会」源泉掛け流し風呂認定
の温泉宿です。
つまり、泉質マニアも納得の温泉ということですね(#^.^#)
大出館のお風呂は真っ黒な「墨の湯」が名物です。
首都圏によくあるモール泉とは異なり、
硫化水素×鉄=硫化鉄の黒湯ということで、全国でも珍しい温泉です。
しかも、塩原元湯に隣同士にある3軒のうち、黒いお風呂があるのもここだけ。
それだけでなく、他の硫黄泉のにごり湯も、天候によって色が変わります。
加水・加温なしの100%源泉掛け流しなので、文句なしの温泉ですね。
「大出館」のお風呂は、
- 女湯(内湯1・露天1)、
- 混浴1「御所の湯」(内湯2・露天1)、
- 混浴2「墨の湯」(内湯×2)
- 貸切(内湯1)
があります。
混浴の「墨の湯」は日帰り入浴時間帯に1時間、夕食後に1時間30分だけ女性専用となります。
混浴はバスタオル巻不可なので、
日帰りの場合はよほど空いている時でないと女性時間を利用した方が無難です。
なぜなら、日帰り客はほとんどが男性だからです^^
ちなみに、宿泊した時は30名の団体さんがいて、うち8割は女性だということで、
本来は混浴である「御所の湯」が男性優先になっていました。
女性が大勢で先に混浴に入ってしまうと、
男性の方が尻込みしてしまい、入るお風呂がない!ということのないようにです。
それから、お風呂場にはボディーソープしか置いてありませんのでご注意ください。
シャンプー・リンスはフロントで販売しています。
宿泊の場合も、バスタオルは有料レンタルです(200円)。
朝シャンプーしようと思ったら、ボディーシャンプーしかなく、
お湯をかぶってしまったので仕方なくボディーシャンプーで洗髪しました。
結果、バリバリになってしまいました^^
【大出館 貸切風呂 藤の湯】
墨の湯は男性が入っていたので、まずは貸切風呂から。
「空いています」の札を裏返して入ります。
宿泊の場合は湯治で来る年配のお客さんが多いので、
万が一の事故に備えて、カギ付の貸切風呂は普段は二人以上で入るか、一人の場合には鍵を閉めずに入るようですが、
若いので一人で大丈夫でしょうと言われました^^
貸切風呂は予約不要で料金も無料。
体の不自由なお客さんが他にいる場合には、優先してあげて下さいということで、
1回あたり30分くらいで上がってくださいと書いてありました。
木の壁に3人サイズくらいのお風呂。
雨だった当日は墨のように黒いお湯。
翌日と再訪日にはうぐいす色のにごり湯で、これが普段の色です。
改修前はどうだったのか分かりませんが、
この貸切風呂は鄙びた雰囲気ゼロで、新しくて綺麗なお風呂でした。
温度は42度くらいで適温。
入った瞬間、イイお湯(#^.^#)とニンマリしてしまうお風呂でした。
鮮度がいいというか、お湯のパワーを感じさせるお風呂で、
一番気に入ってしまい、3回入りました。
湯口にはコップが置いてあるので、飲泉もできます。
真っ黒なお湯だったので、名物の墨の湯はもっと真っ黒いの???
と思いましたが実際はそうではありませんでした^^
宿の方が、雨の後は黒くなりますよ~と言っていたので、
だから「五色の湯」という源泉名なのかと納得。
【大出館 貸切風呂 藤の湯の動画(黒いお湯)】
【大出館 貸切風呂 藤の湯の動画(うぐいす色のお湯)】
【大出館 女の湯 高尾の湯・子宝の湯 内湯&露天】
続いて女湯です。
女湯には内湯と露天風呂があります。
脱衣所には籠の棚と洗面台のみ。
硫化水素ガスで電化製品が傷むため、ドライヤーはフロントでの貸し出しとなります。
女湯の内湯
本来はグリーンがかった白いにごり湯のはずなのですが、
こちらも墨の湯かと思うくらい真っ黒でした。
翌日のお風呂はグリーンです。
グリーンなのですが、下の方から黒いつぶつぶがたくさん上がってきます。
墨の湯と同じで、硫化した鉄が湯花になっているのでしょうか。
女湯の底を撫でてみたところ、手のひらが真っ黒になりました。
こちらは女湯の露天風呂。
大雨の初日はやっぱり真っ黒でした。
湯口のあたりは40度くらい、手前の方はかなるぬるかったので、
他に入っている方は見かけませんでした。
露天風呂も、翌日はややグリーンがかった白いお湯に変化していました。
【大出館 女の湯 高尾の湯・子宝の湯 内湯&露天の動画】
【大出館 御所の湯(混浴)】
御所の湯は基本的に混浴ですが、内湯と露天風呂があって男性が単独で入浴できるのはここだけなので、男湯のような使われ方をしています。
墨の湯は長湯の方がいたようだったので、誰もいなかった隣の「御所の湯」へ。
脱衣所は改装したばかりなのか、まだ新しくて綺麗でした。
大きな浴槽を仕切ってあり、手前が2人サイズ、奥が5人サイズくらいのお風呂です。
温度は41度くらいでした。
こちらの二つも大雨だった初日はやっぱり真っ黒でした。
でも、飲泉してみるとそれぞれ味が違うんですね。
翌日と再訪時は綺麗なうぐいす色。これが本来の色です。
御所の湯の露天風呂。5~6人サイズ。
やっぱり真っ黒。
女湯の方に比べると鮮度が良い気がしました。
翌日と再訪時はうぐいす色。
【御所の湯の動画(黒い色のお湯)】
【大出館名物 墨の湯(混浴)】
最後に名物の「墨の湯」です。
大出館といえば、この墨の湯に入浴したくて宿泊する人も多いはず。
特に女性の場合、日帰りだと14:00~たったの1時間と女性専用時間が限られているので。
宿泊の場合は夕食後、19:00~20:30が女性専用時間だったのですが、
「是非入ってくださいね!」と念を押されたにもかかわらず、
前日の夜行バスで睡眠不足だったせいで、夕食後3分で爆睡してしまいました(T_T)
お蔭で隣のカラオケ大音響も気にならずでしたが。
そして、夜中の12時過ぎに目が覚めたので墨の湯に向かいました。
脱衣所。
湯気でよく見えませんが、左が鹿の湯、右が墨の湯です。
初日は左の鹿の湯も真っ黒でした。
墨の湯
真っ黒ではありますが、浴槽の底のタイルの柄が分かる程度には透明度があります。
ということで、どのお風呂も真っ黒すぎて墨の湯のありがたみが・・・。
夜中の墨の湯・鹿の湯は50度近くあって熱くて入れませんでした。
その後1時間おきに様子を見に行きましたが、
朝5時過ぎになってようやく入れる温度になりました。
口コミを読むと、日帰り入浴の時間帯はぬるいことが多いみたいですが、
真夜中にお湯を入れ替えているのでしょうか。
人が入っていないとお湯が熱いということは良くあります。
源泉温度は60~70度くらいあります。
再訪時の墨の湯。
湯気で見えにくいですが、黒というよりもグレーの透明度のあるにごり湯でした。
日帰りで再訪した時には大雪でお客さんはまばらだったので、しばらく貸切状態で入れました。
後から男性のお客さんが来ましたが、今出ますと言うと外で待っていてくれたので、
あわててそばに置いてあったバスタオルを巻いて出ました。
「ワニ」と呼ばれる人ではなかったので助かりました。
混んでいる時には日帰りで女性が入るのはほぼ無理だと思うので、日帰りの場合は女性時間帯に合わせて出かけた方が良いですね。
宿泊だったら、チェックインから夕食前後を除けば貸切状態になると思います。
墨の湯動画
【大出館 温泉の感想】
というわけで、宿泊した日はちょうど良い湯加減の時に墨の湯に入ることはできず、
他のお風呂も黒かったので、墨の湯に特別な印象は残りませんでした。
団体さんもいたせいで、ゆっくりできた貸切風呂が唯一満足できました。
その後、日帰りで利用した時にはしばらく貸切状態だったので堪能できました。
予想外の大雪で、元湯入口の坂を上って来れないノーチェーン、ノーマルタイヤの人が多かったのかもしれません^^
やっぱり墨の湯はイイお湯です!
週末は混雑するでしょうが、人が少ない季節ならば、宿泊でも日帰りでも、大出館はとても落ちつくいい宿だと思います。
宿泊料金も安いですしね。
宿泊すると、日帰り入浴無料券(1回)をもらえます(^_^)
泉質★★★★4.4
お風呂の雰囲気★★★★4.2
清潔感★★★★4.4
【大出館 温泉情報】
◆お風呂
混浴内湯4 混浴露天1 女性内湯1 女性露天1 貸切内湯1
「墨乃湯」「鹿の湯」内湯2(混浴)
「平家かくれの湯」「御所の湯」-内湯、「岩の湯」-露天1(混浴)、
「高尾の湯」-内湯(女性)、「子宝の湯」-露天(女性)
「藤の湯」-内湯(貸切)
◆源泉
自家源泉 自然湧出 pH6.5~6.8
・御所の湯 源泉温度:50.9℃ 湧出量?
泉質:含硫黄 ・ナトリウム-塩化物・炭酸水素塩温泉(硫化水素型)(中性低張性高温泉)
態様:源泉掛け流し、加水・加温なし
効能:野天風呂(神経痛)、御所の湯(胃腸病)、平家かくれの湯(糖尿病)
名物・墨の湯(リューマチ)、子宝の湯(婦人病)、婦人風呂(胃腸病)
・五色の湯(墨の湯)源泉温度:52.6℃
泉質:含硫黄 ・ナトリウム- 塩化物・炭酸水素塩温泉(硫化水素型)(中性低張性高温泉)
態様:源泉掛け流し、加水・加温なし
効能:リュウマチ、糖尿病、関節痛、神経痛など
*掲載時の情報です。基本情報の変更がある場合もございますので、お出かけの際には施設にお問合せ下さい。
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◆塩原温泉郷 新湯温泉 共同浴場 寺の湯・中の湯・むじなの湯
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いつも旅行時の参考にさせてもらってます。
大出館の貸切風呂の以前の写真がありました。
壁が古い状態です。
よかったら参考にしてみてください。
佐藤様
貴重な写真をありがとうございます!
古いと言っても岩壁だと味があって綺麗に見えますね。
久しぶりに大出館に行きたくなりました。