栃木県日光市にある平家平温泉「御宿こまゆみの里」の入浴レポートです。
【平家平温泉 こまゆみの里】温泉情報
へいけだいらおんせん こまゆみのさと
◆お風呂
男女別大浴場 内湯各1 女性用露天風呂1 混浴露天風呂1
利用時間11:30~翌9:00
男女入替なし
混浴はバスタオル巻、湯あみ着OK
口コミ評価:Google 4.2点/5.0点
【こまゆみの里の温泉の特徴】
◆透明で青みがかった硫黄臭のするお湯
◆湯量豊富!ザバザバのかけ流しで鮮度も抜群
◆鬼怒川の渓流を眺める露天風呂は開放感抜群!
◆混浴は湯あみ着OK,レンタルもあり
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⇒「平家平温泉 御宿 こまゆみの里」へのアクセス詳細&宿泊予約はこちらのページへ
⇒「平家平温泉 御宿 こまゆみの里」の客室情報はその1お部屋編へ
⇒「平家平温泉 御宿 こまゆみの里」の食事情報はその2お食事編へ
【日帰り入浴】
*当面の間休業となります(2020/7~)
営業時間:11:30~14:30
料金:大人500円 子供300円
定休日:不定休
【硫黄の香り漂う渓流沿いの眺めの良い露天風呂 平家平温泉 御宿こまゆみの里】
「御宿こまゆみの里」のお風呂編です。
温泉は予想外に良かったです!
無色透明な湯ということ以外は知らずに出かけましたが、青みがかって見え、白濁せず、湯花も多くはないのに硫黄臭は強い何度でも入りたくなる温泉です。
閉館してしまった女夫淵温泉もこんな感じだったのでしょうか。
2013年2月に起きた震度5の大地震の影響で、湯温が低下ししばらくの間休館になっていましたが、温泉は元通り、むしろ泉質は向上したかもしれないです。
以前の内湯は閉鎖されてしまいましたが、元からあった館内男女別の露天風呂は内湯は秘湯らしい木造りの風情あるお風呂に改装されました(このページの最後にTwitterからの写真を載せてあります)。
渓流沿いにある女性用・混浴露天風呂は山の景色を眺めながら秘湯情緒をたっぷり味わえるお風呂でした。
混浴はバスタオル巻、湯あみ着の着用が可能です。
無色透明のお湯で隠れる場所もないため、男性がいたらたとえ湯あみ着を着ていても入りにくいですが、山奥の宿なので、連休等よほど混雑しない限り時間を見計らえば貸切で入ることができると思います。
宿泊の場合はチェックイン後から夕食前、夕食後、朝食前の時間帯が利用者が多くなりそうですが、4回入ったうち他のお客さんがいたのは夕方だけでした。
ちなみに、日帰りの場合は、内湯にあるシャワーがお湯が出ないのでご注意ください。
お風呂の配置図
「御宿こまゆみの里」のお風呂は、
- 館内男性用内湯1
- 館内女性用内湯1
- 屋外女性専用露天風呂1+丸太風呂2
- 屋外混浴露天風呂1+丸太風呂4
があります。
宿泊中の入浴時間は朝9時からの清掃までは一晩中利用可能です。
男女入替はありません。
*宿泊その1お風呂編では混浴は女性専用時間ありと書きましたが、他の宿と混同したようで、訂正しました。
フロントで湯あみ着のレンタルあり 500円
かわいいデザインですが、白地だと濡れた後に気になるかな^^
私はいつもの通り、酸ヶ湯温泉でも売っているグレーの湯あみ着を持参しましたが、人がいなかったので裸のまま入りました。
お風呂はフロントから左の廊下を奥へ、別棟に入口があります。
ドアには野生動物進入のため・・・と書かれていて、場所が場所だけに露天風呂で鹿や熊に出会うなんていうこともあるのでしょうか^^
3階建て分の高さがある長いスロープを降りていくと中ほどに男女別の内湯、突き当りの右に露天風呂があります。
最後に階段があるので、バリアフリーではありません。
夜は真っ暗なのですが、廊下も途中にあるトイレも、人が通るとセンサーで電気が付くようになっています。
途中に何か所か喫煙スペースもあります。
内湯の蕎麦には「酒・そば処あららぎ」というお店もありましたが、今回は閉まっていました。
休日のお昼はやっているのかな・・・。
【元は露天風呂。震災後にリニューアルされた男女別内湯】
別棟の中ほどにある男女別の内湯は、以前男女別の露天風呂でした。
2013年2月の奥鬼怒地震の後にリニューアルされたようです。
もともとの内湯はスロープを降りた突き当り左にありましたが、現在は閉鎖されています。男湯はローマ風呂風のタイル貼りの扇形の浴槽、女湯は4~6人サイズの長方形の浴槽だったようです。
スロープの中ほどにあるリニューアルされた男女別の内湯の入り口。
左が女湯、右が男湯。男女入替はありません。
朝9時から清掃に入りますが、それまでは一晩中利用可能です。
脱衣所内は4畳半ほどのスペース。棚と籠だけでロッカーなし、洗面台もありません。
ドライヤーはフロントで貸し出しになっています。
ちなみにシャワーの使用時間(お湯が出る時間)というのに制限があり、7:00~9:00、16:00~21:00までとなっています。
日帰り入浴の営業時間帯はシャワーのお水しか出ないので、シャンプー目当てで訪問すると大変です。
館内の共用トイレや洗面台も水道の元栓が締まっていて使えない場所がありました。出しっぱなし防止なのか、水道水が貴重なのか。
入口から見た女性用の内湯。
手前に2畳ほどのスペースの洗い場、奥には大きな岩を組んだ~10人サイズの長方形の浴槽があります。
男性用のお風呂も左右対称で同じ大きさです。
近づくと意外と奥に広い。
青みがかった透明なお湯。硫黄臭も漂っています。
一番奥には大きな岩がぽつんとありますが、混浴にあるような隠れ蓑的な岩みたいな。
奥から見た内湯。
一番奥に湯口が一つ。
湯船の温度は入口付近で42.8度、湯口付近は44度ほどでした。
分析書は地震前のものでしたが、分析当時よりも気温が8度と低かったにもかかわらず、43度前後あったので、湯温も高くなったようです。
分析書では硫黄の3成分はゼロになっていましたが、そうとは思えないしっかりとした硫黄臭がします。
臭いもゴムっぽいような、焦げた感じというか、ねっとり系の硫黄臭です。
でも、中性なので浴感はさっぱりしていて、肌に刺激の少ない硫黄泉です。
奥鬼怒にある硫黄泉の手白澤温泉、日光沢温泉、や加仁湯のような白濁する硫黄泉とは種類が違います。女夫淵温泉には入ったことがないのですが、近場なので似たような感じだったのでしょうか。
温度は違いますが、透明で青みがかった鬼怒川温泉の「仁王尊プラザ」の系列に近い硫黄なのかなと。
源泉名 奥鬼怒温泉「こまゆみの湯(奥鬼怒18・25・43・45混合泉)」泉温44.1度(気温21.1度) 湧出量540L/分(自然湧出)
泉質:ナトリウム-塩化物温泉(中性低張性高温泉)pH6.6
消しゴムかすのような細かい湯花が舞っています。
窓の外には終わりかけの桜が見えました。
もう一つの窓を覗き込むと鬼怒川の渓流が。
周りは白樺が多いですね。6月過ぎからは新緑、秋は紅葉の眺めも良さそうです。
もともとは露天風呂だったことを考えると、この景色が湯船の中から見えなくなったのはちょっと残念かもしれません。
洗い場にはシャワーが3台。
秘湯シャンプーくまざさセットが置いてあります。
露天風呂にはシャワーや洗い場はないので、洗髪をする際にはお湯の出る時間帯を忘れずに。
【絶景の女性専用露天風呂!お花見もできる開放的な混浴露天風呂】
露天風呂はさらにスロープを降りて行きます。
夜はセンサーで明かりが点くものの、点灯するまで足元は少し暗いです。
最後には階段があります。
廊下の突き当たりの右に露天風呂の脱衣所入り口があります。
左は男性用、右は女性用で入替はありません。
女性用脱衣所の内部は2畳ほどのスペースに棚と籠だけ。
脱衣所内もセンサーで明かりが点きますが、夜はちょっと手元が暗いですね。
脱衣所から木戸をあけると露天風呂のエリアになっていますが、女性専用露天風呂の前にも脱衣スペースがあるので、女性用のお風呂だけ入る場合にはその前で着替えた方が便利です。冬は移動に寒そうですし。
木戸をあけると左の壁の向こうは混浴露天風呂、正面奥10m先に女性用の露天風呂があります。
木戸を出てすぐ左にある混浴露天風呂の入り口。
女性側からは鍵がかかるようになっています。
この鍵が開いていたら混浴に女性がいるはずなので、開いていたからといって締めないように^^
板張りの隙間から人の気配を感じたので、先に女性専用の露天風呂をご紹介しますね。
通路の奥に脱衣スペース、その奥に渓流沿いの露天風呂があります。
脱衣スペースは1畳ほどで棚と籠だけ置いてあります。
露天風呂には洗い場はありません。
脱衣スペースから見た女性専用露天風呂。
左には2~4人サイズの木のお風呂、右には1人サイズの丸太風呂が2つあります。
青みがかった透明なお湯。
渓流沿いぎりぎりに設置してあるので、小さいながらも開放感は抜群!
高峰温泉の雲上の野天風呂に造りが似ていますね。
雨の日の写真で見ても青みがったお湯でした。
湯口は1か所。
湯船が小さいのでザバザバのかけ流しを堪能できます。その分熱めで、43.5度ありました。
下にホースがあったので、熱ければ自分で加水できます。
露天風呂に入浴中の眺め。
この女性専用の露天風呂からの眺めが最も良かったです。
遠くに県道の橋があるのですが、時々車が通るのが見えましたが^^
隣にある2つの丸太風呂。
丸太は直径50センチ弱くらい?
大柄な人だと入った時にお湯がほとんど外に出てしまいそうです。
こちらは湯船が小さい分、かなり熱めで44度ありました。
丸太風呂からの眺め。
高所なので5月上旬でもまだ緑が生い茂っておらず殺風景ですが、ところどころ山桜が咲いているのが見えます。
奥鬼怒まで民家も一軒もない最後の宿なので、秘湯ムードは抜群です。
【渓流目の前、屋根なしで開放的な混浴露天風呂】
続いて混浴露天風呂へ。
木戸をあけると目の前に露天風呂が。
入口付近から見た露天風呂。
周りは岩組み、そこは石のタイル張りのお風呂で10~12人サイズの大きさです。
渓流側正面から。
露天風呂もやっぱり青みがかった透明のお湯で清涼感があって綺麗に見えます。
湯口の周りにホースが散乱していましたが、1本たぐると加水用でした。
夜に入った時には44度くらいあって熱かったのですが、朝は加水しっぱなしになっていて42度で入りやすかったです。
足元が滑りやすいですし、温度が高いとさっと入ることもできないので、混浴だと人目を気にしながら浸かるまでの瞬間がちょっと緊張します。
バスタオルを持ってきて、足元の桶に置いていざという時にはさっと巻いて揚がれるようにしておきました。
湯口の横には夫婦の道祖神?
玄関正面にも男女のシンボルをかたどった金精様のような木像があったので、混浴だけに夫婦和合、子宝の湯なのでしょうか。
入浴中の眺め。
露天風呂に入浴中は渓流が見えませんが、屋根もなく周りは山なので開放感は抜群です!
ふと見上げると、露天風呂の上には終わりかけの桜が咲いていました。
縦に写すとこんな感じで入浴中に桜が見えます。いいでしょ~♪
桜の見頃は4月下旬~5月上旬頃で、ちょうどゴールデンウィーク中ですね。
毎分540Lと湯量も豊富なので、排水溝は鳴門のうずしお状態。
地震の後にも温度が戻ってよくぞ復活してくれたと自然に感謝です。
混浴エリアにも5つの丸太風呂があります。
1つ目は入口正面あたり。
丸太風呂の方は渓流沿いにあるので眺めも良いですよ。
2つ目は露天風呂の中央前あたり。
3つ、4つ、5つ目は一番奥に。
丸太風呂からの眺め。
【奥鬼怒地震前の内湯と旧露天風呂の様子】
Twitterでフォロワーの方から、とてもきれいに撮影されている以前の内湯と露天風呂の画像をアップしていただいたので、転載いたします。
以前露天風呂だった浴室は、壁と天井ができましたが、浴槽の造りはそのままですね。
窓がないので眺めは良さそうです。
地震前の内湯と、現在は
内湯になった露天風呂。 pic.twitter.com/QeLdxeXsPN— だいすけ (@DaisukeSato2012) 2019年6月15日
【平家平温泉 御宿 こまゆみの里 温泉の感想】
強烈すぎない心地良い硫黄の香り、最小限の加水で入浴できるちょうど良い湯加減。
ドバドバのかけ流しで鮮度も良く、想像以上の泉質でした!
渓流沿いの露天風呂は眺め、鳥のさえずり、桜の花と時期的には最高でした。
内湯も大きな岩を組んだ浴槽に檜造の壁と、秘湯らしい風情があり、露天風呂とはまた違う味があって良かったです。
奥鬼怒手前の一軒宿ですが、奥鬼怒温泉郷と遜色ないほど野趣あふれる露天風呂で、開放感も抜群!
遠いけれど、自家用車やバスでアクセスできる場所でありながら、このロケーションは素晴らしいです。
泉質 ★★★★ 4.3
お風呂の雰囲気 ★★★★ 4.5
清潔感 ★★★★ 4.2
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【平家平温泉 こまゆみの里 源泉情報】
◆源泉 H23.8月の分析書
源泉名 奥鬼怒温泉「こまゆみの湯(奥鬼怒18・25・43・45混合泉)」泉温44.1度(気温21.1度) 湧出量540L/分(自然湧出)
泉質:ナトリウム-塩化物温泉(中性低張性高温泉)pH6.6
蒸発残留物960.8mg/kg 溶存物質(ガス成分を除く)1,099mg/kg 成分総計1,156mg/kg
メタケイ酸98.9mg,遊離二酸化炭素ガス57.8mg/kg
態様:源泉かけ流し、加水・加温なし、塩素消毒なし
⇒「平家平温泉 御宿 こまゆみの里」の客室情報はその1お部屋編へ
⇒「平家平温泉 御宿 こまゆみの里」の食事情報はその2お食事編へ
*ブログの内容は掲載時の情報です。
基本情報の変更がある場合もございますので、お出かけの際には施設にお問合せ下さい。
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