2016年1月初旬で閉館した長野県高山村の「奥山田温泉 満山荘」お食事レポートです。
【奥山田温泉 満山荘 お食事情報】
おくやまだおんせん まんざんそう
夕食：18:00～、18:30～、19:00～選択
朝食：8:00～ バイキング
＊食事はダイニング「Food風土」の座敷席又はテーブル席
満山荘：食事の口コミ評価 ニフティ温泉4.9点/5.0点
⇒「沓掛温泉 満山荘」のアクセス詳細＆予約はこちらのページへ
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【奥山田温泉 満山荘 宿泊レポ その3 お食事編】
管理にが選ぶ「初心者にもお勧め『日本秘湯を守る会』の会員宿ベスト20」で
3位にランクインしていた満山荘ですが、
「日本秘湯を守る会」の中では、
食事No.1に挙げる方が最も多い宿と言えるかもしれません。
＊閉館したため現在は番外に記載しています。
【奥山田温泉 満山荘の夕食】
そんなわけで、昼食は抜きにして夕食に臨みました(^^♪
食事処は1階帳場前にある「Food風土」
席は掘りごたつ風のテーブルがあるお座敷でした。
足元にはホットカーペットが敷いてあります。
奥の方にはテーブル席もあります。こちらの方が眺めは良いですね。
お酒を注文する方は、厨房の方のカウンターに並んでいる一升瓶から選びます。
昨日、「仙仁温泉 岩の湯」の食前酒で出てきて
かなり気に入ってしまった「渓流どむろく」。
来る前に須坂市の遠藤酒造場で2本買ってきたにもかかわらず、
父はまた注文＾＾
私は、遠藤酒造場で気になっていた
「渓流朝しぼり出品貯蔵酒（限定出荷・生原酒）」を注文。
北信濃の地酒の他にも、新潟の越乃寒梅等もありました。
ここで合数を指定して注文します。
ほどなくしてテーブルにお酒が到着。
生原酒の方は、器の欠けた所を上手に補修してありますね。
「どむろく」は飲んでばかりなので今回新鮮味はあまり感じられず。
保存状態の問題なのか＾＾
でも、「朝しぼり生原酒」はその場で栓を開けてくれて、
超フレッシュで美味しかったです(^^♪
懲りずに「秘湯ビール」も注文。
今日も飲みすぎだ^^
でも、秘湯で飲む「秘湯ビール」は美味しいんですよね。
普段ビールは全く飲まないんですが。
お待たせしました。夕食のレポートです。
予めテーブルにセッティングされていた食前酒とオードブル、
献立表「北信濃風冬の献立」。
若旦那さんと三代目の息子さんが、
交互にやって来て一品ずつ解説してくれます。
父が、「今日は大旦那はいないの？」と尋ねると、
ご夫婦で話題の映画「永遠の0」を見に行ったそうです。
特攻隊の映画だそうですが、大旦那さんは海軍出身だそうで。
普段は、夕食時に一つずつテーブルを廻って
マシンガントークをされるみたいですが、今日は静かでした＾＾
食前酒
メモ帳を忘れ、中身は全く覚えておらず。
4種類くらいのフルーツを漬けた甘くてスパイシーなお酒でした。
浮いているのはブルーベリーです。
「生湯葉クコ柚子胡椒」
オードブルの中で唯一の和風メニュー。
トロトロの甘味のある湯葉と柚子胡椒が絶妙でした。
「信州サーモンのコンフィ― 塩麹 アロエ、ヤングコーン、グリーンロシーサラダ」
サーモンは、50度の低温で30分ボイルしてあるそうです。
塩麹にもいろんなハーブがブレンドしてある感じでした。
酸味のあるドレッシングと塩麹の組み合わせで、お酒が進みます(^^♪
メニューを見てワインが良かったかなと思いましたが、
どぶろくでも合いますね。
「地物野菜他とピクルスなど」
一番左の赤いソースはビーツ、真ん中のオレンジはパプリカソース、
右の黄色いソースはバーニャカウダ、
アップの写真には写っていませんが、
6mmのサイコロ大の醤油ジュレも添えてありました。
野菜は、きゅうり、人参、ポテト、大根、アスパラガス、赤パプリカ、
ブロッコリー、かぼちゃ？
ソテーしてあるものとボイルしてあるものと盛りだくさん。
3種類あるソースも、野菜の甘味を消すことなくマッチしていました。
ほぼ毎回登場する定番となっている「牛乳豆腐（柚子味噌）」
笠が開いたキノコのような器
豆腐というよりもお餅のようなグミのような触感でした。
ほとんどデザートのような感覚。
「十六穀スープ ドライベジタブル」
こちらも何回かに一度は出る定番メニューです。
十六穀米だと思って一口すすると、
とろみの強いポタージュのような味。
これはもう一杯おかわりしたかった(^^♪
予めテーブルにセットされた大きな鉢と和紙と
小皿、抹茶塩。
これから揚げたての天ぷらが一つずつ運ばれてきます。
「冬の天婦羅」1品目は蕗の薹。
二品目はこごみ
三品目 タラの芽
四品目は、まこも筍
この時期に野生のものはなさそうなので、ほとんどが露地栽培だと思われます。
なので、独特の苦みと香りはほとんど感じられませんが、
揚げたてなので美味しいです。
旅館の料理だと、揚げ立てというだけで有りがたかったりします。
最後は、信州りんご
お菓子のようなそうでないような不思議な天婦羅。
天婦羅はちょっと量が多かったです。
あと1~2品少なくてもいいかなという感じ。
お酒を飲みすぎたのでチェイサーをお願いしました。
牛乳瓶のボトルのようなかわいい入れ物。
お水が美味しい(^^♪
これがメインディッシュと言っていいのか、「大岩魚のジェノバ風ソース」
崩して切ってみると、ジェノバペーストの上に長芋、
その上に椎茸、さらに上には岩魚をパン粉で揚げたフライ、
更にその上にミニキャロットのフライと生の葉っぱ。
お皿の周りには赤いパプリカのパウダー。
ステンレスのスプーンには、
柿の生ハム巻とクリームチーズにイチゴソースが微量にかかっていて、
プチトマトが添えてあります。
岩魚にジェノバソース？
ソースが強すぎかと思いきや、野菜が多めなのでそうでもなく、
フライにするとバジルとニンニクに合いますね。
お店に行ったら、単品ではまず目に留まらなそうなメニューでしたが、
こうしてコースで出されると物珍しい＆美味しくいただけます。
椀もの「牛ヒレと冬瓜のお吸い物 独活人参ディル」
スープはフォンドボー風かと思いましたが、
牛ヒレのエキス＋和風出汁でした。
ホクホクの冬瓜とシャキッとした人参と白髪ねぎの歯ごたえのコントラスト、
胡椒もアクセントになっています。
牛ヒレも旨味が出し切っておらず、ジューシーでした。
これだけでご飯1杯いけそう＾＾
続いて定番メニューの「チーズの茶碗蒸し トマト ねぎ」
このメニューは母から何度も「美味しいのよ～」と聞かされていましたが、
茶碗蒸しにチーズ？？？と疑っていました。
底の方にトロトロのチーズが隠れていて、
トマトの酸味とネギの辛みが良いアクセントになっています。
独創的ですが、全体的に調和が取れているのが不思議です。
〆は「野沢菜茶漬け」
これは家で真似したいです。
お茶ではなく、だし汁のお茶漬けでした。
旅館の料理は最後に白米とお味噌汁かお吸い物だと思い込んでいましたが、
お茶漬けならばおかずを食べ終わった後でもさらっといただけますね。
最後のデザート「りんごあいす りんご・赤ワイン煮 マンゴーヨーグルトソース」
一般家庭では使い勝手が悪くて絶対に買わないであろう形のお皿＾＾
ヨーグルトソースにワイン煮といろんな味が混ざってしまいそうですが、
りんごあいすのミルク味が調整役となって、全体のバランスを取っています。
デザートまで凝っていますね。
家族経営なので人手が足りなそうですが、
食事時以外でも、
昼下がりのダイニングで、
お風呂上りにいろんなアイスクリームを食べられたらいいな
なんて思いました。
【奥山田温泉 満山荘 朝食バイキング】
続いて朝食です。
朝食も夕食と同じ席で頂きます。
吹雪きも収まって快晴だったので、明るくて気持ち良いです。
朝食は8:00～でしたが、15分くらい遅れたら残り少なくなっていて、
写真写りが悪いですがご容赦ください＾＾
豆の煮もの
レンコン、昆布、人参、こんにゃくなどの炒め煮
筑前煮
たまごとマカロニのマヨネーズサラダ
ひじきの炒め煮
野沢菜と椎茸の煮物
厚焼き玉子
鮎の甘露煮
信州サーモンの塩焼き
ウィンナー
ハム
たくあん、野沢菜のおひたし
梅干し
納豆（水戸一番）
生卵と冷奴
サラダ
ドレッシング 和風とイタリアン
なめこのお味噌汁
ごはん
バターロールのパンとトースター、バター、ジャム
牛乳、トマトジュース、りんごジュースとお冷
フルーツ
取ってきた品々。
味はどれも美味しかったです。
少なくとも、ビジネスホテルの朝食バイキングよりは
手作り感があって断然良かったです。
あと、秘湯ではあまり出ない納豆が置いてあるのも
個人的には嬉しかったです。
パンまで手作りというわけにはいかなそうですが、
それ以外はおかずの種類もバランス良く揃っていました。
ただ、バイキングとはいっても、一人前の分量はほぼ決まっているので、
後から来ると特定のおかずがなくなってしまうこともありそうです。
残り1個、2個しかなくて好きなおかずだと、遠慮して取れないとか(-“-)
【奥山田温泉 満山荘 食事の感想】
というわけで、夕食に関しては、
近くにこういうお店があれば通うかもと思うくらい、ほぼパーフェクトですが、
朝食は遅れて行くと見た目もさびしく、選択肢が限られることもありそうなので、
もう少し量を増やしてほしいかなと思いました。
量をたくさん食べたいわけではないですが、気分的に。
マイナス面を上げるとすると、
何度も泊まっている母は、
年配だとこういう料理は続けて食べると飽きると言っていました。
それと、たまに触れられている、接客に関してですが、
2万円近くする宿なので、高級旅館の対応を期待すると×××ですが、
趣味の仲間が集まる定宿と考えると、アリかなと思いました。
釣りやダイビング等だと、
お客さんの方から場を盛り上げたり、
率先して手伝うようなスタンスのところも多いので、
その中間的な宿というか。
荷物の持ち運びやお風呂・部屋の説明などは一通りありますが、
お客さんの方からリアクションをしないと、先回りして動いてはくれません。
予めそういう場所だと分かっていれば、
苦手な人は避ければいいのではないかと思います。
でも、帰り際に写真を撮ってくれたり、
個人的には特に接客に問題があるとまでは思いませんでした。
そういえば、朝食の時には大旦那さんがいました。
朝からテンションが高かったです(>_<)
こちらに来なかったですが、
寝起きでは辛いのでとりあえずホッとしました(-_-)zzz
夕食 ★★★★★ 4.9
朝食 ★★★★ 4.3
→奥山田温泉 満山荘 宿泊レポ その２ お風呂編・その３お食事編
→沓掛温泉 新・満山荘 宿泊レポ その１ お部屋編・その２お食事編・その３お風呂編
→沓掛温泉 おもとや旅館 宿泊レポ その１ お部屋編・お食事編・その3お風呂編
＊ブログの内容は掲載時の情報です。
基本情報の変更がある場合もございますので、お出かけの際には施設にお問合せ下さい。
【奥山田温泉周辺の関連記事】
◆須坂市 仙仁温泉 岩の湯 宿泊 お部屋編 お風呂編 お食事編＆ティールーム櫓
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