長野県山ノ内町にある熊の湯温泉「熊の湯ホテル」の入浴レポートです。
最終更新日 | 2020/6/23 | 訪問日 | 2018/2月中旬 |
【熊の湯温泉 熊の湯ホテル】基本情報
くまのゆおんせん くまのゆほてる
住所:〒381-0401 長野県下高井郡山ノ内町平穏7148
TEL0269-34-2311
公式サイト
【宿泊料金】
1泊2食付 10,400円~29,300円 お一人様○ 素泊まり△ 湯治× 自炊×
1泊朝食付10,400円~、素泊まり17,500円~
口コミ評価:Google 3.8点/5.0点
【こんな人におススメ】
◆グリーン色の硫黄泉に入ってみたい
◆大型ホテルでもお湯の良い宿が良い
◆志賀高原スキーの拠点に、帰りの一風呂に
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【日帰り入浴】
営業時間:平日12:30~15:30受付(土日祝は~15:00)
料金:大人1,200円 小人700円(タオル付)
食事付プラン 11:00~13:30受付(要予約)
昼食付プラン 2,980円/人
昼食+個室休憩付プラン 7,600円(入浴時間12:30~17:00)
【鮮やかな翡翠色の硫黄泉と風情のある湯殿 熊の湯ホテル 日帰り入浴】
「熊の湯温泉 熊の湯ホテル」は、標高1,700m志賀高原の南に位置するスキー場併設の温泉付リゾートホテルです。
「熊の湯温泉」の開湯は江戸時代後期。熊が温泉で傷を癒している所を幕末の松代藩主、佐久間象山が発見したのが始まり。
鮮やかな翡翠色をした日本有数の硫黄含有量を誇る硫黄泉で人気があります。
熱めの湯で硫黄泉となるとやはり雪の季節が似合う温泉なのですが、志賀高原は周辺の道路が冬期閉鎖されていて、近くの温泉から思い付きで立ち寄ろうとするとかなり遠回りしなければならないのが少々やっかいです。
北は秋山郷(長野・新潟)、南は万座・草津(群馬)、西は高山村(長野)が冬期閉鎖となっています。
今回は、高山村の奥山田温泉に訪問した後、「熊野の湯ホテル」に突然行きたくなったのですが、夏ならば直線距離で10キロ25分のところ、湯田中・渋温泉経由で56キロ、1時間40分かかりました(>_<)
でも加水がない(又は少ない)寒い季節の方がお湯が濃いでしょうから、やっぱり冬がおススメです。「熊の湯温泉」に入りたいならばはじめから志賀高原を目指すべきですね。
「熊の湯ホテル」の外観
ホテルの目の前の駐車場は宿泊者専用、日帰り用は手前の少し離れた場所にあります。
ホテルの前はバス停なのでスキーのお客さんがいっぱい。
冬はスキー客以外いないのではないかと思うほど。なので逆に昼間の日帰り入浴は空いているかもしれません。
階段を5段ほど上がったところにフロントがあります。
時代の流れなのか、フロントにもバックヤードにも中国人スタッフがいました。
入浴料は観光地価格で1,000円と高いですが、ネーム入りのタオルが付いています。
お風呂はフロントから左の通路を奥へ。
「熊の湯ホテル」の温泉は、
- 男性用内湯1 露天風呂1
- 女性用内湯1 露天風呂1
があります。
宿泊中も男女の入替はありません。なぜならば、男湯の露天風呂は開放的で外から見えるからです。
⇒お客さんから入れ替えの要望が多かったと言うことで、最近日替わり出入れ替えになったようです。
姫殿と書かれた男女別浴室入口。内湯の水温は43度ですと書かれていましたが、湯船の中はぬるかった・・・。
脱衣所の中は畳敷き。ロッカーはなく棚と籠だけでした。
手前にはパウダールームにドライヤーあり。
換気が良いのか、硫黄臭はそれほど立ち込めておらず。
扉を開けてビックリ!翡翠色という鮮やかなかオリーブグリーンのお湯!
それにもまして木造りの湯殿が素晴らしいです!
スキー場前の大型ホテルなので味気ないタイル張りのお風呂を想像していたら、共同浴場か湯治場にありそうな風情ではないですか。
内湯は8~12人サイズ。
視覚と嗅覚を刺激する湯殿です。
もっとメロンゼリーのような明るいグリーンなのかと思ったら、抹茶色ですね。
この日は全く濁りがなく、底の方に緑色の湯花が沈殿しているだけでした。
湯口にはい硫黄の成分がこびりついています。
湯口で44度、湯船の中は41.8度と思ったよりもぬる目。
加水ありの表示ですが、冬季なので加水してあるとしてもそれほどの量ではないと思います。
ただ、リゾートホテルなので、一般人にも入りやすい温度に設定されています。
自家源泉「熊の湯温泉」泉温57度 湧出量-(掘削動力)
泉質:含硫黄-カルシウム・ナトリウム-炭酸水素塩・塩化物温泉(低張性弱アルカリ性高温泉)pH7.5
浴室とグリーンの色が溜まらないのでまた別の角度から。
緑色の透明な硫黄泉というと、まず思い浮かぶのが岩手県にある「国見温泉」ですが、あちらはアブラ臭が強烈なのに対し、「熊の湯温泉」は明らかなアブラ臭はなし。硫黄成分は「国見温泉」を上回りますが硫化水素ガスがやや少ないので、鼻を突くほどの臭いはありません。
硫黄泉でも透明な緑色のお湯というのは珍しいですが、藻の一種に似た成分が含まれていて光の加減でそう見えるとどこかで読んだ気がしますが、「緑色温泉の呈色機構」という論文には「熊の湯温泉」と「国見温泉」の成分について学術的に書かれていました。
「熊の湯温泉」はいざ入浴してみると、見た目よりもまろやかなお湯でした。もっと熱めに設定されているとパンチが出そうですが。
でも、もちろん、タオルや着ていた服に臭いはしみついて洗っても落ちません^^
内湯から外に出ると4人サイズの露天風呂があります。女湯の方は四方が高い壁に囲まれていて景色は見えません。すぐ外が駐車場なので仕方ないですね。
露天風呂も底の方に湯花が沈殿しているだけでお湯は透明でした。
湯口。
うす塩味とエグミのあるタマゴ味の後にナフタリンのような薬品臭がして、味は国見温泉に近いです。
上を見上げると雪が落ちてきそう^^
内湯の洗い場には左右にシャワー台あり
ボディーソープ、せっけん、リンスインシャンプー
ちなみに男湯の露天風呂はというと、もっと開放的な造りになっています。
こちらの写真をよく見るので、露天風呂が名物のホテルなのと思ったら男湯だけだったのですね。残念。
⇒入れ替わりになって良かったですね。
【意外とクラシックだった熊の湯ホテルの館内】
「熊の湯ホテル」は温泉を絶賛する人が多いものの、泊まりではあまりおススメされておらず。設備が古いのか、サービスが悪いのか、食事が美味しくないのかのいずれかが原因でしょうが、日帰りで見る限り食事以外は特に問題も見受けられず。
今はやりの激安グループチェーンのような薄利多売の大箱ホテルを想像していたら、以外にもクラシックな雰囲気が漂う好みのタイプのホテルでした。
ロビー入口近くにある鹿のいるカフェ
コーヒー400円、牛丼600円と値段は庶民的。
大浴場に向かう廊下。どことなく大正ロマンの雰囲気が。
右側の部屋は食事会場ですが、バンケットルームと呼ぶ方が適切のような。
トイレの中のパウダールームもクラッシク調。
ロビーのソファーセットもレトロ。
奥のガラスケースには骨董品級のカメラに石原裕次郎のレコード。
昭和20年代の宿泊人名簿
上皇陛下が皇太子時代にスキーで滞在された時の写真
その隣にはまたレトロなビリヤード台が。
【熊の湯温泉ホテルの動画】
ホテルの外観⇒大浴場入口まで⇒女性用内湯・露天風呂⇒男性用露天風呂(静止画)の順に撮影しています。
【熊の湯ホテル 温泉の感想】
濃厚な硫黄泉というだけでもうれしいですが、さらに翡翠色という全国的にも希少な色のお湯。しかも、内湯の造りが素晴らしい!
浴室に入った瞬間一目ぼれしてしまいました。
館内もスキーがセレブのスポーツだった時代に建てられたリゾートホテルという感じで好感が持てました。
対応も丁寧でしたし、これで食事が普通レベル以上ならば、泊まってゆっくりあのグリーンのお風呂を堪能したいと思わせるホテルです。
4~5名のグループで利用してもそれなりの値段するので、コスパの問題なのかもしれません・・・。
泉質 ★★★★4.3
お風呂の雰囲気 ★★★★4.6
清潔感 ★★★★4.3
接客サービス ★★★★4.2
【熊の湯ホテル 温泉情報】
◆お風呂
男女別大浴場 内湯各1 露天風呂各1 *男女入替えなし
◆源泉 の分析書
自家源泉「熊の湯温泉」泉温57度 湧出量-(掘削動力)
泉質:含硫黄-カルシウム・ナトリウム-炭酸水素塩・塩化物温泉(低張性弱アルカリ性高温泉)pH7.5
蒸発残留物 1,232mg/kg 溶存物質(ガス成分を除く)1,544mg/kg 成分総計1,594mg/kg
硫化水素イオン50.7mg,チオ硫酸イオン30.4mg,遊離硫化水素ガス19.1mg/kg
態様:源泉かけ流し、加水・加温なし、塩素消毒なし(夏期は加水する場合あり)
*ブログの内容は掲載時の情報です。
基本情報の変更がある場合もございますので、お出かけの際には施設にお問合せ下さい。
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