静岡県松崎町にある石部温泉「いでゆ荘」の偵察レポートです。
最終更新日 | 2021/11/15 | 訪問日 | 2021/9・2017/9 |
【石部温泉 いでゆ荘】基本情報
いしぶおんせん いでゆそう
住所:〒410-3616 静岡県賀茂郡松崎町石部1059-2
TEL:0558-45-0161
公式サイトなし
【宿泊料金】
素泊まりのみ 3,000円~5,500円 お一人様〇 湯治× 自炊△
【こんな人におススメ】
◆西伊豆で格安で素泊まりできるかけ流しの宿を探している
◆石部海岸の海水浴、雲見でのダイビングの拠点に
◆混浴ファン
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【日帰り入浴】
*コロナ収束まで事前予約制です(2021/9現在)
営業時間:10:00~20:00
料金:大人500円 小人400円
定休日:不定休・要確認
*混浴はバスタオル巻き×、湯あみ着はOK、レンタルあり
【風情のある混浴露天風呂が復活 石部温泉 いでゆ荘】
「石部温泉 いでゆ荘」は、西伊豆の石部温泉街の最奥にある素泊まり専用宿です。
先代のご主人が亡くなられてからしばらく休館していましたが、お孫さんが2016年1月に素泊まりと日帰り入浴のみ営業を開始しました。
元々は食事付の旅館でしたが、高齢の女将さんが一人でやっていて最後には素泊まりに。その流れを受けて現在も素泊まり専用なのですが、自炊設備はなく電子レンジのみです。
近隣のスーパーでお惣菜を買ってくるか、外食で済ませるかになります(最寄りの松崎町の中心部まで車で10分ほど)。
「いでゆ荘」の開業は昭和47年(1972年)。
この地域に伝わる「どんぶら淵」に棲む「どんぶら姫」がご主人の夢枕に立ち、お告げを受けて温泉を掘り当てたそうです。
自家源泉で源泉かけ流し100%!
やわらかいお湯と「どんぶら姫」の見守る大きな露天風呂が人気の宿です。
前回、松崎町の無料野湯めぐりをしていた際に日帰りで訪問したのですが、臨時休業で撃沈^^
今回は、季節外れの海遊びの拠点に宿泊しました。
石部温泉は、彫刻ラインと呼ばれる伊豆の海岸線を巡る国道136号線沿いにあります。
いつもの通り、
1、お部屋編
2、お食事編
3、お風呂編
でお送りいたします。
温泉街の入口から見える石部海岸
静かで綺麗な海です。
温泉街の案内板
民宿は19軒。看板を見る限り飲食店もありますが、「いでゆ荘」の通り沿いでは見かけなかったです。
「いでゆ荘」はピンクの18番。海岸から山の方に向かう一番奥にある宿です。
温泉街の入口からは「石部の棚田」方面に向かい、途中からは民家の壁と壁の間を車1台がギリギリ通れるくらいの狭い道を上がって行きます。
暗くなると看板も見落としやすいので、気を付けてください。
棚田との分岐には「いでゆ荘」の看板が出ています。
海岸から800mくらいしか離れていないのにすでに山の中の景色。
これが「いでゆ荘」です。川にかかるコンクリートの橋を渡った先に玄関があります。
棚田の方から海に向かって流れている川なのですが、川の名前が分かりません。
駐車場は川沿いに下りる手前の左側にあります。
宿の入口
【石部温泉 いでゆ荘 お部屋編】
館内に入ると左にロビー
右奥に帳場
ゴルフをするタヌキと鉄砲を撃つタヌキ
玄関には猫が2匹
(少し前の口コミでは3匹いるとありましたが、この2匹しか見かけませんでした)
左の猫はすぐに逃げ、右の猫の方は何度かあいさつしてくれました(多分女の子だから愛想がよい?)。
早朝には小さなヘビを見てみて!しに来たけど( ;∀;)
奥に進むと帳場
先に入湯税100円(素泊まり)を支払い、女将さんからチェックインの際にお風呂の説明を受けます。
浴衣(パジャマ)・タオルセットは置いていないので、持参していない場合はフロントでレンタルできます(有料)。
翌日のチェックアウト時間を聞かれますが、おそらくお見送りしてくれるからかなと。
帳場の横には電子レンジ
自炊設備はこれだけです。
共用の流し台
部屋に水道はないので、洗顔、歯みがきはこちらで。
左の蛇口はお温泉水になっています。
洗面台を右へ曲がると1階の客室、さらに突き当りに大浴場があります。
稼働しているのは5部屋ですが、コロナ収束までは1日3組のみ(2021/9月現在)。
【和室6畳 トイレ・冷蔵庫あり 休前日一人旅 】
一人利用で平日の素泊まりは税込4,400円になります。土曜日泊は5,500円でした。2名利用ならば3,850円。
2021年11月現在、平日20時以降のレイトチェックインプランならば一人旅でも3,500円で出ています。
トイレと冷蔵庫が部屋についていて、一晩中かけ流しの温泉に入れてこの値段はお得です!
入口から見た客室
通路の左にトイレ、右に冷蔵庫があります。
部屋は6畳1間で広縁なし。
TV、エアコンあり。
窓から見た客室
入口側にクローゼットがあります。
お茶セット
ナイロンバッグに入っているのはグレーの湯あみ着(無料レンタル)
浴衣はなく羽織だけでした。
アメニティは歯ブラシだけ置いてあります。
湯あみ着はフェルト生地のワンピースタイプです。
通路に向かうと元は洗面台か何か水場だったらしいタイル張りのスペースにミニ冷蔵庫と電気ポットがあります。
空の冷蔵庫。
横にすれば2Lペットボトルも入りそう。
氷とアイスくらいならば入る冷凍スペースあり。
向かいにはトイレ。
元は和式タイプのものに洋式便座のカバーをかけてあります。
ウォシュレットはありません。
お布団はセルフです。
コンセントが布団のそばにあるのは便利でした。
ちなみに、朝6:30に町内のチャイムが爆音で流れますw
起きたついでに海岸を散歩したり、棚田を見に行ってみるのもいいかもしれません。
お部屋の紹介は以上です。
【石部温泉 いでゆ荘 お部屋の感想】
一人ならば十分な広さ。
手の届く範囲にモノがあるので、温泉に入った後にゴロゴロするのにも便利。
パジャマやタオルは別料金ですが、普段から持ち歩いていれば特に不便もなし。
トイレと冷蔵庫があるので、値段からすれば必要十分でした。
自炊設備があった方が連泊する場合には便利ですが、元々が自炊宿ではないので部屋を潰して工事をしたりするのは大変だと思います。火元の心配もありますし。
女将さんはとても親切で、女性でも混浴に入りやすいようにチェックインの際に「今ならば貸切」等、教えてくれました。
部屋の広さ ★★★ 3.8
設備 ★★★★ 4.0
アメニティ ★★ 2.0
宿の雰囲気 ★★★★ 4.2
接客サービス ★★★★ 4.5
【お食事編 夕食はスーパーへ買い出しに】
最寄の繁華街は松崎町の中心部まで7キロほど、車で10分くらいです。
マックスバリューのスーパー(7:00~22:00まで営業)か、コンビニ、飲食店はたくさんあります。
バスの本数は少ないので、車がない方は食べてからチェックインするか、通りがかりにお弁当等を買ってきた方がいいかもしれません。
今回は南伊豆方面から宿に向かったので、下賀茂のマックスバリューで海鮮ものを買ってきました。
弓ヶ浜の方は素泊まりのサーファーが多いのか、夕方の地物の魚は競争率が激しいのか、伊豆らしい海鮮ものは売切れでした。
下田駅前にある「とうきゅう」の方が地物の魚は充実しているように思います(売れ残りも期待できる)。
買ってきたのはこちら。
まぐろづくしセット 1,080円
瀬戸内塩レモン炙りまぐろお刺身 359円
温かいものも欲しいので豚汁もプラス。
他に天ぷら、漬物等。
朝ごはんは残り物・・・。
【夕食の感想】
地物の魚ではなかったのがちょっと残念でしたが、食事の時間に縛られずに部屋でテレビを見ながら食べるのもいいですね。
伊豆で何度か素泊まりを体験して思ったのですが、かつおのタタキやまぐろのサクは売れ残っていて安くなっていたんですよ。切り分けていないと旅行客は買いずらいし、1~2人で食べるには大きすぎるのでしょう。
あぁ、小ねぎや薬味をたっぷり乗せて食べたいなぁと思ったのに、最近、危ないからと包丁を売ってないスーパーが多くて。小さな包丁を持参すると便利だなぁと思いました。
ちなみに、外食するならば町の方には海鮮系、うなぎ、カフェ系と美味しいお店が何軒かあります。閉店時間は20時くらいで早いですけど・・・。一人で車で行くとお酒が飲めないのが残念。
夕食の味 ★★★ 3.8
メニュー構成 ★★★ 3.8
満足度 ★★★ 3.8
【石部温泉 いでゆ荘 お風呂編】
「いでゆ荘」のお風呂は、
- メインが大きな混浴露天風呂(ぬるめ)
- サブで男女別の内湯(上がり湯用)
があります。
チェックイン~チェックアウトまで、一晩中利用可能です。
男女入替はありません。
女性は先ほどの湯あみ着があるので、混浴でも比較的入浴しやすいです。
暗くなるとランタンが置いてあるので、それを持って入れます。
ただ、暗いと露天風呂の奥に人がいても気づきにくいので、近づいてからおぉぉっとビックリするかもしれません。
今回はチェックインの際に女将さんから他のお客さんの動向を教えてもらえたので、誰もいない時間に入浴できました。
素泊まり宿のせいか、朝早く出ていく人が多いので、朝の方がゆっくりできるかもしれません。
1階廊下の突き当りにある男女別の入口
左が男湯、右が女湯
夜の写真しか撮らなかったのですが、1畳くらいの脱衣スペースがあります。
棚と籠だけでロッカーはありません。
脱衣所から出るとまず内湯があります。
2~4人サイズ。42度で適温。
石部温泉は沿岸部らしい塩味のする温泉が多いのですが、いでゆ荘のお湯は無色透明、無味無臭で柔らかいです。
でも、湯口の周りや石が黒ずんでいるので、それなりに成分は濃いようです。
入浴中の目線
洗い場にはシャワーが2台、ボディーソープとリンスインシャンプーが置いてあります。
先に内湯に入りましたが、内湯に先に入ると露天風呂がとてもぬるく感じます。
【どんぶら姫(人魚)が見守る露天風呂】
内湯のドアを開けると目の前に露天風呂が見えます。
中央には衝立があり、入口は男女別に分かれていますが、湯舟に入ると隠れるような場所はほとんどありません。
入口から見た露天風呂
20人はゆったりは入れる広さです!30人いけるかも!?
ブルーのモザイク石タイルが涼しげな印象♪
奥から見た露天風呂
中央には泉のように湧き出る源泉。
静かな水面に弧を描く様子が癒されます。
もう一つ、男性用の入り口わきにも湯口があります。
上にはお地蔵さんとタヌキ♀が。
出ている源泉の温度は44度くらいありますが、湯舟の中は38.5度前後とぬるめです(気温23度)。
この泉の近くにいる時間が一番長かったです。
奥にはどんぶら姫が。
手に持っているのはおそらく「つむぎの巻き糸?」
右手は紡いでいるようなしぐさに見えます。
開湯縁起とでもいうのか、どんぶら姫の民話が書いてあります。
左側には岩盤が迫っていて、四角くくりぬいた中には「奉納」と書かれた石がありました。
【石部温泉 いでゆ荘 温泉の感想】
内湯は源泉そのままに近く、鮮度も良く熱めのせいもあってパンチが感じられます。
露天風呂の方はリラックスできるぬる湯なので、手がふやけるまで入っていられます。
(川沿いにあるので、夏場はアブがいるかも!?)
泊まりならば時間をずらせばほぼ貸切状態でこの広い露天風呂を堪能できると思いますよ♪
泉質 ★★★3.9
清潔感 ★★★★ 4.0
【石部温泉 いでゆ荘 宿泊動画】
【石部温泉 いでゆ荘 宿情報】
チェックイン/アウト 15:00~ /~11:00
クレジットカード×
携帯電話送受信〇 Wi-Fi△(ロビー周辺のみ)
エレベーター× バリアフリー△
【石部温泉 いでゆ荘 温泉情報】
◆お風呂
男女別内湯各1 混浴露天風呂1 清掃時を除く24時間利用可(男女入替なし)
◆源泉 R1.6の分析書
源泉名 石部・岩地温泉「石部・岩地5号」泉温44度 湧出量 -(-)
泉質:カルシウム・ナトリウム-塩化物温泉(低張性弱アルカリ性高温泉)pH8.0
蒸発残留物-mg/kg 溶存物質(ガス成分を除く)-mg/kg 成分総計2,472mg/kg
メタケイ酸37.2mg,遊離二酸化炭素ガス-mg/kg
態様:源泉かけ流し、加水・加温なし、塩素消毒なし
*ブログの内容は掲載時の情報です。
基本情報の変更がある場合もございますので、お出かけの際には施設にお問合せ下さい。
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