2016年4月にリニューアルした「妙見温泉 おりはし旅館」の夕食・朝食レポートです。
【妙見温泉 おりはし旅館】食事情報
みょうけんおんせん おりはしりょかん
◆夕食 18:00~、18:30~ 食事処/テーブル席
◆朝食 7:00~、7:30~、8:00~、8:30~ 食事処/テーブル席
【特別注文料理】
応相談
口コミ総合評価:Google 4.8点/5.0点
【おりはし旅館の食事の特徴】
◆地産地消の海の幸・山の幸を中心とした和洋折衷懐石料理
◆彩り鮮やかで繊細な盛り付け
◆品数豊富で味付けも良い
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【宴会・会席利用】
営業時間:夕食時間帯のみ
料金:7,560円~10,800円(予算に応じて応相談)
4名以上24名まで利用可能
【妙見温泉 おりはし旅館 宿泊 その2 お食事編】
「妙見温泉 おりはし旅館」の食事は、夕食・朝食共に本館1階の個室食事処となります。
本館には配膳用のリフトがあったので、場合によっては部屋食対応もあるのかもしれませんが、
離れのお客さんも本館の食事処に出向いていました。
厨房が本館1階にあるのでそうなっているのでしょう。
川側の離れは食事を届けるにはちょっと遠いですから。
外から見た本館の建物、1階の灯がついているのが食事処。
「みやまきりしま」という個室でミヤマキリシマの写真が飾ってありました。
写真は朝食時のものですが、6畳間に長テーブルを独りで利用。
箸置きも折り紙、竹の爪楊枝も和紙に入っていて、細部にも気遣いが感じられます。
【妙見温泉 おりはし旅館 ドリンクメニュー】
酒類は地元の薩摩焼酎がメインで、
その他ビール、日本酒、カクテル、ワイン等も少ないながら一通りそろっています。
「蔓無源氏」(国分酒造/霧島市) 1合800円
「蔓無源氏」は、絶滅しかけた在来種のサツマイモを復活させて作った希少な焼酎で、
一般ではあまり飲めないということで、注文しました。
甘味とコクのある焼酎で、女性にも飲みやすいです。
ANAのビジネスクラスでも提供されているのだとか(アマゾン情報)。
【妙見温泉 おりはし旅館 夕食メニュー】
今回利用したのは、本館・平日1人泊 ルームチャージ込で 21,600円のプランです。
2名利用の場合には16,200円~となります。
以前は1人泊の場合には、2食付1万円以下のプランしかなく、
部屋も自炊棟の「山水荘」、食事も湯治宿のような質素なものだったそうです。
でも、2016年4月のリニューアルオープンを機に料理もグレードアップし、
1人泊でもみんなと同じ食事を楽しめるようになりました。
料理長は、リニューアルに先立ち、2015年に女将さんが日当山の「野鶴亭」から連れてきた方です。
食事内容も今までとは変わったのではないかと思います。
こちらがお品書き。
一見すると洋野菜が多く、和洋折衷メニューなのかなと。
着席の際におかれていたメニュー。
先付:蟹ゼリー寄せ パプリカ 枝豆
水まんじゅうのようにダシの効いた透明なゼリーの中に具が詰まっています。
夏らしい涼しげな一品。
先付:茄子豆腐巾着 紅葉人参 美味出汁
豆腐の生地でできた巾着袋の中に茄子が入っています。
出汁はあんかけのようにとろみがついています。
スタートから繊細な見た目と味付けで好印象。
椀:じゃが芋すり流し 平貝 ズッキーニ 水辛子
味はとろみの強いじゃがいもの和風ポタージュ。
中には貝も入っていて、シチューのようでもあります。
これは絶品!おかわりしたくなりました。
造里:生雲丹、生湯葉、天然鯛、地蛸 あしらい一式
錦江湾、近海ものの新鮮なお造りです。
ウニの下には生湯葉。
鹿児島はそれほど海鮮モノというイメージがなかったですが、
天然鯛はコリコリ、タコも甘味があって鮮度抜群!
煮物:里芋まんじゅう
里芋をペーストした饅頭の中に鶏そぼろが入っています。
ダシの効いたあんかけに菊の花弁があしらってあります。
手の込んだメニューで一貫して繊細な盛り付け。ここまでほぼ完ぺきです。
焼物:黒豚軟骨赤ワイン煮 きのこソース掛け ソファージュ
鹿児島で黒豚と言えばしゃぶしゃぶになるのが普通ですが、意外にもメインは洋風創作料理でした。
半こぶし大の黒豚は軟骨入りと書いてありましたが、
口の中に入れるととろけるまで煮込んであります。
ソースは洋食で出てくるデミグラスほど濃厚ではなく、どこか和風テイストのある味付け。
油物:天降川産天然鮎唐揚げ 敷きじゃが芋 青唐 輪切りパプリカ 栗煎餅
彩り鮮やかな揚げ物です。
鮎も天然もので地産地消へのこだわりを感じさせます。
鮎は身と骨の部分を分離して揚げてあり、骨まで食べられます。
千切りのじゃがいもと、栗の実をスライスした煎餅もなかなか手が込んでいます。
酢の物:鱧ちり 帆立貝 長芋 お倉 ペティートマト 食用菊 もって菊 梅肉土佐酢
鱧は志布志産です。
酢の物がまさかこんな形で出て来るとは。
トマトの酸味と甘みを生かした冷製スープに仕上がっています。
ここで大きな土鍋が登場。
1人用の鍋ではなく、普通の鍋の大きさです!
1人分ずつ提供時間に合わせて炊き上げた霧島棚田米。おこげも楽しめます。
お茶碗軽く3~4杯分あります。
残りは夜食のおにぎりにしますかと言われましたが、
もうお腹に余裕はないだろうということでお断りしました。
とても美味しいお米でした。
ご飯とお味噌汁、香の物。
お味噌汁は赤だし仕立ての焼茄子入り。
季節のフルーツ:ぶどうと梨
最後は紅葉の飾りで秋の訪れを予感。
【妙見温泉 おりはし旅館 夕食の感想】
スタートから前半にかけて、手の込んだ繊細な和食が並び、圧倒されました。
魚介類も地産地消の天然ものを使っていて、コストもかかっているように思います。
中盤からは洋食寄りの創作料理になり、
メニューはありきたりではないものの、和食と比べるとややこなれていない感じがしました。
それでも、15,000円のプランでここまで手の込んだメニューを出す旅館はそうそうないのではないかと。
何より、食べる人に喜んでもらおうとする姿勢を強く感じます。
食事中に女将さんが名刺を持って挨拶に来てくれました。
こちらから尋ねたわけでもないのに、リニューアルオープンまでの経緯を話してくれて、
おりはし旅館に対する意気込みを感じました。
ブログを書いていると宿の詳しい情報は知りたいですが、
あまり詮索するようなこともしたくないので、
それを察してアピールしてくれる宿は「持っているな」と勝手に思ってしまいます。
一人旅の私にも色々良くしてくれて、本当にまた来たくなる旅館です。
夕食の味★★★★4.7(前半は4.9)
メニュー構成★★★★4.7
満足度★★★★4.7
【妙見温泉 おりはし旅館 朝食メニュー】
朝食も同じ食事処で。
朝はゆっくりキズ湯に入りたかったので、8:30からのスタートにしました。
着席すると2段重ねのお重が運ばれてきました。
全部でこのメニュー。
朝食も海鮮モノが多いです。
ハムとかぼちゃサラダ
玉子焼き、何の魚だったか白身の焼き魚、たらこ
まぐろの山かけ
さつま揚げの白魚の大根おろし
豆乳入りの温かい豆腐
薄切りのきんぴらごぼうと沢庵、梅干し
ご飯とお味噌汁
お味噌汁はあさりでした。
デザートはオレンジとキウイフルーツ
食後のコーヒーは秋田杉で作ったコーヒーカップで。
【妙見温泉 おりはし旅館 朝食の感想】
朝食は塩辛い漬物ばかりが並ぶとあまり食欲がわかないのですが、
これだけ動物性蛋白質が出てくるとご飯もはかどります。
無駄に品数を多くして見た目を豪華にしたりせず、
良い食材を使って程よい分量なのが好印象でした。
朝食の味★★★★4.5
メニュー構成★★★★4.6
満足度★★★★4.5
*ブログの内容は掲載時の情報です。
基本情報の変更がある場合もございますので、お出かけの際には施設にお問合せ下さい。
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