鹿児島県霧島市にある硫黄谷温泉「霧島ホテル」の日帰り入浴レポートです。
最終更新日 | 2022/3/24 | 訪問日 | 2016/9月下旬 |
【霧島温泉郷 硫黄谷温泉 霧島ホテル】基本情報
きりしまおんせんきょう いおうだにおんせん きりしまほてる
住所:〒899-6603 鹿児島県霧島市牧園町高千穂3948
TEL:0995-78-2121
公式サイト
【宿泊料金】
1泊2食付 9,300円~33,480円 お一人様〇 素泊まり× 湯治対応× 自炊×
1泊朝食付 8,000円~
口コミ総合評価:Google 4.4点/5.0点
【こんな人におススメ】
◆プールのような大きなお風呂に入りたい
◆硫黄泉のにごり湯が好き
◆混浴ファン
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【日帰り入浴】
営業時間:11:00~17:00
料金:大人1,200円 小人600円
原則無休、週末等繁忙期は営業時間短縮する場合あり
アクセス
◆車
鹿児島空港から九州道「溝辺鹿児島空港IC」下車、国道223号線経由、30分。鹿児島空港から1時間120分。
ドラぷら・硫黄山噴火情報・えびの高原周辺の道路規制状況
◆電車
鹿児島中央駅・鹿児島駅・鹿児島空港からいわさきバス「霧島いわさきホテル行」で「硫黄谷」下車。
Yahoo!路線情報・いわさきバスネットワーク時刻表検索
◆高速バス
楽天トラベル高速バス予約
地図
【日本最大級 圧巻の内湯! 霧島ホテル 日帰り入浴】
「霧島ホテル」は、体育館のような天井の高い建物内に
巨大な庭園大浴場(混浴)があることで有名な温泉宿です。
その内湯の規模は日本最大級です!
それだけではありません。
硫黄泉のにごり湯だけでなく4種類の泉質が揃っており、総湧出量は毎日1,400万トン!
とにかく、いろんな意味でスケールが大きく、実際に目にすると度肝を抜かれます!(^^)!
男女混浴合わせて17種類のお風呂があり、
名物の「大浴場」以外にも温泉三昧で過ごせるホテルなのです。
場所は鹿児島空港から国道223号線~県道1号線を道なりに上がって行ったところにあります。
「霧島ホテル」の外観。
地上8階建ての大型ホテルで、駐車場も広々。
霧島温泉郷の中では中くらいの高所にあり、部屋からの眺めも良さそうです(標高777m)。
周りは深い森に囲まれており、硫黄谷神社や散策できる小路があったり、
シカやイノシシが当たり前のようにいる自然環境にも恵まれた宿です。
お風呂に入る前から普通の観光ホテルとは規模が違うなぁ~
とキョロキョロしながら玄関に向かいました。
日帰り入浴専用の駐車場はちょっと離れています^^
「霧島ホテル」の入口
玄関横に張り出している大木は何?
推定樹齢2,500年の屋久杉でした。
「ゆくさ おさいじゃしたもした」から「ようこそいらっしゃいました」になるとは、
方言を知らなければ想像がつきませんね。
本日の団体様は4組。 どこかで聞いたことのあるようなツアー名です。
玄関に入ると大理石のフロアとモダンな照明。
ピカピカなので新しいホテルなのかと思いましたが、2015年にリニューアルしたばかりだそうです。
玄関正面のパネルは「霧島ホテル」の名物混浴風呂です。
タスキ掛けをした黄色い鳥は、霧島温泉のゆるきゃら「アヒル隊長」です。
霧島温泉のホテルになぜアヒルちゃんばかり売っていたのか謎が解けました(^_^)
フロントは玄関入って右奥です。
「霧島ホテル」の日帰り入浴は11:00~17:00の受付ですが、
前日(日曜日)に通りかかった時には午後3時過ぎに「本日終了」の看板が出ていました。
土日祝や連休は宿泊客が多いと早めに店じまいになりますのでご注意ください。
フロントから大浴場までは歩いて5分少々かかります。
ひたすら長い廊下には坂本竜馬や霧島温泉の歴史を展示するコーナーがあり、
それを眺めながら歩いて行きます。
坂本龍馬が妹に宛てた、霧島にハネムーンに来た時の様子を綴った直筆の手紙。
坂本龍馬が使用していたスミス&ウェッソン。
廊下の窓からは手入れされた庭園が見えてきました。
フロントからぐるっと建物の裏側を回って大浴場に向かっているようです。
「霧島ホテル」のお風呂は体育館のような屋根の高い建物の中にあり、
男女別の小さな露天風呂を除いて内湯しかありません。
桜島や錦江湾を眺められるのは南に面した客室からだけとなりますが、
その代わりに日本最大級の内湯が誕生したのかもしれません。
ようやく大浴場の入口に到着。
なんやかんやで見学しながら20分かかりました^^
男女別の大浴場入口の中央には受付があり、フロントでもらった入浴券を手渡します。
脱衣所の入口には100円の有料ロッカーがあり、
貴重品はここに入れてくださいと言われましたが、
脱衣所内には小さな無料の貴重品ロッカーがありました(^_^;)
脱衣所内は20畳くらいの広さ、脱衣棚30か所くらい、洗面台にドライヤー複数ありました。
客室は100室程度あるのですが、ホテルの規模の割にはこじんまりとした脱衣所でした。
脱衣所から先は当然ながら撮影禁止なので、ここからはじゃらん・JTBの画像でご説明します。
【霧島ホテル 天下の名湯 硫黄庭園大浴場】
*大浴場は2013年7月にリニューアルされました。
実物のど迫力を出すために大きめの写真を掲載しています(画像は宿提供/じゃらん)
中央の広いスーペースが名物の「硫黄庭園大浴場」(混浴)です。
写真下部が男女別脱衣所の入口側になっています。
写真では見ていたけれど、実際に見てみると本当にデカい!
100人入っても大丈夫!!!
本当にこれ全部温泉なんですか?
ハップ入れてるんじゃないの?と思ってしまうほどの規模です。
大浴場全体の見取図(画像は宿提供/JTB)
「硫黄庭園大浴場」を挟んで右側の赤い部分が女性専用、左下の青い部分が男性専用、
左半分と、右上にかけて何も色がついていない部分がフリーゾーン(混浴)です。
フリーゾーンには女性専用エリアと対になる形でバラエティに富んだお風呂があります。
フリーゾーンと言いつつ、左側は男性ばかりの男湯エリアになっており、
逆に右上のフリーゾーンに男性が入ってくることもほとんどなさそうです。
わざわざ入って来たらワニ認定でしょう。
右側中央あたりに竹垣のような衝立がある部分が女性用の入口です。
衝立の右側は女性専用エリアになっていて、泉質の異なる内湯がたくさんあります。
「庭園大浴場」は混浴ですが、女性はバスタオル巻でも入浴できます。
もちろん、裸でも構いません。
日帰りでもバスタオルのレンタルはできます。
湯浴み着もおそらくOKでしょうが、水着は不可です。
19:30~22:00までは女性専用時間になります。
もう一度庭園大浴場の画像です(画像は宿提供/JTB)
メインの大浴場は水深140cmあります。
身長160cmの人で胸の少し上あたりまでお湯で隠れるくらいの深さです。
小柄な人は首から顔にかけて硫黄泉がかかるので肌荒れするかもしれません。
子供は浮き輪がないと溺れますね^^
浮き輪のレンタルがあると家族で楽しめるのにと思います。
大浴場のお湯は硫黄泉のにごり湯で、透明度も10cmくらいしかありません。
なので、バスタオルを巻いて肩が隠れるくらいにやや屈みながら衝立から歩いて出れば
身体が見えることはありません。
混浴としてはとても入浴しやすいお風呂です。
でも、観光目的でたまたま霧島ホテルに泊まりに来ただけで、
混浴何それ?無理(>_<)
という女性も多いかと思います。
そんな方のために、「殿見処」という粋な計らいがあります。
大浴場右側の高い壁には庭園大浴場を見渡せるのぞき窓があります。
階段を上がったところに透かし窓があり、
ここから庭園大浴場全体の様子を見ることができます。
人が少なかったら行ってみようかしらと決断できるわけです^^
混浴のある温泉でこんな配慮がある所は初めて見ました。
とはいえ、浴室全体で女性20人以上いたのに、フリーゾーンにいたのは私を含めて2人だけでした。
もう1人は実質男湯になっているお風呂にいて、凄いなぁ~と思ってしまいましたが。
おそらくご主人と一緒にいたのだと思います。
こんな大きな混浴ならばさぞかし男性だらけなのだろうと思っていたら、
メインの大浴場には男性もいませんでした^^
男性が一人もいないのは謎でしたが、
広いけれど単調だから一度入れば十分と思ってしまった、
あるいは、夏場は長湯できない温度だったというのもあるかもしれません。
泉質は他のお風呂と比べて劣るわけではないですが、
湯舟の温度が42度弱あり、確かに夏場にはキツかったかもしれません。
こちらは入口と反対側から撮影された写真です(画像は宿提供/JTB)
「庭園大浴場」の中央には間欠泉のように吹き上げる噴水があります。
【硫黄谷庭園大浴場の雰囲気は?】
訪問したのは時間帯は午後2時頃でチェックイン前の時間帯だったため、
日帰りのお客さんばかりだったと思います。
男女ともに各20人前後はいたと思います。
女性は若い人が多く他は夫婦で来ている感じ、男性はやや年齢層が高かったです。
見るからに怪しい「ワニ」はいませんでした。
私が庭園大浴場に入ってウロウロしていたら、中央まで来た人はいましたが、
中央の噴水で打たせ湯をしたかったのかは定かではありません^^
【硫黄谷庭園大浴場の泉質は?】
吹き上げている噴水や打たせ湯以外に湯口らしきものは見当たりませんでしたが、
これだけ広いお風呂にもかかわらずお湯は隅の方まで万遍なく均等な温度、
鮮度も良かったのですごいなと感心しました。
硫黄泉にうるさい人でも十分満足できるレベルだと思います。
温泉の分析書では塩素系薬剤使用の表示がありましたが、
湯舟では一切塩素臭はせず、お湯の劣化も見られませんでした。
@硫黄泉の源泉
「硫黄谷12号泉」泉温64.4度 湧出量-(-)
泉質:単純酸性温泉(低張性弱酸性高温泉)pH3.0
蒸発残留物 371mg/kg 溶存物質(ガス成分を除く)574mg/kg 成分総計576mg/kg
遊離硫化水素<0.1mg/kg
態様:源泉かけ流し、加水あり、加温なし、塩素消毒ありの表示(塩素臭なし)
「霧島ホテル」が所有する4つの源泉の総湯量は1日当たり1,400万リットル。
数次が大きすぎて想像を超えますが、1日24時間1,440分で割ると、毎分9,722Lの計算になります。
今まで訪問した単独泉では毎分6,000Lの「須川高原温泉」(岩手県)が最大湯量。
お湯を使いきれずに垂れ流し状態だったのですが、
「霧島ホテル」もこれだけの大きなお風呂を維持しているなら
毎分9,722Lというのも十分納得できます。
【霧島ホテル その他のお風呂 大浴場の上部エリア】
霧島ホテルは大浴場だけではありません。
泉質の異なる源泉を4本所有しており、
スーパー銭湯のようにバラエティに富んだお風呂が魅力でもあります。
硫黄泉の「赤松風呂」(画像は宿提供/JTB)
こちらは大浴場の右上のフリーゾーン(女性側)にある湯船です。
大浴場と同じ硫黄泉です。
大浴場より一段上にあり、庭園大浴場全体を眺めることができます。
「晶子の湯」(画像は宿提供/JTB)
与謝野晶子から命名した唯一の露天風呂(女性専用)です。
43度強あり熱めのお湯でしたが、加水が少ない分、とても濃い硫黄泉でした。
庭園大浴場の右上裏手に一つだけポツンとあり、人が少なく穴場です。
男性用の露天風呂「鉄幹の湯」(画像は宿提供/JTB)
与謝野鉄幹から命名。「晶子の湯」とは対になっており、左側の上のゾーンにあります。
【霧島ホテル 女性専用ゾーン】
もう一度見取図を見ながらおさらいです。
右の赤い女性専用ゾーンは脱衣所近くの下部にバラエティ風呂が集中しています。
左側のフリーゾーンは女性専用の内湯と同じようなお風呂が対になってあります。
見取図(画像は宿提供/JTB)
お風呂の位置関係と実際の画像は→公式サイトでも確認できます。
「子宝の湯」(画像は宿提供/JTB)
塩類泉と書いてあり、分析書はありませんでしたが塩化物泉かと思われます。
霧島ホテルの源泉の中では一番さっぱりとしお湯です。
硫黄泉の「美白の湯」(画像は宿提供/JTB)
他の硫黄泉とどう違って美白の湯になるのかは分かりませんが^^
とてても良いお湯です。
「長寿風呂」は硫黄泉を冷ました水風呂です(画像は宿提供/JTB)
椎の木をくりぬいて作られた寝湯になっています。
こちらはフリーゾーンにある同種の「長寿風呂」(画像は宿提供/JTB)
女性専用の打たせ湯(画像は宿提供/JTB)
男性専用の打たせ湯はなく、庭園大浴場のフリーゾーンに硫黄泉の打たせ湯があります。
女性用「不老の湯」(画像は宿提供/JTB)
明礬泉です。透明なお湯ですが、含鉄泉で金気臭がします。
フリーゾーンにある明礬泉の「桧風呂」(画像は宿提供/JTB)
女性用内湯(画像は宿提供/JTB)
脱衣所から出てすぐのエリアでは小さな浴槽で明礬泉、塩類泉、硫黄泉が楽しめます。
サウナ・水風呂もあります。
大浴場のある体育館のような建物ではなく、普通の温泉宿にある内湯といった感じで、
洗い場はこちらにあります。
男性専用内湯「殿湯」(画像は宿提供/JTB)
男性専用のお風呂はここだけです。
女性専用と同じバラエティ風呂は全てフリーゾーンにあります。
【霧島ホテル 湯上り処】
大浴場受付の隣には畳敷きの湯上り処もあります。
利用時間 11:00~15:00 無料
*飲食物の持ち込み不可
窓際にある7分100円のマッサージチェア。
マッサージしながら眺める庭園の景色も素晴らしいです。
【硫黄谷温泉 霧島ホテル 温泉の感想】
噂にたがわぬ度肝を抜く迫力とスケールの大きさ。
にもかかわらず、硫黄泉の泉質も良くお湯の管理も行き届いていました。
これだけの湯船なのにかけ流しなのが霧島温泉の最大の魅力でしょうか。
混浴とはいえ、バスタオル巻もOK。
濃いにごり湯で身体も見えにくく、女性でも入浴しやすいです。
せかっく霧島ホテルに来たからには大浴場に入らないのはもったいないです!
泉質★★★★4.3(一部4.5)
お風呂の雰囲気★★★★4.2(大浴場4.6)
清潔感★★★★4.3
接客サービス★★★★4.2
【硫黄谷温泉 霧島いわさきホテル 温泉情報】
◆お風呂
混浴大浴場1 混浴内湯7
男性用内湯1 男性用露天風呂1 サウナ1 水風呂1
女性用内湯 6 女性用露天風呂1 サウナ1 水風呂1
◆源泉 H23.12月、H27.12月の分析書
「硫黄谷12号泉」泉温64.4度 湧出量-(-)
泉質:単純酸性温泉(低張性弱酸性高温泉)pH3.0
蒸発残留物 371mg/kg 溶存物質(ガス成分を除く)574mg/kg 成分総計576mg/kg
遊離硫化水素<0.1mg/kg
態様:源泉かけ流し、加水あり、加温なし、塩素消毒ありの表示(塩素臭なし)
「硫黄谷13号泉」泉温58.5度 湧出量-(-)
泉質:単純酸性硫黄温泉(低張性酸性高温泉)pH2.9
蒸発残留物 356mg/kg 溶存物質(ガス成分を除く)543mg/kg 成分総計552mg/kg
チオ硫酸イオン2.3mg/kg 遊離硫化水素4.1mg/kg
態様:源泉かけ流し、加水あり、加温なし、塩素消毒ありの表示(塩素臭なし)
その他分析書なし
所有源泉数14本 湧出量総量1,400万L/日(公式サイトより)
硫黄谷温泉 霧島ホテル 宿泊予約サイト |
*ブログの内容は掲載時の情報です。
基本情報の変更がある場合もございますので、お出かけの際には施設にお問合せ下さい。
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