長野県上田市にある「角間温泉 岩屋館」の日帰り入浴レポートです。
最終更新日 | 2022/2/11 | 訪問日 | 2016/6月中旬 |
【角間温泉 岩屋館】基本情報
かくまおんせん いわやかん
住所:〒386-2201 長野県上田市真田町長2868
TEL:0268-72-2323
公式サイト・日本秘湯を守る会宿紹介ページ
*2021/10/20より宿泊の営業を再開しました
【宿泊料金】
1泊2食付 14,080円~ お一人様△ 素泊まり× 湯治対応× 自炊×
口コミ評価:Google 3.9点/5.0点
【こんな人におススメ】
◆ぬる湯&鉄臭のする濁り湯が好き
◆混浴ファン
◆真田家ゆかりの地巡りの拠点に
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【日帰り入浴】
※再開は未定です(2022/2)
営業時間:12:00~14:00
料金:大人1,000円 小人500円
【真田の里の隠し湯 角間温泉 岩屋館 日帰り入浴】
「角間温泉 岩屋館」は、上田市内から北東へ15キロの山あい、角間渓谷にある秘湯の一軒宿です。
真田家発祥の地といわれる旧真田村にあり、戦国時代の歴史や神社仏閣好きには興味深いエリアです。
「岩屋館」のすぐ近くには、猿飛佐助が修行をしたと言われる「猿飛岩」や、巨岩に囲まれた洞窟内にある「岩屋観音」等、神秘的な観光スポットがあります。
*2017年12月末から「日本秘湯を守る会」は休会中でしたが復会したようです。
国道144号線から角間渓谷に向かう県道。
「山家神社」からしばらくは郊外の住宅街といった雰囲気なのですが、
途中から民家もパタッとなくなり、タイムスリップしたかのように秘湯ムードが高まってきます。
10分ほどで「岩屋館」に到着。
新館の建物は鉄筋コンクリート4階建で、秘湯らしからぬ大きな旅館です。
でも、向かいの巨岩がすごい!
駐車してある車の大きさからもおおよそ想像できると思いますが、
岩の先を見上げると首が痛くなるほどの大きな岩です。
この「猿飛岩」は猿飛佐助が修行をしたという伝説があるそうです。
「岩屋館」の玄関へは渓流横の階段を上がって行きます。
宿の外観とは裏腹に立地は秘湯情緒たっぷりです。
玄関に入るとクマがお出迎え。
フロントとロビー。
館内は小規模な近代的温泉ホテルといった雰囲気です。
大浴場は廊下の奥の突き当たりを左へ。
「角間温泉 岩屋館」には、
・男女別の大浴場(内湯)
・館外混浴露天風呂
がありますが、日帰りで利用できるのは男女別の大浴場(内湯)のみです。
男女別大浴場入口。
入口前にあるのは飲泉所?かと思ったら、「真田家名水」と呼ばれる天然水でした。
公式サイトでは右の蛇口に「養命水」(弱酸性の炭酸水素冷鉱泉)と書かれていたのですが、
現地ではその札はなく、左の蛇口の水しか飲みませんでした(>_<)
真田家名水の方は美味しいお水、「養命水」は鉄臭がして飲用では胃腸に効くそうです。
女性用脱衣所。
こちらが内湯のみの女性用大浴場「若葉」です。
左に沸かし湯、右に源泉浴槽があります。
男性用は「岩松」といい、窓の外から「猿飛岩」が見えるそうです。
右側の浴槽は金気臭の強い茶褐色のにごり湯。
浴槽は小さめで3~4人サイズです。
「角間温泉 2号源泉」泉温49度 湧出量60.1L/分(掘削動力揚湯)
泉質:ナトリウム-塩化物・炭酸水素塩泉(中性低張性高温泉)ph6.5
源泉温度は49度(湧出地測定)ですが、湯口から出てくるお湯は38度前後、
浴槽内も35度前後とぬる湯になっていました。
秘湯の会のサイトでは、湯口は源泉、浴槽内は循環ろ過併用とありますが、
このぬる湯だと加温はしていないのではないかと思います。
岩の間から出てくる源泉はシュワシュワの炭酸泉。
身体には泡付きは見られませんでしたが、
舐めると金属の味と塩味、炭酸の刺激と甘みがあり、複雑な味がします。
浴槽の周りの岩も赤茶色に染まっています。
浴槽の縁を触ると手も赤くなりました^^
見た目も匂いもインパクトのあるにごり湯ですが、
成分も濃いので、ぬる湯なのに5分ほどで体の芯からポッポとしてくるのが分かります。
加温循環ろ過ではここまで良いお湯に感じないので、
やっぱり加温はなし又は控えめだったのかもしれません。
左にある沸かし湯の浴槽。5~6人サイズでお湯は無色透明で上がり湯用です。
温度は42度に設定されていました。
こちらは、浴室の入口にあった「真田家名水」を沸かしたお風呂です。
「岩屋館」の水道水でもあるのですが、角間渓谷から流れ出る天然の湧水で、
真田家が茶の湯に使っていたと言われているそうです。
「一杯清水」と呼ばれる湧出地まで真田幸村が汲みに行っていたとか。
内湯だけでも二種類楽しめて、歴史うんちくまで知ることのできる内湯でした^^
洗い場とシャンプー。
日帰りでは利用できませんが、景色のよい混浴露天風呂もあります。
大浴場につながっているわけではないので、見学はしていませんが、
一緒に行った家族は10年ほど前に宿泊していて、居心地が良くてかなりお気に入りのようです。
露天風呂(画像は宿提供/JTB)
露天風呂の方にもぬる湯の炭酸泉と真田家名水の沸かし湯の浴槽があるようです。
バスタオル巻は不可?(16:30〜17:30、19:30〜20:30は女性専用)
【周辺の観光スポット】
周辺案内図。
「岩屋観音」は見た目も面白いですが、悪霊封じの観音様と由来も面白いです。
鬼ヶ城の話。
この日は平日+雨だったので、少しは空いているだろうからと、
上田城、大河ドラマ館に寄り(混んでいた)、
勢いづいて池波正太郎真田太平記館、真田氏館跡、真田氏本城跡、山家神社、
海野宿(東御市)を見て、最後にお気に入りの「刀屋」でそばを食べて帰りました^^
大河ドラマの影響で、上田周辺の温泉宿はどこも人だらけなのだろうかと思いきや、
平日でも大型バスが押し寄せるのは、上田城やドラマ館、別所温泉周辺だけで、
旧真田村の方まで来るのはかなりの歴史ファンだけのようでした。
雨だったせいもあってか、旧真田村の史跡は厳かな雰囲気で、
忍者や十勇士が出て来てもおかしくない雰囲気がありました(^_^)
【角間温泉 岩屋館 温泉の感想】
「岩屋館」のお風呂は鉱泉のような沸かし湯だと聞いていたので、あまり期待せずに出かけましたが、体の芯からじわっと効いてくるぬる湯の炭酸泉で、上田近辺ではかなり特徴的なお湯でした。
宿の周りも水墨画に出てきそうな神秘的な雰囲気で、近くには真田家ゆかりの観光スポットも多く、歴史探訪と湯巡りにはちょうど良い宿だと思います。
泉質★★★★4.2
お風呂の雰囲気★★★★4.0
清潔感★★★★4.2
接客サービス★★★★4.3
【角間温泉 岩屋館 温泉情報】
◆お風呂
館内男女別大浴場(内湯各2) 館外混浴露天風呂1
◆源泉 H18.5月の分析書
@炭酸泉
「角間温泉 2号源泉」泉温49度 湧出量60.1L/分(掘削動力揚湯)
泉質:ナトリウム-塩化物・炭酸水素塩泉(中性低張性高温泉)ph6.5
蒸発残留物 4,530mg/kg 溶存物質(ガス成分を除く)5,834mg/kg 成分総計6,408mg/kg
態様:湯口は源泉、浴槽内は加温循環ろ過併用、塩素消毒なし?(塩素臭なし)
@養命水(飲用)
「角間温泉 1号源泉」 泉温16.5度 湧出量?(自然湧出)
泉質:含二酸化炭素―ナトリウム・カルシウム・マグネシウム―炭酸水素冷鉱泉(弱酸性低張性冷鉱泉)ph5.9
蒸発残留物 737mg/kg 溶存物質(ガス成分を除く)1,107mg/kg 成分総計2,513mg/kg
態様:加温、循環ろ過・放流式併用、塩素消毒なし?(塩素臭なし)
*ブログの内容は掲載時の情報です。
基本情報の変更がある場合もございますので、お出かけの際には施設にお問合せ下さい。
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こんにちはー。ここ、秘湯を守る会にまた掲載されてますけど、復活したんですかね?
kaoruuk
こんばんは。
本当ですね!
他の退会した宿は名前を入力しても出てこないので、復活したのかもしれませんね。
プランが出ていないので宿に尋ねてみないと分かりませんが、
以前も、一度休会した「まいづるや」や「広河原 湯の華」もいつのまにか復活していましたね。