秋田県湯沢市にある秋の宮温泉郷「鷹の湯温泉」に日帰り入浴レポートです。
最終更新日 | 2024/10/2 | 訪問日 | 2024/9・ 2016/5/下旬 |
【鷹の湯温泉】基本情報
たかのゆおんせん
住所:〒019-0321 秋田県湯沢市秋ノ宮殿上1
TEL:0183-56-2141
公式サイト・日本秘湯を守る会宿紹介ページ
⇒「鷹の湯温泉」へのアクセス詳細&宿泊予約はこちらのページへ
【宿泊料金】
1泊2食付13,110円~16,200 円 お一人様△ 素泊まり〇 湯治対応〇 自炊〇
冬期暖房費500円/室
口コミ総合評価:Google 4.1点/5.0点
【こんな人におススメ】
◆日本秘湯を守るかのファン
◆渓流沿いの静かな一軒宿が好き
◆野趣あふれる野天風呂や立湯ができるお風呂に入ってみたい
◆混浴ファン
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【日帰り入浴】
※営業日は公式サイトでご確認ください
営業時間:10:30~13:30受付(14:30退館)
料金:700円
定休日:不定休
【秋の宮温泉郷 鷹の湯温泉 日帰り入浴】
「秋の宮温泉郷」は、鳴子温泉郷から湯沢市に向かう仙秋ライン(国道108号線)沿い、
役内川のほとりある秋田県最古の温泉街です。
温泉の発見は1,200年前で、
「小野小町も愛した温泉」と少々眉唾なタイトルがついていたりもしますが、
文人たちに愛されてきた歴史ある温泉です。
「鷹の巣温泉」は、鷹匠と鷹が傷を癒した温泉であることから命名された、
「日本秘湯を守る会」の会員宿です。
役内川の堰堤を眺めながら入浴できる野趣あふれる野天風呂や、
130cmもの深さのある内湯など、
湯量が豊富なため多彩なお風呂がある宿として知られています。
今回は、小安峡から鳴子温泉郷に向かう途中に日帰り入浴で立ち寄りました。
※この日帰りレポートは2016年5月のものです。読者の方から最新の宿泊レポートがございますので、ページ一番下のコメント欄をご覧ください。
国道から1本下りてくると宿の看板が出ています。
細い道を下りてくると渓流沿いに建つ赤い屋根の建物が見えてきました。
奥にある吊橋のことなのか、
この宿は映画「ひとひらの雪」の撮影ロケ地だったそうです。
ほとんど予備知識もなく出かけて行きましたが、
こんなに自然に囲まれた静かな環境だったとは驚きました。
玄関前から見た宿の外観。
昭和の香りのする山のお宿といった雰囲気です。
対岸には自炊棟があり、
向かいからの景色はなかなかのものです(画像は宿提供/JTB)。
秋の宮温泉では川湯を掘って野湯を楽しめるスポットもあるそうです。
ロビーとフロント。
接客についての口コミが散見されたので、
ちょっとドキドキしながら声をかけると、ご主人が対応してくれました。
一部入浴できないお風呂もあるということでしたが、
それでもよいならと150円割引で入浴できることになりました。
(2020年にご主人は亡くなられたそうです。合掌)
日帰り営業時間は清掃していることも多く、
野天風呂は天候に左右され、川の増水時に入浴できないこともあるので、
遠方から出かける場合には事前に電話確認した方が良さそうです。
※代替わりしてから基本的に土日の非繁忙期のみ営業しているようです。
「鷹の湯温泉」には、5か所のお風呂があります。
館内の内湯ー大浴場(混浴)、婦人風呂
館内露天風呂ー露天風呂(混浴)、弁財天の湯(女性用)
外湯ー野天風呂(混浴)
男性は混浴風呂のみ、女性は5つとも入浴できます。
ただし、日帰り入浴は1時間以内という制限があるので、
全て回るのはなかなか難しいと思います。
直接尋ねませんでしたが、特に説明もなかったので、
混浴風呂のバスタオル巻はおそらく不可だと思います。
館内案内図。
左が玄関、すぐ隣が大浴場の内湯、
右へ進んで廊下の中ほどから外に出て100mほど歩くと野天風呂、
外に出ずにそのまま廊下を奥に進んで階段を上がると館内の露天風呂があります。
【鷹の湯温泉 野天風呂】
まずは、名物の野天風呂を見に行きました。
廊下の中ほどにある出入口。外ばきのサンダルに履き替えて外に出ます。
ドアの左手の小道を進むと足湯があり、続いて館内の露天風呂の横を通ります。
野天風呂の看板からさらに渓流沿いに下りて行くと、それらしき景色が見えてきました。
目の前には堰堤。滝見風呂なんですね。
棚があるだけの簡易な脱衣所が一つ。
他に人がいたら、着替えもままならないです。
脱衣所の先には、丸い大きな石を組んだ露天風呂がありました。
新緑の季節でかなり葉が生い茂っているので、
いざ入浴してみたら、滝の方は覗きこむ感じになりそうです。
でも、紅葉の季節もきっと素晴らしい景色なのでしょう。
お風呂の中を覗くと、はい、清掃中(T_T)
*茶色く見えるのはゴミではなく、底のコンクリートが変色したものです。
お風呂は8~12人サイズです。
到着したのは11時過ぎでしたが、
この状態ではお湯が溜まるまで2時間以上かかりそうです。
まだアブもいない季節だったので、入りたかったなぁ。
入浴中の風景(パンフ)。
入浴はできませんでしたが、なかなか開放的で野趣あふれる野天風呂でした。
利用時間/日の出〜日没まで
終日混浴のため湯あみ着等着用ください。
冬季閉鎖の場合あり
【鷹の湯温泉 館内露天風呂】
続いて、館内にある奥の露天風呂に参ります。
階段を上がって奥に進むと、昭和のレトロ旅館から少しだけ垢抜けた廊下になりました。
洗面台を通り過ぎると、
手前に混浴露天風呂の入口、奥に女性用の露天風呂がありました。
混浴露天風呂の方は、脱衣所が男女別で少し離れています。
が、入口ののれんが上から腰の高さまでしかなく、
着替えている時に人が通ったら下半身丸見え状態です^^
女性用の脱衣所から出ると、8人サイズの岩風呂の手前に出ます。
先ほど通ってきた野天風呂に向かう通路もすぐ横に見えます。
囲いが低いので、清掃中の従業員さんが歩いているのが見えます(゜o゜)
露天風呂の全景はこんな感じ。
石組みのお風呂は42度強でやや熱めでした。
お湯は無色透明、ほぼ無味無臭です。
自家源泉「鷹の湯温泉」泉温79度 湧出量測定不能(自然湧出)
泉質:ナトリウム―塩化物泉 pH7.3(低張性中性高温泉)
利用時間/6:00〜22:00
※湯あみ着を着用できます
奥から見るとこうなっています。
男性用の脱衣所の出入り口は、石組のお風呂の中ほどにあるので、
女性側の手前で入浴していれば、
誰かが入って来ても柱に身を隠しつつ、すきを見て出るということもできそうです。
ご主人には、「混浴は誰がいつ来るか分かりませんよ。」と言われつつも、
平日の昼間にお客さんは来ないだろと仁王立ちして外を眺めていたら、
従業員さんがすぐ外で作業をしていました(゜o゜)
座って入浴していれば見えない高さの塀ですが、
さすがに立ち上がると外から丸見えです^^
奥にあるヒノキ風呂。2~3人サイズ。
こちらは44度とかなり熱めで、ここのお湯が一番熱かったです。
こちらは女性用の露天風呂。やはり清掃&入替中。
渓流に沿って、くの字型のお風呂になっています。
利用時間6:00〜22:00
パンフの入浴シーン。
このお風呂であれば、眺めも良く、女性も落ち着いて入れそうです。
【鷹の湯温泉 館内大浴場】
最後に、フロントの方にある大浴場に向かいます。
館内には混浴の内湯と女性用の内湯があります。
宿泊する場合、
大浴場は16:00~18:00は女性専用、
婦人用内湯はその間、男性専用に入れ替わるそうです。
大浴場入口と脱衣所。
脱衣所はリフォームしたばかりなのか綺麗でした。
こちらは混浴の大浴場です。
入口から撮影していますが、洞窟風の怪しげな造りになっています。
何だかワクワクするお風呂で、温度の違う浴槽がいくつもあり、
鷹の湯温泉の中では一番良かったです。
入口前にある二つの細長いお風呂。
手前は普通の深さなのですが、
奥が130mと中腰状態で首まで浸かれる深いお風呂になっています。
どちらも、ぬるめで40度~41度でした。
細長いお風呂の奥にある3~4人サイズのお風呂。
反対側には石組みの2~3人サイズのお風呂。
普段の大浴場は熱すぎて入れないこともあるようですが、
今回は露天風呂と比べると、どのお風呂もぬる目で入りやすかったです。
利用時間18:00〜翌16:00【男性專用】
16:00〜18:00【女性専用】
洞窟風のアーチを抜けると打たせ湯2本とシャワー台がありました。
打たせ湯の方は止まっていて、ボタンもどこにあるか分からなかったです。
隣りは婦人浴場。
※2024年現在、男女入れ替え制です
1人サイズと2~4人サイズの浴槽がありました。
小さい方は熱めで42度強くらいありました。
利用時間
18:00〜翌16:00【女性専用】
16:00〜18:00【男性專用】
秘湯シャンプーくまざさセットも置いてありました。
浴室にあった分析書は昭和41年の古いものだけでした。
客室の方には新しい分析書もあるようですが、詳細は不明です。
大浴場前のお休み処と自動販売機。
廊下に置いてあったレトロすぎるマッサージ機。
【鷹の湯温泉 温泉の感想】
川沿いにそびえ立つロケーションの良さにビックリしました。
建物自体は趣のある古さではないですが、
自然を生かした立地で秘湯情緒が感じられる宿でした。
今回は野天風呂には入れませんでしたが、
見たところでは野天風呂は景色を楽しむためのお風呂、
大浴場の方はお湯自体を堪能するお風呂なのかなという気がしました。
日帰りでは1時間しかないので、せかせかと移動するよりも、
お目当てのお風呂を1か所決めてゆっくりした方がいい温泉かもしれません。
接客の方は、お風呂の案内も丁寧でしたし、
利用条件もしっかり説明してくれるました。
日帰りの対応が悪いという噂もありますが、
お湯の入替や清掃で従業員さんが一人だけ、ご主人も動き回っており、
人手が足りない中で宿泊のお客さんが最優先していて、
空いていれば日帰りも受け入れます、というスタンスのように感じました。
泉質★★★★4.1
お風呂の雰囲気★★★★4.3
清潔感★★★★4.2
接客サービス★★★3.8
【鷹の湯温泉 温泉情報】
◆お風呂
大浴場(混浴内湯)1 16:00~18:00女性専用
婦人用内湯1 16:00~18:00男性専用
露天風呂(混浴)1 弁財天の湯(女性用露天風呂)1 野天風呂(混浴)1
◆源泉 S41.6月 の分析書
自家源泉「鷹の湯温泉」泉温79度 湧出量測定不能(自然湧出)
泉質:ナトリウム―塩化物泉 pH7.3(低張性中性高温泉)
蒸発残留物 -mg/kg 溶存物質(ガス成分を除く)-mg/kg 成分総計-mg/kg
態様:源泉かけ流し、(加水する場合あり)、塩素消毒なし
*現在は泉温75度、ph7H7との情報があります。
*ブログの内容は掲載時の情報です。
基本情報の変更がある場合もございますので、お出かけの際には施設にお問合せ下さい。
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秘湯っこ様
ご無沙汰しております。ヒロシです。
連休を利用し、宿泊してきました。
現状の宿の情報をアップします。
「愛犬と泊まれる宿」にリニューアル。
愛犬と同伴の部屋は、露天とフロントの中間に位置する部屋になっているようです。
他の宿泊客と分けられて、泊まることができます。
パンフレットによると、ケージ・シャワー(愛犬用)・ドッグランと充実した設備。
肝心の部屋の様子はというと、小上がりに冷蔵庫、トイレ(ウォシュレット)、最奥に洗面所があります。
部屋の広さは10畳ほど。到着時点で布団が敷かれています。
お茶請けはラングドシャ。
広縁の机の上に、温泉の案内図があります。男女入れ替えの時間があり、注意が必要です。
「川の水位が高い・大雨の時などは温泉が濁ります。」とチェックインの時にアナウンス。
チェックアウトの日には、若干濁りが解消されていました。
新しくなった温泉成分評もアップします。
現時点では源泉の温度が下がり、クラウドファンディングでボイラーを設置した、「大浴場」と「半露天」は加温されていますが、野天風呂は源泉の温度のままです。
ご主人によると野天風呂は31℃とのこと。6月~9月までが入れる期間だそうです。
大浴場の岩風呂が源泉のままだそうで、体感として32~35℃でぬる湯。「ぬる湯」と「加温湯」が両方味わえるので、これはこれで良いと思います。
ぬる湯を体験していると、温泉にずっと浸かれるのでリラックスできます。
食事は皆瀬牛のステーキ。予約の時に+1100円で追加だそうで、良心的な値段。
日本酒の飲み比べや、梅酒、焼酎など秋田のお酒が多数。
とんぶり、いぶりがっこ、じゅんさい、稲庭うどんなど郷土料理も多く出されています。
食事は皆瀬牛のステーキが追加。予約時に+1100円で追加できるので、かなり良心的。
秋田のお酒もそろっています。日本酒の飲み比べも可能です。
料理その2
ご夫婦と数人のスタッフで、宿のオペレーションをしているようで、この広い旅館を維持するのは大変そうです。
温泉の温度は下がりましたが、泉質は塩化物泉で暖まりやすい温泉です。ぬる湯と加温湯も同時に体験可能です。
一人泊も電話で受け付けているので、このコメントを読まれた方が宿泊されることを願っています。