最終更新日 | 2020/6/6 | 訪問日 | 2016/9月・2002/11月 |
【吹上温泉 湖畔の宿 みどり荘】基本情報
ふきあげおんせん こはんのやど みどりそう
住所:〒899-3303 鹿児島県日置市吹上町湯之浦910
TEL 099-296-2020FAX 099-296-4920
公式サイト・日本秘湯を守る会宿紹介ページ
【宿泊料金】
1泊2食付 24,200円~46,200円 お一人様〇 素泊まり〇 湯治△ 自炊×
素泊まり 5,500円~
口コミ総合評価:Google 3.9点/5.0点
【みどり荘はこんな宿です】
◆西郷隆盛・斉藤茂吉にも愛されたみどり池を囲む離れ主体の宿
◆どこか昭和の香りのする家庭的でアットホームな雰囲気
◆食事のボリュームがすごい
◆上品な硫黄泉で露天風呂の泉質は抜群!
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【日帰り入浴】
営業時間:平日10:00~19:30受付 土日祝~15:00
料金:大人600円 子供300円
家族風呂大人850円 子供350円/人
定休日:不定休
【吹上温泉 湖畔の宿 みどり荘 宿泊 その1 お部屋編】
「吹上温泉 みどり荘」は、鹿児島市内から車で1時間、
薩摩半島・東シナ海寄りの内陸にある一軒宿です。
「みどり荘」の創業は明治45年(1912年)。
西郷どんや斉藤茂吉等の文人墨客に愛されてきた宿です。
大東亜戦争末期には知覧・沖縄から特攻隊として出陣する少年たちが
最後の時を過ごした宿としても知られています。
敷地内には大きな「みどり池」を囲む離れが8室あり、
初春は桜、初夏には藤、秋には紅葉と四季折々の景色が楽しめます。
今から15年ほど前になりますが、
記念すべき「日本秘湯を守る会」の初宿泊が「みどり荘」でした。
両親の出張について行き、鹿児島に初上陸。
古い純和風の一軒宿に宿泊するのは初めてで、
みどり池のそばにある露天風呂に感動し、
いわゆる「秘湯」の温泉旅館の印象が強く刻まれた宿でした。
今回は鹿児島県内の秘湯巡りをし、「みどり荘」を最後の宿に選びました。
吹上温泉街の入口とみどり荘に向かう道の入口。
「吹上温泉」には、旅館が4軒、日帰り温泉1軒がありますが、
周囲はさほど温泉街らしい景色は見られず、閑静な住宅街です。
通り沿いから林に囲まれた細い道を上がっていくと駐車場に出ました。
見覚えのある「みどり荘」の入口。
2002年に宿泊した帰りに撮ってもらった写真と変わりない佇まいでした。
入口には、「文豪 吉田絃二郎、詩聖 斉藤茂吉 宿泊の宿」と書かれた石碑、
「南洲爺 狩のしこりを 癒せし温泉(ゆ)」等々、
「みどり荘」を詠んで受賞した俳句が飾ってありました。
門をくぐるとすぐ左に受付・事務所があります。
帳場と事務所内の様子。
以前はお婆さんが仕切っていましたが、現在は息子さん夫婦が経営しています。
受付から朝食会場兼休憩所のある藤棚を通り過ぎると奥に長屋風の離れが4室、
高台には戸建ての離れが4室あります。
【吹上温泉 みどり荘 利用したプラン】
今回利用したのは、
1人泊 平日 1泊2食付 斉藤茂吉が滞在していた「もみじの間」の離れ
食事は、【薩摩の味覚制覇◇山海会席<松>】のプランで、税込30,240円でした。
同プランで2名利用の場合は、27,500円~
お一人様でもあまりお値段が変わりません。
「もみじの間」は文人利用の離れということで部屋の広さに関わらず料金は一番高いです。
さらに料理プランが上から2番目だったため、加算されました^^
食事の量は相当多いので、あまり欲張らなくても大丈夫です。
2名利用で最安プランは2食付14,000円台からありますのでご安心を。
前回宿泊したのも高台の離れでだったと記憶していますが、
今回は斉藤茂吉が滞在していたという部屋を選びました。
「みどり荘」敷地内見取り図
見取図下が入口、中央やや左よりに下から受付、続き間の離れ、
中央に「みどり池」、右奥に露天風呂があります。
「もみじの間」は、左の真ん中(高台)にある部屋です。
【吹上温泉 みどり荘 斉藤茂吉愛用の離れ もみじの間】
「もみじの間」へは、藤棚から20数段階段を上がります。
作務衣姿のご主人にお風呂の説明を受けながら案内してもらいました。
「もみじの間」の外観と玄関内部。
「もみじの間」は築80余年(昭和初期)ということです。
文人墨客の愛した宿というと豪勢な日本家屋を想像しますが、
昭和の香りのする一般のお宅のような外観でした。
玄関から5mほど離れた向かいには「藤の間」がありました。
「もみじの間」の客室内部。メインの6畳間。
写真は奥の間から撮影したもので、右側が玄関です。
メインの和室は6畳間と広縁、奥に2畳ほどの着替えの間があります。
6畳間と言っても、窓際のスペースがあるので、実質10畳間くらいに感じました。
テレビ、エアコン、冷蔵庫、金庫、洗面台、ウォシュレットトイレあり。
灰皿が置いてあったので、禁煙・喫煙の区別はないようです。
部屋以外には藤棚の下に喫煙コーナーがありました。
玄関正面から見た画像。
2方向に大きな窓があって明るい室内です。
ただ、これだけ緑に囲まれた環境なので、部屋に明かりが灯ると色々な虫が寄ってきます。
夕方以降は窓と遮光カーテンを閉めて、玄関からの出入りも最小限にしないといけません。
窓際から見た画像。
以前宿泊したのも高台にある2間の部屋で(部屋の名前は不明)、
まだ和風旅館に慣れていない時だったのでもっと鄙びた風情があるように感じましたが、
「もみじの間」の方は庶民的な雰囲気でした。
窓際には籐のテーブルセット。
お茶請け(甘いお煎餅と漬物)とお茶セット。
窓際には洗面台。備え付けのドライヤーがあります。
洗面台の対角線上にはウォシュレットトイレ。
奥の間は着替え用の部屋です。
金庫、浴衣とタオルセット、アメニティが置いてあります。
アメニティは、歯ブラシ、ヘアコーム、シャワーキャップ、コットン、カミソリ。
赤いちりめんの巾着袋にネーム入りタオルと一通りそろっています。
プラかごがちょっと無粋かなぁ。籐かごのような天然素材だったらよかったのに。
メインの和室と奥の間の間に半畳ほどのスペースがあり、
鏡台と中型の冷蔵庫があります。
冷蔵庫の中には有料ドリンクと冷水のポット。
缶ビール470円 ソフトドリンク350円
ドリンクの自動販売機は、フロント横と大浴場の脱衣所にもあります。
床の間には「歌聖 斉藤茂吉、文豪 吉田絃二郎 宿泊の家」と書かれています。
壁には「斉藤茂吉」の略歴。
「斉藤茂吉」が温泉好きと知ったきかっけがこの「みどり荘」だったので、
九州の出身の人なのかと思ったら、山形でした。
蔵王温泉の共同浴場の前にも「斉藤茂吉」の碑がありました。
テーブルの下の引き出しには絵本やフラワーアレンジメントの本。
離れ主体の宿だけあって、子連れファミリーの利用が多いのかもしれません。
今回は子供は見かけませんでしたが。
夕食後にお布団を敷いたところ。
厚めのマットレスに羽根布団でした。
朝はチェックアウトまでそのままです。
残暑&猛暑で寝ている間もクーラーをかけていました。
部屋の窓からの眺め。
木々の間からちょこんとみどり池が顔をのぞかせているだけで、
下の離れのように池の眺望がウリの部屋ではありません。
その代り、空は良く見えました。
下にある離れからは「みどり池」が正面に見えます(あざみ・桜の間が眺望が良いです)。
「もみじの間」は、文人墨客が好んで滞在したということですが、
あまり眺望は重視せず、他の客室から離れていて
静かな環境で創作活動に専念できるので愛用されていたのだと思います。
お部屋の紹介は以上です。
フロントに戻りまして・:・・
お土産コーナーでは和菓子や民芸品、秘湯シャンプーセット等販売しています。
たくさん並べられているボトルは、日置市特産のイモ焼酎「宝山」(西酒造)。
セルフサービスのコーヒー(宿泊者は無料)、
白熊かき氷、生ビール(有料)もあります。
フロントの横には、日帰り入浴とドリンク類の券売機までありました。
「みどり荘」の日帰り営業は19:30までと比較的長いので、
夕食前の午後5時過ぎ頃までは外来客が数組いました。
チェックインしたのが夕方だったので、お風呂の混雑具合は見ていませんでしたが。
九州では3万円以上する比較的ハイクラスの宿でも500円で日帰り入浴を受け付けている宿もあり、
地域の共同浴場のような役割を担っているのか、そこは致し方ないのかな。
藤棚の前から見える「みどり池」。
池で泳ぐ巨大な鯉と羽を休めるアヒル。
池の対岸には「吹上観音堂」が見えます。
「みどり池」の周りは遊歩道になっており、
宿泊棟から時計回りに半周すると「観音堂」、「女性用の露天風呂」があります。
観音堂の建物と内部。
観音堂は特攻隊慰霊のために建てられました。
特攻隊員の遺書と石碑。
知覧でも驚いたのですが、10代の若者の字がどれも達筆すぎて・・・。
遊歩道には栗の実がたくさん落ちていて、数種類のキノコに小動物も見かけました。
敷地内は数千坪あるそうで、お手入れが大変そうでした。
宿に向かう前に立ち寄った「吹上浜」の夕暮れ。
夕陽スポットで有名だということで寄ってみました。
「みどり荘」から車で15分くらいのところにあります。
駐車場から海岸までは小さな砂丘を歩いて3分くらいです。
帰り道に見えた桜島。
往きは最短距離で指宿スカイラインで山の中を走りましたが、景色は錦江湾沿いの方が良かったです。
ただ、1本道なので渋滞にハマると時間がかかりますが。
【吹上温泉 みどり荘 お部屋の感想】
以前は歴史情緒のある鄙びた宿という印象が強かったですが、
方々に泊まり歩くうちに目が超えてしまったのか、
風情を強調した宿という感じはありませんでした。
明日から10月だというにもかかわらず、
気温が30度を超えるという鹿児島でもめったにない残暑で、
歩くだけで汗だく、池の周りで小鳥のさえずりも聞こえなかったせいもあるかもしれませんが・・・。
それはともかく、
宿の雰囲気としては「みどり荘」をこよなく愛するリピーターの多い
アットホームな印象が強かったです。
特に露天風呂のお湯が好きで遠方からはるばる来るお客さんが多いようです。
今回は奮発して斉藤茂吉が使用していたという部屋を選びましたが、
思ったよりは庶民的な感じでお値段も高めだったため、
特に文人に思い入れがない限りは他の部屋でも良かったかなぁという気がします(^_^;)
「みどり池」の眺めを重視するならば、下の方にある離れの方がいいのかもしれません。
お風呂や食事の移動にも便利なので。
昭和初期の建物なので客室も古いですが、綺麗に掃除されていました。
各部屋に洗面台、トイレ、その他必要な物は揃っており、
特に不便に感じることはなかったです。
接客に関しては、女将さんは気さくな感じ、
ご主人はキリッとしたホテルマンのような感じ(作務衣姿ですが・・・)で
バランスを取っているように見えました。
露天風呂のお湯はみなさんが絶賛する通り、再訪時にもやっぱりお湯だと感じました。
食事も美味しかったですが、量が多すぎて・・・。
プランの選択を間違えました。
でも全般的にはおおむね満足です。
部屋の広さ★★★★4.3
設備★★★★4.4
アメニティ★★★★4.3
宿の雰囲気★★★★4.2
清潔感★★★★4.2
接客サービス★★★★4.4
【吹上温泉 みどり荘 宿情報】
チェックイン/チェックアウト 15:00~17:00/~10:00
クレジットカード〇
携帯電話送受信〇 wifi×
エレベーター× バリアフリー△
全8室 トイレ・洗面台、エアコン、冷蔵庫あり
素泊まり
「杉の間・藤の間・つるかめ」8,100円~ 「あざみ・桜」10,800円~
「菊・つつじ」15,120円~ 「紅葉」16,740円~
2食付
「杉の間・藤の間・つるかめ」14,040円~ 「あざみ・桜」16,740円~
「菊・つつじ」21,060円~ 「紅葉」22,680円~
*ブログの内容は掲載時の情報です。
基本情報の変更がある場合もございますので、お出かけの際には施設にお問合せ下さい。
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