群馬県みなかみ町にある湯巡りテーマパーク「湯の小屋温泉 龍洞」の入浴レポートです。
最終更新日 | 2020/5/12 | 訪問日 | 2015/6月中旬・9月下旬 |
【湯の小屋温泉 龍洞】基本情報
ゆのこやおんせん りゅうどう
住所:〒379-1721 群馬県利根郡みなかみ町藤原6192
TEL:0278-75-2086
公式サイト
*2020/5/31まで休館予定です
⇒「湯の小屋温泉 龍洞」へのアクセス詳細&宿泊予約はこちらのページへ
【宿泊料金】
1泊2食付12,420円~32,400円 お一人様〇 素泊まり× 湯治対応× 自炊×
龍洞の口コミ総合評価:Google 4.2点/5.0点
【龍洞の温泉の特徴】
◆大小18の貸切風呂があり予約不要で入浴できる
◆渓流沿いで眺めが良く紅葉の時期(10月中旬頃)は絶景
◆スタンプラリーですべてのお風呂を制覇すると記念品がもらえる
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【日帰り入浴】
営業時間:10:00~18:00受付(19:30退館)
*利用時間は最長4時間まで
料金:
露天風呂(貸切)+遊湯館 大人2,200円 小人1,100円 幼児550円
遊湯館+渓龍 大人1,100円 小人550円 幼児 無料
休憩室あり(遊湯館内)
【18種類の多彩なお風呂巡り 湯の小屋温泉 龍洞 日帰り入浴】
「湯の小屋温泉」は水上温泉郷の最奥、奥利根にある温泉です。
「龍洞」は何と18種類の貸切風呂があり、1軒の宿で湯めぐりしたい方には最適の宿です。
もちろん、日帰りでも全部の貸切風呂を利用できます!
ただ、日帰りの場合には料金システムが2つに分かれています。
◆遊湯館(小さな内湯)と貸切露天風呂1か所(渓龍)だけの利用 大人1,080円
◆遊湯館とすべての貸切風呂(18か所)を利用 大人2,160円
日帰りで大人2,160円は少し高いと思われるかもしれませんが、
龍洞の魅力は多彩な貸切風呂にあるので、ここは断然2,160円のプランがお得です。
龍洞へは水上インターから国道291号線を宝川・宝台樹スキー場方面へ向かいます。
湯の小屋温泉は水上温泉郷の中でも最奥に位置し、奥利根と呼ばれるエリアにあります。
宝川温泉、藤原ダムを過ぎ、奈良俣ダムが見えたらもう少しです。
奈良俣ダムは、放水時には多くのダムファン・カメラマンが集う撮影スポットとしても有名です。
龍洞に到着。
湯の小屋温泉はもともと自然湧出する温泉ですが、龍洞の歴史は新しいです。
ダム建設が始まった昭和50年代に日帰り温泉施設として開業、
平成に入ってから旅館業がスタートしました。
なので、外観の雰囲気も旅館というよりも、立派な日帰り入浴施設といったイメージです。
玄関
ロビーとフロント。
露天風呂付客室やメゾネットなどもあり、お値段はそこそこする宿ですが、
華美な装飾はなく、今どきの少し綺麗な日帰り入浴施設に宿泊施設がついているという感じです。
フロントで料金を払うと、館内マップを渡され、貸切風呂の利用方法の説明がありました。
フロント裏にある貸切風呂群。
パネルにある龍の木札が置いてあれば「空き」あり。
写真から好きなお風呂を選び、木札を持って入口に掛けて利用するだけでOKです。
宿泊の場合も予約不要、別料金も不要です。
*空いているからと言って、一度に木札を何枚もキープするのは厳禁です。
18種類もあるとどこから入っていいのか迷ってしまいますが、
日帰りはもちろん、宿泊でも1日で全て入りきるのは無理ですので、
ここは人気のお風呂から行きたいところです。
先月(2015年8月)のお客様アンケートでは
1位「川龍」(旧・天女)
2位「音龍」(旧・河童)
3位「大龍」(旧・龍神)
(スタッフおすすめ「飛龍」)
となっています。
ここに上げられてるお風呂は貸切でいいの?というくらい広い露天風呂です。
*最近、お風呂の名前が変わったようなので、以前の名前で覚えて方はご注意を。
名前が変わってからの方がお風呂の雰囲気をイメージしやすいかもしれません。
「龍洞」の宿前も、「龍」というお風呂の名前からも「龍」にこだわりが感じられますが、
湯の小屋温泉のある藤原地区は平家の落人伝説、龍伝説のあるところなので、
創業者がにはこだわりがあるようです。
人気の大露天風呂は、フロントのある本館から橋を渡り、左手の「東館」に集中しています。
本館横の出入り口でサンダルに履き替えて外に出ると橋があります。
橋の上から見える景色。
渓流を挟んで宿が経っているので、景観は素晴らしいです。
特にこの近辺は数キロにわたって紅葉スポットとなっているので、
紅葉の時期(10月中旬頃)はかなりお勧めです!
本館の建物から大量のお湯が渓流に流れ出ており、湯気が立っていました。
橋を渡って左手に向かうと奥に「湯めぐり入口」と書かれた小屋があります。
中に入ると左にお風呂のパネルと木札があります。
お気に入りのお風呂が開いていなければ、ここで一休みして待ちます。
(裏手に湧水飲み場、喫煙スペース、自動販売機があります)。
各浴槽の温度が書かれていますが、表示よりも若干熱く感じました。
時間がなければ優先順位は人気順で。
「川」「大」「音」が空いていれば、とりあえずそのどれかから入浴するのがおすすめです。
東館のお風呂の位置関係はこのようになっています。
*貸切風呂のお湯は渓流に流しているため、洗い場はなく石鹸・シャンプーの利用もできません。
【龍洞 貸切風呂 人気No.1「川龍」大露天風呂)】
まずは、一番人気の「川龍」からご紹介します。
入口から左の通路を一番奥へ。
「川龍」入口と脱衣所。
脱衣所にはスノコと脱衣棚、カゴに椅子があるだけです。
外に出ると屋根付のひょうたん型のお風呂。10人くらいは入れる大きさです。
温度は42度弱。無色透明でほぼ無味無臭の柔らかい弱アルカリ性の単純泉です。
それほど特徴はないのですが、出た後のポカポカ&スッキリ感はさすがかけ流し100%です。
中央の湯口の傍には三猿の像。
奥にももう一つお風呂がります。
奥のお風呂は6~8人サイズ。奥から見た景色(右)。*クリックで拡大
渓流が目の前なので景色も絶景。ここが一番人気なのも納得です。
お風呂からの眺め。左側と右側。
紅葉まであと3週間ほどありましたが、生い茂る緑もなかなかのものでした。
ただ、向かいの道路は「奥利根ゆけむり街道」という県道で、そこそこの通行量があり、
あまり身を乗り出すと車から見えてしまいます^^
奥の露天風呂には屋根がないので、
立ち上がってウロウロしていると一段上にある「大龍」のお風呂から見えることも。
【龍洞 貸切風呂 人気No.2「音龍」(せせらぎ風呂)】
続いて第2位の「音龍」です。
実は一番初めに入浴したのはこのお風呂でした。
ドアを開けると右手に脱衣棚があります。
脱衣スペースの向こうには10人は裕に入れる石組のお風呂があります。
中央に湯口。温度は42度ちょっとあります。
「音龍」は渓流沿いに面しており、橋からも一番近いため、
すだれがかかっていて外から見えにくくなっています。
入浴中の目線と渓流の景色。
以前は「河童」という名前のお風呂でしたが、河童の像がちょこんとあります。
すだれがあるため日差しが当たらず薄暗いですが、
景色は見えても外を気にせずに済み、
落ち着いた雰囲気だったので一番気に入りました。
【龍洞 人気No.3 「大龍」(大露天風呂)】
続いて第3位の「大龍」へ。
「大龍」は湯めぐり入口の右手通路の奥の最上段にあります。
「大龍」入口と脱衣スペース。
手前に15人~20人サイズの大露天風呂、奥に4~6人サイズの露天風呂がありますが、
奥の露天風呂は水風呂になっていました。
奥のお風呂には屋根がなく、道路からも丸見えです^^
以前は「龍神」という名前のお風呂でしたが、湯口の龍に由来しているのかもしれません。
【龍洞 スタッフおすすめ 貸切風呂「飛龍」(テラス風呂)】
「飛龍」はヒノキの小さな浴槽が一つだけですが、風情があるのでおススメです。
「飛龍」入口の看板と浴室。
1~2人サイズなので、カップルで入るにはちょうど良い大きさです。
【龍洞 東館 その他の貸切風呂】
東館には他に6つ(合計10)のお風呂があります。
他のお風呂は全て1~3人サイズほどの大きさなので、
カップル水入らずで、又は一人でゆっくりしたい時に・・・。
脱衣所は全てドアの中にあるので、お風呂の移動は一旦着替えてからとなります。
◆「香龍」(香り風呂)
「香り風呂」とあるので、薬湯やハーブバスなのでないかと思われますが、
この日は掃除をしていたのでお湯は空でした。
「香龍」の近くのお風呂の言入っている時に、
塩素の匂いが漂って来て、まさかかけ流しと言いつつ塩素???とガックリしかけましたが、
後からここを通ったら、清掃中に塩素を利用していたようで、ホッとしました。
◆「岩龍」(岩風呂/内湯)
炭焼きしたような黒い洞窟風の通路の奥に1~2人サイズの岩風呂があります。
中はかなり暗いので、怪しげなムード^^
◆「壺龍」(壺風呂)
その名の通り、信楽焼の壺風呂が1つちょこんとあるお風呂です。
◆「木龍」(檜風呂)
ずっと貸切中だったので中は見ていませんが、1~2人サイズの檜のお風呂があります。
◆「和龍」(庭園風呂)
小さな和風庭園のある石組のお風呂です。
入口から一番近いので、会話は外に丸聞こえでした^^
◆「星龍」(星風呂)
お風呂にあるボタンを押すと足元がライトアップされるという夜向けのお風呂です。
【龍洞 本館の貸切風呂】
続いてフロントのある本館に戻ります。
本館にあるお風呂はいずれも1~2人サイズのこじんまりした家族風呂です。
大雪などで天気が悪く、東館のお風呂まで行くのが面倒な時にはお勧めですね。
本館のお風呂のパネル
◆「蒸龍」(サウナ付風呂)
サウナ付のお風呂です。渓流沿いと手前に2箇所よくそうがありましたが、
もしかするとひとつは水風呂だったかもしれません。
◆「暗龍」(洞窟風呂)
中は電気も付かず真っ暗。
◆「双龍」(二槽風呂)
浅めの寝湯(白いバスタブ)と楕円形の樽風呂があります。
◆「泡龍」(泡風呂)
石組のジャグジー風呂が一つあります。ここも雰囲気は良かったです。
◆「石龍」(石風呂)
石を切り出したようなお風呂です。
◆「楽龍」(内風呂付風呂)
入口に石組のお風呂(右)、渓流側に桧の木材をかぶせたお風呂があります。
◆「竹龍」(竹林風呂)
こちらは掃除中で中を見れませんでしたが、竹垣に竹のフェンス、竹のベンチに
東館と本館のお風呂は以上です。
東館の横には離れのお部屋や南館(宿泊者専用の貸切風呂あり)があります。
【龍洞 湯遊館】
他に日帰りでも利用できる「遊湯館」という湯上り処+売店のある建物があります。
こちらには、共同浴場風の男女別内湯と、
1,080円プランでも利用できる「渓龍」という貸切露天風呂があります。
「遊湯館」は本館から橋を渡って左手にあります。
明治時代の古民家を利用した建物で、趣があります。
玄関に入ると中央に受付がありるので入浴券を提示して入ります。
右には男女別の内湯と休憩処、右には「渓龍」の木札と入口があります。
日帰り入浴で身体を洗ったり洗髪できるのは、この「遊湯館」の内湯だけとなっています。
廊下の手前が男湯、奥が女湯です。
2畳ほどの広さの脱衣所。脱衣棚と洗面台、ドライヤーも置いてあります。
浴室は4畳半ほどの広さ。石タイルの床に2~3人サイズの檜のお風呂が一つあります。
窓がアルミサッシでなければもっと共同浴場らしい風情があったかもしれません。
左手にはシャワーが1台とシャンプーセット。
12畳ほどの休憩スペースにはテレビと雑誌・コミック等が置いてあります。
こちらは「遊湯館」の隣にある「渓龍」(貸切露天風呂)です。
1,080円のプランでも利用できます。
ただ、内湯とここだけで1,080円はちょっと寂しいので、
やっぱりすべて湯めぐりできる2,160円のプランの方がおすすめです。
「龍洞」には18のお風呂がありますが、露天風呂付の客室もあります。
客室数が23部屋なので、貸切風呂がいっぱいで利用できないということはほとんどないと思いますが、
部屋から出ずにゆっくりしたいという場合にはいいのかもしれません。
客室露天風呂の一例
これだけのお風呂をかけ流しでまかなえるのは、毎分17,00Lという豊富な湯量のおかげです。
湯上り後は本館ロビーにて、コーヒー・紅茶、湧水のサービスがあります。
(利用時間8:00~20:30)
自動販売機でミネラルウォーターが売っていないと思ったら、
お水が美味しいので買うという発想がないみたいですね。
「龍洞」のすぐ近くには「天然きのこ」の露店がありました。
81歳のおじいさん(60代にしか見えない)が毎朝4時起きして採ってくるキノコです。
見たこともないキノコがいっぱい。
キノコのお味噌汁を試食させてもらい、巨大なホンシメジを買ってきました。
「ここは紅葉が素晴らしいからね。また10月中旬においで。」と言われました(^_^)
訪問当時(2015年)にはたぬきのお宿「胴元荘」、日本秘湯を守る会の「葉留日野荘」がありましたが、残念ながら2軒とも閉館してしまい、営業しているのは、「龍洞」、「湯元館」、「清流の宿たむら」の3軒のみでした。
しかし、現在は日本バイブルホームというキリスト教団体が買い取り、「葉留日野荘」は「ハレルヤ山荘」として、「洞元荘」は「湯の小屋山荘」としてリーニューあるオープンしました。
一般の方も利用可能です。
【湯の小屋山荘 龍洞 人気露天風呂TOP3の動画】
【湯の小屋温泉 龍洞の感想】
一人泊も受け付けているのでいつも気になっていた宿ですが、
2万円台のプランだけだったのでちょっと迷っていました。
でも、秘湯っ子オヤジが1人で訪問した時に良かったというので、今回訪問してみました。
(その時オヤジは財布を忘れ、車の中にあった小銭で1,080円のプランしか利用できず^^)
大きな露天風呂から小さな家族風呂まで、
趣の違うお風呂をいろいろ試してみるのは楽しいです。
源泉は1本で、お湯に違いがあるわけではないですが、
時間がなければ人気の3つを何とか確保しておきたいところです。
今回はシルバーウィークの最終日で日帰り客もまばら、
宿泊客がこれから到着するという時間帯だったので、
3つとも利用できました。
ゆっくりするには2時間以上余裕を持って訪問するといいかもしれません。
単純泉ですが、湯上り後に眠くなってきたので、
意外と身体に効いていたようで、良いお湯だと思います。
口コミでは清潔感がないという感想を見かけましたが、
綺麗に掃除されていました。
雰囲気的にはもう少しお値段が安い宿といった感じではありましたが。
泉質★★★3.9
お風呂の雰囲気★★★★4.3
清潔感★★★★4.3
接客サービス★★★★4.2
【湯の小屋温泉 龍洞 温泉情報】
◆お風呂
貸切風呂18(うち大露天風呂4) 共同浴場1(男女別内湯) 露天風呂付客室
東館:大龍(大露天風呂)/ 川龍(大露天風呂)/ 香龍(香り風呂)/飛龍(テラス風呂)/ 壷龍(壷風呂)/ 音龍(せせらぎ風呂)/ 岩龍(岩風呂)/ 木龍(檜風呂)/ 和龍(庭園風呂)/ 星龍(星風呂)/
本館:蒸龍(サウナ付風呂)/ 暗龍(洞窟風呂)/ 双龍(二槽風呂)/ 泡龍(泡風呂)/ 石龍(石風呂)/ 楽龍/(内風呂付風呂)/ 竹龍(竹林風呂)/
遊湯館:共同浴場(内湯)/渓龍(渓流風呂)
◆源泉 H16.1月の分析書
「湯の小屋温泉 1号泉」泉温76.1度 湧出量測定せず(動力揚湯) *総湧出量1700L/分
泉質:単純温泉(低張性弱アルカリ性高温泉)ph8.3
蒸発残留物680mg/kg 溶存物質740mg/kg 成分総計740mg/kg
態様:源泉かけ流し、加水・加温なし、塩素消毒なし
*ブログの内容は掲載時の情報です。
基本情報の変更がある場合もございますので、お出かけの際には施設にお問合せ下さい。
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