秋田県仙北市にある乳頭温泉郷「鶴の湯温泉 別館 山の宿」の宿泊レポートです。
最終更新日 | 2023/1/30 | 2015/4月下旬 |
【乳頭温泉郷 鶴の湯 別館 山の宿】基本情報
にゅうとうおんせんきょう つるのゆ べっかん やまのやど
住所:〒014-1204 秋田県仙北市田沢湖田沢字湯ノ岱1−1
TEL:0187-46-2100
公式サイト・日本秘湯を守る会宿紹介ページ
⇒「鶴の湯 別館山の宿のアクセス詳細&予約はこちらのページへ
【宿泊料金】
1泊2食付17,750~23,250円 お一人様△ 素泊まり× 湯治対応× 自炊×
*冬期暖房費 別途1,100円/室 一人泊は平日のみで3割増し
口コミ総合評価:Google 4.4点/5.0点
【こんな人におススメ】
◆日本秘湯を守る会のファン
◆本館のお風呂も楽しみたいが、設備も充実している宿が良い
◆日帰り客NGで静かに過ごせる宿が良い
◆食事もゆったりと楽しみたい
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→「鶴の湯 本館 鶴の茶舎」の情報は本館宿泊その5鶴の茶舎編へ
【日帰り入浴】
不可(昼食のみ営業)
【鶴の湯 別館 山の宿 宿泊 その1 お部屋編】
「鶴の湯 別館 山の宿」は、鶴の湯温泉から1.8キロ手前、
先達川沿いにある全11室のみ、日帰り客NGの静かな一軒宿です。
鶴の湯の別荘的な存在として、平成6年にオープンしました。
鶴の湯別館は本館のお風呂も無料で利用できるのですが、
鶴の湯本館の予約が取れないので別館にしたという人もいれば、
温泉は本館が良くても設備・食事は別館が良いのであえて別館に宿泊するという人もいます。
チェックアウトが11時なので、
朝も本館のお風呂に入ってからゆっくり出たいという方には便利です。
秘湯っ子の場合、鶴の湯本館はちょうど一年前に宿泊し、雰囲気はつかめたので、
今回は食事を楽しみに別館を予約しました。
管理人の選ぶ「秘湯の会のランキング第2位」に取り上げている宿です。
※別館山の宿には2015年に宿泊、2019年にランチで訪問しています。
最新情報は読者の方から2023年1月の写真を投稿していただきましたので、よろしければ一番下のコメント欄も合わせてご覧ください。
乳頭温泉郷のメインストリート、県道194号線を鶴の湯方面に1キロほど入り、先達川の橋を渡るとブナ林に囲まれた茅葺屋根の宿が見えてきます。
敷地の入口には「宿泊できます」「囲炉裏でお食事できます」の看板。
鶴の湯本館はあまりにも有名ですが、別館は知らないと素通りしてしまいそうです。
日帰り入浴は不可ですが、食事処の利用はできます(11:00~14:00)。
入口の建物は民芸調です。
田沢湖周辺の木材を使用して建てられた曲がり家の造り。
車を横付けできるように屋根がついていて、階段を上がった2階が玄関となっています。
入口には本館⇔別館を送迎する「湯めぐり号」のバス乗り場。
朝7時台から夜8時台まで、1日10本、鶴の湯本館への送迎があります(要予約)。
*時刻表は2015年当時のものです。
10数段階段を上がると2階が玄関です。
ガラスの付いた格子戸。
小さな帳場。本館と同じく「事務所」と書いてあります。
秘湯の会に来ると、玄関を入った時に感じる空気。
他の温泉旅館にはない「初めてなのに初めてでないような、懐かしくて居心地が良いと感じる独特の雰囲気」があります。
玄関とロビー。
午後4時頃に到着すると、すでにチェックインしていたお客さんは
本館に向かうバスを待っているところでした。
みなさん、かなり精力的に本館に通っていたようです。
今回は宿に直接予約。1泊2食付3名利用で税込15,660円のプランでした(2015年当時)。
部屋に案内される前に食事処とお風呂の説明があります。
館内は縦横長い廊下でつながっています。
客室は離れのような構造になっていて、隣同士距離があってとても静かです。
一度館内に入ると、食事の時以外は他のお客さんとほとんど顔を合わせることもありません。
廊下は長いですが、一部の部屋を除いて階段もなく、
トイレは要所にいくつもあるので、往来に不便は感じませんでした。
長い廊下には訪問時には使われていない宴会場の椅子が並べられていました。
床はピカピカで黒光りしています。
鶴の湯周辺の雑木林に生えている木の見本がずらり。
別館周辺ではブナや白樺が多かったです。
再び長い廊下。
【別館 山の宿 あけび 和室8畳 トイレ・バス付】
突き当りの「あけび」が今回宿泊したお部屋です。
敷地の入口から見ると左手前にある茅葺屋根の建物です。
部屋は踏込に和室8畳、広縁2畳。
テレビなし、トイレ・バス付、冷蔵庫、金庫、暖房、鏡台があります。
本館のような鄙びはありませんが、やや古い感じで、秘湯らしい雰囲気はあります。
訪問時は4月下旬で仙北市内の気温が18度と暑かったですが、
標高800mの乳頭温泉郷は雪も残っていて、朝の気温は5度と寒く、暖房をつけていました。
夏はクーラーがないようなので、過ごしやすいのでしょうか(最近は東北も猛暑が多くて怪しいですが)。
広縁にはテーブルセット。
窓から見える景色。ベランダにも出られます。
広縁右奥に冷蔵庫。上段は冷凍庫のスペース。
ミネラルウォーター、ウーロン茶、オレンジジュース、ビールが入っています。
自動販売機も浴場に向かう途中にあります。
※2023年1月現在、宿泊された方によると冷蔵庫は空だそうです(コメント欄を参照ください)。
お茶セット。
お茶請けは鶴の湯特製「つるまん」です。
とても美味しいので、お土産にたくさん買って帰りました。
参考記事→鶴の湯本館 お土産編
浴衣・タオルセットとアメニティ(歯ブラシ、かみそり)。
鶴の湯の浴衣の上着はロングコートのようにくるぶしまで丈があり、
浴衣→上着を羽織ってから全体を帯で留めるようになっています。
寒い地域なので、お風呂巡りで湯冷めしないように工夫されているのでしょうか。
入口の踏込奥にはトイレ・バスがあります。
洗面台はなぜかキッチンにあるようなステンレス台。
でも、洗顔するには大きくて便利でした。
ハンドソープ、ドライヤーが置いてあります。
トイレはウォシュレット。
お風呂は1人サイズ。お湯は温泉ではありません。
シャンプー類は「秘湯くまざさ」シリーズです。
大浴場にもシャンプーは置いてありますが、
カランもシャワーもなく、浴槽からお湯をすくって硫黄泉で髪を洗うことになるので、
それが嫌という人のためのお風呂です。
でも、結局部屋のお風呂は使いませんでした。
※2023年1月現在、貸切風呂にはシャワーとシャンプーセットが完備されています(コメント欄参照)。
夕食から帰るとお布団が敷いてありました。
フカフカの羽根布団で寝心地が良かったです。
翌朝は、チェックアウトまでお布団は敷かれたままです。
今回宿泊したタイプとは違う1軒屋の離れにあるベッド付和洋室もあります。21,600円~
お部屋の紹介は以上です。
帳場にあるお土産コーナー。
鶴の湯本館のポストカード 1枚100円
(以下、すべて価格は2015年当時のものです)
鶴の湯特製シール。漢方薬の包装紙のようなレトロなデザインです。
奥のガラスケースには、
つるまん(1箱600円)、角館の桜皮細工、稲庭うどん(佐藤養助商店)等が並んでいます。
本館の方がお土産は充実しているので、時間があれば帰りに本館に寄って帰るのもいいと思います。
浴室に向かう途中にある自動販売機。
清涼飲料水とビールがあります。
マッサージの予約もできるようです。 40分 4,000円。
釣り券も販売しています。
角館の桧木内川では鮎釣りの人が多かったです。
鶴の湯が経営している「そば五郎」の案内。
水沢温泉の方に「駒ヶ岳温泉」というペンション風の宿も経営していて、
その中に蕎麦のお店があるのですが、
鶴の湯別館で食べたうどんが超美味だったので、蕎麦もきっと美味しいのだろうなと思います。
(駒ケ岳温泉にはその後宿泊しましたが、夕食に手打ちそばが出ました!美味しかったです)
庭を散策していると、小さなせせらぎに水芭蕉が咲いていました。
鶴の湯から乳頭温泉郷のメインストリートに出る途中には、水芭蕉の群生地もあります。
乳頭温泉郷のメインストリートから田沢湖に向かう県道沿いは
桜並木になっていて、少し遅いお花見ができます。
今年は少し開花が早かったですが、例年は5月初旬頃が見頃のようです。
武家屋敷で有名な角館までは車で40分です。
枝垂れ桜の見頃は例年4月20日前後です。→角館さくら情報
川沿いも同時期~少し遅れてソメイヨシノが満開になります。
【鶴の湯 別館 山の宿 お部屋の感想】
「別館 山の宿」は古民家風の別荘という感じで、とても落ち着く静かな宿でした。
本館のように人の往来も少なく、
従業員の方もゆったり落ち着いた対応だったのが印象的です。
部屋にテレビがないことと、別館の温泉にはカランもシャワーもないので、
それを許容できるならば不便は感じないと思います。
個人的には秘湯らしくいて欲しいのであまり便利になるのはかえって嫌かも。
本館でもトイレ付の部屋があったり、
共同トイレでも特に不便は感じませんでしたが、
静けさと食事のレベルを考えると、次も別館にしようかと思いました。
鶴の湯が初めてならば一度は本館に行かないと意味がないとは思いますが、
(せめて混浴露天風呂には入っておきたいところ)
別館でも車があれば本館との往来にそれほど不便は感じませんでした。
それと、部屋の鍵は1つでしたが、
本館のお風呂にバラバラに出かけることもあるので、
鍵は二つあると便利だったかなと思いました。
部屋の広さ★★★★4.2
宿の雰囲気★★★★4.5
設備★★★★4.4
アメニティ★★★★4.0
清潔感★★★★4.5
接客サービス★★★★4.7
【鶴の湯 別館山の宿 宿情報】
チェックイン/アウト 15:00~/~11:00
クレジットカード〇
客室:全11室 ウォシュレットトイレ・バス付(非温泉)
テレビ× 冷房×
エレベーター× バリアフリー×
*ブログの内容は掲載時の情報です。
基本情報の変更がある場合もございますので、お出かけの際には施設にお問合せ下さい。
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あけましておめでとうございます。今年もブログ楽しみにしております。私、今年の秘湯初めはこちらの鶴の湯にしました。本当は1月3、4と岩倉温泉を昨年9月に予約していたのですが、11月に女将さんから電話があり、ご主人が入院して手術するのでキャンセルして欲しいと電話あり飛行機代のキャンセル代等お支払いしますと言われたのですが、それも嫌なのでなんとか秋田の宿を色々探したのですが、中々見つからずでしたが、諦めようとした12月始めにダメ元で鶴の湯に電話したら別館が3日空いてたので予約できて宿泊できました!翌日は駒ヶ岳温泉に宿泊です。私達が泊まった鶴の湯別館山の宿の部屋の冷蔵庫はなにも入っておりませんでした。コロナなのかは聞いてませんが。少々長くなってしまいましたすみません。因みに岩倉は一月までは断ってると仰っておりました。
kaoruuk 様
こんにちは。
喪中のため新年のご挨拶は控えさせていただきます。
岩倉温泉のご主人、心配ですね・・・。
でも、宿都合のキャンセルで飛行機代の申し出までしてくれるなんて初めて聞きました。
鶴の湯別館に泊れてよかったですね。
もう7年前のブログだったので記憶があいまいで見返してみたら、部屋のミニ冷蔵庫にたっぷりドリンクが詰まっていて笑いました。
確かに、コロナの影響はあるかもしれませんね。
ちなみに、鶴の湯別館はじゃらんや楽天分、電話予約分と割り振ってあって、
じゃらんなどで満室でも電話ではまだ数室余裕があることもあるそうです。
私の場合は逆で、一人旅は電話予約しかできないのに電話分は一杯なのでじゃらんで予約してくださいと言われ、無理なんですが・・・ということがありました(笑)
別館と駒ケ岳温泉は食事のレベルが高くて似たような感じだと思ったのですが、連泊したわけではないので、もしよろしければ比べてみた感想を教えていただけるとありがたいです。