山梨県富士川町にある「十谷上湯温泉 源氏の湯」の宿泊レポートお部屋編です。
最終更新日 | 2019/8/26 | 訪問日 | 2015/3月中旬 |
【十谷上湯温泉 源氏の湯】基本情報
じゅっこくかみゆおんせん げんじのゆ
住所:〒400-0606 山梨県南巨摩郡富士川町十谷4249
TEL:0556-27-0224
公式サイト・日本秘湯を守る会宿紹介ページ
2019年9月末で閉館予定しました
【宿泊料金】
1泊2食付 11,000円~15,000円 お一人様〇 素泊まり× 湯治対応〇 自炊×
湯治プラン 9,000円~(3泊以上から)
*奈良田温泉「白根館」との連泊で1人1,000円割引あり
口コミ総合評価:Google 4.2点/5.0点
【こんな人におススメ】
◆日本秘湯を守る会のファン
◆渓流沿いの静かな一軒宿に泊まりたい
◆冷泉と加温の交互浴が好き
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【日帰り入浴】
不可
*日帰り入浴は廃止されました(2017年10月20日現在)
【十谷上湯温泉 源氏の湯 宿泊 その1 お部屋編】
十谷上湯温泉は南アルプスの麓、富士川沿いにある一軒宿です。
7年前に「奈良田温泉 白根館」のご主人が買い取って、現在はその息子さんご夫婦が経営している宿です。
山梨県は市街地にかけ流しの日帰り入浴施設がたくさんありますが、秘湯らしい雰囲気を味わうにはやっぱり山奥の一軒宿が一番ということで、降雪も落ち着いてきた3月中旬に源氏の湯→白根館と連泊してきました。
ちなみに、二つの宿を連泊すると1人当たり1,000円引きになるという嬉しいサービスもあります。
*源氏の湯は1月~3月下旬まで名物の露天風呂が土日祝のみ営業とのことなので、露天風呂が目当ての方は営業日にご注意ください(2015年3月21日現在の情報)。
日帰り入浴は廃止されました。
今回は中部横断道「増補IC」で下車、国道52号(身延街道)を南下し、「十谷入口」の信号を左折して県道407号に入りました。
しばらくは舗装された道路で、ドライブも快適。
通り沿いには町営の「かじかの湯」もあります。
途中、十谷温泉の小さな集落を通り抜けて行きます。
写真は人気のある「温泉民宿 山の湯」。
冬季休業、3月下旬からの営業開始だったので残念ながら立ち寄れず。
十谷温泉の集落を過ぎると残り10分ほど、対面通行不可の細い山道に入ります。
対向車が来ると最悪30mくらいバックしなければなりませんでした。
宿の駐車場も細い坂道を降りたところにあるので、
横幅の広い外国車等はちょっと大変かもしれません。
源氏の湯は日帰り入浴が13:00まで、宿泊客のチェックインが13:00からなので、
タイミングが悪いと対向車とすれ違う回数が多くなるかもしれません。
ほどなくして、「源氏の湯」の門が見えてきました。
通り沿いから見下ろした全景。手前の赤い屋根と川向うの建物全てが源氏の湯です。
奥の車が停車している建物の前が玄関です。
外観はちょっと大きめの山小屋風。辺り一面山・山・山、そして大柳川の渓流。
インターからは13キロと近いのですが、
想像していたよりも秘湯ムードたっぷりの静かな環境でした。
ドコモの電波が圏外になったのは秘湯とはいえ久しぶりでした。
電車で来る場合には、こちらのバンで送迎してもらえます(要予約)。
入口
中から小学生くらいの男の子が「お客さんだよ~」と叫んでいて、
アットホームでのどかな宿でした^^
軒先につるしてあったホタテのような物体。
これは何だろう?と首をかしげていたら、夕食時に判明しました。
玄関とフロント。
正面の階段を上がった奥に男女別の大浴場があります。
接客対応してくれたのは奥様でした。
ご主人と二人のお子さんは庭でサッカーの練習♪
玄関から左手の廊下に入ってすぐにお土産コーナー。
向かいには露天風呂の入口があります。
廊下の突き当たりに食事処。
角を曲がってさらに奥へ行くと客室があります。
今回は1人泊で1泊2食付14,000円でした。
こちらが客室。10.5畳に広縁なし、トイレ・洗面台付です。
奥にはコタツと鏡台、手前にはシングルサイズの畳ベッドが2つあります。
部屋の雰囲気は少々くたびれた感じですが、綺麗に掃除されています。
部屋は禁煙・喫煙の区別はないようです。
エアコン前の中途半端な場所にテーブルと椅子がありますが、
本来はコタツのある辺りが広縁でテーブルセットが置かれていたものを、
ベッドにするために移動したのでこんなレイアウトになったということでした。
ベッドの上のお布団は初めから敷いてあります。
上げ下ろしをしなくて良いので、宿の方もお客さんの方も手間がかからなくていいのかも。
床の間には液晶テレビ(NHKの他3チャンネルくらい映りました)。
クローゼットの中は羽織と金庫、予備のファンヒーター。
浴衣とタオルセットを撮影し忘れましたが、至ってノーマルなものです。
冷蔵庫には有料ドリンク。スペースは十分空いています。
ドリンクの値段。
入口の踏込左側には洗面台。
ハンドソープとお手拭きの使い捨てペーパー、棚の上にはコップと歯ブラシが置いてあります。
反対側にはウォシュレットトイレ。
リフォームしたばかりなのか、新しくて綺麗でした。
お茶セット。お茶缶の中は緑茶のティバッグでした。
お茶請けは「青唐みそ」と「合わせ焼き(しいたけ)」と渋いです。
夕食後は冷水ポットが置かれていました。
窓から見える景色(右)
すぐ下に渓流があり、その奥にある吊り橋を渡ったところに展望露天風呂があります。
向かいの赤い屋根の一軒屋は離れの客室です(冬期は休み)。
初日は向かいの建物のどこからか、犬がずっと吠えていました。
知らないお客さんが来ると警戒するのかな^^
窓からの景色(左側)。山しか見えません。
午後3時過ぎ頃に正面の山のてっぺんに太陽が沈んでいきました。
客室に置いてあった案内の1頁にもこの通り。
案内の最後に挟んであった旅の思い出ノート。
イラスト入りでびっちり感想が書かれています。
料理が美味しかったというのが多かったです。
それと、「犬が吠えすぎ~」だって。
夕方近くになると、ご主人とお子さんたちが釣りをしていました。
夕食の魚かな?と聞いてみましたが、毎日お客さんの分だけ釣れるわけではないそうです。
子供たちは良い環境でのびのび育っているなぁ。
お部屋の紹介は以上です。
こちらは大浴場の手前にある湯上り処。
鹿の剥製。ご主人(白根館)が猟をやるのでその時の鹿なのかな。
「秘湯の仲間たち」と書いてある本棚には会員宿のパンフレット等がおいてあります。
自動販売機
湯上りの冷水
セルフサービスのコーヒー 1杯100円。
「奈良田温泉 白根館」でも同じサービスがありました。
分別のごみ箱の蓋に書かれた「モエル・ペット・・・」
木の枝でできているのがツボにはまりました^^
これは「奈良田温泉 白根館」にもありました。
【十谷上湯温泉 源氏の湯 部屋編の感想】
地図だけを見てそれほど奥地ではないつもりで出かけて行ったところ、秘湯ムードたっぷりな自然環境、館内もいい感じに鄙びており、良い意味で期待を裏切られました。
あまり混雑しないのも良いかもしれません。
山の中とはいえ、必要な物は揃っています。
結論先取りですが、お風呂の雰囲気も良く、食事も美味しく、一人泊でも値段は安いので、奈良田温泉に行くならこことの連泊はお勧めだと思います!
部屋の広さ ★★★★4.3
宿の雰囲気 ★★★★4.2
清潔感 ★★★★4.4
設備 ★★★★4.4
アメニティ ★★★★4.0
接客サービス ★★★★4.4
【十谷上湯温泉 源氏の湯 宿情報】
チェックイン/アウト 13:00~17:00/~10:00
クレジットカード利用不可
全11室 本館8室・離れ3室(冬期閉鎖)
8畳~12畳 ツインベッド、洗浄式トイレあり(1室を除く)
携帯電波はソフトバンクのみ〇
*ブログの内容は掲載時の情報です。
基本情報の変更がある場合もございますので、お出かけの際には施設にお問合せ下さい。
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秘湯っ子様
いつも参考にさせていただいております。
ヒロシです。
8月28日に宿泊してきましたので、ブログの内容と違った点を少し。
お部屋は「さつき」でした。※八塩温泉の時も、ブログと同じ部屋だったような。
食事に関してはデザートが柚子シャーベットで絶品でした。
露天風呂が加温のみのところに、石で間仕切りされたぬる湯が追加されていました。
一番気になっていた営業休止の理由も聞かせていただきました。「人手が足りない」ということです。確かに宿自体が、本館+別館(内湯がある棟)+離れなので維持管理が大変なのと、山奥なのでパートの方に来てもらうのも一苦労かもしれません。
白根館は特に変わりはないようです。
個人的に気に入っている宿で、営業休止となってしまうのは残念です。宿泊はやめても、日帰り入浴ができるようになればと思っています。
ヒロシ 様
さっそく泊られたのですね。
一人旅の部屋は割り当てが同じなのでしょうか(笑)
露天風呂にぬる湯が追加されたのは朗報ですね。
もう閉館してしまいますが・・・。
やっぱり人手不足が原因だったのですね。
確かに、離れもあると大変ですよね。
日帰りだけでもとは思いますよね。
物件を手放すということはないのか心配です。
秘湯っ子様
物件については、「買い手がつけば…」ということを女将さんが言っていたので、今後は分からない状態でした。
秘湯を守る会の宿も、今後少なくなってしまわないかが気にかかっています。
秘湯の会の宿は、チャンスがある時に宿泊しておいたほうがよさそうですね。
ヒロシ様
やっぱりそうでしたか。
手放す可能性もあるのですね。
あそこは富士山にも近いので、送迎と外国語対応が可能ならば、外国人が面白がって来そうな場所なのにと思ったことがあります。
稼働率が良くなれば、仲居さんも住み込みの外国の研修生を雇えば回せるのではと他人事ながら考えていました。
家族経営だと限界がありますね。
おっしゃる通り、秘湯らしい宿ほど消えゆく可能性が高いので、
行けるうちに行っておきたいですね。