【青森】谷地温泉 宿泊&日帰り入浴 その3 お風呂編

青森県十和田市にある日本三秘湯の湯「湯治の宿 谷地温泉」の入浴レポートです。

【湯治の宿 谷地温泉】基本情報

とうじのやど やちおんせん

【お風呂】

男女別大浴場内湯各2「上の湯」「下の湯」、男性用打たせ湯1
17:30~20:30男女入替えあり
8:30~10:00清掃 それ以外は一晩中入浴可

口コミ総合評価:Google 4.3点/5.0点

【谷地温泉の特徴】

◆刺激の少ない弱酸性の硫黄泉
◆ぬる湯とやや熱めの湯を交互浴で楽しめる
◆飲泉も可能
◆シャワーはない


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【日帰り入浴】

営業時間:10:00~16:30受付(17:00退館)
料金:大人600円 子供450円
タオル販売200円 バスタオルレンタル200円

無料休憩室あり10:00~15:00
ランチ:11:00~13:00(L.O.)
定休日:月1回 火曜日

 

【ぬる湯とあつ湯の交互浴できる泉質抜群の宿! 谷地温泉 宿泊レポ】

「谷地温泉」は、八甲田山の棟南麓にある開湯400余年の歴史を持つ湯治宿です。

2016年6月に経営が変わってからも、館内も浴室も昔の趣を残しています。

 

八甲田周辺には硫黄泉の名湯がいくつかありますが、代表的な「酸ヶ湯温泉」がガツンとくる酸性の硫黄泉であるのに比べ、「谷地温泉」のお湯はほ刺激の少ない柔らかいにごり湯です。

しかも、38度のぬる湯もあるので、交互浴しながらいつまでも入っていたくなります。

 

「谷地温泉」には泊りで1回、日帰りで2回訪問しています。

最後に訪問したのは2021年5月。普段は車を停める場所がないくらい混んでいる「酸ヶ湯温泉旅館」がガラガラ、交通の便が悪い「谷地温泉」の方がお客さんが多かったのに驚きです。

それと、越冬した際に雪の重みでまた建物が傷んだのか、浴室のある建物の上はビニールシートで覆われていました。上の階で人が歩いていると天井が落ちてくるんじゃないかというくらい音が響きますね^^

日帰りの倍は券売機で購入してフロントに渡します。

8月は休館日が第3火曜日だけでしたが、それ以外の月は要確認です。

大浴場はフロント奥の廊下の突き当たりを右に出た別棟にあります。

 

「谷地温泉」のお風呂は、

    • 男性用大浴場 内湯各2「上の湯」「下の湯」、打たせ湯1
    • 女性用大浴場 内湯各2「上の湯」「下の湯」、打たせ湯なし

宿泊すれば、17:30~20:30の間は男女入替えになるので、女性も打たせ湯を利用できます。

8:30~10:00清掃時間ですが、それ以外は一晩中入浴可能です。

廊下に飾ってある写真は混浴風呂だった1957年の写真。

1つの湯船に30人入っているそうですが、実物を見ると、まぁ、無理でしょう・・・という広さです^^

本館奥のサッシ戸を開け、さらに右のドアから出ると奥に大浴場があります。

ドアを出ると正面に男湯、右奥に女湯があります。

*通常撮影厳禁ですが許可を得ています。

大浴場の前には100円有料のロッカーがあります。

【谷地温泉 女性用大浴場 足元湧出なし、打たせ湯なし】

17:30~20:30以外はこちらが女性専用になります。

日帰りで女性が利用できるのはこちらだけになります。

女性用大浴場入口

脱衣所は6畳栗の広さ。

入口には財布が入る程度の貴重品ロッカー(無料)、脱衣棚と籠、洗面台、ドライヤーがあります。

入口から見た浴室。

手前がやや熱めの「上の湯」、奥がぬるめの「下の湯」(霊泉)になっています。

男湯の方は大雪で屋根が崩壊しリフォームされたといことですが、女湯の方も板張りは替えてあるように思います。

でも、2年以上経過しているので、ヒバもほど良く鄙びていて、以前訪問した時と佇まいは変わっていませんでした。

入口にはあがり湯。

浴室に入った瞬間、心地よい硫黄の香りが。

「谷地温泉」では、

  • ぬるい浴槽で体を慣らしてから(30分~1時間)、
  • 最後に熱いお湯に浸かって(5分~10分)出る

というのが、正しい入浴方法だそうです。

でも、2018年に宿泊した時は8月なのに外気は16度前後。肌寒かったので「上の湯」から入りました。

手前の浴槽「上の湯」。4~6人サイズの広さ。

透明度20センチくらいの弱酸性のにごり湯です。

やや熱めの湯のはずでしたが、気温が低かったため41度とちょうど良い温度でした。

 

泉質は再分析後「単純温泉」になっていますが、以前は「単純硫黄温泉」だったはず。硫化水素ガスが少なくなったのかもしれません。

成分比は、「カルシウム・ナトリウム・マグネシウム―硫酸塩・塩化物・炭酸水素塩」の順です。

直前に「酸ヶ湯」に入ってきたので、違いが良く分かりますが、「谷地温泉」のお湯の方がとろりとして肌にまとわりつく柔らかさがあります。

自家源泉「谷地温泉2号泉」泉温38.2度(気温13度) 湧出量 測定不能(動力揚湯)
泉質:単純温泉(低張性弱酸性低温泉)pHpH5.22

奥にある「下の湯」も広さはほぼ同じ4~6人サイズ。

源泉は異なり、1号泉を使用しています。

温度は38度くらいで、いつまでも入っていられそうな心地良さ。

 

「下の湯」は男湯の湯船では足元湧出、無色透明のお湯なのですが、女湯では引き湯になっていてお湯の鮮度はやや落ち、にごり湯になっています。

日帰りではここしか利用できないので、前回訪問した時には何も疑問に思いませんでしたが、男湯の方に入ってみると明らかに鮮度が違うのが分かりました(T_T)

 

1号泉は硫化水素ガスが2.9mg/kg含有されていので硫化水素型の「単純硫黄温泉」になっています。

成分比は、「カルシウム・ナトリウム・マグネシウム―硫酸塩・炭酸水素塩・塩化物」の順です。

自家源泉「谷地温泉1号泉」泉温37.4度 湧出量 測定不能(自然湧出)
泉質:単純硫黄温泉(硫化水素型)(低張性弱酸性温泉)pH4.71

「下の湯」は飲泉もできます。

桶に穴が開いていて、そこから湯船に注がれるようになっていました。

弱酸性とはいってもほとんど酸っぱさは感じず、金属と硫黄の苦い味がします。

以前はもっと酸っぱかったはずなのですが・・・。

「下の湯」の横には打たせ湯の出入り口がありますが、現在は男性専用になっているので扉は閉まっていました。

洗い場は前方と後方の壁に4か所ずつ。カランだけでシャワーはありません。

このカランも温度調節が難しいです。

シャンプーは「 Safety & Ecology」

 

日帰り時間帯は登山帰りのフランス人(カナダかも)グループがいて、今年は温泉でフランス語を何度も耳にする夏でした。

 

【谷地温泉 男性用大浴場 足元湧出あり、打たせ湯あり】

17:30~20:30の3時間だけ男女入替えになります。

夕食時間帯とかぶるので、実質1時間くらいしか入れず、条件的に男性優位なのでちょっと納得いかない^^

入れ替わった女湯入口

脱衣所は同じなので省略。

上がり湯

入口から見ると「下の湯」、「上の湯」と配置が逆になっています。

しかも、「下の湯」が青くて透明!

板の隙間に若干湯の華が沈殿している程度で、綺麗なブルーのお湯です。

足元から水流が上がってくるのが分かります。

入った瞬間の鮮度の良さは女湯とは比べるべくもなく。

奥にあるのは「上の湯」。

女湯に比べて濁りが薄く、下の方にうっすらと湯花が沈殿しています。

とろみはあまりなくサラリとした浴感。それだけ鮮度が良いということなのでしょう。

湯口から出る湯量もこっちの方が多いような・・・。

夕食の前後に慌てて入るにはもったいないお湯でした。

脱衣所の出入り口の隣には打たせ湯の出入り口があります。

薄暗い石段を下りていくと板の間の上にジャージャーと流れる湯が。

壁に埋め込まれたパイプから38度くらいのぬる目の湯が流れ出ていました。

頭上は脱衣所なのか、天井が低くなっているので板の間に座って肩に打たせる感じ。

どっぷり打たせたい場合はシャワーキャップを持参した方が良いかもしれません。

 

打たせ湯はどの源泉なのか不明ですが、上がり湯に近い感じの透明でさっぱりとした湯でした。

 

【谷地温泉 温泉の感想】

前回初めて訪問した時には、鄙びた湯殿に感動しましたが、リニューアル後もその趣が残っていたのがうれしかったです。

お湯は濃厚なのに肌触りが良く、別源泉のぬる湯もあるのが素晴らしいです。

というわけで、日帰りでは女性用のお風呂でも感動してしまったのですが、いざ宿泊して男性用の足元湧出と鮮度を経験してしまうと女性用だけだとちょっと不満が残ります。人間とは欲深い・・・。

時間帯も夕食を挟むので短いのが難ありですね。朝も設けて欲しいです。

 

というわけで、お湯遺体は以前と変わらず良かったのですが、泊まってみると気になってしまったので以前の4つ星から3つ星+に下げてしまいました。

それでも、女性用のお風呂だけでも東北で有数の名湯だと思います。

 

泉質★★★★4.7(女性用4.6、男性用4.8)

お風呂の雰囲気★★★★4.4

清潔感★★★★4.2

 

⇒「谷地温泉」をインターネットで予約する

 

【谷地温泉 源泉情報】

◆源泉 H27.6月の分析書

@「下の湯」(霊泉)

自家源泉「谷地温泉1号泉」泉温37.4度 湧出量 測定不能(自然湧出)
泉質:単純硫黄温泉(硫化水素型)(低張性弱酸性温泉)pH4.71
蒸発残留物 609mg/kg 溶存物質(ガス成分を除く)636mg/kg 成分総計760mg/kg
メタケイ酸66.6mg,遊離二酸化炭素ガス121.3mg,遊離硫化水素ガス2.9mg/kg

@「上の湯」

自家源泉「谷地温泉2号泉」泉温38.2度 湧出量 測定不能(動力揚湯)
泉質:単純温泉(低張性弱酸性低温泉)pHpH5.22
蒸発残留物 560mg/kg 溶存物質(ガス成分を除く)577mg/kg 成分総計683mg/kg
メタケイ酸72.7mg,遊離二酸化炭素ガス103.9mg,遊離硫化水素ガス1.7mg/kg

態様:源泉かけ流し、加水・加温なし、塩素消毒なし

参考:2014年訪問時のもの
谷地温泉1号泉 源泉温度38度 湧出量- 成分総計 800mg/kg ph4.5
谷地温泉2号泉 源泉温度42度 湧出量- 成分総計732mg/kg ph5.2
泉質:単純硫黄泉(硫化水素型)(低張性弱酸性温泉)

 

*ブログの内容は掲載時の情報です。

基本情報の変更がある場合もございますので、お出かけの際には施設にお問合せ下さい。

 



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