和歌山県田辺市にある日本一の露天風呂「川湯温泉 仙人風呂」の入浴レポートです。
最終更新日 | 2018/12/15 | 訪問日 | 2018/2月上旬 |
【川湯温泉 仙人風呂】基本情報
かわゆおんせん せんにんぶろ
住所:〒647-1717 和歌山県田辺市本宮町川湯
TEL:0735-42-0735(熊野本宮観光協会)8:30~17:00
公式サイト
⇒「川湯温泉」へのアクセス&周辺の宿の予約はこちらのページへ
【周辺の宿泊施設】
旅館・民宿 13軒 徒歩1分~10分
オートキャンプ場1 「川湯野営場 木魂の里」(徒歩12分)
口コミ評価:google 4.2点/5.0点
【こんな人におススメ】
◆日本一大きな露天風呂に入りたい
◆熊野古道巡りのついでに
◆混浴ファン
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【仙人風呂 入浴条件】
営業期間:12月~2月末(年により伸縮あり)2018年12月22日(土)オープン予定
利用時間:6:30~22:00
料金:協力金随意
要水着・湯浴み着・タオル巻
更衣室あり
休み:月1~2回清掃日あり、悪天候時
【仙人風呂期間外の野湯】
営業期間:3月~11月(年により伸縮あり)
利用時間:とくになし
料金:無料
要水着・湯浴み着・タオル巻
更衣室なし
休み:悪天候時
【冬の風物詩 日本一の期間限定露天風呂!川湯温泉 仙人風呂】
川湯温泉の「仙人風呂」は川をせき止めて川底から自噴する温泉を貯めて作った日本一巨大な露天風呂。和歌山の冬の風物詩として知られています。
利用期間は毎年12月から翌2月末まで、その年により多少前後します。
「仙人風呂」は50m競泳プールにやや満たないくらい、日本位置巨大な露天風呂です!
「仙人風呂」の気になる駐車場情報、着替える場所、入浴の服装、入浴不可の日、仙人風呂期間外の川原の野湯についてもレポートします。
熊野本宮大社から国道311号線を西へ向かうと「川湯 仙人風呂入り口」と書かれたトンネル前に出ます。
交通機関を使う場合には、大和八木(奈良)-新宮(和歌山)を結ぶ日本一長い路線バスで「ふじや前」下車、すぐです。
川湯温泉街の中心部を流れる大塔川。東岸沿いには13軒の宿が立ち並びます。温泉街の中央にかかる橋にはアンパンマンのキャラクターが。
【川湯温泉の無料駐車場】
「仙人風呂」は、温泉街の中心部にあります。駐車場は下流に200mほど歩いたところに市営の無料駐車場があります。すぐ前の旅館や民宿が3時間500円で貸し出しています。
市営の無料駐車場。奥に見える白い建物は今回宿泊した「冨士屋」。
更に下流に500mほど進むと、「川湯野営場 木魂の里」というオートキャンプ場があります。
利用料金:大人800円、小人400円、駐車料金:車700円、バイク200円/日。フリーサイト(予約不可)、炊事場、自販機、トイレあり、バーベキューセットあり、ペット可。
駐車場から大塔川を上流に向かって歩いて行くと、「仙人風呂」と書かれたすだれと砂利を盛ったプールのような池が見えます。
【川湯温泉 仙人風呂の更衣室とトイレ】
周辺の宿に宿泊している場合には、宿で着替えることもできますが、日帰りで利用する場合には「仙人風呂」入口の向かいに男女別の更衣室を利用します。
仙人風呂、更衣室、無料駐車場の地図。
更衣室は、「亀屋旅館」と「ペンションあしたの森」の間にあります。トイレは「ペンションあしたの森」の右側。
更衣室の建物。利用しませんでしたが、朝一で確認しに行ってきました。
更衣室入口
中は左が男性用、右が女性用に分かれています。
更衣室の床にはビニールシートが張ってあり、ロッカーもありました。洗面台やドライヤーはありませんでした。
【宿でレンタルしている「仙人風呂」入浴用の湯浴み着】
「仙人風呂」は野外の混浴のため、水着又は湯浴み着の着用(バスタオル巻もOK)が義務付けられています。
周辺の宿に宿泊する場合には無料又は有料レンタルがあります。
今回宿泊したすぐ向かいにある「冨士屋」でレンタルしている湯浴み着。
女性用の湯浴み着は薄手のジャージ素材で頭からすっぽりかぶるワンピースタイプ。薄いので昼間は透けると目立つと思い、夜だけ利用しました。それと、濡れた後に頭から脱がなければならないので、お風呂の目の前でささっと着替えるには不向きでした。
男性用は短パンでした。レンタル料は女性用300円、男性用150円。
川湯温泉の一番上流にある「川湯みどりや」の湯浴み着。浴衣の袖がない羽織タイプで膝上丈の長さ。宿泊者はおそらく無料だと思います。
肌が露出しなければとくに制限はないので、水着の上にTシャツやラッシュガードを着て入浴している人もいます。
【仙人風呂の後は公衆浴場で上がり湯】
旅館のお風呂に直行できる宿泊者はいいですが、日帰りの場合には体を洗ったり着替えるには公衆浴場に立ち寄るのが便利です。
仙人風呂の出入口から上流側へ、左斜め前あたりに「公衆浴場」があります。
20:30まで受付、21:00閉館。大人250円。
ドライヤーはありましたが、シャンプーや石鹸は置いていないので持参するか、受付で購入できます。
【川湯温泉 仙人風呂 入浴レポ】
「仙人風呂」には、到着日の夕方、夜9、翌早朝と3回入浴しました。
平日でしたが、午後は周辺に宿泊しているお客さんで混んでいました。夜は、人のいない時間帯を狙って日帰りで来ている男性が多そうでした。早朝は7時半までは誰もおらず、8時を過ぎるとポツポツと日帰りのお客さんが来ていました。
川湯温泉に宿泊している人は、チェックインから夕食前に一度入るとそれで気が済んでしまうようです。山の中で冬は寒いですから、上がった後の着替えを考えると面倒になるのかもしれません。
通り沿いから見た朝8時前の仙人風呂。
通り沿いのすぐ下は砂利だけになっており、細い川に渡した橋の向こうにため池のような露天風呂があります。
「仙人風呂」と書かれたすだれがありますが、男性はこのすだれの前で着替えている人が多かったです。
普段の川原は通り沿いギリギリまで川の水で満たされていますが、冬は水量が少ないのでせき止められるのですね。
川原に下りる階段
「仙人風呂」の入口にある更衣室とトイレの案内。
入口の募金箱。任意ですができるだけ協力しましょう。
入口前の注意書き。
当たり前のことが書いてあります。裸での入浴×、飲酒×、喫煙×、ゴミ捨て×、ペット×、入浴中の人の無断撮影×、など。
入口からは小さな橋を渡って仙人風呂へ。
橋の下を流れ流川の水が綺麗すぎてしばし目を奪われます。
仙人風呂の対岸に来ると、湯船の前には大人の方の高さくらいのすだれがあります。宿から着替えてきた場合にはここで上着を脱いで入浴した方が寒い思いをしなくて済みます。帰りは湯浴み着の上にタオルを巻いて上着を羽織って帰りました。宿によっては替えの浴衣を用意してくれるところもあるので、浴衣を羽織って帰る人も。
向かいの宿の2階以上の客室からは湯船が良く見えるので、昼間ここで着替えるのはちょっと恥ずかしいですよ。
宿泊していた部屋から見えた仙人風呂。斜め向かいだったので手前の縁の方に入浴していると頭しか見えませんでしたが。
すだれの上には霜が。仙人風呂の期間中は真冬なので、2月中旬頃まで夜はマイナス、谷間にあるので日が射す時間が短く、昼間でも6~7度くらいしかありません。
十分温まってからでないと、着替える時に身体が冷えて風邪をひきます^^
すだれの前から見える仙人風呂。
上流側から。
長さ42メートル、幅15メートル、深さ60センチ。
群馬の「尻焼露天風呂」のような川がそのまま温泉になっているような湯舟を想像していましたが、縁はコンクリートで固めてありやや人工的です。毎年の恒例行事なので、湯船の深さを安定させるにはこういう造りが便利なのでしょうね。
夏に来た時に水量の多い川を見ていたせいで、川幅全体に広がる湯船なのかと思いこんでいたら、予想したよりも小さ目なお風呂でした。でも、軽く100人は入れそうな広さです。
砂利で足元がおぼつかなかったので、窪みのあった角から入浴しました。
足元も砂利が当たって痛いので、旅館で借りてきたビーチサンダルのまま入浴しました。
深さ60センチということですが、猫背気味に座って肩まで浸かれるくらいでした。
奥の方に入浴。朝は気温が低いので、湯けむりで視界不良です。
奥の中央には「仙人風呂」と書かれた看板。
看板の前あたりから見た上流側の湯舟。
砂利の盛土があるので、河原の景色は見えず、遠くの山や温泉街の旅館が見えます。
湯舟の中から見える「冨士屋」の建物。
下流側の湯舟
一番下流にはお湯の通り道ができていてそのまま川に流れるようになっていました。上流側にはお湯を引くパイプ等もないので、外に流れ出多分だけ湯舟の底からお湯が沸いているということですよね。
湯舟の中を見るとあちこちからプクプクと泡が上がっていて水面が弧を描いていました。
ブクブクの様子が分かりますね。
源泉の温度は73度前後。川全体からお湯が自噴していますが、お尻が熱っ!となることはなかったです。たまに冷たい川水が湧き出ている部分もあり、湯舟全体が41度くらいでちょうど良い湯加減になっていました。
観光協会の泉質では「アルカリ性単純温泉」とありましたが、向かいの「冨士屋」が「ナトリウム―炭酸水素塩・塩化物泉」なので、成分比率はそれに近い感じなのでしょうか。たまご臭はしませんでしたが、柔らかいお湯で湯加減もちょうど良く、1時間くらいゆっくり浸かっていられます。
訪問した日は月1回の清掃日の後で、朝9時からお昼過ぎまでお湯が溜まるまで入浴不可だったのですが、今回は上流側を清掃にしたのか、砂利に藻もなく綺麗でした。仙人風呂の看板よりも下流側は砂利に緑色の藻が覆っていて足元も滑るし、お湯も少し生臭かったです。場所を選んで入浴した方が良いかも知れません。
【夜の川湯温泉 仙人風呂】
ちなみに、夜の仙人風呂はというと・・・。
毎週土曜日は湯船の周りに灯明が照らされて良い雰囲気になるのですが、平日は道路側に大きな照明があるだけで入口と通路は明るいもの、湯船の周りはほぼ真っ暗でした。
夜の「仙人風呂」の入口。
夜の営業は22:00までですが、入場は21:30までにと書いてありました。22時には入口が施錠されるそうです。
宿泊した「冨士屋」では部屋に懐中電灯が置いてあったので念のため持って出かけました。でも、すだれの前までは足元も明るかったので大丈夫でした。
夜の桟橋
写真はISO感度を上げて撮影しているので、肉眼ではもう少し暗かったです。
湯舟の中は人の気配しかわからない程度だったせいか、男性は裸で入っている人が若干名いました。
すだれの前もそれほど目立たないので、夜はそこで着替えました。
すだれの前から見た湯舟。
早朝よりも夜の方が気温が高いからか湯けむりは少な目でした。
周りが暗い分、満点の星空が良く見えました。
夜の仙人風呂もおススメです!
【仙人風呂 湯けむり灯篭】
入浴するだけでも楽しい「仙人風呂」ですが、期間中はイベントもありますよ。
仙人風呂の期間中は毎週土曜日の午後8時頃から午後10時頃まで、湯船の周りに燈籠の灯が照らされて幻想的な風景が広がります。
【仙人風呂 かるた大会】
仙人風呂の期間中は毎年かるた大会が行われます。県内及び周辺から参加した4人1組のグループが競い合います。
2018年は1月21日に行われました。今年で17回目。写真は冨士屋に飾ってあったもの。
【仙人風呂の清掃日】
期間中、月に1回ほど「仙人風呂」の清掃日があります。
おおむね午前9時に開始され、お昼過ぎから遅くとも午後2時頃には入浴可能になるそうです。
他には、大雨の後で川水が増水した日はお湯が温すぎて入れなかったり、最悪湯舟が水没してしまうこともあるようです。
その日の仙人風呂の状況は「冨士屋」のツイッター又はフェイスブックで告知されているので、確認してからお出かけください。
電話でのお問合せ先
熊野本宮観光協会 TEL:0735-42-0735 (午前8時30分から午後5時まで)
【仙人風呂の期間外 普段の川湯温泉の野湯】
「仙人風呂」の期間外(3月~11月)でも、川底から温泉が湧いているので、お手製の野天風呂を楽しめます。
周辺の宿ではスコップや川遊びグッズ、釣り道具のレンタルもやっています。
「冨士屋」の場合は専用の野天風呂を用意しています(宿泊者専用)。
9月に訪問した時の大塔川。水が綺麗すぎて飛び込みたくなるくらいでした。
魚もたくさん泳いでいるのが見えます(ハヤ、ウグイ、オイカワが多いそうです)。
普段でも水面にプクプクとお湯が沸いているのを確認できます。
階段を下りてきた川原には8人くらい入れる野天風呂がありました。おそらく「冨士屋」のものと思いますが。
川の水量が多く、水没した後だったようで営業はしていませんでした。浅瀬で腰の深さまでしかありませんでしたが、温度は37度くらいでした。
川原の周りには誰かが掘ったと思われる小さな露天風呂の跡が。
冬の「仙人風呂」も豪快で良いですが、川遊びのついでに自家製の野天風呂を楽しめるというのもオツですね。
【川湯温泉 仙人風呂 温泉の感想】
旅館のお風呂ではありえないくらい巨大な露天風呂。昼は山の景色を眺めながら、夜は満天の星空を眺めながら、ここでしか味わえない野趣あふれる湯浴みを楽しむことができました。
関東の自宅から自家用車で600キロ越、8時間以上かかる道のりでしたが、”期間限定”というレア感に釣られて出かけた甲斐がありました(笑)
川湯温泉の周辺には車で5分の距離に渡瀬温泉、湯の峰温泉もありますし、北へ足を伸ばせば十津川温泉郷、南に伸ばせば南紀と、湯巡りするには忙しいエリアで、どこを拠点にするか迷ってしまいますが、冬の和歌山に訪問する機会があれば、「仙人風呂」は外せないと思います。
泉質 ★★★★4.1
お風呂の雰囲気 ★★★★4.5
清潔感 ★★★3.5
接客サービス -
【温泉情報】
◆お風呂
混浴露天風呂1
◆源泉 分析書なし(観光協会の情報)
「川湯温泉」泉温73度 湧出量 -(自然湧出)
泉質:単純温泉 pH-
蒸発残留物 -mg/kg 溶存物質(ガス成分を除く)-mg/kg 成分総計-mg/kg
態様:源泉かけ流し、川水による加水あり、加温なし、塩素消毒なし
*ブログの内容は掲載時の情報です。
基本情報の変更がある場合もございますので、お出かけの際には施設にお問合せ下さい。
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