鹿児島県さつま町にある紫尾温泉「神の湯」の日帰り入浴レポートです。
最終更新日 | 2016/12/28 | 訪問日 | 2016/9月下旬 |
【紫尾温泉 紫尾区営大衆浴場 神の湯】基本情報
しびおんせん しびくえいたいしゅうよくじょう かみのゆ
住所:〒895-2103 鹿児島県薩摩郡さつま町紫尾2165
TEL:0996-59-8975
公式サイト
【宿泊料金】
なし 日帰り入浴専門
口コミ評価:google 4.6点/5.0点(紫尾温泉全体の評価)
【こんな人におススメ】
◆薩北地方で泉質の良い温泉を探している
◆ヌルヌルトロトロのアルカリ性硫黄泉が好き
◆温泉水をお持ち帰りしたい
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【日帰り入浴】
営業時間:5:00~21:30
料金:大人200円 小人100円
アクセス
◆車
九州道「横川IC」から33キロ、42分。鹿児島空港から国道504号~県道397号線経由、41キロ、53分。
ドラぷら
◆電車
JR「川内駅」からタクシーで国道3号、国道267号さつま町平川、県道397号線を経由する。
※JR川内駅から紫尾温泉まで約35km、所要時間は約40分。
Yahoo!路線情報
◆高速バス
楽天トラベル高速バス予約
地図
【神社の境内から湧き出る 紫尾温泉 神の湯 日帰り入浴】
「紫尾温泉」は、薩北地方最高峰、紫尾山の東麓に小さな温泉街です。
集落にある紫尾神社の境内からこんこんとお湯が沸き出る「神の湯」と呼ばれ、化粧水のようなトロトロのお湯で人気があります。
温泉街はわずか50mの距離に4軒の宿と公衆浴場「神の湯」があります。
地図の「現在地」と書かれたところが駐車場です。
温泉街のメインストリートにある紫尾区営公衆浴場「神の湯」。
隣りは「ふれあい館」という地場産野菜やお土産ショップがあります。
「神の湯」の軒下には足湯コーナー
飲泉所も2カ所あります。
「神の湯」入口
受付と券売機
館内には、コンビニアイス、温泉水で作った石鹸、
温泉水持ち帰り用のペットボトルやポリタンク等が売っていました。
「紫尾区営公衆浴場 神の湯」のお風呂は、
- 男性用大浴場 内湯2つ
- 女性用大浴場 内湯2つ
があります。
「神の湯」は地元のお客さんが多い温泉ですが、午後のラッシュ時を過ぎたのか貸切状態でした。
フローリング床の綺麗な脱衣所。
無料ロッカー、洗面台、ドライヤー(1回100円)が置いてあります。
こちらが女性用の大浴場。
タイル張りの床にグレーの御影石の浴槽、壁は鮮やかな水色。
アルカリ性のヌルヌルするお湯なので、床も気を抜くと転びそうなくらいヌルヌルしてました。
お風呂はあつ湯と普通湯で2槽に分かれています。
といっても、気温30度近い晩夏だったのでどちらもあつ目でした。
左が普通湯で8~10人サイズ、右があつ湯で4~5人サイズ。
左の方は42.7度、右は44.7度、右の湯口の温度は48.5度ありました。
42度強でも十分熱いですが、成分が濃いせいか体感温度は1~2度高く感じます。
でも、あつ湯の右の方が断然お湯の鮮度が良く、共同浴場らしい浴感がありました。
焦げたようなたまご臭がして、エグミも強めです。
同じ源泉を使用しているはずですが、向かいの「しび荘」よりもパンチのあるお湯でした。
5分も経たないうちに脂汗が・・・。
(しび荘は少し寒い季節に入浴したのですが、上品な感じのお湯でした)
「紫尾1号」泉温50.3度 湧出量ー
泉質:アルカリ性単純硫黄温泉(低張性アルカリ性高温泉)pH9.4
お湯は綺麗なエメラルドグリーン。
塩素消毒ありの表示でしたが、塩素臭は全くしませんでした。
分かりやすいように白い桶にお湯をすくってみましたが、
湯船の中には黒っぽい湯花が舞っていました。
右の湯口
癖のある味ですが、胃に染み渡る感じがして何度も飲んでしまいました。
かかり湯はぬるめでした。
シャワーからも源泉が出てきました(^^♪
硫黄泉なので臭いはつくのですが、温泉で髪を洗った後はしっとりサラサラになるんですよね^^
なお、洗い場にはシャンプー類は置いてありませんが、受付で使いきりサイズを販売しています。
【色々なパワーがありそうな紫尾温泉のお湯】
「神の湯」の軒下に気になる浴槽がありました。
足湯のような浴槽には「あおし柿」と書かれており、熟れていない柿が漬けてありました。
「あおし柿」は、渋柿を焼酎等に漬けて渋みを抜いた柿のことを言うのですが、
紫尾温泉では源泉に渋柿を付けておくと甘くて美味しい柿になるそうです。
試食させてもらえるということで、管理人さんが漬けていたものを一切れもらいました。
まだ完全な状態ではないですが、
渋みが抜けた部分は普通の柿よりもとても甘くて美味しかったです。
話のついでに、「神の湯」の由来について説明してくれました。
公衆浴場の裏手には「紫尾神社」という旧県社の立派な神社があるのですが、
源泉が湧き出ているというポイントはその神社の境内にあるため「神の湯」と呼ばれています。
普段はコンクリートで埋まっていて外からは見えません。
でも、ある日突然、拝殿脇からお湯が噴き出て来た!
というので、その時の写真を見せてもらいました。
紫尾神社の社殿と源泉ポイントを指す看板。
こちらがその源泉ポイントのある賽銭箱の下です。
確かにコンクリートしか見えません。
こちらが、管理人さんの見せてくれた写真。
拝殿下の階段らしき縁から確かにお湯が沸き出ています。すごい~
紫尾山の麓は「西の高野山」と呼ばれるほど昔は僧侶ばかりが暮らす村で、温泉街の近くにも僧侶のお墓がズラッと並んでいるのですが、紫尾温泉も江戸時代末期までは僧侶だけが利用していた「〇〇の隠し湯」みたいな存在だったそうです。
現在では集落にそこそこ人が住んでいるのに、近くの鉄道駅まで20キロ、路線バスも走っていない陸の孤島のような場所にあり、なかなか不思議な温泉地なんですよね。
そんなアクセスの悪い場所であるにもかかわらず、秘湯ファンにとても人気があり、
9月、12月と2回ほど予約を入れようとした「しび荘」は満室で断念しました(^_^;)
「しび荘」の他にも「くすのき荘」、「ちどり荘」と湯めぐりできるので、いろいろとお湯の違いを楽しんでみるのもいいかもしれません。
地元の人も、飲泉用のお湯をどこで汲むのか、人によってお気に入りが違うみたいです。
帰りは紫尾神社の御朱印をもらいに隣のふれあい館に行きましたが、
御朱印は授与していませんと言われてしまい、温泉たまごを買って帰りました。
【紫尾温泉 紫尾区営公衆浴場 神の湯 温泉の感想】
紫尾温泉では「しび荘」のお湯が素晴らしいと聞いていて、あまり「神の湯」の前評判は知らなかったのですが、意外や良かったです。
鮮度が良くて独特のたまご臭にパンチのあるお湯、シャワーまで源泉で、床も浴槽も超ヌルヌル。
公衆浴場としては申し分ない泉質でした。
この時は「しび荘」が浴室の工事中で入浴できなかったのですが、もし「しび荘」で入浴していたら「神の湯」には立寄らなかったかもしれないと思うと、
逆に貴重な体験ができて良かったです。
泉質★★★★4.4
お風呂の雰囲気★★★3.8
清潔感★★★★4.2
接客サービス★★★★4.7
【紫尾温泉 神の湯 温泉情報】
◆お風呂
男女別大浴場 内湯各2
◆源泉 H23.10月の分析書
「紫尾1号」泉温50.3度 湧出量-(-)
泉質:アルカリ性単純硫黄温泉(低張性アルカリ性高温泉)pH9.4
蒸発残留物 296mg/kg 溶存物質(ガス成分を除く)370.3mg/kg 成分総計370.3mg/kg
硫化水素イオン13.1mg/kg チオ硫酸イオン1.8mg/kg
態様:源泉かけ流し、加水・加温なし、塩素消毒ありの表示(塩素臭なし)
紫尾温泉の宿 宿泊予約サイト |
*ブログの内容は掲載時の情報です。
基本情報の変更がある場合もございますので、お出かけの際には施設にお問合せ下さい。
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