最終更新日 | 2015/4/23 | 訪問日 | 2014/8月下旬 |
【鉛温泉 藤三旅館】基本情報
なまりおんせん ふじさんりょかん
住所:〒025-0252 岩手県花巻市鉛中平75−1
TEL:0198-25-2311(旅館部) TEL:0198-25-2901(湯治部)
公式サイト
【宿泊料金】
1泊2食付4,500円~22,500円(税別) お一人様〇 素泊まり〇 湯治対応〇 自炊〇
素泊まり2,740円~ 1泊朝食付/1泊夕食付 4,907円~
口コミ評価:Google 4.2点/5.0点
【こんな人におススメ】
◆足元自噴の日本一深いお風呂に入ってみたい
◆昔ながらの湯治宿が好き
◆混浴ファン
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【日帰り入浴】
営業時間:7:00~20:00受付(21:00閉館)
料金:大人700円 小人500円
入浴可能なお風呂:「白猿の湯」「桂の湯」「白糸の湯」「銀の湯」
*清掃時間により入浴できない場合があります。
湯上がり処、ロビー、寛ぎ処、中広間あり
有料個室あり
日祝のみ食事対応あり
【鉛温泉 藤三旅館 日帰り入浴】
鉛温泉「藤三旅館」は花巻温泉郷にある一軒宿です。
2011年まで「日本秘湯を守る会」の会員宿でしたが、退会してしまいました。
秘湯っ子の親父の4冊前のスタンプ帳にはしっかり押印されてました(*^^)v
「藤三旅館」といえば、コアな秘湯ファンならずとも、
日本一深い自噴の「白猿の湯」に一度は行ってみたいという方は多いと思います。
ここは行っておいて損はない温泉の全国ベスト20位内に間違いなく入るのではないでしょうか。
花巻温泉郷は、東北道「花巻南IC」から15分~25分ほどにあり、。
鉛温泉「藤三旅館」は7:00~21:00まで日帰り入浴をやっているので、
ちょっと時間がある時に立ち寄ろうかなという時にも便利です。
前日は「元湯夏油」に宿泊しましたが、下道で30分足らずの距離でした。
通り沿いには、手前5分のところに、
「大沢温泉 山水館」(日本温泉遺産を守る会)もあります。
国道の看板を入ると、旅館部と湯治部の看板が出ています。
日帰り入浴の場合には、建物前に駐車することはできず、
通り沿いの上の方に停めてくださいと言われます。
旅館部入口
重厚な造りで、歴史を感じさせる建物です。
建物は横に長くつながっており、
左側は旅館部、右側が湯治部でそれぞれ別の入口となっています。
日帰り入浴は湯治部での受付とありましたが、見落として旅館部の方から入りました。
駐車の場所だけ聞かれただけで、受付はOKでした。
なぜか看板と扉には「河鹿沢温泉 あづまや旅館」の文字。
ガラス戸だけピカピカで新しいので違和感w
脚立が置いてありますが、いかにもマスコミ関係の若いスタッフらしき雰囲気の人たちが、
「湯治したいねェ~」と話していて、これは何かのロケかな?
と思ったら、
湯治部の一角に「撮影機材部屋」と書いてある客室がありました。
映画の撮影だったようです。
「海街diary」という吉田秋生原作のマンガを映画化した作品で、
「鉛温泉 藤三旅館」は主人公の3姉妹と異母姉妹の父親が
山形の「河鹿沢温泉 あづまや旅館」で働いていたという設定のようです。
主演の四姉妹は、綾瀬はるかさん、長澤まさみさん、夏帆さん、広瀬すずさんと豪華な顔ぶれ。
旅館で働いていたという父親は最再婚相手と逃げるように・・・とあったので、
藤三旅館でメインキャストのロケがあるのかは分かりませんがw
旅館部の玄関
赤じゅうたんに正面は階段。
ロケ中だからか、左のお土産処らしき部屋は荷物でいっぱいでした。
旅館部の帳場
緑色のおむすびみたいなキャラクターが置いてありますが、詳細不明・・・。
大浴場は旅館部に「白糸の湯」(半露天・男女入替え制)「銀の湯」(貸切+男女入替え制)、
湯治部に「白猿の湯」(混浴)「桂の湯」(男女別内湯+露天風呂)があります。
訪問したのはお昼前でしたが、清掃中なのか撮影中なのか、
入浴できるのは湯治部の「白猿の湯」と「桂の湯」だけでした。
それぞれのお風呂の清掃時間はこちら。
「藤三旅館」といえば、何はなくとも「白猿の湯」ということで、まずはそちらへ。
旅館部から湯治部へ向かう突き当りにあります。
「白猿の湯」入口(旅館部側)
混浴ということで、中は撮影禁止とありましたが、
廊下のガラス戸も「覗き見は犯罪です」的な注意書きがたくさんあり、
相当苦情が来るのかなという感じでした。
廊下のガラス戸が全て開くのかは確認していませんが、
女性の場合には男性が入浴していると入りずらいので
確認するためには入口から必然的に覗くことになりますね^^
女性時間帯は細かく設けてあるのですが、
あと1時間半待たなければならない中途半端な時間に到着してしまいました。
誰もいなくなったら入ろうと4~5回覗いてみましたが、
いつの間にか違う人が入っていて、1時間経っても空かず。
どうやら、メインの入口は湯治部の方にあり、
みなさん、そちらの入口から入っていたようで気づきませんでした(-“-)
こういうお風呂は貸切状態を満喫したいのか、
湯治部の入口の方で待機して順番に入浴していたようです。
時間もないので一人での入浴は諦めて、
帰り際に手足だけ入浴させてもらいました^^
写真撮影はフロントの許可を得てとありましたが、
「白猿の湯」はずっと人がいて撮影は無理でしたので、じゃらんの画像を載せておきます。
これが藤三旅館の名物、超有名な「白猿の湯」です。
8~10人サイズの石造りの楕円形のお風呂。
ほとんど立ったまま入浴できそうな深さで、底からはプクプクと源泉が自噴しています。
温度は42.5度くらいで意外と熱めでした。
浴槽が深いので、全身にビリビリきそうですね。
少し入っては湯船の縁に腰かけて休むというのを繰り返している方が多いような。
お湯がオーバーフローしていて、床も熱かったです。
隅には1~2人サイズの丸い小さな浴槽があり、そちらはほとんど水風呂のような温度でした。
先ほど述べたように、「白猿の湯」は旅館部側と湯治部側の対角線上に入口が二つあり、
それぞれ階段を20段ほど降りて行ったところにオープンスペースの脱衣棚があります。
着替えるところからすでにハードルが高いです。
女性専用時間を狙うか、宿泊しないとちょっと無理ですね・・・。
「白猿の湯」(内湯・混浴)
女性専用時間:6:00~7:00 14:00~15:00 19:30~21:00
※金曜10:00~14:00は清掃のため利用できません
源泉:白猿の湯
こちらは「白猿の湯」の旅館側の廊下向かいにある男女別の大浴場「桂の湯」です。
脱衣所は新しくて綺麗でした。
夏場は避暑地というほどの高所でもなく、
すぐ近くの「元湯夏油」は雨が降っていても意外と熱かったので、
冷房がガンガン効いているのは嬉しかったです。
洗面台には化粧水やコットン等も揃っていました。
これから帰る所だった地元のおばあさんが一生懸命話しかけてきたのですが、
露天は熱いから内湯の方がいいよというアドバイス、
残りはおそらく無理やり旦那さんに連れてこられたという愚痴。
会話の1割程度しかわからず、本気の方言は全く分からないですね^^
浴室のドアを開けると石のモザイクでできた6~8人サイズの浴槽が一つ。
湯気が籠っていましたが、内湯の方がお湯はぬるく、40度ほどでした。
さっぱりとした単純泉のお湯ですが、弱アルカリ性で肌がすべすべしました。
ドアの外には、やや野趣あふれる自然の風合いを生かした6~8人サイズの露天風呂があります。
こちらややや熱く、43度ほどでした。
加温していないはずですが、日によって源泉の配合が違うのでしょうか。
内湯に比べ、浴槽の底は析出物らしき茶色のまだら模様ができていました。
男湯の露天風呂の方が川にせり出していて自然との一帯を味わえます。
二日ほど大雨だったので、眼下の渓流も水量が増して濁っていましたが、
なかかなの絶景で、向かいには小さな滝も見えました。
「白猿の湯」には入れませんでしたが、この「桂の湯」の露天風呂はかなり気に入りました。
*以前あった「河鹿の湯」は閉鎖されたそうです。
「桂の湯」(男女別内湯・露天風呂)
清掃時間を除き24時間入浴可能
源泉:桂の湯+下の湯(20~30%混合) 源泉温度41.7度 湧出量
泉質:単純温泉(低張性弱アルカリ性温泉)ph8.0 成分総計395.2mg/kg
態様:源泉掛け流し、加水・加温なし、塩素消毒なし
今回は入浴できませんでしたが、旅館部にある半露天の「白糸の湯」です。
「白糸の湯」(半露天)
女性時間:12:00~15:00、6:00~12:00
男性時間:15:00~6:00
午後は貸切、残りは男女入替えとなる「銀の湯」です。
「銀の湯」
貸切:15:00~21:00(1日6組 各50分 先着順)
女性時間:21:00~6:00
男性時間:6:00~12:00、12:00~15:00
「白猿の湯」が空くまで待っている間、マッサージチェアで一休み(10分100円)。
向かいには立派なお宮が。
鉛温泉と白猿の由来が書いてあります。
こちらは退会してしまった「日本秘湯を守る会」の文字が消された案内板。
でも秘湯ビールはまだ売られているのか?(^_^)
いい感じに鄙びた湯治部の廊下。
奥にはこれまた鄙びた感じの帳場と自炊室があります。
日帰り用の休憩室。日祝日は食堂も営業しているようです。
誇らしげに並べられた「楽天トラベルアワード」受賞のプレート。
自炊素泊まりは勿論ですが、2食付でも湯治部はかなり格安。
旅館部は格安のスタンダードプランから料理のランクアッププランまで選択肢が多く、
食事の評価も結構高いので、リピートしても飽きない宿かなと思います。
【鉛温泉 藤三旅館の感想】
旅館部は大正ロマン風で、元「日本秘湯を守る会」の良い宿の雰囲気を維持しており、
湯治部の方は昔ながらの鄙びた雰囲気で味のある佇まいがあり、
宿の風情はとても良かったです。
今回は入浴できないお風呂が多かったですが、
旅館部も湯治部もどちらも宿泊で体験してみたいと思う宿でした。
泉質★★★★4.3
お風呂の雰囲気★★★★4.7
宿の雰囲気★★★★4.6
接客サービス★★★★4.5
【藤三旅館 別邸 心の刻 十三月 オープン】
2015年にリゾートホテル風の「別邸 心の刻 十三月」がオープンしました。
全室露天風呂付で、価格帯は1泊30,000円~40,000円と、東北では思い切った値段です。
内装は白と黒を基調としたモダンなデザイン。
東北のかけ流しの温泉宿とは思えない・・・。
従来の藤三旅館が好きな人とは全く違う客層になるのでしょう。
*記事の内容を一部訂正いたしました(2017/1/7)
⇒「鉛温泉 藤三旅館 & 別邸 心の刻 十三月」をインターネットで予約する
【鉛温泉 藤三旅館 温泉情報】
◆お風呂
男女別大浴場(内湯2露天風呂1)混浴内湯1
◆源泉
自家源泉 泉温50度~60度 湧出量総量600L/分
泉質:弱アルカリ性~アルカリ性単純温泉
態様:源泉かけ流し、加水・加温なし、塩素消毒なし
*ブログの内容は掲載時の情報です。
基本情報の変更がある場合もございますので、お出かけの際には施設にお問合せ下さい。
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