北海道斜里町ある「越川温泉」の入浴レポートです。
最終更新日 | 2020/5/10 | 訪問日 | 2020/2 |
【越川温泉】基本情報
こしかわおんせん
住所:〒099-4192 北海道斜里町冨士
TEL:なし
公式サイトなし
【宿泊料金】
なし
口コミ評価:Google 3.9点/5.0点
【こんな人におススメ】
◆斜里町周辺で秘湯感あふれる温泉を探している
◆B級温泉、鄙びた共同浴場が好き
◆鉄臭い温泉が好き
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【日帰り入浴】
営業時間:夜以外
料金:200円
定休日:原則無休
アクセス
JR「知床斜里駅」から244号線を標津町方面へ、15キロ、車で18分。最寄りバス停なし。
【地図】
【道東屈指のB級感漂う共同浴場 越川温泉】
「越川温泉」は、知床観光の拠点となる「知床斜里町」から南東へ車で18分。
標津町に向かう国道244号線から細道に入った目立たない場所にある無人の共同浴場です。
手作り感のある掘立小屋の中にはソファが並ぶ休憩スペース、奥には男女別の小さな内湯が1つずつあります。
鄙びた温泉、B級温泉が好きな方にはたまらない風情があります。
料金箱を探すと、何とドラム缶を1/4に切てコンクリートで固めてある「貯金箱」がありました。
料金は1回200円。
神棚の下には何やら怪しげな、ありがたいような謳い文句がかかれています。
脱衣所にはロッカーや洗面台、ドライヤーはなし。
洗い場にはもちろん石けんやシャンプーもありません。
蛇腹のホースからは熱い源泉が注ぎ込まれ、もう一つのホースは加水用の沢水が引き込まれています。
気温マイナス5度の真冬で43~44度。
1~2分入っただけで全身に熱い血がめぐり、出た後もしばらくポカポカ感が続く、寒い冬には最適な温泉でした。
以前は、棲みついているかのような怪しいおじさんがいたそうですが、最近はいないようです。
ただ、男女の更衣室が簡単な造りでカギもなかったはずなので、怪しい人が居る時には女性一人の入浴は遠慮した方がいいかもしれません。
車のナビには「越川温泉」は入っていませんでしたが、スマホのナビでなら出るはずです。
親切にも「越川」の文字が見えたのでそちらへ。
目的地まであと100mというところで左に細い道の入口が見えたので入ってみると、ドラム缶を積み立てたような門がありました。
なだらかな坂を100mくらい下りていくと掘立小屋と先客らしい車が。
左が温泉小屋、右が休憩室のあるプレハブ小屋。
入口は右側にあります。
消えかけた注意書きの看板と
ぐるぐる巻きになったコードは車のバッテリー用のケーブル。
夜に訪問した時には自分の車のバッテリーに繋いで明かりに使うのだとか。
そういえば、脱衣所の中にはスイッチ等なかったような。
丁度入れ替わりに男性が帰って行ったので中へ。
ドアを開けるといきなり休憩室が。
色々な家から不要になったソファを集めたのか、小さな共同浴場なのに休憩室は立派でした(笑)
暖房もないのに寒くないので、温泉水を利用して床暖房が効いているのかもしれません。
手作りの地図にスナックや食事のできるお店の紹介。
夜間の入浴はダメとか、
室内に犬猫を入れるなとか、
蛇が入るのでドアはしっかり閉めろとか、
色々書いてあります。
でも、入浴時間は特に書いていないので、日が出ているうちはOKみたいです。
*北海道のポータルサイトでは6:00~21:00、又は~22:00と書かれています。
200円という文字は見えるけれど、料金箱はどこかな???
と探していると意外な箱がありました。
ドラム缶の「貯金箱」。
コンクリートでがっちり固めてありますが、中からお金を取り出したことはあるのでしょうか?
壁には昭和51年の古い分析書。
新しい分析書(といっても20年くらい前)のものは脱衣所にあります。
温泉は沢水で加水しているようです。
その他、壁には
男性の場合、1度入れば凛として、2度入れば逞しく、三度入れば・・・
姫方の場合、朱に染し、膨らみ、花が咲く!?と、子宝の湯、夫婦円満の湯を思わせるような謳い文句があります。
無賃入浴するとその効果もない・・・越川温泉大神主命
というオチもついてました。
休憩スペースから奥に進むと、左に男湯、右に女湯があり、2畳くらいの簡単な脱衣所があります。
棚と籠に鏡と体重計、椅子がおいてあるだけで、ロッカーも洗面台もドライヤーもありません。
女性用の脱衣所も引き戸1枚だけでカギはなかったと思います。
誰もいなかったので特に気にしませんでしたが、後から来た地元の女性グループに聞いたところ変な人もたまにいるし、男性が女湯の方に入ってくることもあるからと言われたのでおひとり様で旅行中の女性は気を付けてください。
男湯の脱衣所と温泉入口
女性用のお風呂
洗い場3畳くらいのスペースの奥に1~4人サイズの正方形の浴槽があります。
手前に出ている緑のホースは出しっぱなしの源泉。
奥にはバルブで調節できる沢水のホースがあります。
源泉のホースを入れっぱなしにすると50度くらいで熱いからなのか、前の方は外に出したまま帰っていったようです。
最初は分からずにそのまま入浴したら39度くらいで、真冬の北海道でこの温度じゃ寒いなぁなんて思っていたら、ホースを元に戻すと43くらいになりました。
熱めの湯になってから2分も入ると、体がポッポとしてきました。
5分入ると縁に腰掛けて一休みしたくなります。
帰りは1時間くらい車内の暖房もつけずにいられました。
入浴中の目線
高い天井。屋根は半透明のアクリル板で、光も入るので閉塞感はありません。
窓の外は一面雪景色。
少し南にごみ焼却所がある以外、周りには家もお店もなかったです。
でも、車通りの多い国道沿いにあるので、トラックの運転手さんなんかは良く立ち寄るみたいですね。
壁から出ている湯口。
周りの色から分かるように、はじめに鉄臭さがあり、その後に強烈な苦みと塩辛さが襲ってきます。
浴感は意外とさっぱりしていたのですが、湯小屋の雰囲気と同様、味は強烈ですね。
でも、鉄臭いと言っても鉄Ⅰが0.4mg/kgだけで、金属成分はマグネシウムが多いです(68.2g/kg)
源泉名「越川温泉」泉温50.9度(気温6度) 湧出量 -(自噴)
泉質:ナトリウム・カルシウム-塩化物・硫酸塩泉(低張性中性高温泉)pH7.0
お湯は無色透明ですが、チラチラとオレンジ色の湯花が舞っています。
隣の男湯の方は1周り広くて、2人~6人サイズでした。
洗い場には桶と椅子があるだけで、石鹸もシャンプーもありません。
【越川温泉温泉の動画】
【越川温泉温泉の感想】
越川温泉は分かりにくい場所にあって、手作り感あふれる掘立小屋の共同浴場。
そこから連想されるのは、銀婚湯の近くにある「盤石山荘」(八雲町)です。
湯船の中にホースがあってドバドバお湯が注がれている様は、名古屋の郊外にある「永和温泉みそぎの湯」も似ているように思います。
いずれにしても、B級温泉好きにはたまらない風情があります。
それに、熱めで成分の濃いお湯なので泉質も申し分なしです!
吹雪で凍てつく寒さの日でも、地元の方が代わる代わるやってくるのも納得の隠れた名湯でした。
道東は夏の野湯巡りの聖地ともいえるようなエリアですが、道具を用意したり、虫やヒグマにおびえたりするのが苦手な方は、こういう素朴な温泉巡りが楽しいと思います。
泉質 ★★★★ 4.2
お風呂の雰囲気 ★★★★ 4.5(マニア的に)
清潔感 ★★★ 3.8
接客サービス -
【越川温泉温泉情報】
◆お風呂
男女別大浴場 内湯各1
◆源泉 H20.12月の分析書
源泉名「越川温泉」泉温50.9度(気温6度) 湧出量 -(自噴)
泉質:ナトリウム・カルシウム-塩化物・硫酸塩泉(低張性中性高温泉)pH7.0
蒸発残留物 7,094mg/kg 溶存物質(ガス成分を除く)7,202mg/kg 成分総計7,224mg/kg
メタケイ48.9酸mg,遊離二酸化炭素ガス0.5mg/kg
態様:源泉かけ流し、沢水の加水あり、加温なし、塩素消毒なし
*ブログの内容は掲載時の情報です。
基本情報の変更がある場合もございますので、お出かけの際には施設にお問合せ下さい。
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