神奈川県箱根町ある芦之湯温泉の「松坂屋本店」の宿泊レポートです。
お宿の基本情報はページの下部にあります。
⇒「芦之湯温泉 松坂屋本店」へのアクセス詳細&宿泊予約はこちらのページへ
【こんな人におススメ】
◆オールインクルーシブの高級旅館に泊まりたい
◆箱根で源泉かけ流しの宿を探している
◆硫黄泉のにごり湯が好き
松坂屋本店の口コミ評価:Google4.5点/5.0点
最終更新日:2022/5/28
訪問日:2022/2
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【日帰り入浴】貸切露天風呂+レンタルタオル+フリードリンク付
営業時間:12:00~14:00受付(16:00退館)
料金:8,800円/1室(1~2名まで、3名から1名につき3,300円追加)
個室休憩付入浴 16,800円~/1名
定休日:不定休
【創業360年!オールインクルーシブ!硫黄泉の源泉かけ流し100%の宿 箱根 芦之湯温泉 松坂屋本店】
箱根にある芦之湯温泉「松坂屋本店」に宿泊してきました。
前回ご紹介した芦之湯温泉「きのくにや旅館」のお隣同士で遠戚関係にある宿だそうです。
数年前まで「日本源泉湯宿を守る会」(日本秘湯を守る会と同じ系列)に所属していたのでずっと気になっていましたが、コロナ禍のおかげか、おひとり様も歓迎ということで行ってみることにしました。
1泊5万円近い高級宿なので普通ならば調べつくして納得してから予約するところ、空いている箱根に泊れるのは今のうちだけだろうということで勢いで「きのくにや」と「松坂屋本店」に連泊してきました。
結果、オールインクルーシブなので、コスパは悪くないという感想です(1名だと少し割高にはなりますが)。
「松坂屋本店」は、江戸時代、寛文2年(1662年)創業。
今年で360年になります。
歌川広重の浮世絵にも描かれたほど江戸の庶民にも知られていた温泉のようです。
皇室用に建てられた離れがあったり、三菱財閥の岩崎別邸を移築したり、明治初期に木戸孝允と西郷隆盛が密談をしたり、日本の近代史と並行して宿の歴史を感じることができます。
温泉は白い湯花が舞う硫黄泉でどの浴槽も源泉かけ流し100%!
男女別大浴場のほかに2019年には5つの貸切露天風呂が新設されました。
客室に内湯又は露天風呂が付いているタイプも多く、温泉三昧で過ごせます。
今回宿泊したのは、岩崎別邸を移築した「春風荘」。
和室12畳の本間と10畳ほどの和洋室があり、ファミリーでも余裕の広さ。
温泉付きの内湯の春部屋でおひとり様49,800円(税込)でした。
うぉー懐が痛い!と思いつつも、いざ泊まってみると、
・ラウンジではお酒もジュースも飲み放題、お菓子もつまみ放題
・部屋のドリンクに夕食時の特定メニューも無料
・貸切風呂も回数制限なしで利用できる(時間に空きがあれば)
ということで、コスパは意外と悪くないという印象でした。
料理はおいしいですが、夕食は量が多すぎました( ;∀;)
逆に大食漢の人ならばさらにお得感を感じられるのだと思います。
フロアに常駐しているスタッフはほぼ外国人ですが、おもてなしの心が行き届いている方たちでした。
専属でついてくれたのは台湾から来た女性。
うちの田舎の方でも、どこの国なのか聞くのも面倒になるくらいコンビニ店員さんも各国から来ているので、もう違和感はないです。
◆良かった点
・部屋が広くて掃除が行き届いている
・館内のインテリアがゴージャス&レトロ
・十分なクオリティのオールインクルーシブ
・接客が素晴らしい
・客層が良い
◆イマイチだった点
・部屋にタオルが1組しかなかった
・部屋にあるティーバッグのクオリティが低い(お茶が薄い)
・夕食が多すぎて最後まで美味しく食べられなかった
・女将がいないので、老舗旅館らしさがない
こんな感じになります。
高級旅館が好きな方が候補に挙げることが多い宿なのでしょうが、温泉重視の方でも十分満足できる泉質だと思います。
これは超個人的な感想ですが、前日の「きのくにや」が私だけの貸切になり、ゆる~い接客で好き勝手していたのに比べると、接客が素晴らしいとはいえちょっと背筋を伸ばさないとという緊張感はありました。完全に脱力できる秘湯の宿とはちょっと違うという印象です。ぷらっと一人旅で出かけるよりも夫婦の記念日や両親にプレゼントするのにはいい宿だなと思いました。
館内が広いので写真だけでは配置図が分かりにくいかもしれませんが、時系列で写真とともにコメントを添えています。
建物の位置関係や雰囲気は動画の方が分かりやすいと思いますので、そちらもご覧ください。一番下に掲載しています。
「芦の湯温泉入口」の看板をそのまま奥へ。
箱根湯本からは路線バスが出ています。
ちょっと奥にある湯ノ花温泉(プリンスホテルのある方)の山の斜面からは温泉の湯けむりが立って居ます。
通り沿いの門構え
門の前の看板
駐車場からまっすぐ奥に進むと玄関があります。
青い暖簾には3本松の家紋が。
金乃竹グループ傘下に入る前はこの建物は使われておらず、玄関も別の場所だったらしいです。
正面玄関
玄関前にある源泉
ここに手を入れて温度を確かめるように言われました。
湯花が大量に舞っているのをゴミと間違えるお客さんに説明するためのプロセスかなという気がします(湯花を見るのが初めてという声が何度か聞こえたので)。
玄関に入ると「鶴鳴館」と書かれた看板
こちらがフロントのある建物になります。
左に曲がるとフロント
表に出ているスタッフは、台湾人、ネパール人、中国人?の方々でした。
荷物を持ってもらい、ロビーまで一緒に歩きます。
フロントを出てすぐ廊下の壁にある2つの鏡「帝の鏡」の説明が
フランスから明治天皇、皇后両陛下に贈られたそうで、箱根離宮にあったものが払下げで宿にやってきたのだとか。
明治の館のようなラウンジへ。
シャンデリアがまぶしい
昔、ヤフオクにどこかの大使館で要らなくなったシャンデリアが5万円くらいで出ていて、買っておけばよかったなぁと思い出しました。
ウェルカムドリンクをいただきながら記帳
塩漬けにした桜の花が浮いています。お茶漬けの汁みたいな味です。
富士宮 ヴィラ華月のもなか
桜湯ともなか、又はコーヒー&ビスコッティ
ひねくれ者は桜湯&ビスコッティ、コーヒー&もなかでもOK
暖炉の火が薪ではなくガスだった。
お部屋への案内の途中、設備の説明を受けながら歩いていきます。
【飲み放題、食べ放題のフリードリンクコーナー】
オールインクルーシブの真骨頂。
フリードリンクと和菓子のあるコーナー
利用時間は15:00~22:00、7:00~12:00
朝からお酒が飲めるというのが良いです。でも、部屋への持ち帰りはできません。
向かいに景色を眺めながらお茶ができるスペースがあります。
お風呂上りにお酒を飲むとウトウトしそう。
生ビールサーバーとレモンサワー&グレープフルーツサワーのサーバー
冷たいほうじ茶とレモンサワー
芋、米、麦焼酎のボトル
フランスワインの赤&白
日本酒「箱根山」
ジュースや冷たいお茶
和菓子はなくなるのが早かった!でもすぐに補充されていました。
部屋にはない紅茶やフレーバーティー
建物の一番奥にある大浴場の前にもジュースやお茶が置いてありました。
お土産コーナー(詳細はのちほど)
ここからは階段の上り下りが多くなります。
フロントから一番奥の貸切露天風呂まで徒歩5分くらいかかるかもしれません^^
バリアフリーとは真逆の宿ですが、歩くのが大変そうな高齢のお客さんはそこそこいらっしゃいました。
移動が面倒なので露天風呂付きの部屋を取って籠るという人もいるようです。
通路のすぐ左側には休憩スペース
外の景色を見ながら一休み。
ドリンクなどは置いてありません。
部屋への案内の際、明治2年、この旅館で木戸孝允と西郷隆盛の密談が行われた記念の石碑があると説明を受けます。
大河ドラマのシーンが頭の中に浮かびそう。
箱根と宿の歴史を物語る資料室もあります。
白壁の洋風な廊下を抜けて階段を上がると「春風荘」です。
ちょっとした空間に生花が飾ってあるところが高級感があっていいです。
階段を上るともう一つ休憩処があります。
囲炉裏のある休憩処
こちらもドリンクなどはありません。囲碁、将棋、トランプ等の遊び道具がありました。
休憩処の手前を右へ折れると「春風荘」の建物へ。
岩崎別邸を移築した建物ですが、廊下のギシギシ音は最小限に抑えて2021年にリフォーム済みです。
明治36年に箱根に電話が開通した時のもの?(国内では明治2年が最初の開通)
鍵がかかっていて中は見れませんでした。
さらに階段で2階へ
春風荘2階の廊下
内湯付きの「雲井」と「梢」の間は隣り合っています。
私が宿泊した「梢」の方がちょっと広いです。
部屋の入り口から見ると左に本間の和室、正面奥にベッドのある和洋室があります。
本間和室12畳入口
広縁側から見た本間和室12畳
ここだけでも広々しています。
床の間側にテレビ、空気清浄機
広縁には籐椅子とテーブルセット
ネスカフェ・ドルチェグストとお茶用のミネラルウォーター2L
ドルチェグストの抹茶が美味しい
棚の下には電気ケトルと湯飲み
ドリンクはラウンジで飲むからか、食器がシンプルな印象
ミニ冷蔵庫の中にもフリードリンク
館内に自動販売機はありませんでしたが、お酒はルームサービスがあります(21:00L.O,)
ドリンク一例(他にワインボトル6,000円前後、日本酒4合瓶6,000円前後等もあります)。
クローゼットには浴衣と長い丹前、お風呂の籠バッグ、金庫
広げて撮影しませんでしたが、寒い季節だったのでくるぶしまである長い丹前が置いてあり、羽織ってから帯を締めるタイプなのですが、それを知らないお客さんが結構いて、私の姿を見てそうやって切るのかという感じで直していました^^
ベッドルームは8畳くらいの広さ
ベッドルームにも広縁とテーブルセット
窓から見えるのは中庭と裏山
広縁の奥にはトイレとバスルーム
洗面台にはドライヤーとアメニティ
DHCのフェイシャル
DHCのボディ&ヘアケア
使い切りのシャンプーセットはインドネシアの自然派ブランド
sensatia botanicals(センセイシャ)
バスタオルとネーム入りフェイスタオル、巾着
バスタオルがここしかなかったと記憶しているので、あと1組あるとうれしいかなと。
アメニティは歯ブラシ、ヘアブラシ、かみそり、ヘアゴム、足指パッド、シャワーキャップ、コットン&綿棒
トイレは温熱便座&洗浄付きです。
【芦之湯温泉 松坂屋本店 お土産処】
コンパクトなスペースながら、箱根と神奈川(特に小田原)の名産品、民芸品が並んでいました。
箱根の銘菓
てぬぐい
繊細な寄木細工
急須やお盆は、ちょっとほしくなりました。
お香やうちわ等。
小田原の銅鈴がとてもいい音なので買って帰りました。
松坂屋本店オリジナル湯の素
天然の湯の花ではなく、同じ成分から作ったもので硫黄が含まれていないので、追い炊きの家庭用お風呂でも利用できます。
【芦之湯温泉 松坂屋本店 宿泊動画】
PCの方は動画の下部にカーソルを合わせるとチャプターのタイトルが表示されます。
スマホの方はYouTubeアプリを立ち上げるとコメント欄にチャプターのリンクがあります。
【芦之湯温泉 松坂屋本店 お部屋の感想】
露天風呂付きや離れにまでは手が出ませんでしたが、内風呂付きの広い客室を予約できて満足です。
温泉は前日のきのくにやの方が硫黄らしい香りとにごり湯でしたが、松坂屋本店の方は完全かけ流しなので良い勝負でした。
宿の雰囲気やサービスに関しては、これが今どきの箱根の高級旅館なのかというトレンドが分かる宿でした。
後から「金乃竹」系列に入ったと知り、なるほどという感じです。
前日の宿がほったらかしだったのに比べるとギャップに驚くばかり。
夕食を食べたあたりから徐々に慣れてきました。
スタッフのほとんどは外国人ですが、よく気がついてさっと動いている様子を見ると、日本人のベテランとさほど変わらないと思います。
メニュー等の専門用語はちょっと日本語が聞き取りにくい部分もありましたが、ハートでカバーしてくれました。
また一人で行くには予算が厳しいですが、ファミリーで泊まるにはとてもいい宿だと思います。
部屋の広さ ★★★★★ 5.0
設備 ★★★★ 4.3
アメニティ ★★★★ 4.5
宿の雰囲気 ★★★★ 4.4
清潔感 ★★★★ 4.5
接客サービス ★★★★ 4.8
”お出かけの際には「秘湯宿.com」を見て来たと言っていただけると幸いです♪””
【芦之湯温泉 松坂屋本店】基本情報
あしのゆおんせん まつざかやほんてん
住所:〒250-0523 神奈川県足柄下郡箱根町芦之湯57
TEL:0460-83-6511
公式サイト
【宿泊料金】
1泊2食付 30,800円~77,000円 お一人様△ 素泊まり× 湯治× 自炊×
【芦之湯温泉 松坂屋本店 宿情報】
チェックイン/チェックアウト 15:00~ / ~11:00
クレジットカード決済〇
携帯電話送受信〇 Wi-Fi〇
エレベーター× バリアフリー×
*ブログの内容は掲載時の情報です。
基本情報の変更がある場合もございますので、お出かけの際には施設にお問合せ下さい。
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