福島県猪苗代町にある秘湯の一軒宿「横向温泉 滝川屋旅館」の入浴レポートです。
【横向温泉 滝川屋旅館】温泉情報
よこむきおんせん たきかわやりょかん
◆お風呂
貸切風呂1 女性用内湯1
【滝川屋旅館の温泉の特徴】
◆オレンジ色の湯花が舞う鉄臭のするお湯
◆泉温が低いので夏の長湯向き
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【日帰り入浴】
営業時間:宿泊者がいない場合のみ 要予約
料金:1,000円/人(2名以上)、1,500円/人(一人)
【横向温泉 滝川屋旅館 お風呂編】
「横向温泉 滝川屋旅館」のお風呂は、貸切風呂1つと女性用内湯が1つあります。
宿泊は最大で1日2組+自炊1組しか対応できず、お風呂も宿泊者優先となりますので、
日帰りの場合には予め電話で確認して予約してからお出かけくださいとのことでした。
浴室は1階の廊下の突き当たりの階段を降りたところにあります。
【横向温泉 滝川屋旅館 貸切風呂(岩風呂 混浴)】
まずは貸切風呂から。
「岩風呂 混浴」とありますが、宿泊中は貸切利用になっています。
宿泊者が限られているので特に時間制限はありませんが、
階段の上り口にボードがあり、貸切風呂の上がる時間を記入しておきます。
今回はこれが徹底されておらず、朝起きてから1時間ほど待つことになりました。
今後、宿泊者が増える場合には改善の余地がありそうです。
階段を降りるとスリッパを脱ぐ場所があり、
廊下を経て更に階段を下り、
さらに廊下。
階段の踊り場の右が貸切風呂、左が女性用内湯です。
ガラス戸を開けると、階段下に脱衣所があります
館内は古いですが、お風呂に至る通路や脱衣所はリフォームされて間がないので、
まだ綺麗な板張りになっています。
脱衣所にはストーブが2台ありますが、
温泉の温度が低いので、予め点けておかないと上がった後が寒いです。
滝川屋旅館のウリは風情のある浴槽と大量の湯花が舞うぬる湯のお風呂です。
ドアを開けると、期待を裏切らない鄙びた浴槽がありました。
蔦温泉の「久安の湯」を思い出しました。
浴槽は3つに区切ってあり、それぞれ温度が異なっています。
手前が3~4人サイズ、奥の左が1人、右が2人ほどのサイズです。
湯口から流れ出るお湯は39度くらい、その正面の浴槽内は38度ほど、
奥の細く仕切ってある浴槽は36度ほど、
入口に近い浴槽は35度くらいとかなりぬるめでした。
何とか入浴できる温度を保てるように、湯口の正面の浴槽を小さく仕切ってあるのかもしれません。
湯口に近い浴槽はほぼ透明ですが、入口に近い浴槽はうっすらと笹濁りのお湯で、
オレンジ色の細かい湯花が大量に舞っていました。
ほんのり鉄臭がしつつ、舐めてみると炭酸泉のような甘みがあります。
入浴中の目線
訪問時は5月下旬で日中の気温が25度、夜は10度以下とまだかなり寒く、
一番熱めのお湯でもなかなか温まりませんでした。
こちらは奥の隅にある50cm四方の小さな浴槽。
「この湯は眼に良いですよ!」とありました。
別の源泉のようで、鉄臭が強めでした。
玄関前にあった源泉と同じような味でした。
窓際には石鹸やシャンプー。
無印良品やメリットなど、色んなメーカーのものが置いてありました。
カランもシャワーもないので、湯船のお湯を掬って洗うことになります。
【横向温泉 滝川屋旅館 女性用内湯】
女性用内湯に向かう廊下。
大きな岩が張り出していて、板を綺麗に張り替えるのも職人技ですね。
女性用の脱衣所
こちらも壁に岩が張り出していて、脱衣所内が庭園のようになっています。
脱衣所の隅にドアがあったので、開けてみたら池でした^^
右に見えるのは貸切風呂の浴室です。
浴室のドアを開けると、お風呂には保温シートがかかっていました。
蓋を開けると1~3人サイズの浴槽に、うっすらと笹濁りのお湯が満たされていました。
女性用の内湯は別源泉のようで、かなりぬるく、浴槽内の温度は36度ちょっとでした。
カメラを近づけてみると、
貸切風呂よりも大量の湯花が沈んでいてなおかつ表面にも大量に浮いていました。
筒状の寒天をほぐして完全に溶ける前の状態のような湯花で、体にまとわりつきます^^
壁から突き出た岩と湯口。
湯量は少なめなので、こちらの浴槽は完全に真夏向きですね。
貸切風呂である程度温まってから来ましたが、20分ほどで鳥肌が立ってきてました。
出た後はストーブの前に直行です^^
実は、女湯でちょっと右往左往してしてしまいました。
寝る前に女湯の方にも入っておこうと脱衣所に向かいましたが、
廊下も真っ暗で、脱衣所や浴室の周りを見渡しても電気のスイッチは見当たらず。
夜遅いので宿の方に聞くのも悪いので、
もしかして?と階段を上がってみると、
浴室に向かう廊下の入口左側の壁に浴室と脱衣所のスイッチがありました。
貸切風呂の方はずっと点灯していましたが、
女性用のお風呂はかなりぬるくて夏以外は入る人も少ないからなのか、
電気もストーブも付いていませんでした。
女性のお客さんは私だけでしたし・・・。
なので、訪問された時にはスイッチの場所を確認しておいた方が良いかもしれません。
【横向温泉 滝川屋旅館 温泉の感想】
ぬる湯だということは聞いていましたが、
出た後にポカポカしてくる感じのお湯でもなかったので、夏場向きの温泉だと思います。
出た後にストーブに当たれば大丈夫でしたが。
とはいえ、お湯は中の湯、上の湯をぬるくしたとしても同じような感じになるとも思えず、
やっぱり下の湯は独特なのだなぁと思いました。
宿の方も心配されているようですが、
初心者向きの温泉ではないので、季節を選んで出かけられた方が良いかと思います。
泉質★★★★4.0
お風呂の雰囲気★★★★4.4
清潔感★★★★4.3
【横向温泉 滝川屋旅館 温泉情報】
◆源泉 (H21.8月の分析書)
横向温泉「下の湯」 泉温39.9度 湧出量27.8L/分 自然湧出
泉質:単純温泉(低張性中性温泉)pH6.2
残留蒸発物523.1mg/kg 溶存物質760,9mg/kg 成分総計1,127mg/kg
態様:源泉かけ流し、加水・加温なし、塩素消毒なし
横向温泉 滝川屋旅館 宿泊予約サイト
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→「横向温泉 滝川屋旅館」宿泊レポ その1お部屋編 →宿泊レポ その2お食事編
*ブログの内容は掲載時の情報です。
基本情報の変更がある場合もございますので、お出かけの際には施設にお問合せ下さい。
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ご無沙汰しています。
滝川旅館に宿泊されたなんて、いいですね。
私も震災前に一度宿泊したことがあります。
その後立ち寄った時は、震災の為、温泉の温度が下がり温くなり、透明になっていました。
今はいかがですか?
今は3つに仕切っているのですね。
でも相変わらず板の丸い穴からポコポコ湧出する足元湧出泉で、肌に細かい泡付も付きました。
湯船を覆って御殿造りのほこらが無くなっていたので、驚きました。
震災で壊れたそうですね。
http://smcb.jp/_photo_view?np=2&pic%5Falbum%5Fid=598818&pic%5Fid=6359919
みかんさん、こんにちは。
滝川屋のお湯はほぼ透明ですが、大量の湯花で緑褐色に見えましたよ。
以前は、浴室の四隅に柱があって、その上にほこらがあったのですね。
贅を尽くした造りになっていたのですね。
震災後は周りの温泉(上の湯)も温度が下がって成分も薄くなってしまったようです。
なので、滝川屋の場合は仕切りを3つに分けて温度調節しているようです。
訪問した時には寒くてなかなか上がれませんでした。
とはいえ、とても風情のある宿なので今でも十分魅力的ですね。