山形県鮎川村にある「羽根沢温泉 加登屋旅館」の入浴レポートです。
最終更新日 | 2019/1/13 | 訪問日 | 2018/6月下旬 |
【羽根沢温泉 加登屋旅館】基本情報
はねさわおんせん かとやりょかん
住所:〒999-5205 山形県最上郡鮭川村中渡1312
TEL:0233-55-2525
公式サイト
⇒「羽根沢温泉 加登屋旅館」へのアクセス詳細&宿泊予約はこちらのページへ
【宿泊料金】
1泊2食付 6,480円~12,420円 お一人様〇 素泊まり〇 湯治〇 自炊×
1泊朝食付5,400円~、素泊まり3,780円~
口コミ評価:Google 3.9点/5.0点
【こんな人におススメ】
◆観光化されてない静かな温泉地が好き
◆設備が古くてもお湯と食事がよければよい
◆1万円以下で泊まれる泊まれる宿を探している
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【日帰り入浴】
営業時間:8:00~20:00 要確認
料金:大人300円 子供100円
定休日:不定休
【羽根沢温泉 加登屋旅館 日帰り入浴】
羽根沢温泉は山形県の内陸部にある宿3軒、共同浴場1つのみの小さな温泉地です。
秘湯ファンにはおなじみの肘折温泉からは北へ100キロほどの距離です。
村の中心部には鮭川という、鮭が遡上する川があり、村の名前も郷土料理も鮭に縁の深い土地です。
鮭川村は人口4,200人の小さな村で、主な観光資源は今回ご紹介する羽根沢温泉と通称「トトロの木」と呼ばれる小杉の大杉です。
「トトロの木」はかなり「トトロ感」が出ているので、帰りに寄ってみてください^^
さて、羽根沢温泉の開湯は大正8年(1919年)。
石油発掘の途中に温泉が湧出したところ、石油では採算が取れないことから加登屋旅館のご主人が権利を買い取って旅館を始めました。
日本海沿岸沿いに多いいわゆる「アブラ臭」のする温泉です。
羽根沢温泉には「加登屋旅館」、「松葉荘」、「紅葉館」の3軒の旅館があります。
googleマップでは「松葉荘」が2軒表示されていましたが、現地に行くと東側の宿は営業はしていませんでした。ちなみに「松葉荘」は日帰り不可になったようです。
羽根沢温泉ではすべて同じ源泉を使用しているのですが、「加登屋旅館」が元祖ということならばと真っ先に日帰りで立ち寄ってみました。
日本海側から内陸に入って来ると雄大な最上川が見えます。
鮭川村にある支流の鮭川は見当たらず・・・。鮭が遡上してくるにはかなり小さな川のようですが。
村役場から西へ8キロほど入ると羽根沢温泉とトトロの木の案内版が。
しばらく田園とスギ林に囲まれたのどかな田舎道が続きます。
温泉街に入ってくると昭和の中頃で時が止まったかのような古い建物が並んでいます。
あまり知られていない温泉ですが、独特の泉質を求めて県外からやってくるお客さんも多いようです。
「加登屋旅館」の外観。
温泉街の行き止まりには道の右側には奥から「松葉荘」、「加登屋」+「加登屋食堂」、「紅葉館」の順に並んでいます。向かいには共同浴場あり。
看板には「湯元」と書かれていますが、源泉は右隣にある「加登屋食堂」の山側の方なので湯元と呼ぶにふさわしい立地だと思います。
玄関入って正面にフロント
右側にロビー、その奥に大浴場があります。
館内は昭和30年~40年代頃のレトロ感があります。当時は豪華な旅館だったのかなという印象です。
「加登屋旅館」のお風呂は、男女別の内湯が1つずつだけです。
脱衣所の中にロッカーはなく外にありました。
脱衣所内は8畳くらいのスペース、棚とかご、洗面台にドライヤーがあります。
お風呂場もかなり古いです。
窓に沿って設えた逆くの字型の浴槽は15人~20人サイズ。
浴室に入った瞬間、結構なアブラ臭が!
掘削当時は石油まみれのお湯で、その後は石油成分がなくなったと書いてありますが、いやいや、相当なアブラ臭です。
お湯はグレーがかったエメラルドグリーンに見えますがタイルが変色しているのでどこまで色がついているのか分かりませんw
湯口は1か所。
コップが置いてあったので一口味見をしてみましたが、うす塩味で苦くて強烈なガソリン味です^^
マズすぎて飲めません(+_+)
源泉は45.2度とありますが、夏も近づく季節だったのでもう少し熱めに感じます。
浴槽内も44度あり、かかり湯で慣らしてからでないと結構熱いです。
そして驚くべきは石油をそのまま触っているかのようなヌルヌル感!
思わず手にアブラがついたのではないかと確認してしまいましたが、アブラのような七色の光線は見えず、メタケイ酸も35.3mg/kgとそれほど多くないので、単純に重曹のヌルヌルのようです。
そうと分かれば「美肌の湯」なので、このトロトロ感を楽しみました。
でも、かなり体に来るお湯なので長湯は危ないです^^
5分も入っていると額から脂汗が!
「羽根沢温泉」泉温45.2度 湧出量 ー(不明)
泉質:含硫黄-ナトリウム-塩化物・炭酸水素塩温泉 (低張性弱アルカリ性高温泉)pH8.4
男女の仕切りにはステンドグラス。
浴槽はつながっているようでした。
湯上り後はロビーで麦茶が用意されていました。
後から来たお客さんも地元か近場の人が多かったです。
窓の外に水辺が見えたので、まさか露天風呂もあるのか?と思ったら、温泉の排水らしい池になっていました。
建物はかなり古いですが、調度品などは何気に豪華なのが不思議な宿でした。
現在は2食付で6,000円台からと激安です!
日帰りで済ませてしまいましたが、ご飯も美味しいようなので(特に馬刺しが絶品だそうです)、機会があれば今度は泊まってみたくなりました。
この辺りは地味ながら良い温泉が多いので、候補が絞りきれませんね~
【お隣の松葉荘は日帰り営業休止中でした】
左隣の「松葉荘」も気になったので寄ってみようと思いましたが、日帰りはやっていませんでした。
ここ半年以上日帰りの口コミはないので、もうやっていないのでしょうね。
【羽根沢温泉 加登屋旅館 温泉の感想】
寂れた温泉街の雰囲気も、旅館の古さにもかなり驚きましたが、お湯の実力は確かなものでした。
石油掘削で出た温泉というのは他にもいくつかありますが(月岡温泉、新津温泉、西方の湯など)、これほどヌルヌルする重曹泉はまだお目にかかったことがなかったので、かなりのインパクトでした!
こういう小さな温泉街では共同浴場の方がインパクトのあるお湯なのですが、湯元というだけあってか、加登屋旅館の方が個性的な湯に感じました。湯船が大きいので、鮮度は共同浴場の方が上ですが。
体はアブラ臭くなりますが、お肌はつるつるになるので、女性にはおススメですよ♪
泉質 ★★★★ 4.3
お風呂の雰囲気 ★★★ 3.0
清潔感 ★★★ 3.0
接客サービス ★★★★ 4.0
【温泉情報】
◆お風呂
男女別大浴場 内湯各1
◆H26.1月の分析書
「羽根沢温泉」泉温45.2度 湧出量 ー(不明)
泉質:含硫黄-ナトリウム-塩化物・炭酸水素塩温泉 (低張性弱アルカリ性高温泉)pH8.4
蒸発残留物3,196mg/kg 溶存物質(ガス成分を除く)3,617mg/kg 成分総計3,622mg/kg
メタケイ酸35.3mg,遊離二酸化炭素ガス9.4mg,硫化水素イオン1.8mg,チオ硫酸イオン1.0mg/kg
態様:源泉かけ流し、加水なし、冬季は加温する場合あり、塩素消毒なし
*ブログの内容は掲載時の情報です。
基本情報の変更がある場合もございますので、お出かけの際には施設にお問合せ下さい。
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