長野県大町市にある葛温泉「温宿かじか」の入浴レポートです。
最終更新日 | 2017/7/30 | 訪問日 | 2017/7月中旬 |
【葛温泉 温宿かじか】基本情報
くずおんせん おんじゅく かじか
住所:398-0001 長野県大町市平 平高瀬入2106
TEL:0261-22-1311
公式サイト
⇒「葛温泉 温宿かじか」へのアクセス詳細&宿泊予約はこちらのページへ
【宿泊料金】
1泊2食付 19,600円~23,500円 お一人様× 素泊まり× 湯治× 自炊×
口コミ総合評価:Google 4.4点/5.0点
【こんな人におススメ】
◆大町温泉郷で雰囲気の良い宿を探している
◆硫黄臭のする温泉が好き
◆立山黒部アルペンルートの前泊に
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【日帰り入浴】
営業時間:10:00~15:00受付(16:00退館)
料金:大人800円 小人500円
喫茶利用可
【センスの良い落ち着いた宿 葛温泉 湯宿かじか 日帰り入浴】
「葛温泉」は、麓にある大町温泉郷にお湯を供給している「元湯」となる温泉です。
「葛温泉」には、市内から近いから順に「仙人閣」、「温宿かじか」、「高瀬館」と3軒とも個性の違う宿があります。
どの宿も温泉はとてもいいのですが、「温宿かじか」だけ他の2軒とは対照的というか、おゃれでモダンなタイプの宿です。
以前は「河鹿荘」と名乗っており、平成8年にリニューアルされました。
全6室しかなく、お一人様2万円前後。
葛温泉は扇沢へも車で20分と近いため、立山黒部アルペンルートの前泊に利用する観光客も多いエリアですが、「温宿かじか」は前泊に利用するにはもったいない高級宿です。
県道沿いに出ている看板からしてオシャレで高そうな宿という印象です。
駐車場から見える宿の建物
リゾート地にあるレストランかロッジのような佇まい。
玄関までのアプローチもオシャレ。
中庭には立派な真柏が植えてありました。
宿の案内
館内は、玄関を入ると正面に受付、左に食事処、右から靴をぬいで階段を上がった奥に大浴場があります。
大浴場にはロッカーがないため、貴重品やカメラ等は受付で預かってもらいます。
*「湯宿かじか」は浴室を含めて館内すべて撮影禁止となっていますが、今回は条件付きで許可を得て撮影います。
2階に上がる階段
外観とレストランは洋風でしたが、客室と浴室は和風でした。どこも綺麗でピカピカです。
落ち着いた大人の宿といった雰囲気です。
女湯入口
「湯宿かじか」のお風呂は
- 男性用大浴場 内湯1 露天風呂1
- 女性用大浴場 内湯1 露天風呂1
があります。
清掃日は午後4時から1時間ほど清掃時間となるので、宿泊の場合は早め又は遅めにチェックインしないと手持ち無沙汰になるそうです。
浴室は日替わりで男女入替えになりますが、今回は、露天風呂が小さい方が女湯でした。
男湯の方が露天風呂が倍くらい広いのです^^
脱衣所は4畳半くらいの広さ、洗面台、ドライヤーあり。
浴室に入るとかかり湯があります。
左に露天風呂の出入り口、右に内湯があります。
内湯は高野槇の贅沢な木造り。東北にある温泉のようでとても風情がありました。
浴槽サイズは8人~10人、温度は42度弱。
手すりは付けず、踏み台用に湯舟の中に椅子が置いてありました。
奥から
お湯は無色透明、ほぼ無味無臭。
「温宿かじか」では2本の自家源泉を有し、内湯と露天風呂は別源泉を使用しています。
内湯の方は加水ありの循環ろ過塀用ということでしたが、塩素は不使用、お湯もさらさらとオーバーフローしていてます。
わずかにトロミがあり、鮮度も悪くありません。
昭和の分析書では「硫黄泉」だったようですが、現在は「単純泉」に変わっています。
こちらの「元湯1号」は混合泉の一つとして麓の大町温泉郷にも引き湯されています。
葛温泉「元湯1号」泉温87.8度 湧出量-(-)
泉質:単純温泉(低張性弱アルカリ性高温泉)pH7.9
湯口は1か所
天井の上まですべて板張り。
林の緑も見えて風情があります。
シャワー台とシャンプー
こちらは露天風呂。長方形で6人~8人サイズ。
露天風呂は43度近くあって熱めでしたが、内湯では感じられなかった香ばしい硫黄臭が漂っていました。
表示では「単純泉」ですが、成分的には「ナトリウム―塩化物・炭酸水素塩泉」に近いお湯。
メタケイ酸も200mg越えでトロミが強く、とても上品なお湯です。
葛温泉の他のお湯とは全く違う印象でした。
自家源泉「橋本の湯」泉温72.4度 湧出量165L/分(-)
泉質:単純温泉(低張性弱アルカリ性高温泉)pH7.83
湯口からザバザバと注がれる源泉
湯舟の中には黄色い湯花が舞っていました。
露天風呂には「橋本の湯」の由来が書かれていました。
戦国時代・慶長3年(1598年)、飢饉の際に自然薯を求めて山に入った里人が発見した葛温泉最古の湯なのだとか。
湯船からの眺め
葛温泉周辺は民家もなく、渓流と林に囲まれているので、「温宿かじか」でも野生動物もウロウロしているそうです。
この日は見ませんでしたが、以前は高瀬館の屋根の上には猿が、仙人閣では玄関のドアの前にはニホンカモシカが立っている写真が飾ってありました。
(画像は宿提供/じゃらん)
この日、男湯だった方はコーナーに沿ってコの字型になっており、倍くらい広いです。
だけど、お湯が凄く印象的だったので、広さは全く気にならなかったです。
湯上り後はもう喫茶時間も終わり、お冷だけいただいて帰りました。
【葛温泉 湯宿かじか荘 温泉の感想】
「温宿かじか」は、館内の雰囲気、お風呂の風情をとっても高級感が漂っており、葛温泉のイメージが変わる宿でした。
温泉は循環ろ過とだけ覚えていたので全く期待していませんでしたが、露天風呂の「橋本の湯」が素晴らしすぎてビックリしました。
内湯も循環ろ過とはいえ、お湯も悪くはなく、湯殿の風情は素晴らしいです。
お値段のする宿ですが、日帰りでもとても丁寧な接客で印象が良かったです。
ここまで雰囲気が良いと食事が美味しいならば泊まってみたいかなと思う宿でした。
泉質 ★★★★4.0(露天風呂★★★★4.4)
お風呂の雰囲気 ★★★★4.5
清潔感 ★★★★★4.6
接客サービス ★★★★4.6
【温宿かじか 温泉情報】
◆お風呂
男女別大浴場 内湯各1 露天風呂各1 入替あり
◆源泉
@内湯 2009.10月の分析書
自家源泉 葛温泉「元湯1号」泉温87.8度 湧出量-(-)
泉質:単純温泉(低張性弱アルカリ性高温泉)pH7.9
蒸発残留物 612.7mg/kg 溶存物質(ガス成分を除く)778.4mg/kg 成分総計830.0mg/kg
メタケイ酸190.8mg,硫化水素イオン0.1mg,遊離硫化水素0.2mg
態様:循環ろ過あり、放流式併用、加水あり、加温なし、塩素消毒なし
@露天風呂 2009.9月の分析書
自家源泉「橋本の湯」泉温72.4度 湧出量165L/分(-)
泉質:単純温泉(低張性弱アルカリ性高温泉)pH7.83
蒸発残留物 628.7mg/kg 溶存物質(ガス成分を除く)806.2mg/kg 成分総計834.0mg/kg
メタケイ酸201.7mg,硫化水素イオン0.6mg,遊離硫化水素0.1mg
態様:源泉かけ流し、加水あり、加温なし、塩素消毒なし
*ブログの内容は掲載時の情報です。
基本情報の変更がある場合もございますので、お出かけの際には施設にお問合せ下さい。
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