北海道斜里町の知床半島にあるウトロ温泉の「海に桂田」の宿泊レポートです。
最終更新日 | 2020/10/16 | 訪問日 | 2020/2 |
【ウトロ温泉 流氷と温泉の宿 海に桂田】基本情報
うとろおんせん りゅうひょうとおんせんのやど うみにかつらだ
住所:〒099-4355 北海道斜里郡斜里町ウトロ東361
TEL:0152-24-2752
公式サイト
期間限定営業:2月(流氷に合わせて)、GW、6月~10月頃
⇒「ウトロ温泉 海に桂田」へのアクセス詳細&宿泊予約はこちらのページへ
※今後、営業がどうなるかはわかっていません(2022/4/27)
【宿泊料金】
1泊2食付 10,200円~22,000円 お一人様△ 素泊まり○ 湯治× 自炊×
1泊夕食付9,600円~、1泊朝食付8,500円~、素泊まり7,400円~
口コミ評価:Google 3.9点/5.0点
【こんな人におススメ】
◆知床ウトロで源泉かけ流しの宿を探している
◆部屋から海が見える宿が良い
◆冬は間近で流氷を見たい
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【日帰り入浴】
営業時間:15:00~21:00
料金:大人600円 子供400円
定休日:不定休
【知床の海が目の前!ウトロ温泉 流氷と温泉の宿 海に桂田 お部屋編】
「ウトロ温泉」は知床半島の北部の真ん中あたり、観光の中心部にある知床最大の温泉地です。
道の駅やコンビニもあり、クルーズ船や自然探索の拠点にもなっています。
とはいえ、ウトロ温泉と一括りにされていますが「流氷と温泉の宿 海に桂田」の源泉名は「赤澤温泉」で、場所もウトロ温泉の中心部から海岸沿いに東へ2キロほど離れたところにある一軒宿です。
部屋数も17と少なく、静かな公共の宿(国民宿舎)で、旅館というよりも民宿のイメージの宿です。
他に、「しれとこ村」、「Shiretoko HOSTEL hanare」、「ホテル 地の涯」の3つの宿泊施設、「知床遊覧船」を含む「しれとこ村グループ」が運営していて、秘湯ファンには近年「ホテル地の崖」を買い取ったことで知られていますね。
*ホテル地の崖の最新情報は最後に記載しています。
ウトロ温泉は大型ホテルが多いため、循環ろ過ありの温泉がほとんどなのですが、ここ「海に桂田」と系列の「しれとこ村」は源泉かけ流しです。
「海に桂田」に宿泊すると、「しれとこ村」のお風呂も無料で入浴できます♪
お風呂は2か所入れるし、部屋からは流氷の海が見え、「流氷ウォーク」、「流氷浴」という冬の知床を満喫するアクテビティがついた欲張りなプランも出ていて面白そうだと思い、「海に桂田」に泊まることにしました。
利用したプランは、
2食付 オホーツクの海。その深海には赤い高級魚。キンキを味わう為のプラン
【バストイレ無】オーシャンビュー海側和室6畳
~ウトロ温泉エリアで世界遺産の入口に最も近いお部屋。すぐ目の前に広がるオホーツク海はすでに世界自然遺産海域!(日本の海で知床だけ!)美しい夕陽をご覧いただけます。~
平日1名泊 1泊2食付 12,500円(税込み)でした。
2名利用の場合は11,500円~となります。
今回は宿泊に加え、流氷ウォークと流氷浴という2つのアクティビティがついたプランだったので、合計21,000万円でした。
「海に桂田」は一応国民宿舎なのですが、建物は古いものの古民家をおしゃれにリフォームした感じになっていて一般的な国民宿舎のイメージとは異なりました。
食事も国民宿舎のイメージとはかけ離れたフランス料理風のコースで良い意味でビックリしました!
建物自体は古いため、客室は全てトイレなしで共用です。隣の部屋の音も多少聞こえてきたりするかもしれません・・・。
でも、世界遺産の地にありながら、変に観光化されていない、ゆるい感じがかえって秘湯好きには向いているかも!?
そんな宿です。
ウトロの中心部から東へ2キロほどの海岸通り。
今回参加した「流氷ウォーク」、「流氷浴」のアクティビティも「海に桂田」のすぐ近くで行われました。
「海に桂田」の隣には「知床ネイチャーオフィス」もあります。
写真のPの向こうに高台が見えますが、プユニ岬、その先に氷瀑で有名なフレペの滝があります。
このあたりから知床国立公園に入りヒグマの生息地になります。
冬は知床峠と羅臼に通じる道路が閉鎖されています。
少し西に戻って、海岸沿いの通りを走っていると「天然温泉」とお食事マークの看板が出ているところが入口です。
手前には「知床海岸食堂」という併設のレストランがあります。
昼は観光バスの団体が利用するレストランになっていますが、朝夕は宿泊者専用の食事処です。
食堂の裏に回ると「海に桂田」の建物があります。
赤い壁に流氷をイメージした玄関のパネルと青い屋根。
「桂田」というのは社長さんの苗字です。
玄関に入ると左にフロント、左の廊下の奥に大浴場があります。
1階ロビーには赤いモダンなソファ。
飾られている写真は「石川直樹さん」の作品。
写真家でありながら当時、最年少で七大陸最高峰登頂という経歴を持つ方です。
階段の下には鮭を加えたヒグマの木彫りがいっぱい!
知床の川をイメージして並べられているのか、あまりにたくさんいすぎてツボにはまりました(笑)
知床は7年連続で鮭の漁獲量が日本一だと聞きました。
今回のお部屋は2階でした。
館内にエレベーターはありません。
接客も最低限なので荷物持ちや部屋への案内はなかったです。
2階の廊下
【オーシャンビュー和室6畳+広縁 トイレ・洗面台なし テレビ・冷蔵庫あり】
一番奥の部屋でした。
~ウトロ温泉エリアで世界遺産の入口に最も近いお部屋。すぐ目の前に広がるオホーツク海はすでに世界自然遺産海域!(日本の海で知床だけ!)美しい夕陽をご覧いただけます。~
ということで、6畳と狭いのですが眺望を期待して選びました。
全室トイレなしですが、綺麗で新しい共用トイレが目の前にあったので特に不便は感じなかったです。
入口から見た客室。
和室6畳に広縁1.5畳。
お布団は初めから敷いてあり、チェックアウトまでそのままです。
窓側から撮影。
一人ならばちょうど良い広さ、二人だと布団を敷くと畳が見えない状態かも。
部屋タイプは、
- 海側 6畳3部屋・8畳6部屋 ・15畳1部屋
- 山側 6畳4部屋・8畳2部屋
があります。
お茶菓子とお茶碗
クローゼットの中には浴衣セット、下には空のミニ冷蔵庫
床の間風のスペースにはお茶セットとアメニティの入った木箱
浴衣とタオルセット
アメニティは歯ブラシ、アメニティキット、使い切りのシャンプー&コンディショナー。
窓から見える知床の海
小さく見える人が歩いているところは海岸の雪ではなく流氷です。
到着した日は北風で流氷が流され、沖まで海水が見えないくらいびっしりと流氷が接岸していました。
夜は宿の前がライトアップされ真っ白な流氷が浮かび上がっていました。
部屋の窓からもこんな感じに流氷が見えます。
カメラで撮影すると青く光っていました。
窓から夕陽も見えるはずですが、外から見ようとオシンコシン滝の方まで車で行ってしまいました。
お部屋の紹介は以上です。
【ウトロ温泉 海に桂田 共用スペース】
廊下の向かいには共用トイレと洗面所があります。
リフォームされていてとても綺麗。
暖房も24時間効いていて寒くありません。
入口手前が男性用、奥が女性用で洋式トイレも2つずつありました。
洗面台も3つずつ、お湯も出ます。
女性用トイレ。
実は私が北海道を離れた翌日から北海道ではコロナウィルス感染拡大防止のため「緊急事態宣言」が出され、現在記事を書いている日がちょうど2週間目。
旅行から自宅に帰るとスーパーの棚にはトイレットペーパーがないという事態に直面しました。旅行中はテレビもネットニュースも見ないのでびっくりでした。
廊下の階段前には冷水、お湯、お茶のサーバーがありました。
大浴場の近くにはビール&缶酎ハイの自動販売機があります。
ビールはサッポロクラシック小300円、大400円、氷結200円。
清涼飲料水の自動販売機は冬はお休みということでフロントで1本どれでも100円で売っていました。
*宿で購入した飲料も含めて食事処への持ち込みはできません。
館内には有料のコインランドリーもあります。洗剤も100円で売っていました。
【知床ウトロのアクティビティ】
こちらは「海に桂田」が運営している「流氷浴」というアクティビティのお知らせ。
流氷は風向きによって沖に行ってしまったり接岸して陸続きになったりと色々なのでその日のコンディションが書いてあります。
「流氷浴」のイメージ。
2020年から始まったアクティビティで1回1時間2,500円(ドローン空撮画像付き)です。
こちらはダイビング用のドライスーツで流氷の上を歩く「流氷ウォーク」というアクティビティ。
他にフレペ滝を見に行ったり、スノーシューで野生動物を観察しに行ったり、冬でも色々なアクティビティがあるので1泊だと足りなかったです。
訪問した時には「知床流氷フェス」という氷のイベントをやっていました。
フェスの宣伝はネットでは地味に感じましたが、実際に現地に行くと意外と手が込んでいて風景も幻想的だし良かったです。
宿からの送迎バスがあるのですが、現地の滞在時間が1時間弱で見たいものも見れないうちに終わってしまうため、お酒を飲まないのであれば自家用車で出かけた方がゆっくりできます。
流氷フェス会場への往復バスは無料です。
この時間を外すとタクシーもなく、歩きだと30分くらいかかります・・・。
知床で体験したイベントは一番下の関連記事にまとめてリンクを貼っておきます。
【ウトロ温泉 海に桂田 お部屋の感想】
元々の建物は古そうですが、ロビー周りやトイレ等は綺麗にリフォームされていました。
和室の部屋は国民宿舎のイメージのままという感じですが、眺めは良いし、コスパ的にも許容範囲内です。
ネットでの口コミ評価はあまり高くないので心配でしたが、普段、いわゆる秘湯の温泉旅館に泊まり慣れている人ならば特に不便も感じないと思います。
冬だから静かなのか、コロナの影響なのか、団体客や騒がしい人もおらず快適でした。
(フェスに出かけて分かりましたが、大型ホテルは中国系の団体ばかりで、日本人より多かったです。)
「海に桂田」はホテルのようなサービスもなく、何かあったらお尋ねくださいというスタンスですが、一人旅や放っておいてもらいたい人にはかえって気が楽です。
温泉は源泉かけ流しで24時間は入れるし、食事は予想外に美味しいしおしゃれだし、お値段的に言うことないです。
一点、wifiは部屋の中ではほとんど使い物にならなかったですが、携帯電波は入るので、ギガホーダイを使っているスマホユーザーであれば特に問題はないと思います。
それと、口コミを見ると禁煙希望の方は予約の際に明記しないと煙くさい部屋に当たる可能性があると書かれていました。
今回は部屋に灰皿もなく、喫煙所も見かけず、誰もタバコを吸っている人もいなかったので全館禁煙だと思っていたのですが、気になる方は「強く禁煙希望」とお願いした方が良いかもしれません。
広さ ★★★ 3.7
設備 ★★★ 3.8
アメニティ ★★★★ 4.3
清潔感 ★★★★ 4.2
宿の雰囲気 ★★★★ 4.2
接客サービス ★★★★ 4.2
【ウトロ温泉 海に桂田 宿情報】
チェックイン/アウト 15:00~/~10:00
クレジットカード×
携帯電話送受信○ wifi△(ロビー周辺)
コインランドリー〇
エレベーター× バリアフリー×
【おまけ 岩尾別温泉 ホテル地の崖の最新状況】
「ホテル地の崖(はて)」は、秘湯ファンにはおなじみの羅臼登山口にある一軒宿です。
2017年、経営危機にあい一度は閉館しました。
中国人が買い入れを申し出ていたということですが、地元のしれとこ村グループが買い取り、2018年6月に営業を再開しました。
知床峠への道路が冬季閉鎖中のため、現在は冬季休業になっていますが、通年営業できるように行政と掛け合っているそうです。
また、以前あった登山口前の野天風呂ですが、綺麗に整備してホテル用のお風呂として利用できるようになるまで2~3年かかるということです。
現在は立入禁止のロープが張ってあるので野天風呂の入浴はできないそうです(登山の人はスノーシューで行ってしまうらしいですが)。
追記
⇒その後、2020年9月に宿泊しましたが、三段の湯と滝見の湯は両方とも入れました。
岩尾別温泉の無料野湯、二つ目は滝見の湯という名前らしいが、滝よりもひょうきんなたぬきに目を奪われる。1人サイズの小さなお風呂。 pic.twitter.com/p1QFOCxt1d
— 秘湯宿.com (@hito_yado) September 9, 2020
ホテル地の崖のホテル内にある露天風呂
ホテル地の崖 混浴露天の下段 pic.twitter.com/NrqMoJ5eHr
— 秘湯宿.com (@hito_yado) September 9, 2020
⇒岩尾別温泉「ホテル地の崖」へのアクセス&宿泊予約はこちらのページへ
*ブログの内容は掲載時の情報です。
基本情報の変更がある場合もございますので、お出かけの際には施設にお問合せ下さい。
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