2014年夏にリニューアルオープンした北海道鹿追町にある「かんの温泉」の入浴レポートです。
最終更新日 | 2019/4/30 | 訪問日 | 2015/6月中旬 |
【然別峡 かんの温泉 こもれび荘】基本情報
しかりべつきょう かんのおんせん こもれびそう
住所:〒081-0344 北海道河東郡鹿追町字然別国有林145林班
TEL:050-5319-4068 (skype 050-3136-8039)
公式サイト・公式facebook(営業中は毎日更新)
⇒「然別峡かんの温泉」へのアクセス詳細&宿泊予約はこちらのページへ
【宿泊料金】
1泊2食付 10,410円~14,730円 お一人様〇 素泊まり〇 湯治〇 自炊〇
1泊朝食付7,710円~ 素泊まり6,630円~
口コミ評価:Google 4.3点/5.0点
【こんな人におススメ】
◆かけ流し100%で成分の濃いお湯が好き
◆携帯電話も通じない本当の秘湯が好き
◆山奥でも綺麗で新しい施設が良い
◆昔からのファン
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【日帰り入浴】
営業時間:
12:00-19:00(4月末~10月末)
12:00-18:00(11月~4月中旬まで)
入浴料 大人650円 中学生300円 小学生200円 幼児無料
貸切風呂 12:00~18:00 1,000円(予約不可)
定休日:火曜日
【然別峡 かんの温泉 リニューアル 日帰り入浴】
「かんの温泉(旧菅野温泉旅館)」は、大雪山国立公園、然別山の東麓、標高780mにある一軒宿です。
泉質は抜群、鄙びた雰囲気がたまらないとして秘湯ファンには超人気宿でしたが、
2008年末に倒産のために一旦は閉館してしまいました。
その後、2012年に別会社が買い取り再開の噂が出ていましたが、
2014年夏にようやく改築工事が終了し、リニューアルオープンしました。
今回は宿泊先の糠平温泉から日帰りで立ち寄りました。
然別湖からしばらくは車も全く通らない静かな道路。
分岐点まで来ると「かんの温泉まで14キロ」の看板。
途中、水力発電所を通りましたが、民家など一軒もない山奥です。
かんの温泉の駐車場に到着。
駐車場にはソーラーパネルが設置されていました。自家発電の宿です。
かんの温泉の外観
右手前のこげ茶の建物が日帰り入浴の浴舎、
右奥の城と茶色の建物が宿泊棟「こもれび荘」です。
改築以前の宿しかしらないと、新しくて綺麗だ!!とビックリされる方が多いみたいですね。
私は初訪問なので、特に感慨はなく、山奥なのに立派な施設だなぁという印象でした。
入口前には水車。この日は動いていませんでした。
社長さんが水力発電に使えるかと作ったそうで、いずれは蕎麦も挽きたいのだとか。
こちらは足湯「パヨカ旅人の湯」(さすらう旅人)
まだお客さんの多いシーズンではないので、
足湯できるようには手入れされていませんでした。
建物は坂道に沿って建っており、左がバリアフリー用の坂、右が階段でした。
丸太の看板のすぐ後ろに見える窓にが浴室でした。
温泉棟の入口
館内は禁煙で、玄関横に喫煙所がありました。
玄関を入るとピカピカのフローリングに板張りの壁。
浴室は日替わりで男女入替えとなっています。
浴室見取図
「かんの温泉」の名物は、宿泊棟にある「イコロ・ボッカの湯」という露天風呂なのですが、
この「イコロ・ボッカの湯」は、内湯が「イナンクル」の日に利用できます。
「イナンクル」の浴室は若干小さく、「ウヌカル」の方が洞窟風呂があって広いので、
このような組み合わせになっていると思われます。
訪問日がどちらに当たるのかは公式サイトに記載されていますので、
チェックしてからお出かけください。
と書きながら、日程上「イコロ・ボッカの湯」には入浴できない日でした(;一_一)
初回なのでいいさぁ。次があるさぁ。
受付の前にある自動販売機で入浴券を購入。
無料の貴重品ロッカーは隣。
入口右側はテーブルのあるフローリングの休憩スペース。
左奥が浴室の入口です。
脱衣所入り口
【かんの温泉 ウヌカルの湯】
この日は女性用だった洞窟風呂のある「ウヌカル」です。
まだ1年経っていないので新しくてとても綺麗です。
40人分はある脱衣棚
洗面台にはドライヤーと化粧水、綿棒、ティッシュ
日帰り施設としてはかなり立派です。
脱衣所の片隅にはストーブ
ガラス戸を開けるとグレーを基調とした石畳の浴室。
一部、昔のままの浴槽を利用しているようですが、
1階の内湯は完全にリニューアルされているようです。
ドアのすぐ左にあるかけ湯・あがり湯
気温24.8度 湿度85%と表示されています。
換気が良いのか、暖かい季節だからか、浴室内は湯気も篭っておらず快適です。
すぐ左にあるのは、6人サイズほどの細長いお風呂
「ウヌカルアンナ―の湯」(また会おうね)
無色透明のお湯で41度くらいでした。
カランを通り過ぎて右側にあるのが6人サイズの「ウヌカルアンナ―の湯」(また会おうね)。
こちらは38度くらいとぬるく、茶色い湯花が舞っていました。
下から人が上がって来たので他にもあるのか?と奥に進むと・・・
洞窟のような階段があり、奥には大きな岩がそびえ立っていました。
元がどうだったのかは分かりませんが、これはこれで面白い造りです。
階段を降りると正面にある瓢箪型のお風呂「波切の湯」。
このお風呂はアイヌ語ではないのか。
でも浴槽の雰囲気はとてもいいです!
横から見るとこうなっています。
お風呂の縁は新しい石ですが、
浴槽の底の析出物を見るとこれは昔のお風呂を利用しているようですね。
温度は44度強でかなり熱めで、1分で足が真っ赤になりました。
入浴中の眺め(階段側)
湯口はちょっと変わっていて、石清水が湧き出るような造りになっています。
結構お金がかかっていそう。
階段を降りてきて窓際左奥にある1人サイズの浴槽。
「シロカニペの湯(銀の雫)」
温度は43度。もっとも鉄臭の強いお湯でした。
湯口
そして階段から降りてきて階段左の裏側にある1~2人サイズの浴槽。
「コンカニペの湯(金の雫)」
まるで鍾乳洞の中の水たまりのようです。
暗いので分かりにくいですが、グレーがかった笹濁りの湯でした。
40度でややぬる目。分析書では一番成分が濃かったお湯です。
今回の女湯の中では一番人気のようでした。
湯口は上部の岩に小さな穴が開いています。
まだ1年足らずですが、
館内はピカピカでもこちらの洞窟風のお風呂はかなり年季の入った雰囲気になっています。
それだけ成分が濃いからなのでしょうね。
泉質は、ナトリウム―塩化物・炭酸水素塩泉で、成分総計は3,000mg/kg前後あります。
【かんの温泉 インナクルの湯】
こちらは「インナクル」の浴室です。
手前と奥がぞれぞれ「インナクルアンノーの湯」(幸せになろうね)
奥には半露天が2つあります。
左が「秋鹿鳴の湯」、右が「春鹿鳴の湯」
浴槽のサイズや温度等は不明です。
【かんの温泉 宿泊棟 こもれび荘にある湯】
今回は宿泊棟のお風呂は男性用で訪問できませんでしたので、
公式サイトの画像でご覧ください。
昔からのファンは宿泊棟にある開放的な露天風呂、
「イコロ・ボッカの湯」がお気に入りという人が多いそうです。
宿泊棟にある人気の露天風呂⇒イコロ・ボッカの湯の画像(公式サイト)
宿泊棟にある貸切露天風呂⇒幾稲鳴滝の湯の画像(公式サイト)
【かんの温泉 観内の設備】
湯上り後に一休み。
冷水のサービスと一杯100円のコーヒー。
ソフトクリーム
日帰りでは食事の利用はできないようです。
休憩室は12畳間にテーブルが2つありました。
訪問記念にネーム入りタオルを購入。
トイレもまだ新しい塗装の匂いがします。
ウォシュレットも温熱もない普通の洋式トイレでした。
真冬はちょっと寒そうです。
2015年4月19日のかんの温泉の新聞記事
写真の人物はかんの温泉を復活させた
「鹿追ホットスプリングス」の社長、勝海敏正氏。
勝海氏自身がコアな温泉ファンで、
菅野温泉旅館閉館後も野湯状態の浴槽に入りに来ていたそうです。
再建の経緯とこれからの夢を語っています。
新聞記事はクリックで拡大できます。
昔の菅野温泉旅館写真
ヒグマ情報の掲示板がありました。
これから、然別峡の「鹿の湯」(野湯)に行くので、何も書かれていなくてよかった~
【然別峡 かんの温泉 温泉の感想】
以前がどうだったのかは写真でしか知る術はありませんが、今回リニューアルされた浴室を見る限り、趣のある綺麗な温泉施設で、お湯も上々でした。
新聞記事を読む限り、とても思い入れのある温泉ということで、浴室の造りを見ても社長さん自身がファンで愛情を持って再建したことが良く分かります。
以前の鄙びた宿がお気に入りだったファンにとってどう感じるのかは分かりませんが、新しい施設も魅力ある温泉でした。
泉質★★★★4.3
お風呂の雰囲気★★★★4.4
清潔感★★★★4.7
接客サービス★★★★4.3
【然別峡 かんの温泉 温泉情報】
泉質:ナトリウム-塩化物・炭酸水素塩温泉(旧泉質:重曹食塩泉)
態様:源泉かけ流し、加水・加温なし、塩素消毒なし
*ブログの内容は掲載時の情報です。
基本情報の変更がある場合もございますので、お出かけの際には施設にお問合せ下さい。
【然別峡周辺の関連記事】
◆新得町 トムラウシ温泉 新得町営浴場 駅前温泉 日帰り入浴
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